さて、宙組さんの全ツの幕開きです。


もうね、あえてフルネームで書きますけども、和希そら界隈のどんちゃん騒ぎが見ていてとても楽しいですね。

そういうセリ美も一人階段降りを知った瞬間はカフェにて仕事をしておりましたので普段滅多に食べないパフェをソッコー注文してお祝いしましたし、その日の夕食は近所の美味いから揚げをしこたま買って帰って、盛大にパーティーをしました。

食後にはミルクアイスまで食べちゃった!!



とんだ贅沢をしました。

自分の誕生日ですらこんなことしないのに…








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セリ美は研22ですが、初めての贔屓ができたのは既に2番手になったミズさまからですから、「初バウ主演!!!」とか「初一人降り!!!」とかいう喜びは経験したことないんですね。

もう、これぞヅカファンの醍醐味…!
22年目にしてようやく味わえました…うっうっうっ…




いや逆にね、ウェストサイドであれだけ大きな役やって、オカマ感もなく素晴らしい完成度で、バウ主演して、チケット全然なくて、オーシャンズでもあんなに大きい役やって。

いやそれ以前にね、あんなに才能の塊なのにこれまでの扱いがあまりに酷かった……


ようやく、ようやく一人降りですよ…


遅すぎるわ!!!!!!!馬鹿者め!!!!!
宙組Pの目が節穴すぎて視力検査一回したほうがいいぞマジで!!!

いやたとえ見えてなくたってあの声聴いたら普通はすぐにその才能が分かるはずなんだよ!!




いや…いくら宙組Pがポンコツだからって、あの才能が理解できないはずがないんだよ。

だからやっぱり明確な理由があってすぐに押し上げなかったと見たほうが自然のような気がするよね。

しかもその明確な理由ってのは遅咲きのほうが伸びるとかポジティブな理由じゃなくて、ネガティブな理由。


真偽のほどは確認のしようがないですけどもね…



あんな才能の塊をこのままのらりくらりと上げたり上げなかったりして、そうこうしてるうちに各プロダクションや外部舞台から見つかっちゃって、スカウト来ちゃって本人が「もっといろんな可能性を試してみたいしな」とか思うようになっちゃってからじゃ遅いんだよ!!!!!

男役として本人の意欲がまだ宝塚だけにあるうちに早く活躍させてあげてくれ~~~!!!!!!






…と、いつだって叫びたいセリ美ですけども。




スターの出世に関してファンの声が全然届かないっていうのが宝塚のお家芸でもありますからね…




だってまいあちゃん、今回すごい大活躍らしいじゃないですか。

2番手ヒロインも務まるしエトワールだってできるしタコ足だって着られるし、本来なら新公主演だって別箱ヒロインだってできただけの実力の持ち主だったはずなんです。

今回ももし実力不足だったら絶対すぐ分かるはず。


本人が「辞めます」って言ってから急に惜しむように上げだしたって遅いんだって!!!!



まいあちゃんの学年もいろいろある学年ですから、やはりここにもネガティブな理由があったのかもしれませんけど、まぁそれも真偽のほどは確かめようがないのでね。


きっとご本人的にも、それに関して後ろめたい気持ちは抱え続けてきたと思うんです。しかも宙組ですしね。



だから今回、月組の英かおとくんが最後に新公主演を射止めて、本当に良かったなって思います。
満を持しての主演ですから、落ち着いて実力を発揮しきってほしいですね。それが絶対今後に繋がるはずです。



本公演では叶わなかったけど、まいあちゃんのエトワールが最後に聴けて本当に本当に本当に良かったです。タコ足も見られるし。

全国の皆さんに「あの娘役さん上手だなあ」って絶対思ってもらえるでしょうしね。タコ足も見てもらえるし。

んで「あの子ダレ?いいじゃん!タコ足もいいし!」って調べていくと、「えっ…これが最後なの…?!最後のタコ足なの?!?!」ってなるっていう流れね。
ほんと宙組P、ポンコツ。


もどかしいですよね~~

「プロデュース?そんなん私にやらせろよ!!超人気組にしてやるよ!!!」

ってみんな思いますよね。



でもセリ美にいまプロデュースやらせたら見事な公私混同を見せて総叩きに遭う自信がありますからね。


「そらくん、ショーで60分ほぼ踊ってるじゃん…」
「え?しかも全場面歌も歌ってるじゃん…」
「そらくんの衣装が明らかに一番豪華だよねえ…?」
「なんかまいあちゃんの衣装が全部露出系…」


みたいなことになりますからね。いけませんね。




セリ美の全ツマイ初日は9月5日の鳥取ですので、また感想書きますね!タコ足の感想とか!









さて、お盆休みに和歌山放浪旅に行ってきた感想を少し。
すごいオススメ旅になったので、ぜひ皆さんの次の旅行プランのひとつに入れてみてくださいまし!




愛知に住むセリ美は、三重県のほうから紀伊半島に入りました。

最初に伊勢神宮にて旅の安全を祈願しようと思い、初めての伊勢参りへ。

めっちゃお盆休みなので駐車場の混雑が心配でしたけど、朝8時台に行っちゃえば全然大丈夫でした。
ひとけのない朝の神社ってなんだかいいですよね。



無神論者のセリ美は神頼みって全然しないんですけど、でも人生において運ってすごく大事なので、幸運が舞い込みますよーに。不幸になりませんよーに。くらいのことはお願いしたいところでございます。

ジェンヌさんの進退も運が大きく影響してますし、こうして宝塚ブロガーとして活動してて素敵なヅカ仲間に巡り会えるかどうかってのも運にかなり左右されますしね。



いかんせん無神論者なので、あまり境内や参道に入っても「神様に守られてる神聖な感じがする!」みたいなことすら思わない罰当たり者なんですが、本宮をお参りして石段を下りていた時に足元にひらひらと白い蝶々が舞いまして。

なんとなく「あ、いい旅になりそうな気がしないでもない」
なんて感じました。


んで、結局その通りになったので、ちょっと神様を信じる気持ちになったような気がしないでもないようなことを思ったり思わなかったりしたように感じたり感じなかったり。
結局どっちなんだ。




酷暑続きのお盆だったので、もちろん朝とはいえすごく暑くてしんどかったんですが、おかげ横丁の赤福本店で夏の名物、赤福氷を頂いてクールダウン。


まぁ赤福に限らず、各地の名物って「超絶美味い!」とかいうよりは「何百年の歴史がある」という理由で人気なものですからね。

歴女であるセリ美は「この氷を昔の人もここで頂いて夏のお参りをしたんだなあ~」というロマンを買ったという感じです。




ちなみにかき氷ってすぐ食べないと溶けるから冷たすぎるし量が多すぎてセリ美はあんまり食べないんですけど、今のところいちばん「美味しい~!」と思ったのは麻布茶房のきなこミルクです。

葉山のほうにある行列系のかき氷屋さんにもお付き合いで行ったことありますけど、「う~ん並ぶほどではないね」という感想でした。


そんなセリ美でも麻布茶房は美味しかった~!


何がいいって、きなこはシロップじゃないしミルクも液状じゃなくて凍らせたミルクを削ってかけてくれてるので、氷が全然溶けないんですね。

かき氷って半分くらい食べるとただの甘い水になってしまうのが、なんだか「千円ちかく払って水飲むって…」って損した気分になるからケチなセリ美は注文したくないんですよね~



麻布茶房のきなこミルク、この夏に機会あれば是非ご賞味あれ!






さて、おかげ横丁みたいな超観光地ってなかなか本気で美味い物って少ないものですが、ひとつだけ「これは!!」というものがありました。

まぁ相変わらずせんべいなんですけどね。




渋いお菓子がたくさん売ってる『銭屋』さんにて買った『漁師あられ』がなかなか美味でした。

https://www.okageyokocho.co.jp/tenpo/zeniya/
銭屋さん
caption



↓ 漁師あられ

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3袋1000円で売られていて他にもいろんな味がありましたが、お店のおススメになっていたこの3種類を買いました。
セリ美がいちばん好きだったのは、いか。

いかのあられは珍しく、しかも面白いことにさきイカを更にカリカリにドライさせたものもあられと一緒に混ざって入っていて、しょっぱいあられと甘めのさきイカが相性バッチリ。

また伊勢参りすることがあったら絶対リピートします。



同じようにえびも丸ごと乾燥させた小エビがたくさん入っていて、それも甘めの味付けなので甘じょっぱくてバリバリ食べちゃいました。



あおさはこの地方の特産のようなんですが、あんまり特徴は感じなかったかな~。



さすが一大観光地のおかげ横丁、他にもとにかくたくさんのお店がありました。

まだ9時過ぎだったからお店も開店するかしないかくらいの感じですごくすいていて見やすかったです。あれ午後になっちゃったらすごかったんだろうな~~



なので、お伊勢参りは朝イチがオススメ!






で、メインの和歌山に入っていきました。



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ぐるりと紀伊半島の海沿いを行きまして。
基本的にず~~~っと海沿いドライブなので、とても気分が良かったです!
海の色がすごく綺麗でね~~

「え、ここハワイだっけ?」って思うほどエメラルドブルーの海で、千葉とかのどす黒い海の色しか知らないセリ美はそれだけでもう感動!!





まずは熊野古道で有名な熊野にて、気になっていたお菓子を買いました。
香梅堂(こうばいどう)さんの鈴焼。


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http://www.suzuyaki.jp/

熊野神社本宮エリアからすこ~しだけ離れてるので、知る人ぞ知る的なお菓子かもしれません。

ま、いわゆる鈴カステラですね。ベビーカステラとも言うかな。

よくお寺とかでもらう甘い瓦せんべいも名物のようなんですが、「美味しい!」と言われているのは鈴焼のほうなので、袋入りの鈴焼をしこたま買いました。



ベビーカステラなんてどれもたいてい美味しいし、どうなのかなあ~と思いましたが…

これは!!!!うまし!!!!!!

生地も弾力あってムチっとして、そしてふんわりもしていて、味も香りもすごくいい。
止まらない美味しさでした…!


ただ、保存料を使っていないのであまり日持ちがせず(1週間)、お土産には買っていきにくいのが残念。

でもだからこそのこの美味しさだと思いますのでね。
この旅中におやつとして毎日むちむち食べてしまいました。


これも熊野来ることあったら絶対リピです。





で、その日泊まる宿に向かいました。
駅チカなので、電車旅の人も泊りやすいところですね。

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https://www.jalan.net/yad314837/
お宿 はな さん(ゲストハウス)
(セリ美は1泊3000円でした。)

古い古民家ですが、とても綺麗にお掃除されているのでなんの問題もなかったです。

そしてなんといってもゲストハウスなのに温泉が出るのが素晴らしい!
温泉と言っても大浴場ではないですし浴槽も家庭用で温泉気分!という感じではないですけど、かけ流しなのでそんなのは問題なし!

ゲストハウスなんて9割以上がシャワールームのみなので、まさか温泉に入れるなんて…!


予約制なので一人でゆっくり入れますし、宿泊者も少ないので予約でいっぱいで入れない!みたいなこともなかったです。

夏なので虫が出たりお風呂場にカタツムリとか出ちゃうのかしら…なんて恐怖もあったんですが、その辺も問題なしでした!

気になる人は綺麗なシャワールームもありましたのでご安心を。



そしてオーナーさんもすごく親切でびっくり。
3千円でこんなに親切にしてもらっちゃっていいのかしら…というほどに。



場所は勝浦というところで、マグロがたくさん水揚げされる漁港の町です。

ということで、夕食はマグロを!と思っていて、オーナーさんにオススメのお店を聞いてみたら何店か候補を挙げてくれて、店構えを見て決めました。



竹原さんという小料理屋さんへ。

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https://tabelog.com/wakayama/A3005/A300502/30000008/



こりゃ紹介されなきゃ入れないわ!という地元感めっちゃ出てるお店なので、大将が気難しいとかだったらどうしよう…と小心者全開で恐る恐る戸をガラガラ開けました。


ご年配の大将と、お手伝いの女性陣(たぶんフィリピン系の方)が2人いらっしゃいまして、「ああ…小さい町すぎて人材が足りないんだなあ」
という印象でしたが、でも接客にはなんの問題もなかったので、人種なんて関係なし!


お風呂入って部屋着に着替えてから行ったというのに観光客だというのは見てすぐ分かるようで、大将が淡々と「これとこれあたりがオススメね」と教えてくれました。



セリ美はやっぱりマグロの質がよく分かるお刺身定食を!

飲食店で写真撮るのがあまり得意ではないので画像なくてごめんなさいね。



1500円くらいのお安い定食なので、中トロとかでもなく普通の赤身のぶつ切りのみだったんですが、んもおおおおお美味かった!!!!




セリ美は宙組の鳳凰伝で初めて博多座に行った時にマグロの赤身を食べ、赤身の美味しさに覚醒しました。


程よく脂の入った中トロが美味いのなんて当たり前で、マグロは赤身でこそ真価が分かる魚なのだ!と、博多で知りました。

でも、博多以降に美味い赤身には出会えず…


「ああ、あの赤身は本当に美味しかった…」と博多座の文字を見るたびに思い出すほど美味い赤身に恋していたのですが、勝浦でついにこうして同じくらい美味しい赤身に出会えまして。


しかも激安。


どの料理も小料理屋さんとは思えないほどの素っ気ない器に素っ気ない盛りつけなんですけど、それもまた「味で勝負してますんで」みたいな大将のプライドの表れにすら思えてくる。


ご飯もおかわり無料でしたし(無料とどこにも書いてないし言わないところがミソ)(お会計してから判明)、必要以上に話しかけてこない大将とか、日本人用の接客をマスターしているパートさんたちとか、なんだかいろいろと評価ポイントの高いお店でした。



ちなみに、このお店を紹介される前に自分なりに評判のいいお店を調べてはいたんですが、問い合わせの電話をした際にめちゃくちゃ感じ悪くされて、宿の人に聞いても「あ~…あそこはね~地元でもすごく評判悪いですよ」ということだったので、絶対行っちゃダメな店として記載しますね。


https://tabelog.com/wakayama/A3005/A300502/30000173/
桂城(かつらぎ)さん。
いい魚が手に入るみたいで味はいいらしいんですが、とにかく天狗具合がひどい。


予約の有無や営業時間を聞いても「さぁね」みたいな感じでしたし、うそでしょってくらい感じ悪かったです。

せっかく美味しいマグロが安く食べられるいい町なのに、残念なことです。





でも前もって問い合わせしたおかげで乱暴な店だと事前にわかって素敵なお店に入れたので結果オーライです!




んで食後にぶらっと散歩して帰ったんですが、漁港が数十メートル先にあることが分かり、そこで朝ごはんが食べられることも判明したので、すぐに宿に帰って寝て明日に備えました。







和歌山放浪2日目。

さっそく朝7時に漁港へ行きました!


ちょうどマグロの水揚げ中だったので、激写!(見学自由)


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ぶりぶりテカテカのマグロたちがこんなに!



なんか、Eテレの社会科見学番組みたいになってきましたね。





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あさはやくからここでたくさんの人がおさかなを海からひきあげているんだね!
はたらく人ってかっこいいなあ!

ホースで水をたくさんまいているけど、おさかなのしんせんさをたもつためなんだって!


わぁ!たてものの外にはおっきなまぐろの絵があるよ!かっこいいね!



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このぎょこうから、東京のお店にたくさんのまぐろがはこばれていくんだね!


あれ?あそこにあるたてものはなんだろう?
見にいってみよう!




…あれ?これはなんだろう?



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『あしゆ』…?


あしだけお湯に入れるおふろのことなんだって!

『げんせんかけながし』ってかいてあるみたい!

ここ、かつうらは温泉のまちだから、ここでだれでもそのお湯に入ることができるんだね!すご~~い!


ゆぶねの下のゆかには、ちゃんとまぐろの絵がかいてある!



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かつうらのまぐろと温泉をみんなにたのしんでもらいたいっていう町の人たちのおもいが見えてくるね!


かつうらの人たちみたいに、
せりみも大人になったらたくさんの人をよろこばせてみたいな!


では、またね~~~!




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まぁそんなことで、この漁港にちょっとした飲食店やお土産屋さんが集まった建物と足湯なんかもありまして、なかなかの穴場でございました。


食堂のお姉さんがさっき水揚げされたばかりのマグロやお魚をその場でさばいてくれる朝ごはんお刺身定食がなんと800円。やっぱりマグロ激うま。

東京で食べたらとても高いという珍しいお魚のお刺身も食べられて大満足でした。



そして紀州と言えば南高梅ということで、ここの売店のおばちゃんが漬けたという梅干しが激安だったので買いました。

いまセリ美はこの梅干しでほとんどの生活をしております。ありがたいありがたい。




この日もドライブがてら次の宿に向かいつつ、途中で史跡や名所にぶらりと立ち寄りまして、和歌山県では割と大きい市である田辺市に入りました。南紀白浜のほうね。


2泊目はこちらの宿。

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ゲストハウスTAKAOさん。(2400円)
https://www.guesthouse-takao.com/


住宅街の奥地にあるすごいマニアックなゲストハウスなんですが、なんと管理人さんがまさかの外国の方で、1年前にポーランドから日本に来たというロベルトさん。なかなかのイケメンでした。

数々のゲストハウスに泊まり歩いてきたセリ美は、アルバイトではなく永住というかたちで本職でゲストハウスを運営している外国の方は初めて会いました。


来日たった1年とは思えない日本語のうまさで、しかもおもてなしが完璧!!

日本人よりもずっと感じが良くて、愛想が良くて、ゲストハウスでは全く交流をしないスーパー人見知りなセリ美もつい心を開いてしまいました。



聞けば、子供の頃に知った漢字という文化にとても興味を抱き、そこから日本が大好きになって、独学で漢字と日本語をマスター。
日本に住むという夢のために母国で一生懸命働いてお金を貯めて、去年ようやく念願叶ったそうです。


オンラインで交流を深めた日本人の友達と一緒に「ゲストハウスをやろう」と決めて、そのお友達がオーナー、ロベルトさんが常駐管理人というかたちで経営しているそうです。

ゲストハウスの受付にもなっている玄関脇の部屋がロベルトさんの私室のようで、普通ゲストハウスというのは数人のアルバイトさんたちと一緒に管理するのが一般的ですが、こちらはロベルトさん一人。

館内の掃除も、ゲストが使うシーツやタオル類の洗濯も全部一人でやっているのだそう。

せっかく大好きな日本に来たのに忙しくてまだなかなか遊びに行かれないようでした。




よく、こういう地方に外国人が移住してくると閉鎖的な県民性によってなかなか溶け込めないという悩みを聞きますが、ロベルトさんは本当に日本人以上に丁寧でマイルドなお人柄なので、お隣さんがふらりと

「ロベルト~これうちの畑の野菜」

と、お裾分けに来ていました。



しかも、聞こえてきたのは

「ロベルト今日誕生日でしょ?ハッピーバースデー!これはケーキね!」

という声。



な、なんと今日がお誕生日!!!

これもご縁だと思い、セリ美も何かプレゼントをば!!
と、あの鈴焼を!あげました!


「ロベルトさんハッピーバースデー!これ熊野で買ってきた美味しいお菓子なの~。食べて!」

と渡すと、とっても嬉しそうに

「Oh~~~!!!なんて嬉しいPresentでしょう!!」と満面の感激スマイルをくれました!



ああ、こういうのが一期一会っていうのね~~とゲストハウスでの交流も悪くないな、とセリ美もとっても嬉しい気持ちになりました。





『YOUは何しにニッポンへ』でも日本LOVEの外国人たちがたくさん登場しますが、日本人以上に日本を愛してくれる外国人ってなんでこんなに愛しいんでしょうかねえ。


ポーランドとはまるで違う日本流の細かいしきたりとかサービスなんてたくさんあるはずなのに、腐らずに一生懸命がんばるロベルトさんの姿にセリ美はたくさんの元気をもらいました。



ちなみにロベルトさんは独身だそうで、「ロベルトさん、日本人女性と結婚したいとか思わないの?」と訊いたら、「フリーが気楽でいいんですよネ~」とはにかみながら答えてくれました。

日本人女性とも付き合ったことあるけど、「ゴメンナサイしちゃいました…アハハ」とのこと。

あんなイケメンなのにな~。もったいない!



そして夕食はこの日もオススメを紹介してもらいまして。

「ディナーはロベルトさんのレコメンドを教えてほしいんです!」とルー大柴風になってきたセリ美が訊くと、
「このお店とこのお店がオススメ!」と言われ、ここでも地元民しか知らないような超マニアックなお店を教えてもらいました。


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しんべさん。
https://tabelog.com/wakayama/A3004/A300402/30002766/


私道のようなほっそい道をすり抜けていかなきゃ辿り着けないお店。

海老しんじょと、しんべ巻き(太巻きみたいなもの)なるものがオススメということで頂きました。


う~~~まい!!!!
自信作のオリジナル料理があるって、いいよね。
ここでしか食べられないということが旅先での食事の醍醐味ですもんね。


お店の人も皆さん程よく親切で、とても居心地が良かったです。

やっぱり宿の人のおススメは間違いないですね。




で、このお店を聞いた時にロベルトさんから「今日は駅のほうで大きなお祭りやってますので、ぜひ帰りに見てきてくださいネ!」と教えてもらったので、ぶらぶらと散歩がてら行ってみました。

地方のお祭りってなんとなく、その土地に数百年伝わる個性的なお祭りかと思いきや、内容はごく普通でした。



露店がたくさん出て、路上パフォーマンスしてたり、バザーしてたり、商店街の人が町を盛り上げるために企画してる「地元民のお楽しみ」みたいなイベントでした。



「どこにこんなに人が?!?!」ってほどものすごい人で、でも露店で売ってる物はすごくありふれたもので。
フランクフルトとか、いそべ餅とか、家庭で作った氷を削って安いシロップをかけただけのかき氷とか。
商店街の皆さんが自分たちに準備できるものを作って売ってるみたいでした。

それなのに、どこの露店も行列が!


フツーーーのフランクフルトとかかき氷で、値段も激安というわけでもなく、300~400円とか。


それなのに、本当にどこも並んでる!!


この町の娯楽はこれしかないのかしら…?というほどに、皆さん本当に楽しそうに露店で食べ物を買って路上パフォーマンスに何重もの輪を作って笑顔で見てる。
「こんなおもちゃ、いまどき誰が遊ぶの?!」っていうレベルの景品が当たる輪投げ遊びにもみんな行列して待ってる。


都会にはいろんなお菓子が売ってていろんな遊びがあるっていうこの令和の時代に、フランクフルトや輪投げでこんなに喜ぶなんて…
その純粋さに、セリ美はなんだか感動すら覚えました。

このお祭りで何か買ったわけじゃないけど、なにか大切なものを得たような気がします。



宿に帰ってロベルトさんにそのままの感想を使えました。
「この地域の皆さんのPureな気持ちに感動した!」と。
ロベルトさんは「Pureでしたか!」と笑ってました。




そして翌朝ロベルトさんにお別れの挨拶をしようと7時くらいに管理人室前に行ったら、ロベルトさんは仕事の買い出しなのか、既に外出してしまっていたので置き手紙を残してきました。

なんだかロベルトさんとは忘れられない出会いになりましたね~。これぞ旅の思い出。






3日目は、絶対に行きたいと思っていた醤油の町へ。

日本で最初の醤油を作ったと言われている湯浅という町に行きまして、かなり充実した観光ができました。


今も現役で醤油作りをしている角長(かどちょう)さんというお醤油屋さん。


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歴女としてはシビれる外観!!

味噌から流れ出る汁がなんだか美味いということで醤油が誕生したそうで、この角長さんがその第一人者だそうです。

創業から何百年も伝わる醤油蔵の天井にはたくさんの麹菌が付着していて、そこから垂れて落ちてくる麹菌があるからこそ、今の角長さんの最高級醤油が作れるそうな。


醤油って基本的には加熱して製造するものらしいんですが、角長さんは加熱なしに醤油が作れるという非常に珍しい技法を保持しているそうで、それは「幻の醤油」と言われ、最近数百年ぶりにそのレシピを再現して発売したとのこと。


さぞかし高くてセリ美には手が届かないのだろう…と思っていたら、意外にもそんなに高くなかった!

卓上用の小瓶なら600円程度。

他にもいろいろな商品があって、やっぱりそんなに高くないもんだからしこたま買っちゃいました。




町中も当時の建物がまだたくさん残っていて、銭湯(いまは資料館)なんかも非常に興味深かったです。



で、絶対食べる!と決めていたのが醤油アイス。



ゴールデンウィークの兵庫放浪記でそうめんアイスなるものを見つけて騙されたと思って食べてみたらあまりに絶品すぎて驚愕したネタを書きましたね。

ここ、湯浅の町でもそんな出会いになるのかどうか…






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角長さんと同業である、湯浅醤油さんの売店でそれは食べることができるという情報を得まして。

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あったあった。これこれ。


アイスの中に醤油が混ぜてあるもののようですが、レジの横を見ると醤油が置いてあり、「かけてみてください」とな!


そういえばそうめんアイスを買う時に、本当はそのときも醤油アイスを買おうとしたけど売り切れていたので仕方なくそうめんアイスを買ったという経緯でしたが、売店のおばちゃんが「醤油アイスはみたらし団子みたいな味よ」と教えてくれました。


じゃあここの醤油ソフトもみたらし団子風味なのかな~?というイメージで頂きました。
実食。





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全然みたらし味じゃない!!!!!!

薫り高い醤油がソフトクリームのミルクを引き立て、また、ミルクのまろやかさが醤油の香りを引き立て…

そうめんアイスに匹敵するほどの美味さに、ついもう一つ買ってしまうところでした…



なんだかそうめんアイスに続いてこっちも激うまとか言っちゃってるせいで
「セリ美…もしかして単にアイスが好きなだけじゃ…」
とかいう疑惑が生じてる気がしないでもないのですが…


いいえ!!むしろセリ美はあまりアイスを食べないタイプです!

嫌いとまではいかないけど、年間消費量はかなり少ないほうだと思います。



そして、結構味にはうるさいほうでもあります。

浅草という土地で育ったせいもあるのか、幼少期から外食と言えば小料理屋さんとか釜めし屋さんがセリ美にとってのファミレスみたいなもんだったので、本当に美味しいものはきちんと見分けられているであろう自負は多少あります。



だからこの醤油ソフトも信じてほしい!

高いお醤油かけ放題なのに350円だし、おススメです!!


そしてこの売店には親切なこんな表もあったので激写してきました。


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う~ん、また来たくなっちゃうな、湯浅。






そして和歌山放浪旅の最終地である、和歌山市へ向けてまた移動を始めました。



和歌山市には特産品がたくさんありますが、実は桃も有名。

「あら川の桃」というのは甘くてジューシーな美味しい桃で有名なんだそうで、道の駅で桃を3種類ほど購入し、さらに桃農家さんがやってる桃パフェも食べに行きましたが…

お昼で売り切れてしまったそうな…

桃ジェラートを頂きましたが、香料も甘味料もほぼ使ってなくてすごく美味しかった!



買って帰った桃は意外にもいちばん安いやつがいちばん美味しかった!
桃の食べごろは7月だそうなので、今度は7月に来てみたいなあ。




最後の宿はこちら。

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築地ホステル和歌山さん。(3600円)
https://tsukiji-hostel-wakayama.business.site/

いや~~こちらのオーナーさんもすごく親切な方でした。

アラフォー世代の方なら「うわ!懐かしい!」となるような昭和な感じの建物なんですが、設備の古さなど関係ないほど綺麗にお掃除されていたので何の問題もなかったです。



ここでもやはり夕食はおススメを聞きまして、和歌山は牛肉消費量が全国でベスト3に入るほどお肉好きな県民性なんですって。


ゆえに、美味しい焼き肉屋さんもたくさんあるんですよ~と言われ、魚ばっかり食べていてちょうどそろそろお肉が恋しくなっていたので焼き肉屋さんへ。



自分のお金で食べる焼肉なんてセリ美にとってはもう王族の食べ物ですから、ドアを開ける手もそりゃあ震えました。


でもお店の人もとても感じが良くて、翌日の観光プランの相談にも乗ってくださいました。
もちろんお肉もとっても美味しかった!
(ビビン麺である程度腹を満たしてから肉注文したけどね…)







さあ、最終日です。


和歌山市から車で数十分走ったところに「九度山」という山あいの町があるんですが、そこはあの真田幸村が人生で一番長く過ごした場所だそうで、幸村に関する史跡などがたくさんあります。

歴女であるセリ美ですが、中でも最近ちょうど幸村に興味が芽生えていた時期だったので、片っ端から幸村関係の資料館などを巡りました。


セリ美よりもずっと歴史マニアの皆さんが聖地巡礼として訪れているはずですし、あの大人気大河ドラマ「真田丸」もあったことですし、さぞかし人気観光地なのだろう…と思いきや…


もう全然ガラガラでした…



幸村直筆の書状や甲冑など、一級品の資料がたくさんここにあるというのに、なんともゆる~~く展示されていて…

蛍光灯もチカチカしてるほどの、クーラーも湿度調節もないような古めかしい家屋の中に適当に幸村に関する一級資料が展示されていて…


そんなところも好きなんですけどね、九度山。


幸村のトレードマークである十文字槍のお箸とかをゴキゲンで買いあさってきました。






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あと、真田十勇士の中にも忍者がいたと言われていますが、セリ美は忍者にも興味津々で。

和歌山市の中心にある和歌山城は忍者を大きく取り上げているので、そこにいる「おもてなし忍者」と談笑を楽しんだりもしまして。




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意外とキャラ設定がゆるゆるでした。

もうちょっと徹底して演じきってほしいなあ~。





そして最後に、幸村もきっと何度も参拝したであろう高野山へ。

とはいえ、高野山はさすがに一大観光スポットなので非常に混んでいてお参りはやめました。このあたり無神論者だと気兼ねなく諦めることができて楽ですね。


でも高野山名物のゴマ豆腐と焼き餅はしっかり頂いてきました。

ゴマ豆腐は確かに美味しいけど、高野山まで行かなくても食べられるレベルかな。



それよりも焼き餅がすごく美味しかった!!!

賑わっている参道とは少し離れたところにあるんですが、ゆえにすごくすいていて良かった。



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上きし屋(かみきしや)さん。
https://tabelog.com/wakayama/A3001/A300103/30004362/


お参りの途中や帰りにこういう甘味を食べて疲れを取るというのはどこの地方でも同じ風習があるようで、京都の上賀茂神社前にも神馬堂さんという美味しい焼き餅屋さんがありまして。
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26000370/



そこもすごく美味しいんですけど、上きし屋さんもなかなかの逸品でした。

そんなにあんこ得意じゃないので、いかにもな和菓子ってセリ美には甘すぎるんですけど、上きし屋さんのはバクバクいけました。




そうしてお参りもせずに食うもんだけ食って下山するという罰当たりなセリ美は、図々しくも最後の訪問先として大澤寺(だいたくじ)という眼病が治るというお寺を選びました。

「混んでるから」とかいってお参りもすんなり諦めるくせにご利益だけは期待するっていう、ね。



大丈夫大丈夫。
神様は人知をも及ばぬほどのすごい人だから、こんなことくらいで罰を下すほど心狭くないよきっと。うん、大丈夫。




大澤寺は山奥の山奥にある、もうマニアックすぎるお寺なんですけど、でもなんとなくセリ美は興味がわきましてね。

目も弱いので、旅の最後に行ってみよう~と思いまして。



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http://daitakuji.com/

画像で見るとすごい情緒ある素敵なお寺に見えますけど、実際はだいぶ「山奥感」出てます。「ひなびた」って感じですかね。


でも大きな池があって鯉や亀がたくさん泳いでいて、今はだいぶ朽ちてますけど創建時にはかなりお金はかけたんだろうな~という面影はありました。




境内には井戸が2つあって、昔の人がこの井戸水で目を洗ったら眼病が治ったというのが言い伝えらしいです。
いまはこの井戸は封鎖されていますが。


で、お堂の脇に「悪いところさすったら良くなる」っていう仏像がありまして、あえて目じゃなくておなかをさすってきました。
膀胱炎の癖があるのと、ひどい便秘症なのでね。





池の鯉たち用に餌が売っているらしいのと、目のお守りが買いたくて社務所っぽいところのベルを鳴らしましたら、普通に普段着のご住職が出てこられまして、丁寧にお守りと鯉の餌を持って来てくれました。

あんなひとけのない山奥で何十年と静かに暮らしているんですねえ…




お参りも済ませ、仏像さんのおなかも撫で、住職からお守りも買って満足したセリ美は旅の最後の締めくくりイベントとして盛大に餌やりをしました。


鯉に餌なんて…記憶の中では一度もないセリ美。


100円で山盛りの餌を住職が持って出てきたので、だいぶ楽しませていただきました。



ちょうど鯉の子供が10匹ほど母鯉のあとをついてちょこちょこ泳ぎ回っていたので、主にその子らめがけて水戸泉のようにセリ美は無心で餌を撒き続けました。







rikishi




なかなか楽しいものですね、餌やり。


ちょうど外泊が続いて眠りが浅く、角膜が傷んできていたのでいいお参りになりました。







そんな和歌山周遊放浪記でしたが、とにかく食べ物と出会いに恵まれた旅でしたね。



ライターという職業は調べることも仕事の一つなので、情報収集にはある程度のスキルがあります。

グルメや観光スポットって、どうしても企業のアピールが入ってきてしまうので本当の評価って見えてこないことが多いんですけど、企業の息のかかっていない掲示板とかでじっくり探していくとあまりハズレのないスポットがあぶり出せますのでね。


宿はブッキングドットコムを使って探してますが、評価ポイント9以上(10点満点中)の宿は激安でも今のところ問題なしですよ!




お盆真っ只中にもかかわらず高野山以外はほぼ混雑知らずで「知る人ぞ知る」スポットばかりの、無駄のない質の高い旅ができたと大満足しております!


今度は鳥取旅が控えてますから、またレポしていきますね!




その前に息子の階段降りに号泣してまいあちゃんのタコ足に興奮してきます…



今日もお祝いしようっと…

まるごとバナナ買っちゃおうかな…






鳥取では道の駅で梨をたくさん買うんだ!!!お寿司も安くて美味しいんだって!
そのために今日も梅干しごはんなのさ…