焼け野原の延焼が止まらないんですけども…

これ大丈夫なん…??


博多座のレポも書いてないっつーのに、これじゃあ全然書けないやんけ。



特に、みりおさんの退団って、過去で言うちえちゃん(柚希さん)とかレベルの「あ~~時代終わったああああああああああ」的なお別れですよね。
実際に平成という時代が終わろうとしてるんですけども。




しかも、まるで「じゃあ2019年ね!」と示し合わせたように89期の皆さんが一気に去っていってしまいます。




それにしたって、宝塚はなんだか105周年にずいぶん大きな変化を迎えているなあと感じますね。



こんなことって以前にも例があったのでしょうか。
ちょっと歴史の勉強をしながら、過去の例を遡ってみましょうかね。


日本史は主に6つの時代に区分されていますが、まずはセリ美的に宝塚の時代区分をしてみましょうか。



先史時代 1913年~ 「宝塚唱歌隊」
古代   1914年~ 第1回公演『ドンブラコ』、音楽学校設立
中世   1927年~ 『モンパリ』
近世   1934年~ 第2次世界大戦、『太平洋行進曲』 
近代   1974年~ 『ベルばら』誕生
現代   1998年~ 宙組誕生(セリ美も誕生)、東京宝塚劇場リニューアル



baby



こんな感じでしょうかね。

これテストに出ますからね~ライン引いておいてね~




105年も続いてる宝塚ですから、近代以前の例と比べてもあんまり意味は無いわけです。
今と同じような制度がある程度整った現代区分の中で、比較していきたいと思います。




現代の中で大きなトピックスといえば…


なんかいろいろ細かいことはありますが、とりあえず宙組の誕生と新専科制度の開始でしょうか。



宙組の発足は、1998年。84周年の年。
新専科制度は、2000年。86周年の年です。


う~ん、なんだか中途半端なタイミング。
これは90周年に向けての制度の整えだったのでしょうかね~。

とりあえずこれ以上組が増えることはもうないでしょうし、新専科制度もまだかろうじて続いていますので、この体制は変わらないまま今後も宝塚は続いてゆく予定なのでしょう。

でも新専科、かちゃと愛ちゃん2人なんてねえ。



この2つの大きな変革を機に、スター不足がじわじわと進んでいるな~というのは毎年感じています。

そりゃそうですよねえ。
音楽学校生の数は変わらないのに、組が1つ増えて、なんなら新専科っていうのも新しい組みたいなもんで。しかも次期トップ候補みたいな精鋭スターばっか集めちゃってるチームなわけで。


新専科が発足したばかりの頃って、どの組にもたいてい必ず新専科さんが特出していて、しかも2人とかいらっしゃいました。

階段降りもなかなかトップさんが出てこなくて、スターばっかり!!!みたいな感じでしたね。


今だと、「え、もう3番手さん降りてきちゃうの?」みたいな速さ。

劇団的にも、今は明確な番手をつけるのにものすごく慎重になっていて、なかなか階段の一人降りはさせてもらえないですね。




劇団の方針としてあえて路線スターの人数を少数精鋭にしているのかもしれないですけど、やっぱり「どこを見てもスターだらけ!」みたいな時代を知っていると、「少ないなあ…」感はありますねえ。


例えば、真矢みきさん時代の花組を見てみましょうか。(敬称略)



真矢みき
愛華みれ
匠ひびき
初風 緑
伊織直加
春野寿美礼
朝海ひかる(1996年まで)
瀬奈じゅん
水 夏希さま(1997年から)
彩吹真央
蘭寿とむ




という面々が1組内に同時期にいらっしゃいました。

まぁ、特にこの時代の花組男役はすさまじかったんですが。

当時のオサさん以下の学年はもちろんまだ新公学年ですが、若手チームで銀橋渡ったりして、「
まぁ~どの子も可愛いわ~~どうしましょ」みたいな感じで皆さんオペラをあっちこっちやってました。

そしてトップ就任率の高さね。


花組以外だって似たような状況で、「んまぁ~どの子も可愛いわ~」状態だったような気がします。
なんかちょっと誤解を生みそうなのですが、「路線に乗せますよ~」「この子は路線ですよ~」という扱いになっている生徒が今より多かったという意味です。




ganpuku




でも、もちろん全員がトップになれるほど枠はありませんから、きっと劇団がさらなる精鋭に磨き上げたくて新専科(通称ね)というかたちで5組から路線スターさんをごっそりと異動させたんですね。

その新専科さんが毎回2人くらいずつ5組に出張してくださるんですから、その「やった~!!共演!!」という嬉しいニュースがたくさんありました。
愛ちゃんが今度の星組に出てくれる、みたいな「今までならあり得ない共演!」というわくわくですね。



でも、やっぱり新専科さん全員が全員トップになれないので、わたるさんや彩輝さんなど、凱旋帰国できたスターさんはごく一部でしたね。

新専科からのトップは今のところみっちゃんが最後ですね。



そんなこんなでスターさんたちがバッタバッタと辞めていき、宙組&新専科発足以降、「スター不足だよね~~」なんてのがヅカファンの合言葉のようになっていきます。(※セリ美個人の感想です)

じゃあもっと音楽学校生増やしたらいいじゃんとも思いますが、1学年約40人、合計80人ほどが先生たちが見られる限界なのかもしれないですね。




で、ウィキを見てみると、2010年(ミズさまが退団された年)にムラの年間動員数が80万人を下回ってしまいます。(2017年は119万人で過去最多)
(ほんとかよ…客席結構空いてるぞ…?)(会チケでダブついてるんじゃないの~?)



その2010年を機に、でしょうかね~
やけに劇団がビジネス臭を前面に押し出してきたのは。

でもその反面、美弥ちゃんなどの集客力も人気もあるスターさんをみすみす逃してしまうとかいう愚策を決行するしね。



なにがしたいねん!!!!

という全国のヅカファンの声をとりあえずここで代弁しておきますね。




まぁそんなこんなで、宝塚現代史における過去の大きな変革を例に挙げてみましたが、どうやら周年を意識した大きな変革は実行していないようです。





でも!ひとつ気になる点が!!


過去に、同時期に同期生が一気にトップに就任した例というのは、71期生が挙げられますね。

轟理事の71期ですよ。

花:愛華みれさん
月:真琴つばささん
雪:轟 悠 理事
星:稔 幸さん
宙:和央ようかさん(74期生)


4人ものトップさんが同期生っていうのは過去最多でした。


これ、ちょうどミレニアムの年。2000年ね。
宝塚的には86周年なのでアニバーサリーイヤーではないです。
(2001年に東京宝塚劇場がリニューアルオープンしたので、そのお披露目目的では?というご意見をもらいました!なるほど!!)


まぁね、偶然にこのタイミングで71期生がちょうどいいポジションにいらっしゃったということもあるとは思いますよ。

でも、多少なりとも数年前から劇団内で


「いよいよ2000年代やってきますな~世間はいろいろとお祭りムードになるでしょうな~。うちもなんか盛り上がれるようなトピックスないもんかねえ?あ!そういやこのまま順当に行けば71期生が…」


みたいな算段が見えてきた事実もあると思います。




そういう意味で見ると、この平成が終わって新しい年号が始まる!っていう貴重なタイミングも、劇団としては何かの変革や記念の年になるといいな~なんて気持ちがないわけでもないんじゃ…?とか考えてしまいます。



もしかしたら、89期生もそういう意味で
「平成から新しい時代に変わるタイミングで自分の人生も新しい道へ!」
という気持ちが揃ったのかもしれないな、なんて思います。


(↑今日のブログではこれがいちばん言いたかった)




じゃあ、その日本の歴史に新しい年号が誕生するという節目に、劇団は何かしかけてくるか?と思うと…

噂されている95期揃い踏みというのはちょっと非現実的のような。

それよりも、順当に

咲ちゃん、キキはん、愛ちゃんにトップになってもらわにゃあ。


じゃあ110周年に95期揃い踏みやるか?というと…

その頃95期は研16??

うん、ちょうどいいんじゃないですかね。


やっぱりね、男役さんも娘役さんもそうですけどあまりに早いトップ就任はちょっと、ね。
ご本人としても「満を持して」という自信がついた頃がいいでしょうし、観てるほうも納得して観られますからね。


ということで、セリ美の願いは「順当に、ね。順当に。」です。





最後に、さきほど「一番言いたかった」と書いた件。


もしかしたら、89期生もそういう意味で
「平成から新しい時代に変わるタイミングで自分の人生も新しい道へ!」
という気持ちが揃ったのかもしれないな、なんて思います。


みりおさんが退団会見で涙を流されたようですね。
ちぎちゃんなんかも千秋楽の会見で涙する場面がありました。

その涙の意味はいろいろあるとは思います。

「みんなとお別れするのがさみしい」
「男役とお別れするのがさみしい」
「苦しいことあったけど頑張ってきたなあ、感無量」

などなど。

みりおさんはその全部なのかなあ。



トップさんって、就任の頃から比べてどんどん痩せてっちゃうじゃないですか。

ミズさまの退団日の映像を見ても、「あとちょっとで倒れるでしょ」ってくらい細いです。コーヒーと飴ちゃんくらいしか口にしてなかった、と。
今でこそ「人間ってそう簡単に倒れないんですよね~あははは~」とか呑気に仰ってますけどね。
いや倒れますよ。
コーヒーと飴ちゃんって…。あなたの精神力が尋常じゃなかったってだけの話ですよ。


春野さんなんかも「現役中は食事をしてなかった」と言ってますしね。

きっと、忙しさと重責で食事なんて二の次三の次になるのでしょう。
そう思うと、ちょうどよさを保ってるまかぜやたまさんはすごいですね~。


みりおさんも可哀想になるくらいどんどん細くなっていかれてたので、同じ状況なんでしょうなあ。

2020年まで続投するでしょ!という声も聞かれましたが、セリ美は「いやいや、もう限界点超えてるよ!あと1年やったら本気でぶっ倒れちゃうよ!」と思ってたので、退団発表は納得でした。

ミズさんも頸椎だかを現役時代からずっと痛めてたそうですけど、頸椎なんてほんとにヤバイですもんね。悪化したら歩けなくなったりしますもんね~。

瀬奈さんなんかも「男役に命かけてた」っておっしゃってるので、言葉通りに命がけで走り続けてるんでしょうねえ。



こんなに命がけでタカラジェンヌやってきて、ゴールが見えたらそりゃ涙も流れるわ。



もうほんと、そうまでして宝塚歌劇を盛り上げてくれたみりおさんにも感謝しかないです。

そしてゆきちゃんを添い遂げさせなかったのも、見事な判断です。


添い遂げなのね~~!美しきコンビ愛!!っていうのもファンにとっては感動のひとつではありますが、やっぱり添い遂げれば、退団の主役はトップスターさんになっちゃいますもんね。

ちぎみゆは添い遂げで正解だったとは思いますが、でもゆうみちゃんが主役のサヨナラショーも観てみたかったな、という気持ちもありますしね。
ゆうみちゃんだったからこそちぎちゃんがあんなに輝いた。

その素晴らしき寄り添い方を最後にみんなで称えたかったなぁ、という感じ。



だから、宝塚に多大なる貢献をしてくれた実力派であるみりおんを「先に行け!」と行かせたまぁさまの判断もパーフェクトですし、今回のみりおさんの「みんなでゆきちゃんを見送りたい、ゆきちゃんを主役に」という判断もパーフェクトだと思います。

そういうところが、「人格者である」ことがトップスターに求められる条件のひとつなのでしょうねえ。




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ご自身の「男役に区切りをつける日」も、頭のどこかではずっとタイミングを探していたはずだと思います。


平成が終わって次の時代が来るという、日本の節目と同時に自分も新しい時代に入るのもいいかな、という気持ち。
体力的な限界。
男役としてやり残したことはもうないという達成感。
下級生が育ったという安心感。
信頼できる相手役を送り出せそうだという安堵感。


こんなことが全部うまくカチッとはまっての、「うん、次だな」という決断であろうとセリ美は感じました。

お見事です!!!!!
なんという鮮やかな引き際!!!!



そんなリスペクトをもって、偉大な男役・明日海りおの残りの男役人生を愛知の片隅で見つめてゆきたいと思いますです。





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セリ美が見つめるとどうも粘着質なんだよな…なぜだろうか…




もうそろそろマジで博多座レポ書きたいのでもう劇団はニュースしばらく控えてくれ。

そうこうしてるうちに星の次期が発表になるのかなぁ~~。






星の全ツ行ってみたいけど組問わず全ツのチケ難もなかなか…