今週のはじめ、食中毒で3日間ダウンしていたセリ美です、どうも。
自分で作ったコーンスープが少し残ったので、翌日のお昼ごはんにしようと思って鍋に入れたままコンロに放置していたんですね。冷蔵庫にも入れないまま。
最近はもう涼しいから大丈夫だろとか思って。
そしたら全然大丈夫じゃなかったです、はい。
食べ物にあたったのってほぼ初めてだったんですけど、あれって数時間後に来るんですね!
15時くらいにコンロで温めて食べて、「……あれ??」って思ったのが21時頃でした。
おなかの急降下はよくあることなので、「また下ってんのか~」と思っていたら、痛みのレベルがいつもの数倍で、なにやら吐き気もある。
すぐに「こりゃやっちまったな」と気付きましたが、セリ美は嘔吐恐怖症ですので、どうにもこうにも吐けないんです。
おなかのほうも、できるだけ早く菌を出したほうがいいから下痢止めは飲まないほうがいいっていうのは知ってたんですけど、あまりの痛みに気絶しそうになってきたので、正露丸を1粒飲みました。(強い痛みで気絶経験あり)
吐けないし出せない。
正露丸で多少痛みを紛らわせながら、死闘の3日間を過ごしておりました。
で、結局何も出さないまま、少しずつ体調は戻っていきました。
だからきっと軽度の食中毒だったんでしょうね。
それでもあの恐ろしい痛み…ノロとかになっちゃったらどうなっちゃうんだろ……
「しぶり腹」って言うそうなんですけど、そもそもセリ美の下痢って痛いだけで全然排出されない種類でして、ひたすら痛みに耐えるだけの過酷なものでしてね。
その原因は冷えだと思われます。
活動している日中に痛くなることは滅多になくて、就寝中、明け方頃に「……痛い」と目が覚めて、正露丸を飲んで朝までリビングで七転八倒するという一連の流れになっておりますので、寝てる時にお布団はいでるんだろうねえ。寝相はそんなに悪くないんですけどね。
なので、最近は夏でもシルクの腹巻きが手離せませんで、さらに冬に向けてカシミア混の腹巻きとボアのチョッキを楽天で昨日買いまして、お布団はいでも内臓の温暖化は守られるようにしてみようと思います。
さらに今年は温風を出す暖房器具をできるだけ使わないように、着る電気毛布をさっきまた楽天でお買い上げしました。
もう結構なお年頃ですからね、乾燥する暖房器具はあんまり使いたくないなあと思いまして、今年の冬は電気毛布を着込んで限界まで暖房をつけない方針でいきたいと思います!
それでも手の甲がかじかんでキーボード打ちにくくなっちゃうんだけどね~~
なんか、若い頃は歯磨きチューブも洗顔料もシャンプーも、「安けりゃなんでもいい」で実際全然問題なかったんですけど、歳取ってくると安物だと体調にてきめんに表れますね~
ドラッグストアで買う商品がだんだんと最低ランクから割と高品質なラインに上がってきていて、「歳取るってお金かかるのねえ」と痛感している最近でございます。
さて、そうこうしてなんとかピガールの観劇日までに体調を調整して行ってまいりました。
コロナ明け最初となるはいからさんの初日には、宝塚ホテルの見学なども含めてムラには行ったんですが、観劇はコロナ以来初となりまして。
大劇場のエントランスをくぐってシャンデリアを見上げ、いつものようにズーハーズーハーとマスク越しに空気を吸い込み、「はああああああ落ち着くううううう」と既に感無量でした。
現在は一席置きも廃止され、たくさんの人が座席に向かってゾロゾロ歩いていましたが、劇場内に入るとやっぱり空席がまだまだあって、自粛続行中の皆さんもまだたくさんいるんだなあ、と。
で、いよいよ月組さんを久々に観劇しまして。
月組さんの本公演の観劇って、よく考えたらBADDY以来でした。
…だから2年ぶりか!
さくらちゃんもようやく初めてしっかり観させていただきました。
まずはWELOME TO TAKARAZUKAから簡単に。
え~~~~~~と、、、
チョンパはやっぱりいいものですね。
で、月の場面もなかなか迫力満点で、ボレロのように少しずつ盛り上がっていく様子が、テンションを掻き立てられて良かったです。皆さんの動きも完璧に揃っていました。
…………以上です。
褒めるところがそこしかない……
「宝塚をよく知らない人が演出するとこうなるのか~」
「なんで衣装とセットがこんなに安っぽいんだろう…」
「主題歌、変じゃない…?」
「使う楽曲のセンスの無さよ…」
「松本先生が有終の美を飾るのは分かるけど、ちょっと長すぎやしないか…」
「松本先生と鳥居が出てきたら『おん待っちっっ!!!』を待ってしまう自分がいるよ…」
というのが観劇して思ったことです。はい。
はい、ピガールいきましょう。
えーーーーとね、ピガールは結論から言いますね。
原田くんが悪い。
それに尽きました。
実力の高い、素敵なスターさんがせっかくたくさんいるのに、全っっっっっっ然うまく起用できてない。
まゆぽん、どこにいた…?
紫門さんは…?
ありちゃんの出番、うみちゃんの出番、あれだけ…???
れんこんは?あましじゅりちゃんは?
ちなつさんの魅力、全然出てなくない…???
主演コンビとおだちんとるう組長以外全員、資源の無駄遣い。
使いもしないのに水道の蛇口ひねりっぱなし。
まゆぽんなんて、本来は「でたーー!!まゆぽん!!」と勝手に目に入るような存在感なのに、一体どこにいたのか全然分からないまま終わってしまった。
ありちゃんのいちばんの見せ場として作られたであろうグランフェッテの場面なんて、今さら見せつけられて「ありちゃんの見せ場はこれでーーす!すごいでしょー!」なんて、むしろありちゃんに失礼なくらい。
ありちゃんの魅力はグランフェッテだけじゃないことくらい、とっくにもうみんな知ってるのに。
うみちゃんもなんとか集団の中から見つけ出しましたけど、頑張って見つけ出さなければ埋もれてしまうような役柄。
あれだけの娘役芸と実力を持った子に、なんてことを…!!
いや、セリ美は原作の「十二夜」を知らないので、あれ以上どうにもならない配役だったのかもしれないですけど、だったら宝塚でやる意味がない。
脚本の妙が評価されてる作品だと思うので、確かにカラクリは面白いです。
でも原田くんが考えたであろう日本語の台詞にセンスはあまり感じなかったし、むしろ生徒さんたちが小声でボソボソ付け加えてくれるアドリブのほうがよほど笑えました。
原田くんの過去作品を見ても基本的にはシリアスモノがほとんどですし、歴史上の一人の男に焦点を絞って展開していくストーリーを作りたい人なのね、と思っていたので、「ほう!今回はコメディーなのね!案外そっちのほうが得意だったりして!」なんて期待はしていたんです。
でも、脚本とか演出とかそれ以前に、各キャラクターの台詞割り振りや個性付けのセンスの無さに超ガッカリ。
いくらコメディーだからといっても、なぜこの人がこの人に惹かれていったのかとか、人間の心の機微の描写ってなくてはならない部分だと思うんですが、そういうところも全然見えませんでした。
ちなつさんがさくらちゃんにあそこまで執着する理由も、さくらちゃんがなぜ急にショースターになろうと決意したのかも、たまさんがれーこちゃんを意識した瞬間も。
例えば、コメディー作品の中でセリ美が大好きなメラコリでも、ティーナのキャラ立ちも可愛さもすごくよく伝わってくるじゃないですか。
放っておけないおバカな感じが、スタンも「こいつはまったくしょうがないなあ」と思って愛してる感じ。
コメディーによくある「勘違いが勘違いを呼ぶ」みたいな台詞のやり取りも、テンポに乗ってどんどん勘違いが増殖していく様子がすごく可笑しい。
ティーナが爆買いした商品をデパートの人に泣く泣く返却するシーンなんて、名場面ですよね。
こちらもセリ美が大好きな『アーネストインラブ』でも、ブラックネル夫人が怒り心頭してるところにハンドバッグ型のセットから飛び出してくる赤ちゃんコスプレのアーネストっていうのは強烈な印象に残るわけで。
そういう印象的な場面も無かった。そりゃ、おだちんはすごかったです。
あの学年であのなりきり具合は本当にすごい。
でも、まぁ女装ってよくある笑わせ手法ですし、その「ありきたりな展開」を「どう自分色に演出するか、おだちんに何を言わせるか」が原田くんの腕の見せどころなのに、何の特色も感じられませんでした。おだちんの実力に頼りっぱなし。
あそこまで体を張ってもらったのなら、もっとオイシイ使い方が絶対あったはずです。
おだちん女装の無駄遣い。
そして何より「えええええええええ」と思ったのが、せっかくたまさんが何度も何度も着替えまくって2役頑張ってたのに、最後にたまさんとは全然違う下級生を無理やりたまさんに仕立て上げて登場させちゃったこと。顔もバッチリ見せて。
以前、春野さんが主演した『天使の季節』でも主人公の青年と国王の2役を着替えまくって演じこなしてましたけど、2人いっぺんに登場できないという都合は演者も観客も全員承知の上で物語を進行していって、最終的には「2人いっぺんには登場できない」というのをオチにしちゃってましたけど、それでいいと思うんです。
最後に別人を無理やりたまさんとして登場させてしまうなら、今まで全部着替えてきたたまさんは何だったの???ってことになっちゃう。
あれには、もう興ざめ。
シルエットだけにするとか、映像を使うとか、どうにか別人を使わずに処理してほしかったです。
良質なコメディーって、別に「大爆笑の連続!」じゃなくてもいいと思うんです。
ニヤニヤくらいでも充分楽しいですし、声を出して笑うようなものではないけど、設定がすごく個性的とか、登場人物がみんなどうかしてるとか、いろんな手法があっていいと思うので、「笑えなかったからコメディーとして駄作」というのは判断基準ではないと思っています。
アーネストも大爆笑!アドリブ全開!という作品ではなく、「変な人しか出てこない!変な歌ばっかり!なにこれ!」という世界観が楽しいわけですしね。
むしろ、コメディーでこそ「演出の力」「言葉使いの妙」を見せられると思うので、原田くんの頭の中に渦巻く個性的な創造力をもっと見たかったです。
「原田くんって平凡な人なんだな…」と思ってしまいました。
だって、くーみんの弾けっぷりを見てみなさいよ!
なんなんだよバッディーとグッディーって!!スイートハートとポッキーの関係って一体なんなんだよ!!SAPAのおへそって何?!ミンナの中にあるみんなの感情がミレナに流れ込むって意味わかんない!!!さっきまで殺戮戦争してたのに「おなかに赤ちゃんがいるの♡」ってもう頭おかしいだろ!!!!(褒めてる)
くーみんレベルの「どうかしてるぜ!!」感とまでは言いませんが、やっぱり脳内の無限の宇宙を見せていく仕事として、あんなに料理のしがいのある作品ならもっと頑張ってほしかったです。
少なくとも、あれだけの役者揃いなのにそれを使いこなせないなんてのは初歩的ミスもいいところ。
なんつーのかな、息子が星組に特出!!琴ひとそらが共演!!!ってなってヅカファン中が色めき立っていざ公演始まってみたら一切踊らない歌わない、ストレートプレイだった、みたいな。
琴ひとそらの無駄遣い!!
でも月組の生徒さんたちはそんな中でも本当に最大限がんばっておられました。
ここからは個人評。
まずはたまさん。
とにかく驚いたのは、あの2役芸。
最初に出てきたとき、「なんかたまさん、妙に女っぽくない??どうしたの?」って思ったんです。
2役することすらセリ美はまだ知らなかった段階で。
で、もう1役のほうを見た時に「男!!!!どう見ても男!!!!」ってなったんです。
一体何が違うの?と思って、カツラ、体の補正、肘の開き、歩き方など、よ~~~~っく見比べてみたんですけど、そこまで歴然とした違いは分からなかったんです。
いや~~男役芸の奥深さを思い知らされました。
本当にちょっとしたことで「男役」として完璧に佇んでいるんだ~と。
あの自由自在の性別のスイッチングはきっとOGさんも含めた男役さん全員が体得しているものなのでしょうね。
たまさんは特に中性的なタイプでもないのに、なんの情報も持っていなかったセリ美に「たまさん、なんか女っぽくない?」と思わせた技術にはあっぱれでした。
さくらちゃん。
初めてちゃんと観ました。
ん~~セリ美の周囲では結構好き嫌いがかなり大きく分かれているようですが、「あ~なるほどね」という感じでした。
流派としては、龍真咲一門って感じ?
技術面はどれもすごく高いけど、なかなか癖も強い。大芝居系の生徒さんですね。
あの癖がたまらない!という人は大好きだと思いますが、トップさんと違って娘役さんですし、その個性が気になるという人も多いでしょうね。
いろんな役に化けるというタイプではなさそうですね。
今回の役はずっと一本調子でメリハリがなく、途中で少し飽きてしまうところがありました。
それも原田くんの脚本が悪いんですが、本当はもっとゴーストライターの葛藤とか、誰を本当に愛してるのか、なぜ舞台に立とうと思ったのかが滲ませられれば良かったんですが。
彼女はスタイルがすごく良さそうですし、貫禄もあるし、ほんとは洋物ショーが似合うタイプなのではないですかね。ねねちゃんがよくやってたゴージャスなダルマ姿を見てみたかったです。
れーこちゃん。
まず、「貫禄出たな~~」というのが第一ですね。
貫禄とか華って自分の努力でどうにかできるものではないのですが、れーこちゃんはもういつ「次期はあなたです」って言われてもいいような仕上がりになっていました。
セリ美個人的には、どうにかしてちなつさんのトップ姿を1作品でもいいから拝みたいので、れーこちゃんはトップ就任にはまだ学年は若いほうだし、れーこちゃんの前にどうにかちなつさんを…どうか…!!!という想いがあるのですが、それを置いといたられーこちゃんはいつトップになっても大丈夫な貫禄を感じました。
体調のほうが少し心配ですが。
セリ美はれーこちゃんの声が少し苦手だったんですが、今回は気になりませんでした。
多少乱暴な手を使ってでもムーランルージュを経営していかなくてはならない!という気迫も男気もあり、いつもの「陰のある美しい人」というイメージは封印していて、素敵でしたよ。
あとはやっぱり和モノショーでの舞い姿は「さすが~!」でした。
和モノショーって、申し訳なさそうな顔をする「予科顔」というものがあるように、「和モノショー顔」ってのがあるんですよね。
いつものようにニコーーっと笑ってはいけないし、大きく動いてもいけないし早く動いてもいけないし、直立してもいけない。
和モノ独特の立ち姿で、和モノ独特の笑い方をしなきゃいけないんですが、それがちゃんと身についてるのはれーこちゃんとちなつさんだけでした。
和モノにあまり慣れない月組生の中で、このお2人だけがお化粧も綺麗で安心して見ていられましたね。さすがです。
ちなつさん。
セリ美が月組さんを観に行く目的はほぼちなつさんなわけですが、ちなつさんの良さが本当に出ない役どころで…
せっかく真骨頂のイケオジなんだから、なんであんなにドタバタさせちゃうかなあ…
コメディーで色気っていうのも難しいんでしょうけど、それでなくてももっと個性のあるキャラクターにしてくれたら良かったのに…
決闘の場面ももっと面白いやりとりがあれば良かったのになあ…
さくらちゃんに「お前は書いておけばいいんだ!」ってモラハラしておきながら、そのくせ、さくらちゃんを追っかけまわすほど愛してるっていう理由がよく分かりませんでした。
さきほども書きましたが、和モノショーでの美しい立ち姿と舞い姿はさすがでした。
でも衣装がどれもあんまり……
まぁ作品タイトルが『WELOME TO TAKARAZUKA』ですから、インバウンド狙いの作品ということで、外国人に向けて分かりやすい着物、分かりやすいセットにしたのかもしれないですが、それにしたって「綺麗な着物!」とは思えなかったなあ……
ありちゃん。
いま月組は絶賛おだちん爆上げ中ですから、その割を食ってる感は否めませんでした。
しかもありちゃんもかつて爆上げ期があっただけに、急に下級生を重用してまるで下克上みたいにしてしまうえげつないやり方はセリ美は好きじゃないですね。
おだちんの実力はみんな認めるところだし、代役というとんでもないピンチを見事に乗り越えて組の危機を救った立役者ということもみんな分かってはいますが、だからといってこんなに目に見えるほどありちゃんの活躍を減らしておだちんを重用するというのは…
月組の悪いところが出てるなと感じました。
結局、月組のキテレツ人事での成功例ってひとつもないように思います。
誰かの犠牲の上に成り立つピラミッドシステムなんて、清く正しく美しくない。
学年と出世の逆転現象なく、順当にそれぞれ駒を進めていけばなんの問題もないし、おだちんだってまだ全然若いし、いますぐ爆上げしなくたって絶対に月組の主要スターになることは間違いないんですから、まずはありちゃんをじっくり育ててあげようよ、という気持ちになりました。
それでも生徒さんは与えられた目の前のチャンスを全力で掴むだけですから、ありちゃんの特技であるダンスを最大限に活かして、あんまり深掘りできない役でもとっても頑張ってました。
ここでどうか腐らずにいてほしいです。
で、おだちん。
お芝居もショーもとにかく目立つところにおだちん。おだちん。おだちん。
どれだけ大きな役を与えられても、どれだけ大きな場面を任されても、完璧にやりこなす上にしっかり自分の個性も上乗せできる、本当にすごい生徒さんです。
セリ美が月組さんを観なかったこの2年の間にとんでもない躍進を見せたので、噂に聞きしその実力を初めて見せつけられ、「こりゃあすげえや」と大納得。
既に貫禄もありますし、とにかくどっしりとした存在感がありますので、もうこれはトップスター路線でぐいぐい行くでしょうね。
でも、ミズさまも研3でいきなりミーマイの新公主演を与えられたり、研8で宙組に来ていきなり銀橋を一人で渡って1曲歌わされるとかの大役が一気に押し寄せてすごく精神的に参っちゃったみたいなんです。
いくら劇団やファンが高く評価してくれても、ご本人にちゃんと自信がつくほどの場数を踏ませてあげてないのに大舞台に放り出すっていうのは、やっぱり負担ではあると思うんです。
特に、上にまだまだ活躍中の上級生がいるのに、それを飛び越してまで…というのはいちばん精神的に負担になるはずです。
だから、月組にはまだまだ素敵な上級生たくさんいますから、彼女たちをしっかり育ててあげてからおだちん上げに本腰を入れてあげてほしいと切に願います。
そして、るう組長。
出島のときにるう組長の素晴らしさに覚醒したセリ美ですが、案の定今回も本当に素晴らしかったです。
ということで、今回のMVPはるう組長です!!!
いや、セリ美の母校の後輩だからって贔屓目に見てるわけじゃないですよ?
まぁそもそもあの少ない役の中でかなりキャラが立ったオイシイ役ではあったんですが、アドリブもやりすぎず的確で、るう組長の台詞にばかりセリ美は笑っていました。
今回は初舞台公演でもありますので、初舞台生を従えて組の代表として長い口上を完璧にやりこなしたこともMVPの理由のひとつです。
あの口上って歌舞伎風の独特な台詞まわしですから、ものすっっっっごい難しいと思うんです。
それを見事な抑揚で淀みなく述べて毎日やりこなしているのは本当に本当にすごいことをやっていらっしゃるわけで、るう組長の先輩としてセリ美はもう鼻高々です。
るう組長ってスカイフェアリーズもやってましたし、セリ美は下級生の頃から存在は知っていて、「この子が後輩かぁ~」と思ってたんです。
でも正直、舞台を観てもそんなに「この子はなかなかいいぞ!」と思ったことがなくてですね。
しかも、組長さんって芸達者っていうよりも組子をまとめるのが得意とか面倒見がいいとか、人間性のほうを買われて就任することのほうが多いと思うので、歴代の各組各組長を見てみて、唸るほど芸達者っていう生徒さんはあまりたくさん思い浮かばなくって。
パッと出てくるのは出雲綾さんくらいかしらねえ。
そういうこともあって、あまりるう組長にも芸達者ぶりは期待していない部分が大きくて。
それなのに!!!
出島での衝撃は忘れらません。あんな汚い爺さんなのに、あの色気は一体どうしたことでしょう…
しばらくセリ美が月組さんをサボっている間に、るう組長に何があったの?!?!というほど、ものすごい芝居巧者になっておられて、一歩一歩着実に芸を磨き上げてこられたんだなあ…とその努力に感動いたしました。
しかも若くして組長を任せられるほどのお人柄。
そんな素晴らしい方がセリ美の後輩であり、同じ担任だったなんて…心から光栄に思います。
一人の男役としても、一人の社会人としても、月組をしっかりと支えてくださるるう組長にどうしてMVPを授与しないでいられようか!!
ピガールの千秋楽くらいまでには、たまさんへの片想いが成就するといいですね。
月組レポ、そんなところでしょうか。
あ、そうそう。初舞台生のお衣装も、パレードでのお衣装も、いま流行りのくすみカラーのトリコロールで、すっごく素敵でした。
でも、いくら正式3番手不在だからといって、ちなつさんやありちゃんに肩羽根もなんにもないのはどうかと思いますね。
羽根つけてるのがトップコンビとれーこちゃんだけじゃ単純に華やかさに欠けるし、ちなつさんまでみんなただのタキシードだけなのにれーこちゃんから急に大きい羽根が出てくるから、なんだかアンバランスでした。
宝塚のパレードの良さって、最下級生とエトワールから始まって、だんだんと学年が上がっていって、お衣装も少しずつ豪華になって、肩羽根や小さい背負い羽根をつけたスターさんが出てきて、ついに最後にものすごいでかい羽根でてきた~~!!!!
っていう、クレッシェンド感がいいわけじゃないですか。
じわじわ上がっていって、ラスボス登場、みたいな。
ジェットコースターがどんどん高度を上げて登っていって、ついに頂上に着く…うわああああああああ!!!!みたいな。
そのクレッシェンドがなくていきなり2番手羽根登場ってのは、楽しみ半減です。
番手の視覚化をきっちりしたいのでしょうけど、2~3本の肩羽根つけるくらいは予算があるでしょうし、レビューとして寂しく感じさせてしまうのは本末転倒なんじゃないかなあ。
月組のトンチキ人事制度はレビューの地味化にも繋がってしまう本当にイヤなものだなあと思いながら劇場を出なくてはならなかったことも、観劇後の満足感を邪魔する後味が悪いものでした。
各組によってパレードの並び順も全然違うし、それも各Pの考え方の違いなんですかね。
うちの息子、もっとパレードで真ん中に入ってもいいはずの人気と活躍なんですけどね…ブツブツ…
あ、そうそう。
ボン乃セリ美、研23。
今回念願のSARAHについに行くことができまして!!
とってもお得なラザニアとシャインマスカットタルトのセットを心ゆくまで堪能できましたわ!!!
これでもうお一人様SARAHも怖くない!
でもまだまだ行けてないヅカファン御用達カフェがたくさんあるので、少しずつデビューしていきたいと思います。
では、ちょっくら長野の旅に出てまいります~~さらば~~~
今度はイートインでルマン食べてみたい!!
自分で作ったコーンスープが少し残ったので、翌日のお昼ごはんにしようと思って鍋に入れたままコンロに放置していたんですね。冷蔵庫にも入れないまま。
最近はもう涼しいから大丈夫だろとか思って。
そしたら全然大丈夫じゃなかったです、はい。
食べ物にあたったのってほぼ初めてだったんですけど、あれって数時間後に来るんですね!
15時くらいにコンロで温めて食べて、「……あれ??」って思ったのが21時頃でした。
おなかの急降下はよくあることなので、「また下ってんのか~」と思っていたら、痛みのレベルがいつもの数倍で、なにやら吐き気もある。
すぐに「こりゃやっちまったな」と気付きましたが、セリ美は嘔吐恐怖症ですので、どうにもこうにも吐けないんです。
おなかのほうも、できるだけ早く菌を出したほうがいいから下痢止めは飲まないほうがいいっていうのは知ってたんですけど、あまりの痛みに気絶しそうになってきたので、正露丸を1粒飲みました。(強い痛みで気絶経験あり)
吐けないし出せない。
正露丸で多少痛みを紛らわせながら、死闘の3日間を過ごしておりました。
で、結局何も出さないまま、少しずつ体調は戻っていきました。
だからきっと軽度の食中毒だったんでしょうね。
それでもあの恐ろしい痛み…ノロとかになっちゃったらどうなっちゃうんだろ……
「しぶり腹」って言うそうなんですけど、そもそもセリ美の下痢って痛いだけで全然排出されない種類でして、ひたすら痛みに耐えるだけの過酷なものでしてね。
その原因は冷えだと思われます。
活動している日中に痛くなることは滅多になくて、就寝中、明け方頃に「……痛い」と目が覚めて、正露丸を飲んで朝までリビングで七転八倒するという一連の流れになっておりますので、寝てる時にお布団はいでるんだろうねえ。寝相はそんなに悪くないんですけどね。
なので、最近は夏でもシルクの腹巻きが手離せませんで、さらに冬に向けてカシミア混の腹巻きとボアのチョッキを楽天で昨日買いまして、お布団はいでも内臓の温暖化は守られるようにしてみようと思います。
さらに今年は温風を出す暖房器具をできるだけ使わないように、着る電気毛布をさっきまた楽天でお買い上げしました。
もう結構なお年頃ですからね、乾燥する暖房器具はあんまり使いたくないなあと思いまして、今年の冬は電気毛布を着込んで限界まで暖房をつけない方針でいきたいと思います!
それでも手の甲がかじかんでキーボード打ちにくくなっちゃうんだけどね~~
なんか、若い頃は歯磨きチューブも洗顔料もシャンプーも、「安けりゃなんでもいい」で実際全然問題なかったんですけど、歳取ってくると安物だと体調にてきめんに表れますね~
ドラッグストアで買う商品がだんだんと最低ランクから割と高品質なラインに上がってきていて、「歳取るってお金かかるのねえ」と痛感している最近でございます。
さて、そうこうしてなんとかピガールの観劇日までに体調を調整して行ってまいりました。
コロナ明け最初となるはいからさんの初日には、宝塚ホテルの見学なども含めてムラには行ったんですが、観劇はコロナ以来初となりまして。
大劇場のエントランスをくぐってシャンデリアを見上げ、いつものようにズーハーズーハーとマスク越しに空気を吸い込み、「はああああああ落ち着くううううう」と既に感無量でした。
現在は一席置きも廃止され、たくさんの人が座席に向かってゾロゾロ歩いていましたが、劇場内に入るとやっぱり空席がまだまだあって、自粛続行中の皆さんもまだたくさんいるんだなあ、と。
で、いよいよ月組さんを久々に観劇しまして。
月組さんの本公演の観劇って、よく考えたらBADDY以来でした。
…だから2年ぶりか!
さくらちゃんもようやく初めてしっかり観させていただきました。
まずはWELOME TO TAKARAZUKAから簡単に。
え~~~~~~と、、、
チョンパはやっぱりいいものですね。
で、月の場面もなかなか迫力満点で、ボレロのように少しずつ盛り上がっていく様子が、テンションを掻き立てられて良かったです。皆さんの動きも完璧に揃っていました。
…………以上です。
褒めるところがそこしかない……
「宝塚をよく知らない人が演出するとこうなるのか~」
「なんで衣装とセットがこんなに安っぽいんだろう…」
「主題歌、変じゃない…?」
「使う楽曲のセンスの無さよ…」
「松本先生が有終の美を飾るのは分かるけど、ちょっと長すぎやしないか…」
「松本先生と鳥居が出てきたら『おん待っちっっ!!!』を待ってしまう自分がいるよ…」
というのが観劇して思ったことです。はい。
はい、ピガールいきましょう。
えーーーーとね、ピガールは結論から言いますね。
原田くんが悪い。
それに尽きました。
実力の高い、素敵なスターさんがせっかくたくさんいるのに、全っっっっっっ然うまく起用できてない。
まゆぽん、どこにいた…?
紫門さんは…?
ありちゃんの出番、うみちゃんの出番、あれだけ…???
れんこんは?あましじゅりちゃんは?
ちなつさんの魅力、全然出てなくない…???
主演コンビとおだちんとるう組長以外全員、資源の無駄遣い。
使いもしないのに水道の蛇口ひねりっぱなし。
まゆぽんなんて、本来は「でたーー!!まゆぽん!!」と勝手に目に入るような存在感なのに、一体どこにいたのか全然分からないまま終わってしまった。
ありちゃんのいちばんの見せ場として作られたであろうグランフェッテの場面なんて、今さら見せつけられて「ありちゃんの見せ場はこれでーーす!すごいでしょー!」なんて、むしろありちゃんに失礼なくらい。
ありちゃんの魅力はグランフェッテだけじゃないことくらい、とっくにもうみんな知ってるのに。
うみちゃんもなんとか集団の中から見つけ出しましたけど、頑張って見つけ出さなければ埋もれてしまうような役柄。
あれだけの娘役芸と実力を持った子に、なんてことを…!!
いや、セリ美は原作の「十二夜」を知らないので、あれ以上どうにもならない配役だったのかもしれないですけど、だったら宝塚でやる意味がない。
脚本の妙が評価されてる作品だと思うので、確かにカラクリは面白いです。
でも原田くんが考えたであろう日本語の台詞にセンスはあまり感じなかったし、むしろ生徒さんたちが小声でボソボソ付け加えてくれるアドリブのほうがよほど笑えました。
原田くんの過去作品を見ても基本的にはシリアスモノがほとんどですし、歴史上の一人の男に焦点を絞って展開していくストーリーを作りたい人なのね、と思っていたので、「ほう!今回はコメディーなのね!案外そっちのほうが得意だったりして!」なんて期待はしていたんです。
でも、脚本とか演出とかそれ以前に、各キャラクターの台詞割り振りや個性付けのセンスの無さに超ガッカリ。
いくらコメディーだからといっても、なぜこの人がこの人に惹かれていったのかとか、人間の心の機微の描写ってなくてはならない部分だと思うんですが、そういうところも全然見えませんでした。
ちなつさんがさくらちゃんにあそこまで執着する理由も、さくらちゃんがなぜ急にショースターになろうと決意したのかも、たまさんがれーこちゃんを意識した瞬間も。
例えば、コメディー作品の中でセリ美が大好きなメラコリでも、ティーナのキャラ立ちも可愛さもすごくよく伝わってくるじゃないですか。
放っておけないおバカな感じが、スタンも「こいつはまったくしょうがないなあ」と思って愛してる感じ。
コメディーによくある「勘違いが勘違いを呼ぶ」みたいな台詞のやり取りも、テンポに乗ってどんどん勘違いが増殖していく様子がすごく可笑しい。
ティーナが爆買いした商品をデパートの人に泣く泣く返却するシーンなんて、名場面ですよね。
こちらもセリ美が大好きな『アーネストインラブ』でも、ブラックネル夫人が怒り心頭してるところにハンドバッグ型のセットから飛び出してくる赤ちゃんコスプレのアーネストっていうのは強烈な印象に残るわけで。
そういう印象的な場面も無かった。そりゃ、おだちんはすごかったです。
あの学年であのなりきり具合は本当にすごい。
でも、まぁ女装ってよくある笑わせ手法ですし、その「ありきたりな展開」を「どう自分色に演出するか、おだちんに何を言わせるか」が原田くんの腕の見せどころなのに、何の特色も感じられませんでした。おだちんの実力に頼りっぱなし。
あそこまで体を張ってもらったのなら、もっとオイシイ使い方が絶対あったはずです。
おだちん女装の無駄遣い。
そして何より「えええええええええ」と思ったのが、せっかくたまさんが何度も何度も着替えまくって2役頑張ってたのに、最後にたまさんとは全然違う下級生を無理やりたまさんに仕立て上げて登場させちゃったこと。顔もバッチリ見せて。
以前、春野さんが主演した『天使の季節』でも主人公の青年と国王の2役を着替えまくって演じこなしてましたけど、2人いっぺんに登場できないという都合は演者も観客も全員承知の上で物語を進行していって、最終的には「2人いっぺんには登場できない」というのをオチにしちゃってましたけど、それでいいと思うんです。
最後に別人を無理やりたまさんとして登場させてしまうなら、今まで全部着替えてきたたまさんは何だったの???ってことになっちゃう。
あれには、もう興ざめ。
シルエットだけにするとか、映像を使うとか、どうにか別人を使わずに処理してほしかったです。
良質なコメディーって、別に「大爆笑の連続!」じゃなくてもいいと思うんです。
ニヤニヤくらいでも充分楽しいですし、声を出して笑うようなものではないけど、設定がすごく個性的とか、登場人物がみんなどうかしてるとか、いろんな手法があっていいと思うので、「笑えなかったからコメディーとして駄作」というのは判断基準ではないと思っています。
アーネストも大爆笑!アドリブ全開!という作品ではなく、「変な人しか出てこない!変な歌ばっかり!なにこれ!」という世界観が楽しいわけですしね。
むしろ、コメディーでこそ「演出の力」「言葉使いの妙」を見せられると思うので、原田くんの頭の中に渦巻く個性的な創造力をもっと見たかったです。
「原田くんって平凡な人なんだな…」と思ってしまいました。
だって、くーみんの弾けっぷりを見てみなさいよ!
なんなんだよバッディーとグッディーって!!スイートハートとポッキーの関係って一体なんなんだよ!!SAPAのおへそって何?!ミンナの中にあるみんなの感情がミレナに流れ込むって意味わかんない!!!さっきまで殺戮戦争してたのに「おなかに赤ちゃんがいるの♡」ってもう頭おかしいだろ!!!!(褒めてる)
くーみんレベルの「どうかしてるぜ!!」感とまでは言いませんが、やっぱり脳内の無限の宇宙を見せていく仕事として、あんなに料理のしがいのある作品ならもっと頑張ってほしかったです。
少なくとも、あれだけの役者揃いなのにそれを使いこなせないなんてのは初歩的ミスもいいところ。
なんつーのかな、息子が星組に特出!!琴ひとそらが共演!!!ってなってヅカファン中が色めき立っていざ公演始まってみたら一切踊らない歌わない、ストレートプレイだった、みたいな。
琴ひとそらの無駄遣い!!
でも月組の生徒さんたちはそんな中でも本当に最大限がんばっておられました。
ここからは個人評。
まずはたまさん。
とにかく驚いたのは、あの2役芸。
最初に出てきたとき、「なんかたまさん、妙に女っぽくない??どうしたの?」って思ったんです。
2役することすらセリ美はまだ知らなかった段階で。
で、もう1役のほうを見た時に「男!!!!どう見ても男!!!!」ってなったんです。
一体何が違うの?と思って、カツラ、体の補正、肘の開き、歩き方など、よ~~~~っく見比べてみたんですけど、そこまで歴然とした違いは分からなかったんです。
いや~~男役芸の奥深さを思い知らされました。
本当にちょっとしたことで「男役」として完璧に佇んでいるんだ~と。
あの自由自在の性別のスイッチングはきっとOGさんも含めた男役さん全員が体得しているものなのでしょうね。
たまさんは特に中性的なタイプでもないのに、なんの情報も持っていなかったセリ美に「たまさん、なんか女っぽくない?」と思わせた技術にはあっぱれでした。
さくらちゃん。
初めてちゃんと観ました。
ん~~セリ美の周囲では結構好き嫌いがかなり大きく分かれているようですが、「あ~なるほどね」という感じでした。
流派としては、龍真咲一門って感じ?
技術面はどれもすごく高いけど、なかなか癖も強い。大芝居系の生徒さんですね。
あの癖がたまらない!という人は大好きだと思いますが、トップさんと違って娘役さんですし、その個性が気になるという人も多いでしょうね。
いろんな役に化けるというタイプではなさそうですね。
今回の役はずっと一本調子でメリハリがなく、途中で少し飽きてしまうところがありました。
それも原田くんの脚本が悪いんですが、本当はもっとゴーストライターの葛藤とか、誰を本当に愛してるのか、なぜ舞台に立とうと思ったのかが滲ませられれば良かったんですが。
彼女はスタイルがすごく良さそうですし、貫禄もあるし、ほんとは洋物ショーが似合うタイプなのではないですかね。ねねちゃんがよくやってたゴージャスなダルマ姿を見てみたかったです。
れーこちゃん。
まず、「貫禄出たな~~」というのが第一ですね。
貫禄とか華って自分の努力でどうにかできるものではないのですが、れーこちゃんはもういつ「次期はあなたです」って言われてもいいような仕上がりになっていました。
セリ美個人的には、どうにかしてちなつさんのトップ姿を1作品でもいいから拝みたいので、れーこちゃんはトップ就任にはまだ学年は若いほうだし、れーこちゃんの前にどうにかちなつさんを…どうか…!!!という想いがあるのですが、それを置いといたられーこちゃんはいつトップになっても大丈夫な貫禄を感じました。
体調のほうが少し心配ですが。
セリ美はれーこちゃんの声が少し苦手だったんですが、今回は気になりませんでした。
多少乱暴な手を使ってでもムーランルージュを経営していかなくてはならない!という気迫も男気もあり、いつもの「陰のある美しい人」というイメージは封印していて、素敵でしたよ。
あとはやっぱり和モノショーでの舞い姿は「さすが~!」でした。
和モノショーって、申し訳なさそうな顔をする「予科顔」というものがあるように、「和モノショー顔」ってのがあるんですよね。
いつものようにニコーーっと笑ってはいけないし、大きく動いてもいけないし早く動いてもいけないし、直立してもいけない。
和モノ独特の立ち姿で、和モノ独特の笑い方をしなきゃいけないんですが、それがちゃんと身についてるのはれーこちゃんとちなつさんだけでした。
和モノにあまり慣れない月組生の中で、このお2人だけがお化粧も綺麗で安心して見ていられましたね。さすがです。
ちなつさん。
セリ美が月組さんを観に行く目的はほぼちなつさんなわけですが、ちなつさんの良さが本当に出ない役どころで…
せっかく真骨頂のイケオジなんだから、なんであんなにドタバタさせちゃうかなあ…
コメディーで色気っていうのも難しいんでしょうけど、それでなくてももっと個性のあるキャラクターにしてくれたら良かったのに…
決闘の場面ももっと面白いやりとりがあれば良かったのになあ…
さくらちゃんに「お前は書いておけばいいんだ!」ってモラハラしておきながら、そのくせ、さくらちゃんを追っかけまわすほど愛してるっていう理由がよく分かりませんでした。
さきほども書きましたが、和モノショーでの美しい立ち姿と舞い姿はさすがでした。
でも衣装がどれもあんまり……
まぁ作品タイトルが『WELOME TO TAKARAZUKA』ですから、インバウンド狙いの作品ということで、外国人に向けて分かりやすい着物、分かりやすいセットにしたのかもしれないですが、それにしたって「綺麗な着物!」とは思えなかったなあ……
ありちゃん。
いま月組は絶賛おだちん爆上げ中ですから、その割を食ってる感は否めませんでした。
しかもありちゃんもかつて爆上げ期があっただけに、急に下級生を重用してまるで下克上みたいにしてしまうえげつないやり方はセリ美は好きじゃないですね。
おだちんの実力はみんな認めるところだし、代役というとんでもないピンチを見事に乗り越えて組の危機を救った立役者ということもみんな分かってはいますが、だからといってこんなに目に見えるほどありちゃんの活躍を減らしておだちんを重用するというのは…
月組の悪いところが出てるなと感じました。
結局、月組のキテレツ人事での成功例ってひとつもないように思います。
誰かの犠牲の上に成り立つピラミッドシステムなんて、清く正しく美しくない。
学年と出世の逆転現象なく、順当にそれぞれ駒を進めていけばなんの問題もないし、おだちんだってまだ全然若いし、いますぐ爆上げしなくたって絶対に月組の主要スターになることは間違いないんですから、まずはありちゃんをじっくり育ててあげようよ、という気持ちになりました。
それでも生徒さんは与えられた目の前のチャンスを全力で掴むだけですから、ありちゃんの特技であるダンスを最大限に活かして、あんまり深掘りできない役でもとっても頑張ってました。
ここでどうか腐らずにいてほしいです。
で、おだちん。
お芝居もショーもとにかく目立つところにおだちん。おだちん。おだちん。
どれだけ大きな役を与えられても、どれだけ大きな場面を任されても、完璧にやりこなす上にしっかり自分の個性も上乗せできる、本当にすごい生徒さんです。
セリ美が月組さんを観なかったこの2年の間にとんでもない躍進を見せたので、噂に聞きしその実力を初めて見せつけられ、「こりゃあすげえや」と大納得。
既に貫禄もありますし、とにかくどっしりとした存在感がありますので、もうこれはトップスター路線でぐいぐい行くでしょうね。
でも、ミズさまも研3でいきなりミーマイの新公主演を与えられたり、研8で宙組に来ていきなり銀橋を一人で渡って1曲歌わされるとかの大役が一気に押し寄せてすごく精神的に参っちゃったみたいなんです。
いくら劇団やファンが高く評価してくれても、ご本人にちゃんと自信がつくほどの場数を踏ませてあげてないのに大舞台に放り出すっていうのは、やっぱり負担ではあると思うんです。
特に、上にまだまだ活躍中の上級生がいるのに、それを飛び越してまで…というのはいちばん精神的に負担になるはずです。
だから、月組にはまだまだ素敵な上級生たくさんいますから、彼女たちをしっかり育ててあげてからおだちん上げに本腰を入れてあげてほしいと切に願います。
そして、るう組長。
出島のときにるう組長の素晴らしさに覚醒したセリ美ですが、案の定今回も本当に素晴らしかったです。
ということで、今回のMVPはるう組長です!!!
いや、セリ美の母校の後輩だからって贔屓目に見てるわけじゃないですよ?
まぁそもそもあの少ない役の中でかなりキャラが立ったオイシイ役ではあったんですが、アドリブもやりすぎず的確で、るう組長の台詞にばかりセリ美は笑っていました。
今回は初舞台公演でもありますので、初舞台生を従えて組の代表として長い口上を完璧にやりこなしたこともMVPの理由のひとつです。
あの口上って歌舞伎風の独特な台詞まわしですから、ものすっっっっごい難しいと思うんです。
それを見事な抑揚で淀みなく述べて毎日やりこなしているのは本当に本当にすごいことをやっていらっしゃるわけで、るう組長の先輩としてセリ美はもう鼻高々です。
るう組長ってスカイフェアリーズもやってましたし、セリ美は下級生の頃から存在は知っていて、「この子が後輩かぁ~」と思ってたんです。
でも正直、舞台を観てもそんなに「この子はなかなかいいぞ!」と思ったことがなくてですね。
しかも、組長さんって芸達者っていうよりも組子をまとめるのが得意とか面倒見がいいとか、人間性のほうを買われて就任することのほうが多いと思うので、歴代の各組各組長を見てみて、唸るほど芸達者っていう生徒さんはあまりたくさん思い浮かばなくって。
パッと出てくるのは出雲綾さんくらいかしらねえ。
そういうこともあって、あまりるう組長にも芸達者ぶりは期待していない部分が大きくて。
それなのに!!!
出島での衝撃は忘れらません。あんな汚い爺さんなのに、あの色気は一体どうしたことでしょう…
しばらくセリ美が月組さんをサボっている間に、るう組長に何があったの?!?!というほど、ものすごい芝居巧者になっておられて、一歩一歩着実に芸を磨き上げてこられたんだなあ…とその努力に感動いたしました。
しかも若くして組長を任せられるほどのお人柄。
そんな素晴らしい方がセリ美の後輩であり、同じ担任だったなんて…心から光栄に思います。
一人の男役としても、一人の社会人としても、月組をしっかりと支えてくださるるう組長にどうしてMVPを授与しないでいられようか!!
ピガールの千秋楽くらいまでには、たまさんへの片想いが成就するといいですね。
月組レポ、そんなところでしょうか。
あ、そうそう。初舞台生のお衣装も、パレードでのお衣装も、いま流行りのくすみカラーのトリコロールで、すっごく素敵でした。
でも、いくら正式3番手不在だからといって、ちなつさんやありちゃんに肩羽根もなんにもないのはどうかと思いますね。
羽根つけてるのがトップコンビとれーこちゃんだけじゃ単純に華やかさに欠けるし、ちなつさんまでみんなただのタキシードだけなのにれーこちゃんから急に大きい羽根が出てくるから、なんだかアンバランスでした。
宝塚のパレードの良さって、最下級生とエトワールから始まって、だんだんと学年が上がっていって、お衣装も少しずつ豪華になって、肩羽根や小さい背負い羽根をつけたスターさんが出てきて、ついに最後にものすごいでかい羽根でてきた~~!!!!
っていう、クレッシェンド感がいいわけじゃないですか。
じわじわ上がっていって、ラスボス登場、みたいな。
ジェットコースターがどんどん高度を上げて登っていって、ついに頂上に着く…うわああああああああ!!!!みたいな。
そのクレッシェンドがなくていきなり2番手羽根登場ってのは、楽しみ半減です。
番手の視覚化をきっちりしたいのでしょうけど、2~3本の肩羽根つけるくらいは予算があるでしょうし、レビューとして寂しく感じさせてしまうのは本末転倒なんじゃないかなあ。
月組のトンチキ人事制度はレビューの地味化にも繋がってしまう本当にイヤなものだなあと思いながら劇場を出なくてはならなかったことも、観劇後の満足感を邪魔する後味が悪いものでした。
各組によってパレードの並び順も全然違うし、それも各Pの考え方の違いなんですかね。
うちの息子、もっとパレードで真ん中に入ってもいいはずの人気と活躍なんですけどね…ブツブツ…
あ、そうそう。
ボン乃セリ美、研23。
今回念願のSARAHについに行くことができまして!!
とってもお得なラザニアとシャインマスカットタルトのセットを心ゆくまで堪能できましたわ!!!
これでもうお一人様SARAHも怖くない!
でもまだまだ行けてないヅカファン御用達カフェがたくさんあるので、少しずつデビューしていきたいと思います。
では、ちょっくら長野の旅に出てまいります~~さらば~~~
今度はイートインでルマン食べてみたい!!
コメント
コメント一覧 (19)
昔、瀬奈じゅんさんがトップさんで、霧矢さん大空さんと豪華な面々が揃っているのに、何を描きたいのかよくわからない、パリを舞台にエッフェル塔がどーだこーだというお話がありました。その主題歌が「パ~リの空高く~」と連呼するもの。頭の中で回る回る。観劇後にお客様に歌いながら帰ってもらうことを意図していると聞いたことがあります。「あなたの夢は何ですか」毎日毎日中毒のように頭の中で鳴っています。まんまとハマっているので、これはこれで成功というのでしょうね。
問題は、頭の中で回っているはずなのに、無意識に口ずさんでいるらしいことです(家族証言)。電車の中や職場で口ずさんでしまうのではないかと心配・・・。
歯の具合はいかがですか?
月組公演の座席が余っている様子ですが、若干作品にも難ありですか。
なるほどね。
私は月末に行く予定です。
生まれて初めてのマチソワ両方SS席という驚きの場所で、れいこ様のご尊顔を拝んでまいります。
でも、座席は埋まってほしいですなあ。セリ美さんのおっしゃる衣装とセットの安っぽさが、厳しい予算の裏返しだとしたら、とっても悲しいです。
歯痛に続き、食中毒による体調不良とわ………
大変でしたね。
さて、 ネタバレしないように大分バラした月組レポート、ありがとうございました。
m(_ _)m
Twitterでは、なかなか評判もよく期待高まるというところだったんですが、そうですか、観るにはどうやら覚悟が必要なようですね💦
のんのんは個人的には”月組“推しでして。
だって、高いスキルのジェンヌさんがすごく多いんですよ。5組中、あの人、この人と注目する生徒さんが一番多くて、いつも観劇するのを楽しみにしているのです。
何よりかにより、ちなつさんが居ますからねーーー♥
ホント!何とか、たとえワンポイントリリーフでも(本音は数年)、大羽根背負ってセンター0番に立つちなつさんを観たい!!!
しかし、今日友の会から“チケット販売のご案内”というメールが届き、花組「はいからさんが通る」月組「ピガール狂想曲」と、この機会に是非!という内容。
チケットの販売状況を見て、あらら、びっくり!(*_*)
7年前にヅカファンに返り咲いてから、こんなに、○、△が羅列されてるの初めて見ましたよ!
新型コロナウィルスがこんなに宝塚のチケット販売に影響してるのか、はたまた他の理由があるのか……
う〜む………と、しばし考えこんじゃいました。
組Pでもないのにさ💧
友の会の先行販売では、1席空けて(市松模様)の販売でした。「状況は変わる可能性有ります」とは断られていましたが、「それなら行こうかな」と思った方もいたはず。けれど、結果として全ての席が売り出されました。
隣に人がいて、びっしり埋まったら怖い、と思った方で、観劇を断念された方もいたのではないでしょうか。私も、隣に人は来ない、という前提で購入しましたので、ちょっと抵抗あります。
また、1公演につき一人1枚しか購入できない、というルールですが、購入手続きを2回すれば2枚購入でき、当日ちゃんと2枚発券できます。
「隣同士でなきゃ行かない」と言う母を連れていくため、観劇の数日前に一般発売で2階最前列を2枚購入しました。もちろん2回購入手続きを繰り返しましたが、連番です。そして、そのブロックの1列目には他人が一人だけ、2列目3列目は全くの空席でした。
現在の友の会の先行販売は前列の席から売っているわけではなく、その先行販売よりもずっと良席が一般発売として売れ残っています。また、1席空けて先行販売された席の隣が一般発売として売れ残っているので、ご家族を連れていくため、自分の席の空いている隣席を購入することも可能となっています。もちろん、先行販売と一般発売の同一公演チケットを当日同時に発券できます。
セリ美さんは文章をお書きになる方なので、今回の月組公演にはいろいろ思われるところがあるのですね。わかります。でも、あんまり考えのない私や、キレイぴがぴかキラキラが好きな私の母は大満足でした。
チケット販売状況についてのご説明ありがとうございました。
東宝花組公演も、チケット販売状況を見ると、平日は○(余裕あり)の表記がかなりあります。私はいつもヅカヲタではないヅカ友(ヅカ沼には落ちていないが宝塚観劇を楽しみにしている友達)と観劇しているのですが、1公演1人1枚申込ルールのため、2人揃ってはムリと思い、花組観劇は諦めていたんです。それが、チケット購入を促すメールが来たので、友達に宝塚のHPにアクセスしてもらい、私は私でアクセスし、同日同時間の座席指定で、隣り合わせのチケットを購入しました。
しかし、ころもちさんのコメントの通りに購入手続きを2回行えば、1回の公演に2枚購入出来るというワケですね。なるほど〜
次回、機会がありましたら生かしたいと思います。ありがとうございました。
月組ご感想、深く頷きの連続です。初舞台生が袴でなくあんみつ姫(古い)みたいな日本髪の和服で登場したのには驚きました。オリンピックイヤーで和と洋のコラボをアピールされたかったのでしょうか。
中高生がタカラヅカを観て、こんな華やかな世界があるのか、この舞台に私も立ちたいと思いました!と思えそうな公演でしたね。
おん待っちーの声がない不思議な鳥居の幻想、キラキラ和服の月光、トリコロールカラーのふわふわ夢の世界。少しでもジェンヌさんを知ってしまうと突っ込みどころが止め処ないですが、無心に非現実を味わえばいいのでしょうか。(名場面が見当たらないとのご指摘もしかり。メランコリックジゴロのパー子のお買物返品と泣きながら走り去るシーンは名場面でしたね)とは言いつつ、おだちんに視線を持っていかれた場面の他のジェンヌさんも観たいし、花のワルツの意味を考えたいし、帰りはティーハウスサラでラザニアセットを味わってみたいとも思ったりします。男役群舞はエディット・ピアフの「オートバイの男」という曲なんですね。あの場面が強烈に印象的でした。
ころもちさん、チケット情報有り難うございます。電話で問い合わせてみたかったことがクリアになりました。誰かを連れて行ってあげたい方にもっと知っていただきたいですよね。
食中毒…大変だったのですね(T . T)
今年の正月休みに息子が同じ様な症状で入院したので、セリ美さんどんなにお辛かったかわかります。顔色が土色になり熱も出て、思わず救急車呼びましたわ。
スポーツして鍛えていてもウィルスには勝てないのね、と思ったものです。
月組さんの感想ありがとうございます。
初日の絶賛ツイートなど見てちょっと期待してたのですが、セリ美さんの感じ方はたぶん私と近いものになるんじゃないかなぁなんて、観る前なのに漠然と感じています。
友人も近い感想でしたよ。
今は生で観劇できる幸福感が勝っちゃいますが、お芝居達者揃いの月組さんなのでファンに甘えずうまく料理していただきたいです。
年内の観劇できるかなぁ…
次は待ちに待った息子くんのターンですね。
体調整えて備えてくださいね。ドキドキ♬
「パ~リの~そ~らより~もた~か~~く~~」分かりますよおおお(笑)
あさちゃんってあんなに素敵な男役さんだったのに、かなみちゃんやキリちゃんなど実力者揃いだったのに、あさちゃん時代の月組ってお披露目のJAZZYから変なオリジナル作品ばっかりだった印象です。。
確かに、主題歌にとってキャッチ―な歌詞や音階が重要っていうのは分かるんですけどね…「もう分かったよ!!!」というほどのウェルカムトゥタカラヅカ、ウェルカムトゥタカラヅカ、ウェルカムトゥタカラヅカ…小学生が鼻歌で作ったような単純なメロディーを、人を苛立たせるほどリピートするのはちょっと本末転倒なんじゃ…と思いながら聴いてしまいました。
ども場面もやたらセットが伽藍洞だしお着物の柄も全部イマイチで…あれじゃあリピート観劇しないよなあ。。なんて、半分くらい空いた2階席を見ながら思ってしまいました。
たまさんの退団公演はウエクミ女史ですので、そこで挽回してくれるといいなあ…
そろそろ月組観劇された頃かしら?ぜひまた感想をお待ちしております!
でもSSでチョンパっていうのは、あんな安っぽい衣装でもそれなりにやっぱり華やかに見えて楽しめるかもしれませぬ。
客席が埋まらないのはほとんどコロナのせいであり、次に演出のせいであり、生徒さんはみんな公演ができることに感謝しながら一生懸命お稽古してきたのだと思うと心が痛みます…赤が目立つ客席を見てもモチベーションを切らさずに公演楽しんでほしいですね。
赤パーカーで客席に擬態してしまうセリ美は空席に見間違われていたんじゃないかとちょっと申し訳ない気持ちです。
スター不足の組が多い中、月組には実力者もスターもたくさん揃っていて、生徒力だけで考えたら本来なら雪組のような満員御礼が叶うポテンシャルがあると、セリ美もすっっごく思います!!!!
ピガールもお話自体は肩の力を抜いて気軽に観られて、すごくいい作品だと思うんですね。でもあれだけのスター揃いなのにそれをまったく活かせていない原田くんの裁量が本当に問題でした。
更にその足を引っ張るショー。和モノショーはそもそもあんまり好まれないマニアックなものだけど、「やっぱりチョンパは綺麗だから」とか「お着物が素敵」とか「桜吹雪が美しかった」という和モノショーならではの良さをヅカファンが評価して、1~2年に一度は上演されているもので。
でも桜吹雪もなければお着物もなんだかペラペラ、セットも伽藍洞じゃあ…和モノショーの良さ台無し。あれじゃあ月組贔屓もチケット増やす気持ちにならないはずだわ…と思ってしまいますね。
コロナがなければここまでチケットが残ることもなかったでしょうけど、ショーお芝居共に演出力の低さがチケットが売れなかった要因のひとつかなと感じます。
もうちょっとまともな和モノショー作れる先生、いないものだろか。。
貴重なチケット情報、ありがとうございます!!
通い慣れたヅカファンなら一人観劇なんて「むしろ気楽」ってなもんですが、あまり行き慣れない人だとやっぱりお仲間と離れ離れの席だと不安ですよね。
セリ美は友会に入っていないので、アナスタシアの販売がどのようになったのか分からないんですが、もうそろそろ1枚のみの販売は終わったかな?
でも、そちらもなかなかの余り具合と聞いたので非常に心配しております…
セリ美は今日、ミズさまの舞台で博品館劇場へ行きましたが、かなり空席が目立ちました。外部舞台でこの状況なのだから、そりゃ宝塚でも「まだ観劇は怖い」という人は多いよなあ。。と思いました。
特に団体客や貸切がないのがかなり大きいですよね。これまでは「また貸切~?!全然チケット取れないんだけど!(怒)」なんてプリプリしてたのに、いざ取り放題になると不安になるという…
観たい人が観たい分だけ観られて、ご新規さんを呼び込めるくらいの余裕もある、ちょうどいいバランスになるといいなあ。
生食用をソテーしたのに酷い目に遭うなんて…!!!
生牡蠣の大当たりもそれはそれは恐ろしいことになるそうですが、やはり海鮮モノは大海原でどんな菌を持ってきたか分からないので怖いですねえ…
セリ美は痛みで気絶する前兆として吐き気がこみあげるという特徴があるのですが、今回はその吐き気との闘いでもありました。
三途の川の渡し賃として真田幸村は六文銭をお守りにしていたということでセリ美もリュックに六文銭を括り付けているので、床を這って六文銭を取りに行かねばと何度も思いました。
その後遺症か、今も十二指腸あたりが頻繁にぎゅうううと締め付けられるように痛いので、それが続くようなら六文銭持って胃カメラ飲んでこようかな…と思案中でございます…
初舞台生の袴姿がないの、寂しいですよねえ。
和モノショーが初舞台の場合って毎回あんみつ姫なんですって~。「あれ?そうだっけ?」ってセリ美も思ったんですけどね。
私たちが舞台上での緑の袴を観る機会って、初舞台の時か退団の時しかないので、やっぱり初舞台では袴はいてほしいですよね~
こんなタイミングでの初舞台になってしまっていろいろと思うことはあるだろうけど、各組で輝いていってほしいですね!
ピアフの曲だったとは!なるほど…早くスカステでやってくれないかなあ…(リピート観劇という選択肢はない)
なんと、息子さん、救急車呼ぶほどの七転八倒だったとは…!!
食べ物にあたるってよく聞く話ですけど、笑い事じゃ済まないほどの苦しみだということを知りました。
特に豆腐は「白い悪魔」と呼ばれているほど、あたったら地獄の苦しみが待っているというので気を付けたいなと思っております。つい「捨てるのもったいないから」とか思っちゃって…
月組さん、Twitterなどでは絶賛の声のほうが目立ってましたねえ。
もちろん批判的な感想は皆さんひっそりと胸の内にしまい込むでしょうから、私たちが目にすることはあまりないんでしょうけども。
この現象って結構よくあるんですよね~Twitterでみんなが「最高!」って言ってるから、意気揚々と観てみたら「あれ…?」ってこと。人それぞれ、抱く感想は真逆になることもあるんだなあ、なんて興味深く思っています。
特にTwitterでいろいろとマメにつぶやいてる皆さんって割とご新規の方が多そうなので、まだ何を観ても「楽しい!最高!」って時期なんだろうなあと思います。
長く観てくるとやっぱり目が肥えますから、「もっとやり方あるだろうよ!」なんてつい口うるさくなっちゃいます。
月組さんは他組に比べてほんとに芸達者もスターも多い充実した組なので、そこを活かしきれなかった原田くんには充分反省してほしいです!
この前、ミズさまがスカステのOG番組に出てた時におハナさまと大地真央さんの舞台の制作発表に原田くんも出ていたのを見て、つい画面に向かって「お前が原田か!」と説教してしまいました。
SS席だと、普通に見る5割増しで良く見えると思いますけれど、軽く感想を。
ショ―は、チョンパの美しさと、れいこ、ちなつ、うみちゃんの並びが眼福でにやけました。
ちなつさんの流し目は、心臓に悪い。
松本先生の登場に、私は思わず号泣。
中学生の頃も先生見たなあって記憶が蘇ると、これで最後なんだって思いで、自分でも意外なことに涙ですよ。
ただ、雪の巻の幻は一人で良かったな。少し、長かった。
私は月の巻が素晴らしいと思いました。
最初の頭巾、オペラで贔屓を追っかけるズカオタを敵に回したか?と思ったけれど、あの演出ならあの頭巾は必要であったと思います。
ただ、ソワレ私の隣の方は爆睡で、休憩時、「黒い着物の所寝たわ、長いから」と電話しておられたので、人の受け止め方は色々だと思い知りました。
SSで寝るか?寝られるのか?そうなのか?!
お着物は、白ベースっていうのがペラペラ感がでて、あまり上手い衣装選びとは思いませんでしたね。
ベース色の選び方で、もう少し重みが出たと思うので、少し残念。
ピガールは、私は海外ミュージカルを観るようなイメージで好きでした。れいこさん、堪能したし……
さくらちゃん良かったです。今までで一番だと私は思いましたね。
それに、カンカンの場面は、私は好きです。楽しいです。
あと、アドリブね。マチネのアドリブ最高でしたね。
ちなつさんに、「足、長すぎだろ」「ちょっとは、たため」(正確じゃないですよ。こんな感じ)で、会場大爆笑、ちなつさんの足の長さは、もはやギャグ。
お衣装も好きでした。初舞台生のお衣装の配色やパレード全体の配色、素晴らしかったですね。シャンシャンが鈴ってのも良い。
肩羽根、おっしゃることは良く分かりますが、私はあまり気になりませんでした。
この舞台、宝塚初見と言うような方には、なかなか楽しんでいただけるのではないかと思いました。満席ではないけれど、チケットが取れるという状況なので、宝塚を知らしめるには良い機会かもしれません。
それでも、これくらい入っていれば採算取れてるんじゃないかと、ちょっと安心しました。
それと、この状況でクラスター起こしていない歌劇団、ジェンヌさん、ファンの皆様に拍手したいです。
実は24日、宝塚大劇場にて月組公演見て参りました。
その感想、あまりの毒舌の故に、こちらのコメントではなく、メールの方にお送りした次第。
もしも削除しておられなかったら、お時間のある時にお読み頂けましたら、幸いです。
なるほどなるほど。レポ興味深く読ませていただきました。
SSで観たらやっぱりタカラジェンヌの妖精の粉が降りかかる距離ですので、やっぱり格別ですよね~特にチョンパの眩しさはすごかったのではないでしょうか。
ちなつさんは…和だろうが洋だろうが何をやらせても色気が大放出で…一体あの人は何なんでしょうか…あのしなやかなお腰の落とし方までも罪深い…!!
私もあのショーの中では月の巻がいちばん「おおっ!」と思いました。
皆さんの息がぴったりで、あの伽藍洞の舞台が神聖に見えたほどでした。
これから東京ですが、客入りはどうなるのでしょうかねえ。
アドリブ、なかなか良かったですよね!公演も終盤に入ってきていたので、皆さんこなれてきて力が抜けてすごく良かったです。
アドリブって結構内輪受けだけになっちゃったり、皆さんは笑っていてもセリ美は結構しら~っとなっちゃうことも多いんですが、むしろ脚本よりも生徒さんのアドリブのほうがセンス良くて、生徒さんに助けられたねと思いました。
初舞台生とパレードのお衣装のコラボ、すごく良かったですね!
あのくすみカラーがとってもオシャレ。
どうか赤字になっていませんよーに!!
メール、拝読いたしましたよ!もう死ぬほど忙しくて返信できず大変申し訳なく思っておりますが、のんのんさんとほぼまったく同じ感想で、そうそうそう!!と共感の嵐でした。
感想は百人百様、私たちが「う~~ん…」と思っても、批判的な意見を受け入れたくない人もきっといらっしゃるでしょうからぜひセリ美にだけこそっとまた教えてくださいませね。
もう少ししたら仕事も落ち着きそうな気がする…
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