月組の今度のショーをどうしても『クアラルンプール』と覚えてしまう皆さん、こんにちは。


え、そういうのも今は「セリ美の不謹慎!ばか!」になってしまうのかしら…




でもね、いま嵐ファンの皆さんが、過去に大野さんが嵐を辞めたいっていう設定でやったコント動画をみんなで掘り起こして共有して「やっと笑えた」って慰め合ってるように、こんなときこそ笑いって大事なんじゃないかと思いますの。

それはセリ美が割と人生をノー天気に生きてきてヘラヘラしてるわけじゃなくて、地獄を見てきたからこその気持ちでね。



もちろん、泣くのを我慢して自分の悲しみを見て見ぬふりするのがいちばん心にとって負担です。

「え?別に?予想してたから今さら悲しくもないわ」

っていう強がりさんがいちばんキケンです。
あとでボディーブローのように酷い悲しみが襲ってきますので、なるべく早い段階で悲しみを受け入れて、好きなだけ泣くことが大切です。



「私はいまこういう理由で悲しいんだ!悲しいよう!美弥ちゃん辞めないでー!!うわーーーーーん!!!」

というところにまずは辿り着き、

「でも、美弥ちゃん自身が決めたことなんだから、大好きな人の決断に私も従おう、嵐の4人のメンバーのように」

という「納得」の段階に進みます。



そして刻一刻と近づいてくる最後の日に向けて、クアラルンプールとかくだらないことで笑って自分を励ましつつ、「どうか最後の日まで美弥ちゃんが健康で、余計な雑音が入らずに男役を全うすることに集中できますよーに」とお星さまに祈りましょう。





pray





9年前の彩吹ゆみちゃんショックを経験した諸先輩たちはそうしてあれを乗り越えました。

いや、乗り越えたのかな…いまだに大きな大きな傷となっていらっしゃる人も多いと思います。
セリ美もその一人かもです。
セリ美はその事件で「もうついていけない…」と、宝塚から離れましたから。



でも、ファンにできることってそれしかない。

我々ファンもジェンヌさんと同じように、悔しいけど、やりきれないけど、自分に今できることを受け入れて、それに集中し、全うする。
それしかないんですよね。





思い起せば、ゆみちゃんのときもそれはそれはもう酷い荒れようで…

わが神、ミズさまが劇団に「なんとかならないのか」とかけあうほどの事件でした。

ね?神様でしょ?


トップスター様が劇団に懇願しても却下され、ゆみちゃんの退団発表という焼き討ちでヅカオタ界隈は一面焼け野原、なんとか一命をとりとめた人も、ゆみちゃんなきあとの何とも言えない殺伐とした空気に耐え切れず、「食べるものが無い…」と2次災害となってバタバタと倒れてゆきました。



なぜ劇団はそんな酷いことをするのでしょうねえ。

せっせとチケットを買い続けているヅカオタが平和に暮らす城下町に突然「火を放てえええええ!」と大量の藁と油を持ってきて引火したんです。

ヅカオタが大量虐殺されたらいちばん困るのは劇団なのにねえ…

しかもゆみちゃん事件はまだたった9年前。

あの一面焼け野原を見てきたスタッフもいるだろうに…





だってね、どう考えたって




紅あー、エルベで退団

美弥ちゃん星トップ就任(相手役ははるこちゃんでどうですか)
本公演2~3作やって研19で退団

こっちゃん星トップ就任(研13)



にすれば何の問題もないのは明確なのに。




かちゃの去就もどうなることやらですが、美弥ちゃんがトップになってかちゃがならないっていうのも暴動が起きると思いますので、




みりおさんカサノバで退団

かちゃ花トップ就任(研17)
研19で退団

カレーくん花トップ就任(研13)



にすればいいじゃないですか。

そしたらどこにも暴動起こらないんですよ。
もちろん紅あーの退団もみりおさんの退団も寂しいし悲しいけど、みんなが幸せになるにはこれがいちばんなのに。

そんなことは各組Pだって重々承知だったはず。




それを知ってもなお焼け野原ですよ。





セリ美は、忘れない。

植がつくおじいちゃんが、ゆみちゃん事件の少し前あたりから「客の呼べないトップはいらない」と雑誌のインタビューで話していたことを。


宝塚歌劇団だってビジネスなわけですから、恩情とかでやっていけるほど甘くないのは分かってますよ。


本当は昨日書こうと思っていたOSKの感想ですが、OSKだってまもなく100周年を迎えます。
宝塚とほとんど変わらないほどの歴史ある歌劇団なのに、宝塚との規模の違いよ。

それって、ちょっとした運だったり判断だったりでこの差になったんだと思うんです。




choice





こんな決断を常に迫られていて、運よくドボンせずに宝塚はここまで発展し続け、生き延びてきた。



だから、宝塚はビジネスであることもよーーーっく解ってはいるけど、あまりにも人の心を無視したやり方はね~…

だって人の心を描いた作品を売ってる組織なわけでしょ?

「愛とは、優しさとは」みたいな劇団なわけでしょ?

「あ~~い~~~それは~~~尊く~~~」っつって。



なのに、この愛のない措置よ。全然尊くないっつの。

それにびっくりしちゃうって話でね。


しかも、さっきセリ美が提唱した順当な流れをそのまま実現したって劇団には何の損失もないわけですよ。

せっせと年貢を納めている農民を自ら焼き討ちにしちゃって、なに考えてんでしょね。




まぁ、もう決まっちゃったものは仕方ない。

セリ美が初めて経験した焼き討ち事件のその後は、結局ゆみちゃんご本人も今は元気に舞台女優を頑張っておられるし、助けようとしたミズさまともそれによって更なる強固な絆が生まれて今も2人はとっても仲良しだし、ミズさまは相変わらず神様だし、「…そんなこともあったね」と微笑みながらグラスを傾けられる感じにはなっていらっしゃると思います。




いろいろあるけど、一度しかない人生を笑って生きよう!



つまりそれに尽きるわけです。
ジェンヌさんも私たちも。




宝塚の歴史では元花組の朝香じゅんさんと彩吹ゆみちゃんに加えて3度目となる焼き討ち事件。

セリ美自身はここで2度目となる焼き討ち事件をしかと目に焼き付け、歴史の生き証人になります。


そしてこれからいらっしゃるであろう新しいヅカオタたちに仙人のように語り継いでゆきます。

「むかしむかし、こんなことがあったんじゃ。それはそれは晴れたある昼下がりのこと…」

って。





sennin







OSKの感想はまた改めて書きますね。

早く美弥ちゃん界隈の皆様が、お星さまに祈れるほどの気持ちに落ち着けますよーに。







この焼き討ち事件ではるこちゃんの朗報が薄まっちゃった感あるけど、セリ美はしっかり仕事で喜びの気持ちを書いたよ!