フォロワーさんからのアドバイス通りに水回りを掃除したからなのか、勝手に氏神様と決めている好きな神社に早朝にお参りに行ったからなのか、とりあえず怒涛の大凶ライフは一旦収束した様子のセリ美です、どうも。
苦労の多い人生を歩んできた身からすると、「この世に神も仏もない」という気持ちは揺るぎないんですけど、でもやっぱりなんとなく仕事が欲しい時にお稲荷さんにお参りして
「仕事を~~~セリ美にくだされ~~~~(息子の活躍もよろしく~)」
と念ずると新しい仕事が決まることが非常に多くてですね、たまたまなのかどうなのか分かりませんけども。
でも日本古来の信仰を大切にすることは国を大切にすることなので、日本ラブのセリ美は割と大切に考えております。
まぁでも結局プロミセスは1枚も確保できなかったんですけどね……
配信に期待します……
息子最後の宙組公演なのにねえ……
息子、最近会ってないなあ…シャーロック東京も1回も行けなかったし……
マンション購入と丸かぶりしてしまったので、さすがに金銭的にも時間的にも無理でした…
息子、元気にしてるかなあ…宙組のみんなと楽しんでお稽古してるかなあ…
実家から都会に就職していった息子を思う母の心情です。
さて、今日は花組全ツのレポを。
一体いつの話やねん!!!ってね。
もうあの時はなんだか知らんけど猛烈に忙しくてなんのレポも書けやしなかった!
今はなんだか知らんけどめっちゃ暇なんですよねえ…
花組は激推ししている詩希すみれちゃんがいるので、基本的には1回は必ず観に行きます。しかも全ツということで、あちらのほうからセリ美の家のほうまで出向てくださるなんて!!ありがてえありがてえ。
哀しみのコルドバって、峰さん初演、そしてヤンさん、まとぶん、ちぎちゃんと再演が繰り返されてますけど、なぜかどの時期もセリ美が宝塚に触れていないタイミングでして、初見でした。
スカステでもなぜか見たことなかったんですよねえ。古い作品も割と見るほうなんですけどね。
まぁでもあのマタドールスタイルがカレーさんに似合わないわけないもんね。
しかも、柴田作品ということはかなりドラマチックな悲劇だろうなということは想像がつくので、そういう意味でもカレーさんにピッタリだろうな~と思っておりました。
現実には絶対あり得ないようなドラマチックな展開って、さもすると感情移入できなくて(よく韓国ドラマにありがちな急に事故死とか)「え??急になに??」感があるんですが、柴田作品のすごいところは、すごい展開を見せるのに全然そのポカ~ン感が無いんですよね~。
あの焦がれてしまう感じ、すごいです。
しっかり日本人の感情に訴えかけてくるところがとても叙情的で文学的で。
くーみんも言ってますが、物語って「不可能な願望を投影する役割」があると思うんですよね。
自分は若くて美しい未亡人で、ひょんなことで元カレとバッタリ遭遇してしまって、その元カレがいまや超絶いいオトコで国民的大スターになっていて、「ダメよ!彼にはいま許嫁がいる!ダメよ私!」とか必死に自制するんだけども、元カレのほうも「やっぱり君じゃなきゃダメなんだ!」とかいってグイグイ来る。
そしてついに2人はすべてを捨てて駆け落ちを決意するけど、その直前に彼が死んでしまう…
とかいう人生なんてゼッッッッッタイ送れるわけがないじゃないですか。
まず若くて美しい未亡人って時点でアウトですからね。
実際は中年でむっちりしてる地方在住のしがないライターですからね。
でも、「ゼッッッッッタイ自分にはあり得ない状況」なのに、なぜか「うんうん、分かるわぁぁぁ」って没入してしまうのが上質な物語の証拠です。
柴田先生なきあと、くーみんをはじめそういう作品を作れる先生、たくさん出てきてほしいなあ。
今回の担当である樫畑先生もその才能を秘めた先生ですよね。
あの素晴らしい壮麗帝を作られた樫畑先生なら期待大です。
あれも切なかったよねえええええ。
息子とじゅっちゃんの切ない愛の行方…はぁぁぁ
息子は一体どんな気持ちでずんちゃんに自分を処刑させたのだろうと思うと本当に胸が苦しいです。
そして、自分の愛する夫を処刑したのは自分の兄という、嘆いても嘆き切れない立場のじゅっちゃんの気持ちを思うと………切ねええええええええ!!
早く樫畑先生の次の新作が観たいな~~。
スペインモノ、マタドールモノって宝塚では割とよくあるパターンなのですが、これはど真ん中、超スタンダードって感じですごく良かったです。
マタドールの花形スターが叶わぬ恋に身を焦がしてしまったゆえに短い生涯を終える…という話ですね。
『激情』で2番手さんや3番手さんが演じるエスカミリオもそんな感じかな。
国民的大スターなのにカルメンという女に破滅させられた、って役どころですよね。
どうも宝塚のマタドールって恋に身を燃やして牛に殺される運命にあるんですねえ。
今回の哀しみのコルドバもやっぱりそのパターンなんですが、毎回新鮮に「はぁぁぁ叶わぬ恋、切ねえわぁぁぁ」とため息交じりで劇場を出ました。
今の時代となっては、「もしやこれは…」と展開が読める部分はありますが、分かっていながらものめり込んでしまう演出はやっぱり見事ですね~~。
そして、いつもセリ美が思うことは、カレーさんって本当に悲劇の美青年が真骨頂ですよね。
あの美しすぎるお顔立ちは本当に悲劇が似合う。
苦しみに歪めた顔でもまだ美しいとはなんたることか!!
メサイアの時もそうでしたし、はいからさんのときもそうでした。
血を吐くようなつらい境遇に身を落として、苦悩や苦痛に歪めるお顔がなんとお美しいことか…!!とセリ美は劇場で惚れ惚れしたものでした。
なんとなくカレーさんってSっ気のある雰囲気ゆえに冷たい雰囲気が持ち味、みたいになることも多いようですが、セリ美はあんな凛々しいお顔なのにあの優しい喋り方と弱々しさすら感じる頼りなさがなんとも庇護欲をそそるスターさんだなと思っております。
原作のはいからさんを知らない世代なので少尉がどういうキャラなのかは熟知しておらんのですが、ちょっとひ弱そうなお坊ちゃん感があり、でもだからこその余裕があって紅緒さんを手のひらで転がしてる感がぴったりだな~~、と。
そのひ弱そうな少尉がシベリアで死にそうになってる銀橋での場面が素晴らしかったですね~。
メサイアで死にそうになってるのも良かったですね~。
まぁそんなことで、死にそうな悲劇の美青年っちゅーのはもうカレーさんの真骨頂だと思うわけですよ。
なので、近年は再演が定番となっている全ツでこの哀しみのコルドバを選択したのはバッチリだったと思います。
最初は「たかが恋なんてものの為に社会的地位を捨てるのは馬鹿のすることだ」と冷静にあすかちゃんを嘆いていたエリオなのに、その直後には自分もまったく同じ境遇になり、しかもあすかちゃんよりも更に結ばれない悲劇の境遇になってしまってねえ。
それで結局闘牛では負け知らずのエリオが、最後の試合(試合って言うの?)で死んでしまうわけですが、あれは自死だったんじゃないだろうかという余韻の残る感じが柴田作品って感じでいいですよねぇ~。
それで肝心のまどかちゃんですが、いや~~~なんか何年もずっとまどかちゃんを見続けてきた身としては
「まどかちゃん久しぶり~~~!!!元気だったぁ~?!」
という感じで、久しぶりに再会した親友みたいな心境でした。
ああ、その危なっかしい滑舌!丸くてキュートなお顔!まどかちゃんだぁぁぁぁ!!
と、なんとも言えない安堵感のようなものがありました。
未亡人という役柄なので、ちょっとハポンでの役に近いかな。
専科時代のディナーショーでは「アイドルまどか炸裂♡」みたいな感じでしたが、役としては、オーシャンズ、追憶のバルセロナ、ハポン、SAPAと大人っぽい役が多かったので、今回もその系統かな。
ま、安定ですよね。
アナスタシアでは若いお嬢さんも全然自然に演じていたので、やっぱり幅広い年齢層を演じられるというのは非常に強みですね。
でも似合うのはやっぱり「人妻」より「お嬢さん」かな。
そしてカレーさんとの相性としては前任の華ちゃんとイメージ的に近いので、ほんとにドンピシャな後妻さんだなと思いますねえ。
お歌はもちろんカレーさんを助けてあげられるしね。
巷では次のエリザはこの2人がやるんじゃないか、なんてもっぱらの噂ですけどどうなんでしょうかねえ。
どっちも新公で閣下とシシィを演じてるなんてなかなか貴重なコンビではあるけど、う~んちょっとシシィ役者と呼ぶにはまどかちゃんは可愛すぎる気がするんですけどね。
皇女っぽさはあると思うんです。
アナスタシアしかり、神々のオリガしかり。
でもシシィはやっぱり貫禄と孤高の美しさが必要だから、まどかちゃんはそういうタイプじゃないと思うんだよなあ。
全然関係ないですけど、まどか音くりと揃ったからにはガラスの仮面見てみたいですね。
月影先生は誰がいいかな~~。組の垣根越えちゃって恐縮ですけど、セリ美的にはさち花姐さん希望。
あれくらいアクの強い人がいいな~。もう桜嵐記での2役、すごかったですよね(笑)
今回の花全ツメンバーでは気になる下級生さんは…う~~~ん……ちょっといなかったかなあ。
花組はいま全体的にすごく人材不足が顕著のように思います。
それでさらにゆーなみとか上級生娘役さんもまた辞めちゃうんですから、一体どうなってしまうのか…
月組はそうやってさち花姐さんとか夏月さんとかの安心の大御所娘役さんもいらっしゃるし、男役さんだってるう組長やらからんちゃんやら、もうめちゃくちゃ心強い。
花組はだいぶその辺がこころもとない…
そりゃあおいさんも来ますわな。
あ、そういえばこのまえ、シティーハンターの時だったかなあ?
楽屋口前であおいさんとすれ違いまして、まぁコロナだし話しかけるなんて絶対しませんけども、許されるものなら「あおいさん!!!!!今まで宙組を支えてくだすって本当にありがとうございました!!花組でも応援してますうううう!!!」っぶんぶん握手しながら言いたかったなあ。
ま、たとえコロナじゃなくたってそんな勇気はセリ美にはないんですけどね。
やっぱり姿勢が良くて凛としててキビキビしててお美しかったなあ~!
まぁそんなところかなあ、花組。
ん?ショー?
ショーはねえ…本公演も観たんですけど、あんまり好みじゃないんですよねえ…
近年のダイスケって結構ハズすこと多くない?
アクアヴィーテはまだ良かったほうだとは思うんですが、昔はもっと「ダイスケサイコーー!!!」って夢中になって観てたんだけどなあ。
黒塗り系のショーは大好きなんですけどね。
クールビーストはあの「がおーーー!!!」ってのもすごくキュートだし、まどかちゃん用の場面は「ほんとに男の演出家陣ってまどかちゃんをアイドルとしか見てないのね……」ってちょっと呆れちゃうほど超アイドル場面で「か、かわいい……」って骨抜きにはなっちゃうんですけどね。
全体的にちょっと弱いかなあ。
印象に残る場面が無いわけではないけど、「何度でも観たい!!」ほどではない、という感じ。
それともセリ美の感性がもうババアすぎてそういうノリについていけなくなったのかなあ。
やっぱりDream ChaserとかFire Feverとか、定番系が好きだからなあ。
ちょっと余談なんですが、この全ツではセリ美の周囲は割と関係者みたいなメンツが多いエリアで、隣にはパリピっぽいおにいちゃんが座ったんですよ。
ジェンヌさんたちもいろんなお付き合いありますから、業界関係者っぽい人も客席でよく見かけますよね。
だから、ダンサーとかかなあ?って思ってたんですが、開演アナウンスのときに、舞台用語で言うところの「爆竹」という拍手をしていてですね(あまりに大きすぎる音を出す拍手のこと)、「うわっ、いくら関係者といえども隣で耳がキーーーンってするほどの爆竹拍手やめてくれええええ」って嫌だなー嫌だなーって思ってて。
いや、応援したい気持ちは分かる。「よっ!柚香!待ってました!!」って気持ちも分かる。
でも普通にパチパチってすればいいのに、隣の人がビクッ!!としたり、耳がわんわんするほどのでかい音出すのはマナー違反だなと思うんですね。
まぁそれほど花組が好きなのかな~…しょうがないか…
と思っていたら!!!
衝撃!!!!!
開始10秒でソッコー寝たんですよ!!!!!!!
まだまどかちゃんすら出てきてないくらいの早さで首がガクッと落ちたので、
「……えっっ???まさかとは思うけど……」
とチラ見したら、がっっっつり寝てました。
……そこから1時間半、ぐっすりお休みでした。
でも途中、大きな音楽や拍手の音でたまに起きて、「あ、やば。寝てた」ってまた爆竹拍手をする。
爆睡、爆竹、爆睡、爆竹、の繰り返し。
何しに来てんだ。観ないなら帰ってくれ。
それでショーが始まったら始まったで、ああたぶんショー至上主義なんだろうなということで、今度は座席で踊っちゃう勢いの超ノリノリ。もちろん終始爆竹。
首や肩を上下左右にめっちゃ揺さぶっちゃってね。
いやいやここクラブじゃないんでねーーー。
体動かすのは後ろの人にも迷惑なんですよーーーー。
男女差別だ!!と言われても構わない。
セリ美は言いたい。
これだから男性の観劇は嫌なんだよなーーーーーーーー。
近くに男性が座ってるとまぁぁぁいいことない。
単純に、座高が高い。
脚を広げて座る。
前の座席を蹴る。
咳ばらいをよくする。
隣との仕切りを肘掛けだと思って両脇に両肘を乗せてくる。
10分に1回くらいもぞもぞ座り直す。
すぐ寝る。
ミズさま期なんてほんとに1分1秒に全身全霊注いで血眼になって観に来てるので、本気で「男子禁制にならないかなーーー」と思っていました。
もちろん、ちゃんとしてる男性もいます!
でもそれって喫煙者が嫌われるのと同じで、マナー違反の人数があまりに多いから印象が悪くなっちゃうんですよね。
タバコだって、ポイ捨てなんて誰もせず、決められた喫煙所で絶対吸って、ベランダとか家の換気扇で吸わないとかみんなちゃんとマナーを守ればこんなに厄介者扱いされなかったのにね。
世界中でマナーが悪い悪いと言われている中国人もそうで、中にはすごく真面目で郷に入っては郷に従える中国人もいるのに、多くの中国人が世界中で観光地を荒らしまわってるからそういうレッテルを張られちゃった。
それと同じ現象で、観劇に来る男性陣の多くが本当にマナーを守らないので、こうなっちゃうわけですよ。
奥さんに連れてこられて仕方なく観てるのでしょうけど、「その席に座りたい人なんて山ほどいるんだから寝るなら家で寝てよ!」ってそりゃ思いますわな。
まぁね、この全ツでセリ美の隣に座ってたパリピ男は「俺はショーを観に来たんだ!!俺の好きなように観て何が悪い!!」ってなことなんでしょうけどね、爆竹拍手するほどガチファンなのかなって思ったら10秒で寝たから、いや~~びっくりした。
いろんな人がいますね。
さて次の本公演はビジュアルサイコーに素敵ですが、妙にデジタル化した江戸時代っていうヤング谷らしい世界観ですねえ。
でも前回の出島を観て、なんとなくヤング谷の世界観がツボになってきました。
まどかちゃんが仕切ってる賭場の名前が「ラッキーこいこい」ですし、クラノスケがいるのに主人公クロノスケだし、そのトンチキぶり、なんとなく中毒性ありません?
サムライがスペインに渡って現地の女性と恋する、とか超退屈な物語より全然すき!
だって稽古場で大真面目に「このラッキーこいこいで…」とか説明してるわけですよ。大のおっさんが。
いや~~やっぱりクリエイターである限り、独創性とか個性っていちばん大切なことだと思うんですわ。ライターのはしくれとして。
ラッキーこいこいサイコー!!
どちらかといえば、ショーのほうが不安かも……中村B先生ですし……
100年を振り返る場面もあるようなので、どう入れ込んでくるのか気になりますけどもね。
あ、報告忘れてましたが仕事のほうもまぁぼちぼちやってます。
https://zuka-note.com/archives/12303
https://zuka-note.com/archives/12193
https://zuka-note.com/archives/11958
引っ越しで環境がガラッと変わりますので、それに向けていま新しい仕事の面談なんかをやっておりましてね。
受かるかどうかは分かりませんが、今までの仕事とは違って時間給になるんですよねえ。
在宅での編集のお仕事のようです。
文章を書くのはもうさんざんやってきたので、そろそろ次のステップに進んでみたいなあ、なんて。
それがどれだけ忙しいものになるのか、ちょっとブログ更新の頻度は分かりませんが…
最近ちょっと頭をよぎる引退の文字。
セリ美としてグッズも作ったし、お茶会もやった。
週刊誌にも載ったし、その記事がYahoo!トップにもあがった。
やりたいことはもう全部やったんじゃないか?というタカラジェンヌ的に言えば研12くらいの心境でもありましてね。
まぁどんなプロフェッショナルでも「辞めようと考えたことは何度もある」なんておっしゃいますから一過性のものかもしれませんけどね。
これからどう生きていくのか、人生における趣味をどのような位置づけにしていくのか、引っ越しと共に考え方が変わっていくような気がするんですよねぇ~。
宝塚と共に生きていくことは絶対に変わらないんですけどね。
それでは次回は王家の紋章レポを書きたいと思います~。
珍しく予告をしてみました。
壮麗帝も配信…プロミセスも配信…息子が2番手の別箱は観られない宿命なのね…
配信ありがとう…い~い制度です…

苦労の多い人生を歩んできた身からすると、「この世に神も仏もない」という気持ちは揺るぎないんですけど、でもやっぱりなんとなく仕事が欲しい時にお稲荷さんにお参りして
「仕事を~~~セリ美にくだされ~~~~(息子の活躍もよろしく~)」
と念ずると新しい仕事が決まることが非常に多くてですね、たまたまなのかどうなのか分かりませんけども。
でも日本古来の信仰を大切にすることは国を大切にすることなので、日本ラブのセリ美は割と大切に考えております。
まぁでも結局プロミセスは1枚も確保できなかったんですけどね……
配信に期待します……
息子最後の宙組公演なのにねえ……
息子、最近会ってないなあ…シャーロック東京も1回も行けなかったし……
マンション購入と丸かぶりしてしまったので、さすがに金銭的にも時間的にも無理でした…
息子、元気にしてるかなあ…宙組のみんなと楽しんでお稽古してるかなあ…
実家から都会に就職していった息子を思う母の心情です。
さて、今日は花組全ツのレポを。
一体いつの話やねん!!!ってね。
もうあの時はなんだか知らんけど猛烈に忙しくてなんのレポも書けやしなかった!
今はなんだか知らんけどめっちゃ暇なんですよねえ…
花組は激推ししている詩希すみれちゃんがいるので、基本的には1回は必ず観に行きます。しかも全ツということで、あちらのほうからセリ美の家のほうまで出向てくださるなんて!!ありがてえありがてえ。
哀しみのコルドバって、峰さん初演、そしてヤンさん、まとぶん、ちぎちゃんと再演が繰り返されてますけど、なぜかどの時期もセリ美が宝塚に触れていないタイミングでして、初見でした。
スカステでもなぜか見たことなかったんですよねえ。古い作品も割と見るほうなんですけどね。
まぁでもあのマタドールスタイルがカレーさんに似合わないわけないもんね。
しかも、柴田作品ということはかなりドラマチックな悲劇だろうなということは想像がつくので、そういう意味でもカレーさんにピッタリだろうな~と思っておりました。
現実には絶対あり得ないようなドラマチックな展開って、さもすると感情移入できなくて(よく韓国ドラマにありがちな急に事故死とか)「え??急になに??」感があるんですが、柴田作品のすごいところは、すごい展開を見せるのに全然そのポカ~ン感が無いんですよね~。
あの焦がれてしまう感じ、すごいです。
しっかり日本人の感情に訴えかけてくるところがとても叙情的で文学的で。
くーみんも言ってますが、物語って「不可能な願望を投影する役割」があると思うんですよね。
自分は若くて美しい未亡人で、ひょんなことで元カレとバッタリ遭遇してしまって、その元カレがいまや超絶いいオトコで国民的大スターになっていて、「ダメよ!彼にはいま許嫁がいる!ダメよ私!」とか必死に自制するんだけども、元カレのほうも「やっぱり君じゃなきゃダメなんだ!」とかいってグイグイ来る。
そしてついに2人はすべてを捨てて駆け落ちを決意するけど、その直前に彼が死んでしまう…
とかいう人生なんてゼッッッッッタイ送れるわけがないじゃないですか。
まず若くて美しい未亡人って時点でアウトですからね。
実際は中年でむっちりしてる地方在住のしがないライターですからね。
でも、「ゼッッッッッタイ自分にはあり得ない状況」なのに、なぜか「うんうん、分かるわぁぁぁ」って没入してしまうのが上質な物語の証拠です。
柴田先生なきあと、くーみんをはじめそういう作品を作れる先生、たくさん出てきてほしいなあ。
今回の担当である樫畑先生もその才能を秘めた先生ですよね。
あの素晴らしい壮麗帝を作られた樫畑先生なら期待大です。
あれも切なかったよねえええええ。
息子とじゅっちゃんの切ない愛の行方…はぁぁぁ
息子は一体どんな気持ちでずんちゃんに自分を処刑させたのだろうと思うと本当に胸が苦しいです。
そして、自分の愛する夫を処刑したのは自分の兄という、嘆いても嘆き切れない立場のじゅっちゃんの気持ちを思うと………切ねええええええええ!!
早く樫畑先生の次の新作が観たいな~~。
スペインモノ、マタドールモノって宝塚では割とよくあるパターンなのですが、これはど真ん中、超スタンダードって感じですごく良かったです。
マタドールの花形スターが叶わぬ恋に身を焦がしてしまったゆえに短い生涯を終える…という話ですね。
『激情』で2番手さんや3番手さんが演じるエスカミリオもそんな感じかな。
国民的大スターなのにカルメンという女に破滅させられた、って役どころですよね。
どうも宝塚のマタドールって恋に身を燃やして牛に殺される運命にあるんですねえ。
今回の哀しみのコルドバもやっぱりそのパターンなんですが、毎回新鮮に「はぁぁぁ叶わぬ恋、切ねえわぁぁぁ」とため息交じりで劇場を出ました。
今の時代となっては、「もしやこれは…」と展開が読める部分はありますが、分かっていながらものめり込んでしまう演出はやっぱり見事ですね~~。
そして、いつもセリ美が思うことは、カレーさんって本当に悲劇の美青年が真骨頂ですよね。
あの美しすぎるお顔立ちは本当に悲劇が似合う。
苦しみに歪めた顔でもまだ美しいとはなんたることか!!
メサイアの時もそうでしたし、はいからさんのときもそうでした。
血を吐くようなつらい境遇に身を落として、苦悩や苦痛に歪めるお顔がなんとお美しいことか…!!とセリ美は劇場で惚れ惚れしたものでした。
なんとなくカレーさんってSっ気のある雰囲気ゆえに冷たい雰囲気が持ち味、みたいになることも多いようですが、セリ美はあんな凛々しいお顔なのにあの優しい喋り方と弱々しさすら感じる頼りなさがなんとも庇護欲をそそるスターさんだなと思っております。
原作のはいからさんを知らない世代なので少尉がどういうキャラなのかは熟知しておらんのですが、ちょっとひ弱そうなお坊ちゃん感があり、でもだからこその余裕があって紅緒さんを手のひらで転がしてる感がぴったりだな~~、と。
そのひ弱そうな少尉がシベリアで死にそうになってる銀橋での場面が素晴らしかったですね~。
メサイアで死にそうになってるのも良かったですね~。
まぁそんなことで、死にそうな悲劇の美青年っちゅーのはもうカレーさんの真骨頂だと思うわけですよ。
なので、近年は再演が定番となっている全ツでこの哀しみのコルドバを選択したのはバッチリだったと思います。
最初は「たかが恋なんてものの為に社会的地位を捨てるのは馬鹿のすることだ」と冷静にあすかちゃんを嘆いていたエリオなのに、その直後には自分もまったく同じ境遇になり、しかもあすかちゃんよりも更に結ばれない悲劇の境遇になってしまってねえ。
それで結局闘牛では負け知らずのエリオが、最後の試合(試合って言うの?)で死んでしまうわけですが、あれは自死だったんじゃないだろうかという余韻の残る感じが柴田作品って感じでいいですよねぇ~。
それで肝心のまどかちゃんですが、いや~~~なんか何年もずっとまどかちゃんを見続けてきた身としては
「まどかちゃん久しぶり~~~!!!元気だったぁ~?!」
という感じで、久しぶりに再会した親友みたいな心境でした。
ああ、その危なっかしい滑舌!丸くてキュートなお顔!まどかちゃんだぁぁぁぁ!!
と、なんとも言えない安堵感のようなものがありました。
未亡人という役柄なので、ちょっとハポンでの役に近いかな。
専科時代のディナーショーでは「アイドルまどか炸裂♡」みたいな感じでしたが、役としては、オーシャンズ、追憶のバルセロナ、ハポン、SAPAと大人っぽい役が多かったので、今回もその系統かな。
ま、安定ですよね。
アナスタシアでは若いお嬢さんも全然自然に演じていたので、やっぱり幅広い年齢層を演じられるというのは非常に強みですね。
でも似合うのはやっぱり「人妻」より「お嬢さん」かな。
そしてカレーさんとの相性としては前任の華ちゃんとイメージ的に近いので、ほんとにドンピシャな後妻さんだなと思いますねえ。
お歌はもちろんカレーさんを助けてあげられるしね。
巷では次のエリザはこの2人がやるんじゃないか、なんてもっぱらの噂ですけどどうなんでしょうかねえ。
どっちも新公で閣下とシシィを演じてるなんてなかなか貴重なコンビではあるけど、う~んちょっとシシィ役者と呼ぶにはまどかちゃんは可愛すぎる気がするんですけどね。
皇女っぽさはあると思うんです。
アナスタシアしかり、神々のオリガしかり。
でもシシィはやっぱり貫禄と孤高の美しさが必要だから、まどかちゃんはそういうタイプじゃないと思うんだよなあ。
全然関係ないですけど、まどか音くりと揃ったからにはガラスの仮面見てみたいですね。
月影先生は誰がいいかな~~。組の垣根越えちゃって恐縮ですけど、セリ美的にはさち花姐さん希望。
あれくらいアクの強い人がいいな~。もう桜嵐記での2役、すごかったですよね(笑)
今回の花全ツメンバーでは気になる下級生さんは…う~~~ん……ちょっといなかったかなあ。
花組はいま全体的にすごく人材不足が顕著のように思います。
それでさらにゆーなみとか上級生娘役さんもまた辞めちゃうんですから、一体どうなってしまうのか…
月組はそうやってさち花姐さんとか夏月さんとかの安心の大御所娘役さんもいらっしゃるし、男役さんだってるう組長やらからんちゃんやら、もうめちゃくちゃ心強い。
花組はだいぶその辺がこころもとない…
そりゃあおいさんも来ますわな。
あ、そういえばこのまえ、シティーハンターの時だったかなあ?
楽屋口前であおいさんとすれ違いまして、まぁコロナだし話しかけるなんて絶対しませんけども、許されるものなら「あおいさん!!!!!今まで宙組を支えてくだすって本当にありがとうございました!!花組でも応援してますうううう!!!」っぶんぶん握手しながら言いたかったなあ。
ま、たとえコロナじゃなくたってそんな勇気はセリ美にはないんですけどね。
やっぱり姿勢が良くて凛としててキビキビしててお美しかったなあ~!
まぁそんなところかなあ、花組。
ん?ショー?
ショーはねえ…本公演も観たんですけど、あんまり好みじゃないんですよねえ…
近年のダイスケって結構ハズすこと多くない?
アクアヴィーテはまだ良かったほうだとは思うんですが、昔はもっと「ダイスケサイコーー!!!」って夢中になって観てたんだけどなあ。
黒塗り系のショーは大好きなんですけどね。
クールビーストはあの「がおーーー!!!」ってのもすごくキュートだし、まどかちゃん用の場面は「ほんとに男の演出家陣ってまどかちゃんをアイドルとしか見てないのね……」ってちょっと呆れちゃうほど超アイドル場面で「か、かわいい……」って骨抜きにはなっちゃうんですけどね。
全体的にちょっと弱いかなあ。
印象に残る場面が無いわけではないけど、「何度でも観たい!!」ほどではない、という感じ。
それともセリ美の感性がもうババアすぎてそういうノリについていけなくなったのかなあ。
やっぱりDream ChaserとかFire Feverとか、定番系が好きだからなあ。
ちょっと余談なんですが、この全ツではセリ美の周囲は割と関係者みたいなメンツが多いエリアで、隣にはパリピっぽいおにいちゃんが座ったんですよ。
ジェンヌさんたちもいろんなお付き合いありますから、業界関係者っぽい人も客席でよく見かけますよね。
だから、ダンサーとかかなあ?って思ってたんですが、開演アナウンスのときに、舞台用語で言うところの「爆竹」という拍手をしていてですね(あまりに大きすぎる音を出す拍手のこと)、「うわっ、いくら関係者といえども隣で耳がキーーーンってするほどの爆竹拍手やめてくれええええ」って嫌だなー嫌だなーって思ってて。
いや、応援したい気持ちは分かる。「よっ!柚香!待ってました!!」って気持ちも分かる。
でも普通にパチパチってすればいいのに、隣の人がビクッ!!としたり、耳がわんわんするほどのでかい音出すのはマナー違反だなと思うんですね。
まぁそれほど花組が好きなのかな~…しょうがないか…
と思っていたら!!!
衝撃!!!!!
開始10秒でソッコー寝たんですよ!!!!!!!
まだまどかちゃんすら出てきてないくらいの早さで首がガクッと落ちたので、
「……えっっ???まさかとは思うけど……」
とチラ見したら、がっっっつり寝てました。
……そこから1時間半、ぐっすりお休みでした。
でも途中、大きな音楽や拍手の音でたまに起きて、「あ、やば。寝てた」ってまた爆竹拍手をする。
爆睡、爆竹、爆睡、爆竹、の繰り返し。
何しに来てんだ。観ないなら帰ってくれ。
それでショーが始まったら始まったで、ああたぶんショー至上主義なんだろうなということで、今度は座席で踊っちゃう勢いの超ノリノリ。もちろん終始爆竹。
首や肩を上下左右にめっちゃ揺さぶっちゃってね。
いやいやここクラブじゃないんでねーーー。
体動かすのは後ろの人にも迷惑なんですよーーーー。
男女差別だ!!と言われても構わない。
セリ美は言いたい。
これだから男性の観劇は嫌なんだよなーーーーーーーー。
近くに男性が座ってるとまぁぁぁいいことない。
単純に、座高が高い。
脚を広げて座る。
前の座席を蹴る。
咳ばらいをよくする。
隣との仕切りを肘掛けだと思って両脇に両肘を乗せてくる。
10分に1回くらいもぞもぞ座り直す。
すぐ寝る。
ミズさま期なんてほんとに1分1秒に全身全霊注いで血眼になって観に来てるので、本気で「男子禁制にならないかなーーー」と思っていました。
もちろん、ちゃんとしてる男性もいます!
でもそれって喫煙者が嫌われるのと同じで、マナー違反の人数があまりに多いから印象が悪くなっちゃうんですよね。
タバコだって、ポイ捨てなんて誰もせず、決められた喫煙所で絶対吸って、ベランダとか家の換気扇で吸わないとかみんなちゃんとマナーを守ればこんなに厄介者扱いされなかったのにね。
世界中でマナーが悪い悪いと言われている中国人もそうで、中にはすごく真面目で郷に入っては郷に従える中国人もいるのに、多くの中国人が世界中で観光地を荒らしまわってるからそういうレッテルを張られちゃった。
それと同じ現象で、観劇に来る男性陣の多くが本当にマナーを守らないので、こうなっちゃうわけですよ。
奥さんに連れてこられて仕方なく観てるのでしょうけど、「その席に座りたい人なんて山ほどいるんだから寝るなら家で寝てよ!」ってそりゃ思いますわな。
まぁね、この全ツでセリ美の隣に座ってたパリピ男は「俺はショーを観に来たんだ!!俺の好きなように観て何が悪い!!」ってなことなんでしょうけどね、爆竹拍手するほどガチファンなのかなって思ったら10秒で寝たから、いや~~びっくりした。
いろんな人がいますね。
さて次の本公演はビジュアルサイコーに素敵ですが、妙にデジタル化した江戸時代っていうヤング谷らしい世界観ですねえ。
でも前回の出島を観て、なんとなくヤング谷の世界観がツボになってきました。
まどかちゃんが仕切ってる賭場の名前が「ラッキーこいこい」ですし、クラノスケがいるのに主人公クロノスケだし、そのトンチキぶり、なんとなく中毒性ありません?
サムライがスペインに渡って現地の女性と恋する、とか超退屈な物語より全然すき!
だって稽古場で大真面目に「このラッキーこいこいで…」とか説明してるわけですよ。大のおっさんが。
いや~~やっぱりクリエイターである限り、独創性とか個性っていちばん大切なことだと思うんですわ。ライターのはしくれとして。
ラッキーこいこいサイコー!!
どちらかといえば、ショーのほうが不安かも……中村B先生ですし……
100年を振り返る場面もあるようなので、どう入れ込んでくるのか気になりますけどもね。
あ、報告忘れてましたが仕事のほうもまぁぼちぼちやってます。
https://zuka-note.com/archives/12303
https://zuka-note.com/archives/12193
https://zuka-note.com/archives/11958
引っ越しで環境がガラッと変わりますので、それに向けていま新しい仕事の面談なんかをやっておりましてね。
受かるかどうかは分かりませんが、今までの仕事とは違って時間給になるんですよねえ。
在宅での編集のお仕事のようです。
文章を書くのはもうさんざんやってきたので、そろそろ次のステップに進んでみたいなあ、なんて。
それがどれだけ忙しいものになるのか、ちょっとブログ更新の頻度は分かりませんが…
最近ちょっと頭をよぎる引退の文字。
セリ美としてグッズも作ったし、お茶会もやった。
週刊誌にも載ったし、その記事がYahoo!トップにもあがった。
やりたいことはもう全部やったんじゃないか?というタカラジェンヌ的に言えば研12くらいの心境でもありましてね。
まぁどんなプロフェッショナルでも「辞めようと考えたことは何度もある」なんておっしゃいますから一過性のものかもしれませんけどね。
これからどう生きていくのか、人生における趣味をどのような位置づけにしていくのか、引っ越しと共に考え方が変わっていくような気がするんですよねぇ~。
宝塚と共に生きていくことは絶対に変わらないんですけどね。
それでは次回は王家の紋章レポを書きたいと思います~。
珍しく予告をしてみました。
壮麗帝も配信…プロミセスも配信…息子が2番手の別箱は観られない宿命なのね…
配信ありがとう…い~い制度です…


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