こんなに執筆依頼が来ちゃってどうするの…というほど仕事が山積みですが、観劇レポというのは魚と同じ、新鮮さが命ですから。
もうヤケクソになっていまブログを書いております。
10万円もまだ振り込まれてこないポンコツ市町村に住んでいるセリ美。
来月から始まるチケット争奪戦に向けてなんとか自力で財力を蓄えるため、セリ美にとって最も大切な時間である睡眠時間を削ってでもこのあと仕事を再開しますね。
ということで早々にいきましょう。龍の宮物語の感想です。
公演当時の皆さんの大絶賛の声を聞いて、観に行かなかった自分を責めに責めたセリ美。
あのときはモーツァルトのチケット確保に夢中になっていて…
どうやらすごい世界観をお持ちの先生だそうで、ウエクミ先生以来の個性爆発演出家の爆誕に立ち会えなかったのか!!!なんという失態!!!と悔し涙を飲んでおりました。
今回のコロナ謹慎で宝塚や贔屓への愛を痛いほど再確認できた我々ですが、とはいえその会えない時間をせめて映像で埋めようとしても、意外と映像を見る気になれなかった方も多いと思います。
それほど、観劇行為と鑑賞行為ってのはまったくもって別の行為なんですよね。
サッカーをプレーするのと観戦するのが全然違う行為のように。
「ほんとは思いっきりサッカーして体を動かしたいけどできないから」って過去の試合映像見ても、「サッカーしたい!」という気持ちは収まりませんもんね~
むしろサッカーできない今がもっとつらくなっちゃったりします。
鑑賞行為っていうのは、あくまで観劇行為に付随しているおまけのもので、観劇行為なしに映像だけ見てもその素晴らしさの半分も伝わってこないんですよね。
なので、きっと龍の宮もセリ美が映像で感じ取った感想はあまり正確ではないんだろうな…と残念に思います。
特に龍の宮という作品は世界観とかその場の空気とか演者の迫力というものがものすごく大切な類の作品だと思うので余計に。
だって、「浦島太郎ベースです。」って公演解説で言っちゃってますからねえ。
大体の物語の流れとか設定なんて日本国民全員が知ってるほど有名な物語ですもんね。
「この先、どうなるの?!」っていう起承転結よりも、空気感とか世界観が大事な作品なんだと思います。
映像で見て、それがよく分かったからこそ余計に観劇しなかったことが悔やまれました…
ということで、感想を一言で言うならば「生で観るからこその作品」ということですね。
物語が進むにつれて生徒さんたちの集中力と気迫がどんどん上がっていって、魂を削って演じていらっしゃるな~というのがよく分かりました。
ではここからは個人評いきましょうか。
せお。
せおの精悍な顔つきや、善人ぶりが出ちゃってる雰囲気をそのまま役に投影させたのかな~と思うほど、当て書き感のある役でしたね。
せおっていかにも書生ですよね~。黒髪真ん中分けのビジュアルも満点。着物姿も良く似合う。ポスタービジュアルよりも舞台のほうがずっとずっとかっこいい仕上がりになってました。
逆ってよくあるけどねえ。
先行画像とかポスターはめっちゃかっこよかったのに、舞台で見たらそうでもなかった…みたいな現象。
せおはポスターより舞台のほうが仕上がっていて良かったです。珍しいタイプですね。
学生の身分とはいえ体は大人になって色恋やお酒なども覚えて、悪ふざけしたい盛りの年齢の青年期。
周囲の友人たちはまだやんちゃ感が残る中、なんとなく「自分はそういうのは…」というシャイで真面目な青年。
そんな雰囲気は抜群に出ていました。
優しくて真面目だけど積極性や強引さや危険さがなくて、女性にとっては物足りなく感じちゃう系の。
そんな「いやあ…僕は…」なんて言ってたせおがくらっちに出会ってからみるみるうちに激情派に変わってゆく感じは、なんとなく柴田作品に似たものを感じてとても燃え滾るものがありましたね。
せおは成績上位者ではなく、不器用で遅咲きという印象のある生徒さんです。
でも、確かに歌にしろダンスにしろ、「これが得意です!!」というものはないかもしれないけど、実力がすべてではないのが宝塚の魅力ですからね。
歌もダンスもお芝居もそんなに上手じゃないかもしれないけど、お顔立ちも正統派美形ではないかもしれないけど、でもなんだか知らないけど強烈に惹かれてしまう、みたいなスターさんが誕生する場所です。
ウエクミ先生が「宝塚なんていうこんな変な文化が100年以上も続いてるなんて、そういうことをもっと大切にしなければいけない」とどこかで語っていたそうですが、そうなんですよ。変なんです。この劇団、変なんです。あ変な劇団~変な劇団~~だか~ら変な劇団~~~
だっふんだ!!!(ご冥福をお祈りします。)
だって実力重視の弱肉強食のシビアな世界であるはずの演劇界で、「実力はあんまりでも、不思議な魅力があればそれで良し」なんて、変ですよね~~
その変なところがたまらなく愛おしいわけですよね。
今はSNSっていう国民総警察みたいな時代の流れもあったりしてなかなか自由に個性を爆発させられない空気が劇団内にもあるのかもしれませんが、真矢みきさんとか真琴つばささんとか紫吹淳さんとか、もうすごかったですからねえ~。大暴れですよ。
お三方とも、せおと同じように「シンガーです!」でもないし、「ダンサーです!」でもないし(リカさんはめっちゃダンサーです)、「役が憑依します!」でもないんですが、とにかく魅力的なんです。
それを「個性」としか表現できない自分の表現力の乏しさがもどかしい…
もともと喉や身体能力に恵まれていなかった人のほうが、きっと「何か掴みたい!!!」と必死で模索するから、いろんな役柄を通して少しずつ自分だけの個性を確立させていくのでしょうねえ。
紅子もそのタイプでしたね。
きっと紅子からそういう面をせおもたくさん学べたと思います。
なので、せおを見ていて、「あなただけの個性爆発を早く見たい!」という気持ちになりました。
物語が終盤になるあたりで、命を放り出すほどの激情でくらっちを求める迫真の演技のせお。
汗だくになって命と愛のやり取りをするせお。
ああいう、追い詰められたせおからは色気を感じました。
なので、もっともっと追い詰められてほしいですね。
私は遅咲きのスターさんのほうが好みのようなので、せおの変貌を期待してますよ!
さて、くらっち。
…うん、くらっちだよね。
…もう、くらっちだよね。
完全に…………くらっちがMVPだよね。
セリ美のM心がもう悲鳴をあげっぱなしですよ。
あの冷たい目で睨みつけられて急にニヤリと笑ったと思ったら喉元に短刀を突き付けられたいよね。
セリ美がくらっちのために泥まみれになって地べたを這いつくばってやっと見つけてきた桜タデを差し出したら「まぁ…私に?」と微笑んでくれたから喜んでくださったと思ってセリ美も微笑んだら「そんな小汚い格好で私に近寄るな!!!汚らわしい!!」って桜タデを顔面に投げつけられたいです……うふ。
『鳳凰伝』でトゥーランドットを演じたおハナさまもそれはそれは冷酷でお美しいお姫様でしたけど、『ひかりふる路』でマリーアンヌを演じたまあやもだいもんを殺す気満々で見つめてましたけど、そういう役ができる娘役さんって本当に貴重です。
娘役さんなんていかに可憐で、いかに可愛らしくって、いかに献身的で…っていうイメージでスキルを積んでいくお仕事なのに、「いつ殺すか、いかに殺すか」って目つきで獲物を狙う役の引出しなんてどこにあったんだ?!?!ってびっくりしちゃいますよね~~
しかも、くらっちのあの目の形がすごくすごく活かされてて。
丸く可愛らしい二重ではなくて、すっきり涼しめ切れ長EYESなのに、黒目がすごく大きいという結構珍しい目をお持ちで(あれはカラコンなのかしら??)(伊藤健太郎くんもあの目の持ち主ですね)、あの目から放たれる哀しみと憎しみの深さがすごい演技力でした。
最初からずっと絶望的に悲しいオーラを放ちまくってくるので、そのぶん最後の柔らかい笑顔がすごく活きてきますね。
「生きてるのに悲しい、死んでるのに幸せ」
そういうあべこべな世界観がしゅこ先生の手腕なのかなと思いましたし、それをああやってきっちり伝えてくるくらっちの正確な技量ね。
「生きてるからって幸せとは限らないし、死んじゃったからって悲しいとは限らないよね。人間の感情って、それほど入り組んだものだよね解る解る!」
っていう気持ちになりました。
難しいよね~~娘役さんがあんまりに巧すぎても嫌がるトップさんがいるし(自分の技量がバレるから)、トップ娘役になるのって絶妙なラインがあると思うんですよね~
まあやだって、あのだいもんだったから「そおおおりゃああああああ!!!」ってあんな全力突進してくるイノシシみたいなまあやを受け止めてくれたわけで、だいもん以外だったら受け止めきれずに吹っ飛ばされちゃったと思うんです。
だから、「すごく巧い=トップ娘役になれる」ってわけでもないのがまたさっきの「宝塚っていう変な文化」のひとつなわけで。
でも、どなたかのお嫁さんになってもならなくても、セリ美はくらっちのいろんなお芝居がもっともっと観てみたいので、どうか末長く劇団で活躍してください!ってところですね~。
直近で観たくらっちは紅子の退団公演でしたけど、その時は「う~~ん…伸び悩んでるかな??」と思ったんですけどねえ。
今回の玉姫役は真骨頂って感じがしました。
次に、水乃ゆりちゃん。
今回初めてしっかり認識したんですが、とにかくザ・娘役さんって感じの無敵ビジュアルですね~劇団に推されるの分かるわあ。
首は長いわ腰は細いわ手脚は長いわ…お顔立ちも丸顔で古典的な感じなので、あ~ゆりちゃんみたいな生徒が好きな先生とかお偉いさん(たぶんおじいちゃん)いるだろうな~って感じ。
だから、ヒロイン役者であることは分かります。
男役さんの隣に可憐に佇んでるのがすごく似合う。
セリ美が好きなまあやとかくらっちとかみたいな自立系タイプとは対極のイメージ。
男役さんにそっと寄り添う娘役さんという図式もとても夢があって女性が憧れる像ではありますから、古典的なタイプも重要ですよね。
でもちょっと声が気になるかな~~~
今回は世間知らずのお金持ちお嬢さんという役柄だったからということもあるかもしれないけど、声が曇ってるのになぜかキンキンするんですよねえ。
「曇ってて聴きにくいなあ」とずっと思ってるんが、でもずっとキンキン響いてて。
あのキンキン声のお嬢様役はエルベのときのあーちゃんによく似てる。
「若いお嬢様=ずっとキンキン」というわけでもないですから、もう少し抑揚をつけたり声色を使い分けて感情表現ができるようになるといいですねえ。
今の発声だと聴き取るほうに神経使っちゃう感じかなあ。
婚約者がいるけど、本当はこの自信なさげな清彦さん(せお)のことが…という、乙女の秘めたる想いももっと感じたかったです。
「え、せおに好意抱いてたんじゃないの?!結構すんなり婚約者との縁談に進んでいくねえ!」と思ってしまいました。
まあ、まだまだ下級生ですから、見守りたいですね。
佇まいは王道娘役という風情なので、貴重な娘役さんだと思います。
特筆すべきキャストはこんなところでして…
他にもみっきぃさんとかみきちぐさんとか、名脇役さんたちもがっつり支えてくれていたんですが、出島のときのるう組長みたいな職人技までは感じなかったかなあ。
エルベのときに短い台詞ながら「この子は!!!」とセリ美に思わせた天飛華音くんも3番手相当として頑張ってはいたんですが、もうちょっとかなあ。
もちろん喋る声もいいし、フィナーレでのダンスも目が行きます。
似てる似てると言われている琴ちゃんもそうですが、声のいい人って、それはそれでデメリットもあると思うんですよ。
台詞を言うと、「ええ声!!!!」ってのが先に来ちゃって、せっかくの感情表現が入ってきにくいんですよね。
ダンスについても同じで、「うま!!!!」ってのが先に来ちゃって、表現の細かさまで気が付きにくくなっちゃうような気がするんですよねえ。
琴ちゃんがうちの息子との対談で「器用なりの葛藤があった」みたいなこと言ってましたけど、きっとそういう「それなりにできちゃう」「それなりに形になっちゃう」「先生からOKが出やすい」「だからこそ深く掘り下げることができなくなっちゃう」みたいなお悩みもあったんじゃないかなあ。
でも、「自分は器用」っていう事実も踏まえて誤解を恐れず素直に自分の感情を出せる琴ちゃんのそういうところがとても誠実で真面目でセリ美は好きです。
そういう、「できちゃうからこその悩み」みたいなものが、かのんくんもちょっと心配かな~~
くらっちに執念深さを見せて理性を失いがちになる兄上(みっきぃさん)に、どうにかくらっちが来る前のように戻ってほしいと諫める立場の役ですが、かのんくんなりの悲しみをもっと感じたかったです。
あ、あと、ちょっとお名前わからないんですが、百合子の息子(学ラン着てた子)をやってた子がどう見ても少年で、すごい完成度でした!
台詞なんてほとんどないのに、「あ、この子、巧いかもしれない」ってなんとなく思いました。
巧い人って佇まいだけとか、たった一言の台詞だけで分かるものがありますよね~不思議と。
そんなとこでしょうか。
出島と同じように、本編は和モノだけどフィナーレナンバーがスタンダードなタカラヅカレビュー系でとても素敵だったし、若い先生方のタカラヅカ文化へのリスペクトが感じられて嬉しいです。
記念すべきしゅこ先生のデビュー作ということでしたが、相当のポテンシャルは感じました。
だって、「浦島太郎を発展させてものすごいドラマチックにしてください」って言われても我々ごときの想像力ではすっごい難しいじゃないですか。
浦島太郎っつったらこれですもん。
みんなが知ってる浦島太郎をベースにして、あそこまでの大悲恋物語に昇華させてしまうそのイマジネーションは、完全に演出家の才ありって感じです。
しかも、美しい日本の物語が書ける先生っていいですよね。
なんかね、歳を取るたびに日本が大好きになるんですよね~
この現象、なんでしょうかねえ?
若い頃はあんなに「海外旅行だいすき!」だったのに、今じゃ「こんなに素晴らしい独自文化が発達してて、土地土地の郷土メシや観光資源があって、経済も発展してて、ご飯もお菓子もお水も最高に美味しくて、人間性も真面目で優しくて治安も良くて、こんなに素晴らしい国どこにもない!!!」って日々思ってますもん。
海外旅行行く暇とお金あるなら、日本の隅々まで旅してまわってお金使いたい!って今は思うなあ。
できるだけ国産品を使いたいしね。日本企業応援しなきゃ!
まぁその前に大量に宝塚歌劇団にお金落とすんですけどね。
日本があまりに素晴らしい国だから、中国や韓国の悪い人たちが乗っ取ろうと日本各地に潜んで暮らして虎視眈々狙ってますけど、日本のみんなでこの美しい国をなんとか守り抜いてほしいです。
あ、急に全然関係ないけど、春雨ってほとんどが中国産なのね!
いつも夜食として春雨を食べると必ずおなか痛くなるから、「春雨が悪いのかな~?」って裏見たら中国産で。
基本的に食べるものは全部国産にしてるつもりだったからびっくりしちゃってね。
急いで国産を探して買ったら、おなか痛くなるのはもちろん無いし、なにしろめっちゃ美味い!やっぱり国産よね!
マロニーちゃんは国産みたいね!でも結構カロリー高いんだよ~…
ひじきもなぜか韓国産ばっかりだよね~~乾物って便利で好きなのに意外と国産がなかなか無い…
韓国のりとか辛ラーメンとか韓国キムチとか好きな人多いけど、それらも気を付けて!!虫が検出されてるよ!調べてみてね!
生ものでもない春雨でおなか痛くなる中国産、コワイよね…
逸れましたけど、とにかくそういう素晴らしい日本文化のひとつであるおとぎ話を、自分なりにアレンジしてこんなに素晴らしい物語に仕上げてくれたしゅこ先生に、セリ美は大きな大きな期待を寄せています!
まだまだ演出助手とか新公担当がメインのお仕事でしょうけど、次の作品がめっちゃ楽しみですし今度こそ絶対観に行きたい!!!その頃には客席ひとつおきが終わってますよーーに!!!!!
ということで仕事に戻りまーーーーす。
セリ美が「反応薄かった…」っていじけてたら慰めてくださる皆さま…ううう…
もうヤケクソになっていまブログを書いております。
10万円もまだ振り込まれてこないポンコツ市町村に住んでいるセリ美。
来月から始まるチケット争奪戦に向けてなんとか自力で財力を蓄えるため、セリ美にとって最も大切な時間である睡眠時間を削ってでもこのあと仕事を再開しますね。
ということで早々にいきましょう。龍の宮物語の感想です。
公演当時の皆さんの大絶賛の声を聞いて、観に行かなかった自分を責めに責めたセリ美。
あのときはモーツァルトのチケット確保に夢中になっていて…
どうやらすごい世界観をお持ちの先生だそうで、ウエクミ先生以来の個性爆発演出家の爆誕に立ち会えなかったのか!!!なんという失態!!!と悔し涙を飲んでおりました。
今回のコロナ謹慎で宝塚や贔屓への愛を痛いほど再確認できた我々ですが、とはいえその会えない時間をせめて映像で埋めようとしても、意外と映像を見る気になれなかった方も多いと思います。
それほど、観劇行為と鑑賞行為ってのはまったくもって別の行為なんですよね。
サッカーをプレーするのと観戦するのが全然違う行為のように。
「ほんとは思いっきりサッカーして体を動かしたいけどできないから」って過去の試合映像見ても、「サッカーしたい!」という気持ちは収まりませんもんね~
むしろサッカーできない今がもっとつらくなっちゃったりします。
鑑賞行為っていうのは、あくまで観劇行為に付随しているおまけのもので、観劇行為なしに映像だけ見てもその素晴らしさの半分も伝わってこないんですよね。
なので、きっと龍の宮もセリ美が映像で感じ取った感想はあまり正確ではないんだろうな…と残念に思います。
特に龍の宮という作品は世界観とかその場の空気とか演者の迫力というものがものすごく大切な類の作品だと思うので余計に。
だって、「浦島太郎ベースです。」って公演解説で言っちゃってますからねえ。
大体の物語の流れとか設定なんて日本国民全員が知ってるほど有名な物語ですもんね。
「この先、どうなるの?!」っていう起承転結よりも、空気感とか世界観が大事な作品なんだと思います。
映像で見て、それがよく分かったからこそ余計に観劇しなかったことが悔やまれました…
ということで、感想を一言で言うならば「生で観るからこその作品」ということですね。
物語が進むにつれて生徒さんたちの集中力と気迫がどんどん上がっていって、魂を削って演じていらっしゃるな~というのがよく分かりました。
ではここからは個人評いきましょうか。
せお。
せおの精悍な顔つきや、善人ぶりが出ちゃってる雰囲気をそのまま役に投影させたのかな~と思うほど、当て書き感のある役でしたね。
せおっていかにも書生ですよね~。黒髪真ん中分けのビジュアルも満点。着物姿も良く似合う。ポスタービジュアルよりも舞台のほうがずっとずっとかっこいい仕上がりになってました。
逆ってよくあるけどねえ。
先行画像とかポスターはめっちゃかっこよかったのに、舞台で見たらそうでもなかった…みたいな現象。
せおはポスターより舞台のほうが仕上がっていて良かったです。珍しいタイプですね。
学生の身分とはいえ体は大人になって色恋やお酒なども覚えて、悪ふざけしたい盛りの年齢の青年期。
周囲の友人たちはまだやんちゃ感が残る中、なんとなく「自分はそういうのは…」というシャイで真面目な青年。
そんな雰囲気は抜群に出ていました。
優しくて真面目だけど積極性や強引さや危険さがなくて、女性にとっては物足りなく感じちゃう系の。
そんな「いやあ…僕は…」なんて言ってたせおがくらっちに出会ってからみるみるうちに激情派に変わってゆく感じは、なんとなく柴田作品に似たものを感じてとても燃え滾るものがありましたね。
せおは成績上位者ではなく、不器用で遅咲きという印象のある生徒さんです。
でも、確かに歌にしろダンスにしろ、「これが得意です!!」というものはないかもしれないけど、実力がすべてではないのが宝塚の魅力ですからね。
歌もダンスもお芝居もそんなに上手じゃないかもしれないけど、お顔立ちも正統派美形ではないかもしれないけど、でもなんだか知らないけど強烈に惹かれてしまう、みたいなスターさんが誕生する場所です。
ウエクミ先生が「宝塚なんていうこんな変な文化が100年以上も続いてるなんて、そういうことをもっと大切にしなければいけない」とどこかで語っていたそうですが、そうなんですよ。変なんです。この劇団、変なんです。あ変な劇団~変な劇団~~だか~ら変な劇団~~~
だっふんだ!!!(ご冥福をお祈りします。)
だって実力重視の弱肉強食のシビアな世界であるはずの演劇界で、「実力はあんまりでも、不思議な魅力があればそれで良し」なんて、変ですよね~~
その変なところがたまらなく愛おしいわけですよね。
今はSNSっていう国民総警察みたいな時代の流れもあったりしてなかなか自由に個性を爆発させられない空気が劇団内にもあるのかもしれませんが、真矢みきさんとか真琴つばささんとか紫吹淳さんとか、もうすごかったですからねえ~。大暴れですよ。
お三方とも、せおと同じように「シンガーです!」でもないし、「ダンサーです!」でもないし(リカさんはめっちゃダンサーです)、「役が憑依します!」でもないんですが、とにかく魅力的なんです。
それを「個性」としか表現できない自分の表現力の乏しさがもどかしい…
もともと喉や身体能力に恵まれていなかった人のほうが、きっと「何か掴みたい!!!」と必死で模索するから、いろんな役柄を通して少しずつ自分だけの個性を確立させていくのでしょうねえ。
紅子もそのタイプでしたね。
きっと紅子からそういう面をせおもたくさん学べたと思います。
なので、せおを見ていて、「あなただけの個性爆発を早く見たい!」という気持ちになりました。
物語が終盤になるあたりで、命を放り出すほどの激情でくらっちを求める迫真の演技のせお。
汗だくになって命と愛のやり取りをするせお。
ああいう、追い詰められたせおからは色気を感じました。
なので、もっともっと追い詰められてほしいですね。
私は遅咲きのスターさんのほうが好みのようなので、せおの変貌を期待してますよ!
さて、くらっち。
…うん、くらっちだよね。
…もう、くらっちだよね。
完全に…………くらっちがMVPだよね。
セリ美のM心がもう悲鳴をあげっぱなしですよ。
あの冷たい目で睨みつけられて急にニヤリと笑ったと思ったら喉元に短刀を突き付けられたいよね。
セリ美がくらっちのために泥まみれになって地べたを這いつくばってやっと見つけてきた桜タデを差し出したら「まぁ…私に?」と微笑んでくれたから喜んでくださったと思ってセリ美も微笑んだら「そんな小汚い格好で私に近寄るな!!!汚らわしい!!」って桜タデを顔面に投げつけられたいです……うふ。
『鳳凰伝』でトゥーランドットを演じたおハナさまもそれはそれは冷酷でお美しいお姫様でしたけど、『ひかりふる路』でマリーアンヌを演じたまあやもだいもんを殺す気満々で見つめてましたけど、そういう役ができる娘役さんって本当に貴重です。
娘役さんなんていかに可憐で、いかに可愛らしくって、いかに献身的で…っていうイメージでスキルを積んでいくお仕事なのに、「いつ殺すか、いかに殺すか」って目つきで獲物を狙う役の引出しなんてどこにあったんだ?!?!ってびっくりしちゃいますよね~~
しかも、くらっちのあの目の形がすごくすごく活かされてて。
丸く可愛らしい二重ではなくて、すっきり涼しめ切れ長EYESなのに、黒目がすごく大きいという結構珍しい目をお持ちで(あれはカラコンなのかしら??)(伊藤健太郎くんもあの目の持ち主ですね)、あの目から放たれる哀しみと憎しみの深さがすごい演技力でした。
最初からずっと絶望的に悲しいオーラを放ちまくってくるので、そのぶん最後の柔らかい笑顔がすごく活きてきますね。
「生きてるのに悲しい、死んでるのに幸せ」
そういうあべこべな世界観がしゅこ先生の手腕なのかなと思いましたし、それをああやってきっちり伝えてくるくらっちの正確な技量ね。
「生きてるからって幸せとは限らないし、死んじゃったからって悲しいとは限らないよね。人間の感情って、それほど入り組んだものだよね解る解る!」
っていう気持ちになりました。
難しいよね~~娘役さんがあんまりに巧すぎても嫌がるトップさんがいるし(自分の技量がバレるから)、トップ娘役になるのって絶妙なラインがあると思うんですよね~
まあやだって、あのだいもんだったから「そおおおりゃああああああ!!!」ってあんな全力突進してくるイノシシみたいなまあやを受け止めてくれたわけで、だいもん以外だったら受け止めきれずに吹っ飛ばされちゃったと思うんです。
だから、「すごく巧い=トップ娘役になれる」ってわけでもないのがまたさっきの「宝塚っていう変な文化」のひとつなわけで。
でも、どなたかのお嫁さんになってもならなくても、セリ美はくらっちのいろんなお芝居がもっともっと観てみたいので、どうか末長く劇団で活躍してください!ってところですね~。
直近で観たくらっちは紅子の退団公演でしたけど、その時は「う~~ん…伸び悩んでるかな??」と思ったんですけどねえ。
今回の玉姫役は真骨頂って感じがしました。
次に、水乃ゆりちゃん。
今回初めてしっかり認識したんですが、とにかくザ・娘役さんって感じの無敵ビジュアルですね~劇団に推されるの分かるわあ。
首は長いわ腰は細いわ手脚は長いわ…お顔立ちも丸顔で古典的な感じなので、あ~ゆりちゃんみたいな生徒が好きな先生とかお偉いさん(たぶんおじいちゃん)いるだろうな~って感じ。
だから、ヒロイン役者であることは分かります。
男役さんの隣に可憐に佇んでるのがすごく似合う。
セリ美が好きなまあやとかくらっちとかみたいな自立系タイプとは対極のイメージ。
男役さんにそっと寄り添う娘役さんという図式もとても夢があって女性が憧れる像ではありますから、古典的なタイプも重要ですよね。
でもちょっと声が気になるかな~~~
今回は世間知らずのお金持ちお嬢さんという役柄だったからということもあるかもしれないけど、声が曇ってるのになぜかキンキンするんですよねえ。
「曇ってて聴きにくいなあ」とずっと思ってるんが、でもずっとキンキン響いてて。
あのキンキン声のお嬢様役はエルベのときのあーちゃんによく似てる。
「若いお嬢様=ずっとキンキン」というわけでもないですから、もう少し抑揚をつけたり声色を使い分けて感情表現ができるようになるといいですねえ。
今の発声だと聴き取るほうに神経使っちゃう感じかなあ。
婚約者がいるけど、本当はこの自信なさげな清彦さん(せお)のことが…という、乙女の秘めたる想いももっと感じたかったです。
「え、せおに好意抱いてたんじゃないの?!結構すんなり婚約者との縁談に進んでいくねえ!」と思ってしまいました。
まあ、まだまだ下級生ですから、見守りたいですね。
佇まいは王道娘役という風情なので、貴重な娘役さんだと思います。
特筆すべきキャストはこんなところでして…
他にもみっきぃさんとかみきちぐさんとか、名脇役さんたちもがっつり支えてくれていたんですが、出島のときのるう組長みたいな職人技までは感じなかったかなあ。
エルベのときに短い台詞ながら「この子は!!!」とセリ美に思わせた天飛華音くんも3番手相当として頑張ってはいたんですが、もうちょっとかなあ。
もちろん喋る声もいいし、フィナーレでのダンスも目が行きます。
似てる似てると言われている琴ちゃんもそうですが、声のいい人って、それはそれでデメリットもあると思うんですよ。
台詞を言うと、「ええ声!!!!」ってのが先に来ちゃって、せっかくの感情表現が入ってきにくいんですよね。
ダンスについても同じで、「うま!!!!」ってのが先に来ちゃって、表現の細かさまで気が付きにくくなっちゃうような気がするんですよねえ。
琴ちゃんがうちの息子との対談で「器用なりの葛藤があった」みたいなこと言ってましたけど、きっとそういう「それなりにできちゃう」「それなりに形になっちゃう」「先生からOKが出やすい」「だからこそ深く掘り下げることができなくなっちゃう」みたいなお悩みもあったんじゃないかなあ。
でも、「自分は器用」っていう事実も踏まえて誤解を恐れず素直に自分の感情を出せる琴ちゃんのそういうところがとても誠実で真面目でセリ美は好きです。
そういう、「できちゃうからこその悩み」みたいなものが、かのんくんもちょっと心配かな~~
くらっちに執念深さを見せて理性を失いがちになる兄上(みっきぃさん)に、どうにかくらっちが来る前のように戻ってほしいと諫める立場の役ですが、かのんくんなりの悲しみをもっと感じたかったです。
あ、あと、ちょっとお名前わからないんですが、百合子の息子(学ラン着てた子)をやってた子がどう見ても少年で、すごい完成度でした!
台詞なんてほとんどないのに、「あ、この子、巧いかもしれない」ってなんとなく思いました。
巧い人って佇まいだけとか、たった一言の台詞だけで分かるものがありますよね~不思議と。
そんなとこでしょうか。
出島と同じように、本編は和モノだけどフィナーレナンバーがスタンダードなタカラヅカレビュー系でとても素敵だったし、若い先生方のタカラヅカ文化へのリスペクトが感じられて嬉しいです。
記念すべきしゅこ先生のデビュー作ということでしたが、相当のポテンシャルは感じました。
だって、「浦島太郎を発展させてものすごいドラマチックにしてください」って言われても我々ごときの想像力ではすっごい難しいじゃないですか。
浦島太郎っつったらこれですもん。
みんなが知ってる浦島太郎をベースにして、あそこまでの大悲恋物語に昇華させてしまうそのイマジネーションは、完全に演出家の才ありって感じです。
しかも、美しい日本の物語が書ける先生っていいですよね。
なんかね、歳を取るたびに日本が大好きになるんですよね~
この現象、なんでしょうかねえ?
若い頃はあんなに「海外旅行だいすき!」だったのに、今じゃ「こんなに素晴らしい独自文化が発達してて、土地土地の郷土メシや観光資源があって、経済も発展してて、ご飯もお菓子もお水も最高に美味しくて、人間性も真面目で優しくて治安も良くて、こんなに素晴らしい国どこにもない!!!」って日々思ってますもん。
海外旅行行く暇とお金あるなら、日本の隅々まで旅してまわってお金使いたい!って今は思うなあ。
できるだけ国産品を使いたいしね。日本企業応援しなきゃ!
まぁその前に大量に宝塚歌劇団にお金落とすんですけどね。
日本があまりに素晴らしい国だから、中国や韓国の悪い人たちが乗っ取ろうと日本各地に潜んで暮らして虎視眈々狙ってますけど、日本のみんなでこの美しい国をなんとか守り抜いてほしいです。
あ、急に全然関係ないけど、春雨ってほとんどが中国産なのね!
いつも夜食として春雨を食べると必ずおなか痛くなるから、「春雨が悪いのかな~?」って裏見たら中国産で。
基本的に食べるものは全部国産にしてるつもりだったからびっくりしちゃってね。
急いで国産を探して買ったら、おなか痛くなるのはもちろん無いし、なにしろめっちゃ美味い!やっぱり国産よね!
マロニーちゃんは国産みたいね!でも結構カロリー高いんだよ~…
ひじきもなぜか韓国産ばっかりだよね~~乾物って便利で好きなのに意外と国産がなかなか無い…
韓国のりとか辛ラーメンとか韓国キムチとか好きな人多いけど、それらも気を付けて!!虫が検出されてるよ!調べてみてね!
生ものでもない春雨でおなか痛くなる中国産、コワイよね…
逸れましたけど、とにかくそういう素晴らしい日本文化のひとつであるおとぎ話を、自分なりにアレンジしてこんなに素晴らしい物語に仕上げてくれたしゅこ先生に、セリ美は大きな大きな期待を寄せています!
まだまだ演出助手とか新公担当がメインのお仕事でしょうけど、次の作品がめっちゃ楽しみですし今度こそ絶対観に行きたい!!!その頃には客席ひとつおきが終わってますよーーに!!!!!
ということで仕事に戻りまーーーーす。
セリ美が「反応薄かった…」っていじけてたら慰めてくださる皆さま…ううう…
コメント
コメント一覧 (9)
私も「龍の宮物語」を鑑賞しました。そして良かったと思います。
「鑑賞」と「観劇」が異なるに同意です。自分の場合「鑑賞」だと入り込めないと言うか、批評家的に見ちゃうんですよね。でも観に行けなかった演目をスカステで早めに放送してくれるのはありがたいです。
有沙瞳さん良かったです。ずっと厳しいお顔だったので、最後のショーの時にニコニコされていたのでホッとしました。思えば雪組「伯爵令嬢」のアンナも真っ黒でした。悪の女性の役がハマるという稀少な存在です。他組を見回しても玉姫役が出来そうなのは花組の音くり寿さんくらいしか思い当たりません。こりのちゃんがお話したことないのに、メッセージのリレーで有沙さんを指名したのが腑に落ちます。
実は自分の親の実家が有沙さんのご実家と近い(三重県の隣の市)ので、同郷感もあり応援しています。これからもいいお役がつくといいな。
きっとあの場にいれば、自分が池の底に沈んだがごとき体感があったのではないかと想像しちゃいます。
映像は、冷静に見ちゃいますよね。
ただ、くらっちの美しさはもう……私もあの目で冷たくされたい……
変な劇団の、変なファンが、変な妄想してます。 はい。
このまま、興味がなくなるのか・・・劇場に行かなくなるのか・・・。とまで思ったのですが、チケット発売日が発表されたら、カレンダーに書き込んでいる自分がいました。大丈夫だわ私。
お仕事依頼が殺到するのはすばらしいことです。きっと上昇気流に乗っていらっしゃるのですよ。チケット運もぐぐーっと上昇気流でありますように。でもお身体ご自愛くださいね。こちらの読者の皆様もお元気で。ぜひ劇場の赤い座席で夢の世界へ参りましょう♪
のんのんも映像で観ただけなのですが。くらっちは、ちぎみゆプレお披露目「伯爵令嬢」で演じたこの上もなく、黒い アンナ役の振り切りっぷりと当時研3という若さに衝撃を受けた覚えが。
その後も「阿弖流為」「ドクトルジバコ」と別箱ヒロインづいて、本公演では、そのスキル故に別格娘役路線のようで、個人的には 惜しい!! と思う人材。
しかし、この度の 龍の宮 では、のんのんは、せお、くらっちの主演コンビ以外で、龍の宮の王、天寿ミッキー、龍の宮の住人、紫りら、蒼舞咲歩 といった面々にも注目いたしましたよー。
ただ、龍の宮でのんのんが???となったのは、くらっち演ずる珠姫って、既に亡くなって龍の宮の住人になったんじゃないの?一度死んだのに、また死ねるの?
ってことでした。😅
人間の娘として、生贄にされて命がす絶え、珠姫として蘇った と考えればいいのか?
機会があったら、もう一度じっくり見てみようと思います。
あ、あとですね、先月は「龍の宮物語」「出島小宇宙戦争」と放送してくれたスカイステージが、今月は「龍の宮物語」の方だけ繰り返し放送。
「出島小宇宙戦争」もどうか一つ!再放送をお願いしたいところです。
鑑賞だとやっぱり臨場感がないので、すごく冷静に脚本や演出、生徒さんの技量などをチェックしちゃいますよね~~
それでも、DVD化にもならずスカステでも放送しない作品もあるので、やってくれただけ有難いですね。
くらっちは登場からすごく冷たくて厳しい表情でしたねえ。
娘役さんは普段ニコニコしているだけに、ああいう表情を見慣れない我々は特にハラハラしちゃいますね。
でもやっぱりどんなに悲恋でも宝塚はああやって最後にフィナーレがつくので、そこで苦しみや悲しみが浄化される感じがして、ハッピーな気持ちで観終えることができてすごくいいですよね。
あの役の音くりちゃん…ものすごく見てみたいですね…
くらっちとはまた違った哀しさを宿すんだろうなあ。
くらっち、三重県だったとはいま初めて知りました!私もお隣の県ですから、俄然親近感がわいてきました!
星組の東京再開はいつになるのやら…
龍の宮を観劇していたら、きっとバウホールの客席は池の底となり、我々は清彦と共にごぼごぼと沈んでいったのでしょうなあ~
「せおか~せおのバウねえ…」とか思って本気出してチケ取りしなかったことをほんとに悔やみました…!
5組観劇する身としては、やっぱり生徒さん云々じゃなくて演出家で観る観ないを選んでいかねばですな。
くらっちに冷たくされたいですよねえ…
踏まれ隊として非常に燃えるものがありますよねえ…
お、結構おひさしぶりですね!
いやぁ…実は私も4月~5月あたりの死人ぶりは酷かったです…
この私ですら「もうブログも辞めちゃおうかな…」くらいのことは考えてしまいました。
私もてっきり、観劇できないなら映像で補うだろうと踏んでいたので、まったく食指が動かないことに我ながら驚いてしまいました。
このままフェードアウトしていくのかな…無趣味になるのかな…なんて遠い目をしながらチョコかじってました。
なのに!!!タカホのリニューアルの様子が放映され始めたら急にフッと意識がなくなって、次に気が付いたら花組初日に合わせて高速バス往復の予約完了画面がスマホに表示されていてびっくり!!!
花組チケットもないくせにタカホを見に行くためだけに!!
いや~私も全然大丈夫でした。
くらっちの冷たいお役は、「ドンジュアン」でもそれはそれは素晴らしかったというお声を聞きました。
研3でそのようなお役を演じこなせるということは、場数ではなくてもう演劇の才能がもともとおありなのでしょうね。
学年といまの立ち位置的に、これから娘役トップに…という路線とは少し違ってきたのかもしれませんけど、くらっちほどの実力ならばこれからどんな路線になろうとも、大きな難しいお役に恵まれることでしょう。
すごく楽しみですね!
「冷たい目をしたジェンヌさんに踏まれ隊」の隊長であるセリ美としては、くらっちに完全ロックオンです。
出島、セリ美も録画をお願いするのを忘れてしまったので、早くリピート放送を!!!と願っておるところでございます。
DVD発売時期との兼ね合いとかそういうのがあるんですかね~?
公演ディスク化は、2番手様まで なんですよ〜〜〜💧
どなたかのブログだか Twitterだか見たのですが、「出島小宇宙戦争」のDVD発売について、問い合わせたところ、
今のところ 発売の予定はございません。
とのお答えだったそうで ゴザイマス💦
な〜〜〜んでやね〜〜ん!!!!!!
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