たまさんのラストデイに関して賛否両論ある中、セリ美はたまさんを支持します!という前回の記事、多くの月担のみなさま(特にたまさんファンの皆さん)から「よく言ったセリ美!やんややんや!」と言っていただき、大変うれしく思っております!!(記事へのいいね数が多くて「こんなに読者さんいたの…!?」ってむしろ身が引き締まる思いでした…)



「ペンは剣よりも強し」なんて言いますが、やっぱり物書きの端くれとしては、このように文章力を使っていきたいものですね。



過去には「それはちょっとあんまりに失礼なんじゃないの…?」っていう退団日を過ごされたトップさんもちらほらいらっしゃったので、たまさんなんて「とにかくファンの皆さんと月組の皆さんに誠心誠意の感謝を!!!」というお見事な去り際だったと思いますよ。

さくらちゃんへの対応が物足りないだとか、紹介する順番だとか、そんんんんな重箱の隅をつつくみたいなことをハレの日にするなんて、まったく野暮だねえ!(セリ美は江戸っ子です)



そもそも、音楽学校入学という激戦を制して、あの軍隊みたいな日々を2年も耐え抜いてようやく入団したと思ったらいきなり大きい役ばっかやらされて、男役10年やー言うてるのにたった8年ちょいで「はい、組背負ってね」とか言われちゃって、ご本人の気持ちとは無関係に追い抜いちゃった上級生ファンのコワイ皆さんから恨まれ続け、それでも愚痴ひとつこぼさず黙々と努力を続けた人の最後の日に苦言を呈すなど、どうしてできましょうか。


じゃあたまさんと同じことができますか?って、10代そこそこで音楽学校を受験しようという高い目標を掲げて遊ぶ暇なくお稽古勉強お稽古勉強って、セリ美ならもうその時点で「遊びたいから受験やめるわ~」ってせんべいかじりながらミュージックステーションでも見ちゃいますわ。

だって周りのみんなは学校帰りにマック行って恋バナしたり部活の先輩と付き合ったりジャニーズのコンサート行きまくったりしてるわけですよ。

それを横目に、自分はお稽古勉強お稽古勉強ってねえ。


それでようやく念願かなって合格できたと思っても、しーらんや遠野あすかちゃんだって「入団してからのほうがどれだけつらいか」ってお受験スクールの対談で話してるくらい、それはそれは大変な日々が待ってるわけですよ。


時には泣き言や愚痴をこぼしたいことだって当然ながらあったでしょうし、「もう辞めちゃおうかな」っていうこともできたはずです。

でも、逆境にも自分にも負けないで最後まで信念を貫徹するなんて、セリ美にはゼッッッッッタイにできません。
だって家でDVDとか見てお菓子食べてダラダラする人生送りたいもん。今だってベビースター食いながら打ってますもん。



そんんんんなにすごいことをやってのけてる人に向かって、文句など言えるはずがない!

オリンピック時のアスリートへの誹謗中傷問題もそうですけど、とにかくSNSって便利な面と害悪の面が表裏一体みたいな存在ですから、以前は陰でコソコソ言われてたことが今や全世界に向けて誰もが見られるように可視化されちゃってるだけですからね、とにかく「世間には野暮な人がいるもんだねえ!」っつって気にしないことですよね。




とはいえ、人間ですからやっぱり攻撃されれば傷つきますよね。

セリ美もブロガーの端くれということで大半は役得なことが多いですけど、一方でひどく傷ついちゃうこともあります。

顔も存在もよく知らん誰かから何か言われてもそんなに動揺しないんですが、よく知ってる人とか、応援してくれてる人から非常識なことをされたり言われたりするととてもとても落ち込みます。
ご本人たちはまったくもって無自覚なので、悪意の無い人に指摘もできなくて。
でも指摘しなければ今後もずっとそういうことを繰り返されてしまうわけで。
でも指摘したら逆にこっちが加害者みたいな構図になっちゃうし。
難しいですよねえ。


そういう時のリカバリー方法をまだよく知らなくて、でも「ジェンヌさんたちなんてもっとキツい目に遭ってる」と勇気をもらいながらミズさまの現役時代の映像をたくさん見てぐっすり眠るのが今のところいちばん効果的かなと思っています。


ミズさまだって決して楽しいことばかりじゃないだろうけど、近年のご様子はもうすごく吹っ切った感じがして、「いいのいいの!言いたい人には言わせておけば!自分がやりたいことを一生懸命やればそれでいいの!」っていうサバサバ感が本当に勉強になります。


たまさんもいろいろと言われることの多いタカラジェンヌ人生だったと思われますが、途中で投げ出さずに走り切ってくれたその強さをセリ美も見習いたいですね。











さて!!!!!!本題に入らねば!!!



ええーと、先にお伝えしておきます。もうすぐミズさまのバウもあるし、息子の最後の宙組別箱もあるし、シティーハンターは1回だけ…と思っていたセリ美が、Fire Fever観終わってソッコーチケット4枚買い足しました。ええ。ええ。


あんな素晴らしい名作ショーがまだ一般で買えるなんて……!!
「このショーは研23のセリ美の中でベスト10には入るぞ…!!!」と思ったほど、素晴らしかったんです!!!!!


Dream Chaserも大好きでした。宝塚らしい気品とパッションがあって。使う楽曲もキャッチーでセンス良くて、退団作品として相応しい見事な演出もあって。
デュエダンのあとの、上級生チームのみの黒燕尾、本当に本当に素晴らしかった…!!!



ダイスケみたいに強い個性があるわけじゃないけど、「そうそう!!これこれ!!タカラヅカってこれなのよ!!」というスタンダードなショーが作れる先生って意外にいらっしゃらないんですよね。

これまでは酒井先生や岡田先生など、重鎮の先生方がこういうショーを作ってくださっていたけど、ご勇退後はどなたが引き継いでくださるのだろう…と思っていたんですが、「中村A先生だ!!!!!」という結論に至りました。

それほど、ドリチェは最高なショーでした。


ああ、2021年は息子の組替えという大事件があった年になったけど、こんな名作ショーに出合えた年になったわ……と思っていたので、まさか2021年にもう一つFire Feverという名作ショーに出合えるなんて……!!!!




いやね、正直言っちゃうと、稲葉先生のショーってあんまり好みじゃなかったんです。
使用楽曲も衣装もちょっとマニアックすぎてよく分からないよ…と思っちゃって。
ミズさまの『カルネヴァーレ』も、まぁ様の『クラシカルビジュー』も、みりおさんの『シャルム』も。

だからFire Feverっていうタイトルもよく分からんし、今回もあんな感じなのかなァ…と期待薄で臨んだら、あらもう仰天!!!!!



ドンドコドンドコ言っちゃって、血沸き肉躍る!!!!みたいな感じがもうたまらんのですわ!!!!!

あんまりに好みのショー見せられるとセリ美はつい「ぅわああああああ」って声が出ちゃうんですけど(周囲に聴こえない程度です、ハイ)、この現象が起きたのって直近ではHOT EYESだったんですね。けっこう前ですよねえ。あ、2016年か~。

初見時にもうあんまりにもまぁ様がキラキラしてて、眩しくて眩しくて。
セリ美はあまりにも好きなショーに当たると口をあんぐり開けたまま「あわ…あわわわ……」って失神しそうになっちゃう癖があるんですけど(実際に最前で失神しかけて医務室行き経験あり)、Fire Feverも「あわわ…あわわわわわわ」ってなりました。



決してね、イマドキの演出じゃないんですよ。でもその昭和感がもう古参ヅカファンにはたまらんのですわ!!!!

なんつーのかなーノバボサみたいなドンドコ感っていうのかな~。



特に、シティーハンターでも大絶賛しましたあがたがもう素晴らしくて素晴らしくて。

Fire Feverってあがたをイメージして作った?って思うほど、
あがた大暴れ!!!!



憧れのタカラジェンヌは瀬奈さんってことですけど、ああああーーわかるぅぅぅぅーーーって感じ。

ファントムでは従者やってたっていうからきっとダンサーなんだろうなーという情報くらいは持ってたんですけど、どんなダンスをするのかまだ全然知らなくて。
Fire Feverでもう「やられたーーー!!!!!!」でした。


顔サー(ガンサー)って宝塚界隈でもよく聞きますよね。「とにかく顔で威嚇しろ!!!」っていうタイプ。

たぶんあがたもそのカテゴリーにいるとは思うんですが、ダンス能力がそもそもかなり高い上に顔で威嚇してくるもんだから、しかもお顔立ちが結構昭和スター感あるから、濃い男役好きな人には刺さりまくりますね。

あんな顔して踊るなんて一体誰に教わったのあがた……そういうタイプ、雪組にはいないと思うんだけど……




海坊主でも「あがたの手の大きさが素晴らしい」と書きましたが、まりこさん(麻路さきさん)とかもそうですけど、それってダンサーにとってすごく武器なんですよね。なんならマイケルジャクソンもそうですよね。手がすごく大きい。だから白い手袋はめて際立たせてたんでしょうね。


その大きい手を完璧に使いこなしていて、しかもすごい顔して踊るもんだから「あがたいい加減にしろーーーーーーー!!!!!!!!」って思いながらセリ美は鬼の形相で終始あがたを追っかけてました。


しかもあがたセンターの群舞までありまして、「ああ、もうこれはダメだ、こんな風に踊られたらもうダメだ、しかもここに息子が入るんだろ?ああもうダメ。はいダメ。」っていう感じでしたね。



まだ1回しか観てないので細かな感想はまた後日書き足すとして、とにかくもうこれは稲葉くんの代表作になるだろうな、っていうほどのハイクオリティーショーでした。



観劇後のセリ美の我を失ってる感じはこちらになります。













いや実はね、セリ美は以前に一度だけ「縣さんに似てますね」って言われたことがありましてね、いやいやいや全然似てはいないんですけど、そんなタカラジェンヌさんに似てるはずなどあるわけがないんですけどね、でも「似てる」と言われたポイントはなんとなくわかるんですよ。

三白眼気味の大きい目とか、がっちりした鼻とか、頬骨が少し目立つところとか。

その時はまだ「あがた…?確かファントムで従者やってた子よねえ…?」くらいにしか思っていなかったんですけど、でもやっぱり「似てる」なんて言われれば嬉しいものでね。へへへ。


それ以来、ちょっと親近感を持ちながら縣千という個性的な名前を持つその人を気にはかけてきましたの。


それから数年、まさかこんなにセリ美好みの男役さんに成長するとは…!!!



しかも、「海坊主、存在感なくって…」とかナウオンでのたまってるそうじゃないですか。
あれで存在感なかったら他の人たちどうなってまうのや……
これ以上存在感出す気なの……?
確かだいきほもそんなようなこと言ってましたよねえ?

その図々しい無自覚さがもうたまらく愛おしいじゃないか!!!と、ますます気になってしまいました。

あーさバウでのわんこ、早くスカステで見たいなあ。もう完全に大型犬なんだろうなあ。





次の観劇は23日。
今度はもう少し具体的な感想が書けると思います!


まあやがいなくなったら今度はあがた、か……

そして次回から息子が雪組子、か……


やっぱりミズさまの雪組、ご縁があるんだなあ。


雪担のみなさま、ふつつかもののセリ美を末永くよろしくお願いいたしまする。
仲良くしてね!!!!










息子とあがたに一緒に踊られたらそれはそれで困っちゃうわねえ……どうしましょう…