今週のはじめ、食中毒で3日間ダウンしていたセリ美です、どうも。



自分で作ったコーンスープが少し残ったので、翌日のお昼ごはんにしようと思って鍋に入れたままコンロに放置していたんですね。冷蔵庫にも入れないまま。

最近はもう涼しいから大丈夫だろとか思って。


そしたら全然大丈夫じゃなかったです、はい。



食べ物にあたったのってほぼ初めてだったんですけど、あれって数時間後に来るんですね!

15時くらいにコンロで温めて食べて、「……あれ??」って思ったのが21時頃でした。


おなかの急降下はよくあることなので、「また下ってんのか~」と思っていたら、痛みのレベルがいつもの数倍で、なにやら吐き気もある。


すぐに「こりゃやっちまったな」と気付きましたが、セリ美は嘔吐恐怖症ですので、どうにもこうにも吐けないんです。

おなかのほうも、できるだけ早く菌を出したほうがいいから下痢止めは飲まないほうがいいっていうのは知ってたんですけど、あまりの痛みに気絶しそうになってきたので、正露丸を1粒飲みました。(強い痛みで気絶経験あり)



吐けないし出せない。

正露丸で多少痛みを紛らわせながら、死闘の3日間を過ごしておりました。



で、結局何も出さないまま、少しずつ体調は戻っていきました。

だからきっと軽度の食中毒だったんでしょうね。
それでもあの恐ろしい痛み…ノロとかになっちゃったらどうなっちゃうんだろ……




「しぶり腹」って言うそうなんですけど、そもそもセリ美の下痢って痛いだけで全然排出されない種類でして、ひたすら痛みに耐えるだけの過酷なものでしてね。

その原因は冷えだと思われます。
活動している日中に痛くなることは滅多になくて、就寝中、明け方頃に「……痛い」と目が覚めて、正露丸を飲んで朝までリビングで七転八倒するという一連の流れになっておりますので、寝てる時にお布団はいでるんだろうねえ。寝相はそんなに悪くないんですけどね。


なので、最近は夏でもシルクの腹巻きが手離せませんで、さらに冬に向けてカシミア混の腹巻きとボアのチョッキを楽天で昨日買いまして、お布団はいでも内臓の温暖化は守られるようにしてみようと思います。


さらに今年は温風を出す暖房器具をできるだけ使わないように、着る電気毛布をさっきまた楽天でお買い上げしました。

もう結構なお年頃ですからね、乾燥する暖房器具はあんまり使いたくないなあと思いまして、今年の冬は電気毛布を着込んで限界まで暖房をつけない方針でいきたいと思います!

それでも手の甲がかじかんでキーボード打ちにくくなっちゃうんだけどね~~




なんか、若い頃は歯磨きチューブも洗顔料もシャンプーも、「安けりゃなんでもいい」で実際全然問題なかったんですけど、歳取ってくると安物だと体調にてきめんに表れますね~

ドラッグストアで買う商品がだんだんと最低ランクから割と高品質なラインに上がってきていて、「歳取るってお金かかるのねえ」と痛感している最近でございます。






さて、そうこうしてなんとかピガールの観劇日までに体調を調整して行ってまいりました。



コロナ明け最初となるはいからさんの初日には、宝塚ホテルの見学なども含めてムラには行ったんですが、観劇はコロナ以来初となりまして。


大劇場のエントランスをくぐってシャンデリアを見上げ、いつものようにズーハーズーハーとマスク越しに空気を吸い込み、「はああああああ落ち着くううううう」と既に感無量でした。


現在は一席置きも廃止され、たくさんの人が座席に向かってゾロゾロ歩いていましたが、劇場内に入るとやっぱり空席がまだまだあって、自粛続行中の皆さんもまだたくさんいるんだなあ、と。






で、いよいよ月組さんを久々に観劇しまして。

月組さんの本公演の観劇って、よく考えたらBADDY以来でした。


…だから2年ぶりか!

さくらちゃんもようやく初めてしっかり観させていただきました。




まずはWELOME TO TAKARAZUKAから簡単に。


え~~~~~~と、、、


チョンパはやっぱりいいものですね。


で、月の場面もなかなか迫力満点で、ボレロのように少しずつ盛り上がっていく様子が、テンションを掻き立てられて良かったです。皆さんの動きも完璧に揃っていました。






















…………以上です。


褒めるところがそこしかない……






「宝塚をよく知らない人が演出するとこうなるのか~」
「なんで衣装とセットがこんなに安っぽいんだろう…」
「主題歌、変じゃない…?」
「使う楽曲のセンスの無さよ…」
「松本先生が有終の美を飾るのは分かるけど、ちょっと長すぎやしないか…」
「松本先生と鳥居が出てきたら『お待っちっっ!!!』を待ってしまう自分がいるよ…」



というのが観劇して思ったことです。はい。
















はい、ピガールいきましょう。

えーーーーとね、ピガールは結論から言いますね。









原田くんが悪い。







それに尽きました。

実力の高い、素敵なスターさんがせっかくたくさんいるのに、全っっっっっっ然うまく起用できてない。



まゆぽん、どこにいた…?

紫門さんは…?

ありちゃんの出番、うみちゃんの出番、あれだけ…???

れんこんは?あましじゅりちゃんは?

ちなつさんの魅力、全然出てなくない…???



主演コンビとおだちんとるう組長以外全員、資源の無駄遣い。

使いもしないのに水道の蛇口ひねりっぱなし。




まゆぽんなんて、本来は「でたーー!!まゆぽん!!」と勝手に目に入るような存在感なのに、一体どこにいたのか全然分からないまま終わってしまった。

ありちゃんのいちばんの見せ場として作られたであろうグランフェッテの場面なんて、今さら見せつけられて「ありちゃんの見せ場はこれでーーす!すごいでしょー!」なんて、むしろありちゃんに失礼なくらい。

ありちゃんの魅力はグランフェッテだけじゃないことくらい、とっくにもうみんな知ってるのに。


うみちゃんもなんとか集団の中から見つけ出しましたけど、頑張って見つけ出さなければ埋もれてしまうような役柄。
あれだけの娘役芸と実力を持った子に、なんてことを…!!





いや、セリ美は原作の「十二夜」を知らないので、あれ以上どうにもならない配役だったのかもしれないですけど、だったら宝塚でやる意味がない。

脚本の妙が評価されてる作品だと思うので、確かにカラクリは面白いです。

でも原田くんが考えたであろう日本語の台詞にセンスはあまり感じなかったし、むしろ生徒さんたちが小声でボソボソ付け加えてくれるアドリブのほうがよほど笑えました。



原田くんの過去作品を見ても基本的にはシリアスモノがほとんどですし、歴史上の一人の男に焦点を絞って展開していくストーリーを作りたい人なのね、と思っていたので、「ほう!今回はコメディーなのね!案外そっちのほうが得意だったりして!」なんて期待はしていたんです。


でも、脚本とか演出とかそれ以前に、各キャラクターの台詞割り振りや個性付けのセンスの無さに超ガッカリ。



いくらコメディーだからといっても、なぜこの人がこの人に惹かれていったのかとか、人間の心の機微の描写ってなくてはならない部分だと思うんですが、そういうところも全然見えませんでした。

ちなつさんがさくらちゃんにあそこまで執着する理由も、さくらちゃんがなぜ急にショースターになろうと決意したのかも、たまさんがれーこちゃんを意識した瞬間も。



例えば、コメディー作品の中でセリ美が大好きなメラコリでも、ティーナのキャラ立ちも可愛さもすごくよく伝わってくるじゃないですか。
放っておけないおバカな感じが、スタンも「こいつはまったくしょうがないなあ」と思って愛してる感じ。


コメディーによくある「勘違いが勘違いを呼ぶ」みたいな台詞のやり取りも、テンポに乗ってどんどん勘違いが増殖していく様子がすごく可笑しい。

ティーナが爆買いした商品をデパートの人に泣く泣く返却するシーンなんて、名場面ですよね。


こちらもセリ美が大好きな『アーネストインラブ』でも、ブラックネル夫人が怒り心頭してるところにハンドバッグ型のセットから飛び出してくる赤ちゃんコスプレのアーネストっていうのは強烈な印象に残るわけで。



そういう印象的な場面も無かった。そりゃ、おだちんはすごかったです。
あの学年であのなりきり具合は本当にすごい。
でも、まぁ女装ってよくある笑わせ手法ですし、その「ありきたりな展開」を「どう自分色に演出するか、おだちんに何を言わせるか」が原田くんの腕の見せどころなのに、何の特色も感じられませんでした。おだちんの実力に頼りっぱなし。


あそこまで体を張ってもらったのなら、もっとオイシイ使い方が絶対あったはずです。
おだちん女装の無駄遣い。




そして何より「えええええええええ」と思ったのが、せっかくたまさんが何度も何度も着替えまくって2役頑張ってたのに、最後にたまさんとは全然違う下級生を無理やりたまさんに仕立て上げて登場させちゃったこと。顔もバッチリ見せて。


以前、春野さんが主演した『天使の季節』でも主人公の青年と国王の2役を着替えまくって演じこなしてましたけど、2人いっぺんに登場できないという都合は演者も観客も全員承知の上で物語を進行していって、最終的には「2人いっぺんには登場できない」というのをオチにしちゃってましたけど、それでいいと思うんです。

最後に別人を無理やりたまさんとして登場させてしまうなら、今まで全部着替えてきたたまさんは何だったの???ってことになっちゃう。


あれには、もう興ざめ。



シルエットだけにするとか、映像を使うとか、どうにか別人を使わずに処理してほしかったです。





良質なコメディーって、別に「大爆笑の連続!」じゃなくてもいいと思うんです。

ニヤニヤくらいでも充分楽しいですし、声を出して笑うようなものではないけど、設定がすごく個性的とか、登場人物がみんなどうかしてるとか、いろんな手法があっていいと思うので、「笑えなかったからコメディーとして駄作」というのは判断基準ではないと思っています。


アーネストも大爆笑!アドリブ全開!という作品ではなく、「変な人しか出てこない!変な歌ばっかり!なにこれ!」という世界観が楽しいわけですしね。

むしろ、コメディーでこそ「演出の力」「言葉使いの妙」を見せられると思うので、原田くんの頭の中に渦巻く個性的な創造力をもっと見たかったです。

「原田くんって平凡な人なんだな…」と思ってしまいました。



だって、くーみんの弾けっぷりを見てみなさいよ!
なんなんだよバッディーとグッディーって!!スイートハートとポッキーの関係って一体なんなんだよ!!SAPAのおへそって何?!ミンナの中にあるみんなの感情がミレナに流れ込むって意味わかんない!!!さっきまで殺戮戦争してたのに「おなかに赤ちゃんがいるの♡」ってもう頭おかしいだろ!!!!(褒めてる)

くーみんレベルの「どうかしてるぜ!!」感とまでは言いませんが、やっぱり脳内の無限の宇宙を見せていく仕事として、あんなに料理のしがいのある作品ならもっと頑張ってほしかったです。



少なくとも、あれだけの役者揃いなのにそれを使いこなせないなんてのは初歩的ミスもいいところ。

なんつーのかな、息子が星組に特出!!琴ひとそらが共演!!!ってなってヅカファン中が色めき立っていざ公演始まってみたら一切踊らない歌わない、ストレートプレイだった、みたいな。

琴ひとそらの無駄遣い!!





でも月組の生徒さんたちはそんな中でも本当に最大限がんばっておられました。


ここからは個人評。




まずはたまさん。


とにかく驚いたのは、あの2役芸。

最初に出てきたとき、「なんかたまさん、妙に女っぽくない??どうしたの?」って思ったんです。
2役することすらセリ美はまだ知らなかった段階で。


で、もう1役のほうを見た時に「男!!!!どう見ても男!!!!」ってなったんです。

一体何が違うの?と思って、カツラ、体の補正、肘の開き、歩き方など、よ~~~~っく見比べてみたんですけど、そこまで歴然とした違いは分からなかったんです。


いや~~男役芸の奥深さを思い知らされました。
本当にちょっとしたことで「男役」として完璧に佇んでいるんだ~と。


あの自由自在の性別のスイッチングはきっとOGさんも含めた男役さん全員が体得しているものなのでしょうね。
たまさんは特に中性的なタイプでもないのに、なんの情報も持っていなかったセリ美に「たまさん、なんか女っぽくない?」と思わせた技術にはあっぱれでした。





さくらちゃん。

初めてちゃんと観ました。


ん~~セリ美の周囲では結構好き嫌いがかなり大きく分かれているようですが、「あ~なるほどね」という感じでした。

流派としては、龍真咲一門って感じ?

技術面はどれもすごく高いけど、なかなか癖も強い。大芝居系の生徒さんですね。
あの癖がたまらない!という人は大好きだと思いますが、トップさんと違って娘役さんですし、その個性が気になるという人も多いでしょうね。

いろんな役に化けるというタイプではなさそうですね。


今回の役はずっと一本調子でメリハリがなく、途中で少し飽きてしまうところがありました。
それも原田くんの脚本が悪いんですが、本当はもっとゴーストライターの葛藤とか、誰を本当に愛してるのか、なぜ舞台に立とうと思ったのかが滲ませられれば良かったんですが。


彼女はスタイルがすごく良さそうですし、貫禄もあるし、ほんとは洋物ショーが似合うタイプなのではないですかね。ねねちゃんがよくやってたゴージャスなダルマ姿を見てみたかったです。






れーこちゃん。

まず、「貫禄出たな~~」というのが第一ですね。

貫禄とか華って自分の努力でどうにかできるものではないのですが、れーこちゃんはもういつ「次期はあなたです」って言われてもいいような仕上がりになっていました。


セリ美個人的には、どうにかしてちなつさんのトップ姿を1作品でもいいから拝みたいので、れーこちゃんはトップ就任にはまだ学年は若いほうだし、れーこちゃんの前にどうにかちなつさんを…どうか…!!!という想いがあるのですが、それを置いといたられーこちゃんはいつトップになっても大丈夫な貫禄を感じました。

体調のほうが少し心配ですが。



セリ美はれーこちゃんの声が少し苦手だったんですが、今回は気になりませんでした。
多少乱暴な手を使ってでもムーランルージュを経営していかなくてはならない!という気迫も男気もあり、いつもの「陰のある美しい人」というイメージは封印していて、素敵でしたよ。


あとはやっぱり和モノショーでの舞い姿は「さすが~!」でした。

和モノショーって、申し訳なさそうな顔をする「予科顔」というものがあるように、「和モノショー顔」ってのがあるんですよね。
いつものようにニコーーっと笑ってはいけないし、大きく動いてもいけないし早く動いてもいけないし、直立してもいけない。

和モノ独特の立ち姿で、和モノ独特の笑い方をしなきゃいけないんですが、それがちゃんと身についてるのはれーこちゃんとちなつさんだけでした。

和モノにあまり慣れない月組生の中で、このお2人だけがお化粧も綺麗で安心して見ていられましたね。さすがです。










ちなつさん。

セリ美が月組さんを観に行く目的はほぼちなつさんなわけですが、ちなつさんの良さが本当に出ない役どころで…

せっかく真骨頂のイケオジなんだから、なんであんなにドタバタさせちゃうかなあ…

コメディーで色気っていうのも難しいんでしょうけど、それでなくてももっと個性のあるキャラクターにしてくれたら良かったのに…

決闘の場面ももっと面白いやりとりがあれば良かったのになあ…

さくらちゃんに「お前は書いておけばいいんだ!」ってモラハラしておきながら、そのくせ、さくらちゃんを追っかけまわすほど愛してるっていう理由がよく分かりませんでした。



さきほども書きましたが、和モノショーでの美しい立ち姿と舞い姿はさすがでした。

でも衣装がどれもあんまり……

まぁ作品タイトルが『WELOME TO TAKARAZUKA』ですから、インバウンド狙いの作品ということで、外国人に向けて分かりやすい着物、分かりやすいセットにしたのかもしれないですが、それにしたって「綺麗な着物!」とは思えなかったなあ……








ありちゃん。


いま月組は絶賛おだちん爆上げ中ですから、その割を食ってる感は否めませんでした。

しかもありちゃんもかつて爆上げ期があっただけに、急に下級生を重用してまるで下克上みたいにしてしまうえげつないやり方はセリ美は好きじゃないですね。


おだちんの実力はみんな認めるところだし、代役というとんでもないピンチを見事に乗り越えて組の危機を救った立役者ということもみんな分かってはいますが、だからといってこんなに目に見えるほどありちゃんの活躍を減らしておだちんを重用するというのは…

月組の悪いところが出てるなと感じました。


結局、月組のキテレツ人事での成功例ってひとつもないように思います。
誰かの犠牲の上に成り立つピラミッドシステムなんて、清く正しく美しくない。


学年と出世の逆転現象なく、順当にそれぞれ駒を進めていけばなんの問題もないし、おだちんだってまだ全然若いし、いますぐ爆上げしなくたって絶対に月組の主要スターになることは間違いないんですから、まずはありちゃんをじっくり育ててあげようよ、という気持ちになりました。


それでも生徒さんは与えられた目の前のチャンスを全力で掴むだけですから、ありちゃんの特技であるダンスを最大限に活かして、あんまり深掘りできない役でもとっても頑張ってました。
ここでどうか腐らずにいてほしいです。









で、おだちん。


お芝居もショーもとにかく目立つところにおだちん。おだちん。おだちん。


どれだけ大きな役を与えられても、どれだけ大きな場面を任されても、完璧にやりこなす上にしっかり自分の個性も上乗せできる、本当にすごい生徒さんです。


セリ美が月組さんを観なかったこの2年の間にとんでもない躍進を見せたので、噂に聞きしその実力を初めて見せつけられ、「こりゃあすげえや」と大納得。
既に貫禄もありますし、とにかくどっしりとした存在感がありますので、もうこれはトップスター路線でぐいぐい行くでしょうね。


でも、ミズさまも研3でいきなりミーマイの新公主演を与えられたり、研8で宙組に来ていきなり銀橋を一人で渡って1曲歌わされるとかの大役が一気に押し寄せてすごく精神的に参っちゃったみたいなんです。

いくら劇団やファンが高く評価してくれても、ご本人にちゃんと自信がつくほどの場数を踏ませてあげてないのに大舞台に放り出すっていうのは、やっぱり負担ではあると思うんです。

特に、上にまだまだ活躍中の上級生がいるのに、それを飛び越してまで…というのはいちばん精神的に負担になるはずです。



だから、月組にはまだまだ素敵な上級生たくさんいますから、彼女たちをしっかり育ててあげてからおだちん上げに本腰を入れてあげてほしいと切に願います。








そして、るう組長。


出島のときにるう組長の素晴らしさに覚醒したセリ美ですが、案の定今回も本当に素晴らしかったです。


ということで、今回のMVPはるう組長です!!!

いや、セリ美の母校の後輩だからって贔屓目に見てるわけじゃないですよ?


まぁそもそもあの少ない役の中でかなりキャラが立ったオイシイ役ではあったんですが、アドリブもやりすぎず的確で、るう組長の台詞にばかりセリ美は笑っていました。


今回は初舞台公演でもありますので、初舞台生を従えて組の代表として長い口上を完璧にやりこなしたこともMVPの理由のひとつです。


あの口上って歌舞伎風の独特な台詞まわしですから、ものすっっっっごい難しいと思うんです。
それを見事な抑揚で淀みなく述べて毎日やりこなしているのは本当に本当にすごいことをやっていらっしゃるわけで、るう組長の先輩としてセリ美はもう鼻高々です。



るう組長ってスカイフェアリーズもやってましたし、セリ美は下級生の頃から存在は知っていて、「この子が後輩かぁ~」と思ってたんです。

でも正直、舞台を観てもそんなに「この子はなかなかいいぞ!」と思ったことがなくてですね。


しかも、組長さんって芸達者っていうよりも組子をまとめるのが得意とか面倒見がいいとか、人間性のほうを買われて就任することのほうが多いと思うので、歴代の各組各組長を見てみて、唸るほど芸達者っていう生徒さんはあまりたくさん思い浮かばなくって。

パッと出てくるのは出雲綾さんくらいかしらねえ。



そういうこともあって、あまりるう組長にも芸達者ぶりは期待していない部分が大きくて。



それなのに!!!


出島での衝撃は忘れらません。あんな汚い爺さんなのに、あの色気は一体どうしたことでしょう…


しばらくセリ美が月組さんをサボっている間に、るう組長に何があったの?!?!というほど、ものすごい芝居巧者になっておられて、一歩一歩着実に芸を磨き上げてこられたんだなあ…とその努力に感動いたしました。

しかも若くして組長を任せられるほどのお人柄。


そんな素晴らしい方がセリ美の後輩であり、同じ担任だったなんて…心から光栄に思います。



一人の男役としても、一人の社会人としても、月組をしっかりと支えてくださるるう組長にどうしてMVPを授与しないでいられようか!!



ピガールの千秋楽くらいまでには、たまさんへの片想いが成就するといいですね。










月組レポ、そんなところでしょうか。



あ、そうそう。初舞台生のお衣装も、パレードでのお衣装も、いま流行りのくすみカラーのトリコロールで、すっごく素敵でした。



でも、いくら正式3番手不在だからといって、ちなつさんやありちゃんに肩羽根もなんにもないのはどうかと思いますね。

羽根つけてるのがトップコンビとれーこちゃんだけじゃ単純に華やかさに欠けるし、ちなつさんまでみんなただのタキシードだけなのにれーこちゃんから急に大きい羽根が出てくるから、なんだかアンバランスでした。


宝塚のパレードの良さって、最下級生とエトワールから始まって、だんだんと学年が上がっていって、お衣装も少しずつ豪華になって、肩羽根や小さい背負い羽根をつけたスターさんが出てきて、ついに最後にものすごいでかい羽根でてきた~~!!!!
っていう、クレッシェンド感がいいわけじゃないですか。

じわじわ上がっていって、ラスボス登場、みたいな。
ジェットコースターがどんどん高度を上げて登っていって、ついに頂上に着く…うわああああああああ!!!!みたいな。


そのクレッシェンドがなくていきなり2番手羽根登場ってのは、楽しみ半減です。



番手の視覚化をきっちりしたいのでしょうけど、2~3本の肩羽根つけるくらいは予算があるでしょうし、レビューとして寂しく感じさせてしまうのは本末転倒なんじゃないかなあ。

月組のトンチキ人事制度はレビューの地味化にも繋がってしまう本当にイヤなものだなあと思いながら劇場を出なくてはならなかったことも、観劇後の満足感を邪魔する後味が悪いものでした。



各組によってパレードの並び順も全然違うし、それも各Pの考え方の違いなんですかね。

うちの息子、もっとパレードで真ん中に入ってもいいはずの人気と活躍なんですけどね…ブツブツ…








pigar








あ、そうそう。


ボン乃セリ美、研23。

今回念願のSARAHについに行くことができまして!!

とってもお得なラザニアとシャインマスカットタルトのセットを心ゆくまで堪能できましたわ!!!


これでもうお一人様SARAHも怖くない!


でもまだまだ行けてないヅカファン御用達カフェがたくさんあるので、少しずつデビューしていきたいと思います。







では、ちょっくら長野の旅に出てまいります~~さらば~~~






今度はイートインでルマン食べてみたい!!