引っ越しが12月4日に決まりまして、それに向けていま電気ガス水道ネット環境などの手配やら火災保険やら、まかぜ師匠に倣った断捨離とか不用品リサイクルとかで超バタバタしております。
仕事のほうも相変わらず有難いことにご依頼は頂いてまして、今はイラストのお仕事なんかも頂いておりましてね。
絵なんてそれほど得意でもないのに絵でお仕事いただくなんて人生わからないものですなあ。
↓ 前回ご依頼いただいて描き下ろしたやつ ↓
八王子の地域誌に宝塚コラムを書いていらっしゃるヅカ友さんがいらっしゃいましてね、そこに載せるイラストを描いていただけないかというご依頼でして、八王子出身のジェンヌさんと言えばりんきらさんなので、アレクサンドラママとマイクロフト兄さんを描いてみました。
八王子・日野市など東京の西側にお住まいの読者さまいらっしゃいましたら、ぜひ「ショッパー」という地域誌を見つけてみてくださいましね!八王子情報の中に不自然にセリ美がいるよ!!!
書いたり観たり描いたり観たり観たり食ったり観たりで忙しい毎日ではあるけれど、今回の愛ちゃんをはじめとする「命かけて仕事してます」というタカラジェンヌさんたちの生き様を見ると、セリ美も全力疾走と挑戦を忘れちゃいけない!と鬼の形相で己を奮い立たせて、いま要らないお皿を燃えないゴミに出したりしております。
セリ美は料理嫌いなので週3日はコープの宅配おかずにしちゃってますし(自分で作った料理って飽きるよね~)、かろうじて週4日は豚丼とか適当な料理作ってるけどなにせ適当なもんで、お皿も結局いつも決まったものしか使わないから全然必要ないのよねえ。
頂き物でロイヤルコペンハーゲンとか清水焼とか結構お高いお皿もたくさんあるんですが、高いから慎重に扱わなきゃいけないのが性に合ってなくてね…
欠けてもいないし使ったのも数回だから捨てるのももったいないなあ…と思って買い取りに出そうとしたんですが、食器って新品じゃなきゃ売れないんだってねえ。
そりゃそうか。誰かが使ったお皿なんて嫌だよねえ。
買えば数千円はする高い食器なのにゴミ行きなんてねえ…
仕事でSDGsに関することなんかも書くので、リユースに反する行為はなんとなく罪悪感があって…
どなたか食器見てみたいって奇特なお方がいらっしゃったらご一報くださいね…差し上げますのでね。
さて、今日は愛ちゃんの大劇場ラストデーでしたね。
サヨナラショーがつく2番手さんの退団って久しぶりですねえ。美弥ちゃん以来?
でも2019年だから、3年ぶりか。久しぶりでもないかな。
いやいやいや!!!
そもそも2番手さんのサヨナラショーなんてあっちゃいけないものだから!!
昨今のこのピラミッド構造の崩壊、なんとかならんもんでしょうかねえ…
劇団があえて「ピラミッドシステム、もうやめましょう」って方針にしたのか、不本意ながら今はそうなっちゃってるだけなのか。どっちなんでしょうねえ。
もし方針転換なら、ちゃんと宣言してほしいなあ。
やっぱり「うちの贔屓はトップになるの?!ならないの?!」ってヒヤヒヤしながらファン活動するのってなんか集中できないし、ライバル生徒さんに対する敵意みたいなものも生まれやすいし、そういうヒリヒリした気持ちを持ちながらファン活動するのってあんまり健全じゃないですからねえ。
あきらさんも2番手ではあったけどサヨナラショーは無く、サヨナラショーがつくか否かっていうのもなんとも不明瞭ですよねえ。
劇団のPをはじめとするお偉いさん方が総合的に判断してるんでしょうけども、その判断材料って曖昧ですよね~。
2番手として出た本公演の数?
別箱主演回数?
人気?
ファンクラブ会員数?
実力?
この条件をクリアしたら3番手羽根、この条件をクリアしたら正式2番手、この条件をクリアしたらトップ就任、この条件をクリアしたらサヨナラショー付き、とか全てを明瞭化してしまってシステマチックにするのも違うと思うけど、不明瞭すぎるのもそれぞれのファンは一生モヤモヤが残りますよね~~。
この前、元禄バロックロックの件で忠臣蔵を調べてたら、杜けあきさんの退団公演『忠臣蔵』に関するYoutube動画が出てきましてね。
(まぁいわゆるいけないアップロードではあるんですけども)
あ、仕事で書いた元禄バロックロック記事はこちら
https://zuka-note.com/archives/12436
https://zuka-note.com/archives/12498
忠臣蔵公演中の舞台裏を追ったドキュメンタリーなのになぜかその忠臣蔵で新公主演を務める香寿たつきさん(タータンさん)のドキュメンタリーになっちゃってて、当時のかりんちょさん(杜さん)ファンがめっちゃ怒ったらしいというエピソードなんかもタータンさんファンだったヅカ友さんに教えてもらったりして。
いや~~昔はすごいね~~!
かなりえげつないところまでカメラに収めちゃってるんですね。今じゃもう絶対に考えられないところまでカメラ潜入しちゃってて。
「今回の新人公演は誰で行く?」って会議まで映されちゃって、よく劇団がOKしたよね。
忠臣蔵の担当演出家であった柴田先生とPたちが「香寿でいこうかと思います」「そうだな」みたいに話してるところとか、スタッフさんがその香盤表を持って理事長室に行って「香寿ね、ハイハイ」みたいに言ってる理事長からハンコもらって、さらにそれを持って集合日だった雪組のお稽古場に行ってホワイトボードに貼りだして生徒さんたちがワ~っとそれに群がって自分の役を確認する様子までずっと映ってました。
いや~~~えげつないよね~~~
入ってるナレーションも、「香寿の前には3人の先輩が立ちふさがっています」とか言っちゃってんの。「立ちふさがる」とかいう言い方やめなさいよ~~とか言いながら見てました。
まぁでも実際、トップスターの椅子も2番手の椅子もこの世に5個しか無いのは事実なわけで。2番手の椅子を確保したからといって自動的にトップ椅子に座れるとも分からないわけで。
そういうバチバチしたところを一切見せないのがフェアリーの花園、タカラヅカなわけですから、このえげつない部分を垣間見せちゃってるドキュメンタリーを「まじかよ!!!」とか叫びながら非常に興味深く見させてもらいました。
「今回、新人公演でお役をやらせていただきます、よろしくお願いします」ってかりんちょさんにタータンさんが挨拶に行くところとか、柴田先生に何度も何度もダメ出しをもらってタータンさんが追い込まれてる様子とか、今じゃ絶対に見ることのできないところがずいぶん映ってました。
いま我々がナウオンとかで見ることのできてるお稽古場の様子なんて本当~~~~に一部なんだなってことが分かりますね。
新公の役付きに一喜一憂する様子とか、どうやって先生にしごかれてるとか、上級生が下級生にどんな態度なのかとか、下級生が上級生にどんな感じなのかとか、ものすごくリアルで面白かったです。
退団して舞台女優となられた麻美れいさんが古巣の雪組の舞台裏を見に行って、「ターコさぁぁぁぁぁんん♡♡♡いやぁぁぁぁぁん♡わぁぁいわぁぁぁい♡」って途端に赤ちゃん言葉みたいになっちゃうタータンさんを見て、「うわ~宝塚内部ってこういう感じなんだな~」ってビックリしたりとか(笑)
ハタチ超えた女性が先輩に久しぶりに会って赤ちゃん言葉になるってなかなかないじゃないですか(笑)
いかに浮世離れした特殊な組織かってことが分かりますよね~。
いや、つい赤ちゃんになっちゃうほど大大大大好きな上級生ということなんでしょうけどもね。
恋愛とかは抜きにして、我々一般人がそんなになっちゃうほど「大大大大好きな人」ってなかなかいないから、羨ましくもあります。
ミズさんが真矢みきさんの武道館ライブの選抜メンバーに選ばれた時の雰囲気もそんな感じでしたし、当時の宝塚内部って今よりもっとアットホームで家族的でテンション高くて、ほんとに独特な空気だったんだなぁ、と。
今はきっともっとクールな感じなのかな~。
話逸れましたけど、まぁとにかく我々には絶対に見せない部分で、そうやって「全員がライバル」みたいなバチバチの空気って絶対あるんだろうし、そのライバル競争に負けて腐ってしまってそのまま本公演の集合日を待たずに辞めてしまう下級生だっているんだろうし、泣くほど悔しい思いをすることだって絶対みんなあるだろうし、そもそもあの音楽学校の受験という超難関を突破した精鋭メンバーなんてストイック集団なわけだし、そのストイック集団の中でもさらにストイックにならないといけないわけだし、じゃあストイックになればなっただけトップスターに近づくのかっていったらそれも違うし、本当にただ運だけに恵まれなかったせいでタッチの差で退団後に「元トップスター」って名乗れるかどうかが変わってきてしまうわけだし、なんかもうほんとにすごい世界だなって改めてそのタータンさんの動画見て思いました。
セリ美にとって泣くほど悔しかった思い出っていったら、セリ美は中高と器械体操部だったんですけどもね、あ、リボンとか使うほうじゃなくて鉄棒とか跳馬とかの。バック転とかするほうの。
でね、中1の合宿の最終日に初めての試合があるんですよ。試合と言っても模擬試合みたいなもんですけど。
でも初めて自分の演技に採点がつくからやっぱりみんなピリッとするわけですよ。
そこに向けて、セリ美は合宿中にコツコツと努力を続けてたんです。
経験者はともかく、入部と共に器械体操を始めた面々にとっての最初の難関って、平均台での側転なんですよ。
平均台ってやっぱり落下がいちばんの減点になるので、側転で絶対に落下したくないわけです。落ちたら普通に怖いしね。
だからセリ美はもう一日に何十回も側転の練習を繰り返していて、顧問の先生に「ボン乃!お前はもう側転はいいから!」って止められるくらい練習してたんですね。
その甲斐あって本番でもちゃんと側転は成功して、ホッとしてたんです。
で、試合の最後に「今日のMVP」みたいな感じで、顧問の先生から「頑張ったで賞」みたいなメダルが学年に一人贈られるんですけど、まぁ普通に考えて1位だったセリ美だよなと思ってたんですけど、まさかの違う子に贈られたんです。
理由は、「練習では平均台の側転が一度も成功しなかったのに今日の本番では成功したから」というものでした。
セリ美は、誰よりも練習して側転を成功させて試合で1位を取った。
賞をもらった子は、セリ美より練習しないでたまたま運良く本番で側転が乗った。
そんな理由でセリ美より高い評価をもらってしまったことが本当に納得できなくて、誰もいないところで泣くほど悔しがりました。
ま、いま考えても顧問の先生が間違ってますよね。
誰よりも練習してる姿もしっかり見てるのに、「たまたま」を評価するなんて酷いですよねえ。
ちなみに、その賞をもらった子は中2で早々に退部しました……
セリ美は6年間続けましたけども。
でも、この一件でセリ美はすべてのやる気をなくしてしまい、このあとはもう惰性で所属してたみたいになってしまいましたけどね……最後はマネージャーだったし。
こういう目に遭ってもめげないで努力を続けられる才能のある人が事を成すんだろうなあ。
セリ美は弱いですねえ…情けない。
校内の模擬試合なんていう小さな小さな舞台でこれほどセリ美は悔しい思いをしたんだから、宝塚歌劇団の生徒という真っ当な仕事の中でこういう理不尽な目に遭ったらどれほど悔しいことか…。
だって、宝塚での活躍が将来の自分の仕事に直結していくわけですから、人生かかってますもんね。
うちの息子がいつぞやのお茶会で「運も実力のうち!」なんて言ってその潔さに我々を感心させましたけど、でもそう割り切れるようになるほど、劇団内ではこのような理不尽なことがザラにあるんだろうな、と。
誰が見てもこの子のほうが実力も高いし努力もすごくしてるのに、要領が良くて容姿に恵まれてる子がピックアップされてしまうとか、ね。
要領のいい人間が得をする、なんて普通の会社でもあるでしょうしね。
このタータンさんの動画を見て、そんなことが毎日のように起こっているであろう宝塚のシビアさを再確認してから愛ちゃんや美弥ちゃん、ゆみちゃんなど2番手として退団を迎えた皆さんの気持ちを想像するに、「私はもう本当に思い残すことなく、やれるだけのことはやった。出し尽くした。極め尽くした。それで辿り着いた場所がここなら、この場所を受け入れます。」という境地なのかなあ、なんて。
それって決してタカラジェンヌだけに言えることではなくて、人間みんなに共通してることなんだろうなあ、と。
いや、人それぞれいろんな生き方がありますから、そういう生き方じゃなくて、のんびりゆっくり穏やかに平和にストレス無く波間にぷかぷか漂うように生きていきま~すというルートもありますよね。
いろんなルートがありますので、自分に合った、自分が好きなルートを選べばいいんですけど、じゃあセリ美はどのルートを選ぶの?って、やっぱりタカラジェンヌさんみたいな、自分の可能性を信じて行けるとこまで行ってみたい!挑戦してみたい!というルートに憧れがあるので(すげーしんどいけど)、そのルートの生き様を見せてくれてる愛ちゃんが今日とても幸せな気持ちで大劇場にお別れできてるといいな、と思います。
……という優等生な気持ちもありつつ、いま彩吹さんのサヨナラショーを見てもやっぱり涙は流れるし、ミズさんもキムくんもハマコさんも一体どんな気持ちでこのときゆみちゃんを見つめてたんだろうな、と思うといまも胸が押しつぶされます。
その押しつぶされる思いはきっと愛ちゃんファンの皆さんも一生持ち続けていくでしょうけど、その思いが自分の人生の肥やしになることもありますので、痛みも愛も蓋をせずに全部抱えていくことが大事なんだろうな、と思います。
このままコロナの次の波が来ることなく、東京公演も無事に初日を迎え、笑顔で愛ちゃんが卒業できますよーに!!
さて、柳生忍法帖ということで、忍者の話をひとつ。
セリ美は歴女なので歴史の話はなんでも好きなんですが、歴史好きなら大抵「推し武将」ってのが必ずいるわけで。
でもセリ美はなぜか推し武将がいなくてですね。
その代わりに、なぜか強烈に忍者に惹かれるんです。
忍者だいすき。
現代に伝わる忍者のイメージってなんかスパイダーマンみたいな特殊な運動能力を持った集団、みたいな感じですけど、忍者に関する本をいろいろ読んでいくと、実際の役目はスパイ行為が大部分を占めていたみたいですね。
つまり情報収集ですよね。
商人や医者とかに変装して敵方の城に入り込んで間取りを覚えてくるとか、手薄になる日を調べてくるとか。
そういう、「人の心に忍び込む」みたいなのがすごくかっこよく見えてねえ。
それでもやっぱり「忍びの者」なので、詳しいことはあんまり分からないってところがいちばんセリ美が惹かれるポイントでしてね。
で、現代に伝わる忍者のわずかな痕跡を辿るのが好きでして、青森に日本で唯一現存する当時のままの忍者屋敷があって、しかもいま公開中であるという噂を聞きつけて、青森まで行ってきましてね。1泊で。
忍者って伊賀とか甲賀とかあるじゃないですか。
まぁつまり、琴ちゃんが柳生新陰流であるように、忍者にもいろんな流派がありましてね、青森の忍者は「早道之者(はやみちのもの)」っていう集団なんです。
系統としては伊賀の流れを汲むそうですけども。まぁそんな専門的なことはいいんだ。
その早道之者が活動していた痕跡が弘前城の近くには転々と残っていて、セリ美が突撃訪問したその忍者屋敷はその拠点となっていた民家だそうで。
場所は弘前城のすぐ近くで、一見普通の古民家なんですけど、中に入ると忍者屋敷の仕掛けがリアルにいろいろ残っててすごかったです。拷問の跡とか。
そこが忍者屋敷だと判明したのが2016年くらいで、それまで持ち主の人もよく知らずに空き家になっていたそうで。
「これ忍者屋敷じゃないか?!」って青森大学の忍者研究をしている教授が突き止めて、でも持ち主の人もこの空き家を維持していくお金はないし、このままだと取り壊しになってしまう…という時に歴史好きのおじさんが「私が買います!」と手を挙げてくださってとりあえず取り壊しは避けられました。
そのおじさんが「この貴重な遺産を維持・修復して後世に残すために、入場料を頂いて忍者屋敷見学をしてもらおう」ってことでひっそりと公開されているわけです。
コロナ中ってことで1日10組限定でしたが、なんとこの日はセリ美だけでした。
まぁ青森県が運営してるわけでもない、歴史好きのおじさんが個人でやってるだけだし、なかなか有名になりづらいんでしょうねえ。
でもおかげさまでマンツーマンで屋敷中を全部解説してもらえました。
自治体が保存に入るとこういうリアルなところは綺麗に修復されたり、破損の危険があるから非公開になったりしがちですけど、ここは佐藤さん個人の持ち物なので、もうほんとに好き勝手に見させてもらえてとても面白かったです。
なんなら佐藤さん自身もまだ調べてない「開かずの戸」みたいなのもあって、明らかに戸なんですけど釘で打ち付けてあって、なぜ打ち付けてあるのか分からないみたいな箇所もあったりしてミステリアスでほんとに面白かった。
画像ではちょっと説明できないような「開けるのに難しい戸」とか、当時のまま荒れ放題の屋根裏部屋とか、外の様子を偵察できる隠し部屋とか、もう興奮が止まらない感じ!
佐藤さんも学者さんとかじゃなくて普通の歴史好きのおじさんなので、2人で懐中電灯持って「ホラ、あそこに外の光が見えるでしょ?」「わっ!ほんとだ!!」とか、「佐藤さん、ここに傷がありますけど、これってなんでしょうねえ?」「あっ!それは私も気付かなかった!何だろう!」とか探検してる感じですごくすごく楽しかった!!
忍者ってなんとなく伝説の存在みたいな雰囲気ありますけど、やっぱり本当にいたんだ!そしてここで暮らしていたんだ!と肌で感じることができました。
忍者に失礼が無いように、ちゃんと自分的にドレスコードを意識して、甲賀で買った忍者Tシャツに、忍者っぽい黒のサルエルパンツを穿いて、両腕に黒のリストバンドをつけて、黒の足袋ソックスを履いて行きました!!
この忍者屋敷見学は基本的に無料なんですが、ここを佐藤さんが一般公開してくれてる目的は維持・修復費用を集めるためなので、カンパという形でお金を集めていらっしゃいます。
セリ美はこういうお方がいらっしゃるから貴重な日本の歴史遺産が守られていると深く感謝しておりまして、貧乏ながら5千円をカンパしてまいりました。
佐藤さんは「ええっ!そんなに大金を!いいんですか?!」とそれはそれは驚いて何度もお礼を仰ってくださって。まぁきっと5千円も出した人はこれまでにいなかったんでしょうね。
でもセリ美にできるのはこれくらいしかないので、A席1枚分くらい全く惜しくはないですよ!という気持ちでお渡ししてきました。
お近くの方いらっしゃいましたら、数百円のカンパで充分喜んでいただけると思いますので、ぜひ行ってみてほしいです。
取り壊しになっちゃったら本当にもったいない。
そして弾丸忍者ツアーの最後は、青森名物、味噌カレー牛乳ラーメンを。
超うまかった~~~!!
とにかく忍者屋敷行ってラーメン食べるだけで精いっぱいで全然時間が無かったので、また今度ゆっくり時間を取って青森旅行に行きたいな!!
柳生忍法帖、引っ越しと重なってしまって観られなかったけど、こうして2021年まで忍者の存在が舞台芸術や作品の源になっていることがとても素敵ですよねえ。
大野先生、いつも題材は悪くないけどもうちょっとがんばってね!!!!!
それではまた断捨離に戻りま~す。
引っ越しの見積りってどうしてあんなに営業さんと駆け引きしなきゃいけないのかしらね…
仕事のほうも相変わらず有難いことにご依頼は頂いてまして、今はイラストのお仕事なんかも頂いておりましてね。
絵なんてそれほど得意でもないのに絵でお仕事いただくなんて人生わからないものですなあ。
↓ 前回ご依頼いただいて描き下ろしたやつ ↓
八王子駅前で八王子市民をコロナから守るお母さま
うちの息子に突然グーで殴られて泣いちゃったマイクロフトさん
(粗暴な息子でごめんよ…)
八王子の地域誌に宝塚コラムを書いていらっしゃるヅカ友さんがいらっしゃいましてね、そこに載せるイラストを描いていただけないかというご依頼でして、八王子出身のジェンヌさんと言えばりんきらさんなので、アレクサンドラママとマイクロフト兄さんを描いてみました。
八王子・日野市など東京の西側にお住まいの読者さまいらっしゃいましたら、ぜひ「ショッパー」という地域誌を見つけてみてくださいましね!八王子情報の中に不自然にセリ美がいるよ!!!
営業担当M*八王子ショッパー@Shopper802はじめまして!ショッパー八王子の
2021/10/28 16:51:32
営業担当をしておりますMです!
休刊しておりましたショッパーが
運営の会社が変わりまして
八王子・日野と町田・相模原で
復刊させていただきました✨✨
八王子市・日野市を盛り上げるため
これから… https://t.co/GjuQIrFwsS
書いたり観たり描いたり観たり観たり食ったり観たりで忙しい毎日ではあるけれど、今回の愛ちゃんをはじめとする「命かけて仕事してます」というタカラジェンヌさんたちの生き様を見ると、セリ美も全力疾走と挑戦を忘れちゃいけない!と鬼の形相で己を奮い立たせて、いま要らないお皿を燃えないゴミに出したりしております。
セリ美は料理嫌いなので週3日はコープの宅配おかずにしちゃってますし(自分で作った料理って飽きるよね~)、かろうじて週4日は豚丼とか適当な料理作ってるけどなにせ適当なもんで、お皿も結局いつも決まったものしか使わないから全然必要ないのよねえ。
頂き物でロイヤルコペンハーゲンとか清水焼とか結構お高いお皿もたくさんあるんですが、高いから慎重に扱わなきゃいけないのが性に合ってなくてね…
欠けてもいないし使ったのも数回だから捨てるのももったいないなあ…と思って買い取りに出そうとしたんですが、食器って新品じゃなきゃ売れないんだってねえ。
そりゃそうか。誰かが使ったお皿なんて嫌だよねえ。
買えば数千円はする高い食器なのにゴミ行きなんてねえ…
仕事でSDGsに関することなんかも書くので、リユースに反する行為はなんとなく罪悪感があって…
どなたか食器見てみたいって奇特なお方がいらっしゃったらご一報くださいね…差し上げますのでね。
さて、今日は愛ちゃんの大劇場ラストデーでしたね。
サヨナラショーがつく2番手さんの退団って久しぶりですねえ。美弥ちゃん以来?
でも2019年だから、3年ぶりか。久しぶりでもないかな。
いやいやいや!!!
そもそも2番手さんのサヨナラショーなんてあっちゃいけないものだから!!
昨今のこのピラミッド構造の崩壊、なんとかならんもんでしょうかねえ…
劇団があえて「ピラミッドシステム、もうやめましょう」って方針にしたのか、不本意ながら今はそうなっちゃってるだけなのか。どっちなんでしょうねえ。
もし方針転換なら、ちゃんと宣言してほしいなあ。
やっぱり「うちの贔屓はトップになるの?!ならないの?!」ってヒヤヒヤしながらファン活動するのってなんか集中できないし、ライバル生徒さんに対する敵意みたいなものも生まれやすいし、そういうヒリヒリした気持ちを持ちながらファン活動するのってあんまり健全じゃないですからねえ。
あきらさんも2番手ではあったけどサヨナラショーは無く、サヨナラショーがつくか否かっていうのもなんとも不明瞭ですよねえ。
劇団のPをはじめとするお偉いさん方が総合的に判断してるんでしょうけども、その判断材料って曖昧ですよね~。
2番手として出た本公演の数?
別箱主演回数?
人気?
ファンクラブ会員数?
実力?
この条件をクリアしたら3番手羽根、この条件をクリアしたら正式2番手、この条件をクリアしたらトップ就任、この条件をクリアしたらサヨナラショー付き、とか全てを明瞭化してしまってシステマチックにするのも違うと思うけど、不明瞭すぎるのもそれぞれのファンは一生モヤモヤが残りますよね~~。
この前、元禄バロックロックの件で忠臣蔵を調べてたら、杜けあきさんの退団公演『忠臣蔵』に関するYoutube動画が出てきましてね。
(まぁいわゆるいけないアップロードではあるんですけども)
あ、仕事で書いた元禄バロックロック記事はこちら
https://zuka-note.com/archives/12436
https://zuka-note.com/archives/12498
忠臣蔵公演中の舞台裏を追ったドキュメンタリーなのになぜかその忠臣蔵で新公主演を務める香寿たつきさん(タータンさん)のドキュメンタリーになっちゃってて、当時のかりんちょさん(杜さん)ファンがめっちゃ怒ったらしいというエピソードなんかもタータンさんファンだったヅカ友さんに教えてもらったりして。
いや~~昔はすごいね~~!
かなりえげつないところまでカメラに収めちゃってるんですね。今じゃもう絶対に考えられないところまでカメラ潜入しちゃってて。
「今回の新人公演は誰で行く?」って会議まで映されちゃって、よく劇団がOKしたよね。
忠臣蔵の担当演出家であった柴田先生とPたちが「香寿でいこうかと思います」「そうだな」みたいに話してるところとか、スタッフさんがその香盤表を持って理事長室に行って「香寿ね、ハイハイ」みたいに言ってる理事長からハンコもらって、さらにそれを持って集合日だった雪組のお稽古場に行ってホワイトボードに貼りだして生徒さんたちがワ~っとそれに群がって自分の役を確認する様子までずっと映ってました。
いや~~~えげつないよね~~~
入ってるナレーションも、「香寿の前には3人の先輩が立ちふさがっています」とか言っちゃってんの。「立ちふさがる」とかいう言い方やめなさいよ~~とか言いながら見てました。
まぁでも実際、トップスターの椅子も2番手の椅子もこの世に5個しか無いのは事実なわけで。2番手の椅子を確保したからといって自動的にトップ椅子に座れるとも分からないわけで。
そういうバチバチしたところを一切見せないのがフェアリーの花園、タカラヅカなわけですから、このえげつない部分を垣間見せちゃってるドキュメンタリーを「まじかよ!!!」とか叫びながら非常に興味深く見させてもらいました。
「今回、新人公演でお役をやらせていただきます、よろしくお願いします」ってかりんちょさんにタータンさんが挨拶に行くところとか、柴田先生に何度も何度もダメ出しをもらってタータンさんが追い込まれてる様子とか、今じゃ絶対に見ることのできないところがずいぶん映ってました。
いま我々がナウオンとかで見ることのできてるお稽古場の様子なんて本当~~~~に一部なんだなってことが分かりますね。
新公の役付きに一喜一憂する様子とか、どうやって先生にしごかれてるとか、上級生が下級生にどんな態度なのかとか、下級生が上級生にどんな感じなのかとか、ものすごくリアルで面白かったです。
退団して舞台女優となられた麻美れいさんが古巣の雪組の舞台裏を見に行って、「ターコさぁぁぁぁぁんん♡♡♡いやぁぁぁぁぁん♡わぁぁいわぁぁぁい♡」って途端に赤ちゃん言葉みたいになっちゃうタータンさんを見て、「うわ~宝塚内部ってこういう感じなんだな~」ってビックリしたりとか(笑)
ハタチ超えた女性が先輩に久しぶりに会って赤ちゃん言葉になるってなかなかないじゃないですか(笑)
いかに浮世離れした特殊な組織かってことが分かりますよね~。
いや、つい赤ちゃんになっちゃうほど大大大大好きな上級生ということなんでしょうけどもね。
恋愛とかは抜きにして、我々一般人がそんなになっちゃうほど「大大大大好きな人」ってなかなかいないから、羨ましくもあります。
ミズさんが真矢みきさんの武道館ライブの選抜メンバーに選ばれた時の雰囲気もそんな感じでしたし、当時の宝塚内部って今よりもっとアットホームで家族的でテンション高くて、ほんとに独特な空気だったんだなぁ、と。
今はきっともっとクールな感じなのかな~。
話逸れましたけど、まぁとにかく我々には絶対に見せない部分で、そうやって「全員がライバル」みたいなバチバチの空気って絶対あるんだろうし、そのライバル競争に負けて腐ってしまってそのまま本公演の集合日を待たずに辞めてしまう下級生だっているんだろうし、泣くほど悔しい思いをすることだって絶対みんなあるだろうし、そもそもあの音楽学校の受験という超難関を突破した精鋭メンバーなんてストイック集団なわけだし、そのストイック集団の中でもさらにストイックにならないといけないわけだし、じゃあストイックになればなっただけトップスターに近づくのかっていったらそれも違うし、本当にただ運だけに恵まれなかったせいでタッチの差で退団後に「元トップスター」って名乗れるかどうかが変わってきてしまうわけだし、なんかもうほんとにすごい世界だなって改めてそのタータンさんの動画見て思いました。
セリ美にとって泣くほど悔しかった思い出っていったら、セリ美は中高と器械体操部だったんですけどもね、あ、リボンとか使うほうじゃなくて鉄棒とか跳馬とかの。バック転とかするほうの。
でね、中1の合宿の最終日に初めての試合があるんですよ。試合と言っても模擬試合みたいなもんですけど。
でも初めて自分の演技に採点がつくからやっぱりみんなピリッとするわけですよ。
そこに向けて、セリ美は合宿中にコツコツと努力を続けてたんです。
経験者はともかく、入部と共に器械体操を始めた面々にとっての最初の難関って、平均台での側転なんですよ。
平均台ってやっぱり落下がいちばんの減点になるので、側転で絶対に落下したくないわけです。落ちたら普通に怖いしね。
だからセリ美はもう一日に何十回も側転の練習を繰り返していて、顧問の先生に「ボン乃!お前はもう側転はいいから!」って止められるくらい練習してたんですね。
その甲斐あって本番でもちゃんと側転は成功して、ホッとしてたんです。
で、試合の最後に「今日のMVP」みたいな感じで、顧問の先生から「頑張ったで賞」みたいなメダルが学年に一人贈られるんですけど、まぁ普通に考えて1位だったセリ美だよなと思ってたんですけど、まさかの違う子に贈られたんです。
理由は、「練習では平均台の側転が一度も成功しなかったのに今日の本番では成功したから」というものでした。
セリ美は、誰よりも練習して側転を成功させて試合で1位を取った。
賞をもらった子は、セリ美より練習しないでたまたま運良く本番で側転が乗った。
そんな理由でセリ美より高い評価をもらってしまったことが本当に納得できなくて、誰もいないところで泣くほど悔しがりました。
ま、いま考えても顧問の先生が間違ってますよね。
誰よりも練習してる姿もしっかり見てるのに、「たまたま」を評価するなんて酷いですよねえ。
ちなみに、その賞をもらった子は中2で早々に退部しました……
セリ美は6年間続けましたけども。
でも、この一件でセリ美はすべてのやる気をなくしてしまい、このあとはもう惰性で所属してたみたいになってしまいましたけどね……最後はマネージャーだったし。
こういう目に遭ってもめげないで努力を続けられる才能のある人が事を成すんだろうなあ。
セリ美は弱いですねえ…情けない。
校内の模擬試合なんていう小さな小さな舞台でこれほどセリ美は悔しい思いをしたんだから、宝塚歌劇団の生徒という真っ当な仕事の中でこういう理不尽な目に遭ったらどれほど悔しいことか…。
だって、宝塚での活躍が将来の自分の仕事に直結していくわけですから、人生かかってますもんね。
うちの息子がいつぞやのお茶会で「運も実力のうち!」なんて言ってその潔さに我々を感心させましたけど、でもそう割り切れるようになるほど、劇団内ではこのような理不尽なことがザラにあるんだろうな、と。
誰が見てもこの子のほうが実力も高いし努力もすごくしてるのに、要領が良くて容姿に恵まれてる子がピックアップされてしまうとか、ね。
要領のいい人間が得をする、なんて普通の会社でもあるでしょうしね。
このタータンさんの動画を見て、そんなことが毎日のように起こっているであろう宝塚のシビアさを再確認してから愛ちゃんや美弥ちゃん、ゆみちゃんなど2番手として退団を迎えた皆さんの気持ちを想像するに、「私はもう本当に思い残すことなく、やれるだけのことはやった。出し尽くした。極め尽くした。それで辿り着いた場所がここなら、この場所を受け入れます。」という境地なのかなあ、なんて。
それって決してタカラジェンヌだけに言えることではなくて、人間みんなに共通してることなんだろうなあ、と。
いや、人それぞれいろんな生き方がありますから、そういう生き方じゃなくて、のんびりゆっくり穏やかに平和にストレス無く波間にぷかぷか漂うように生きていきま~すというルートもありますよね。
いろんなルートがありますので、自分に合った、自分が好きなルートを選べばいいんですけど、じゃあセリ美はどのルートを選ぶの?って、やっぱりタカラジェンヌさんみたいな、自分の可能性を信じて行けるとこまで行ってみたい!挑戦してみたい!というルートに憧れがあるので(すげーしんどいけど)、そのルートの生き様を見せてくれてる愛ちゃんが今日とても幸せな気持ちで大劇場にお別れできてるといいな、と思います。
……という優等生な気持ちもありつつ、いま彩吹さんのサヨナラショーを見てもやっぱり涙は流れるし、ミズさんもキムくんもハマコさんも一体どんな気持ちでこのときゆみちゃんを見つめてたんだろうな、と思うといまも胸が押しつぶされます。
その押しつぶされる思いはきっと愛ちゃんファンの皆さんも一生持ち続けていくでしょうけど、その思いが自分の人生の肥やしになることもありますので、痛みも愛も蓋をせずに全部抱えていくことが大事なんだろうな、と思います。
このままコロナの次の波が来ることなく、東京公演も無事に初日を迎え、笑顔で愛ちゃんが卒業できますよーに!!
さて、柳生忍法帖ということで、忍者の話をひとつ。
セリ美は歴女なので歴史の話はなんでも好きなんですが、歴史好きなら大抵「推し武将」ってのが必ずいるわけで。
でもセリ美はなぜか推し武将がいなくてですね。
その代わりに、なぜか強烈に忍者に惹かれるんです。
忍者だいすき。
セリ美宅の武器庫(手裏剣が刺さってるのはウォーターサーバー)
現代に伝わる忍者のイメージってなんかスパイダーマンみたいな特殊な運動能力を持った集団、みたいな感じですけど、忍者に関する本をいろいろ読んでいくと、実際の役目はスパイ行為が大部分を占めていたみたいですね。
つまり情報収集ですよね。
商人や医者とかに変装して敵方の城に入り込んで間取りを覚えてくるとか、手薄になる日を調べてくるとか。
そういう、「人の心に忍び込む」みたいなのがすごくかっこよく見えてねえ。
それでもやっぱり「忍びの者」なので、詳しいことはあんまり分からないってところがいちばんセリ美が惹かれるポイントでしてね。
で、現代に伝わる忍者のわずかな痕跡を辿るのが好きでして、青森に日本で唯一現存する当時のままの忍者屋敷があって、しかもいま公開中であるという噂を聞きつけて、青森まで行ってきましてね。1泊で。
忍者って伊賀とか甲賀とかあるじゃないですか。
まぁつまり、琴ちゃんが柳生新陰流であるように、忍者にもいろんな流派がありましてね、青森の忍者は「早道之者(はやみちのもの)」っていう集団なんです。
系統としては伊賀の流れを汲むそうですけども。まぁそんな専門的なことはいいんだ。
その早道之者が活動していた痕跡が弘前城の近くには転々と残っていて、セリ美が突撃訪問したその忍者屋敷はその拠点となっていた民家だそうで。
場所は弘前城のすぐ近くで、一見普通の古民家なんですけど、中に入ると忍者屋敷の仕掛けがリアルにいろいろ残っててすごかったです。拷問の跡とか。
↑ 普通の家ですよね~
そこが忍者屋敷だと判明したのが2016年くらいで、それまで持ち主の人もよく知らずに空き家になっていたそうで。
「これ忍者屋敷じゃないか?!」って青森大学の忍者研究をしている教授が突き止めて、でも持ち主の人もこの空き家を維持していくお金はないし、このままだと取り壊しになってしまう…という時に歴史好きのおじさんが「私が買います!」と手を挙げてくださってとりあえず取り壊しは避けられました。
そのおじさんが「この貴重な遺産を維持・修復して後世に残すために、入場料を頂いて忍者屋敷見学をしてもらおう」ってことでひっそりと公開されているわけです。
コロナ中ってことで1日10組限定でしたが、なんとこの日はセリ美だけでした。
まぁ青森県が運営してるわけでもない、歴史好きのおじさんが個人でやってるだけだし、なかなか有名になりづらいんでしょうねえ。
でもおかげさまでマンツーマンで屋敷中を全部解説してもらえました。
↑ 敵の侵入が分かるように部屋の真ん中に仕掛けられたうぐいす張りの床
(画像は持ち主の佐藤光麿(みつまろ)さん)
(コロナ前のお写真)
(忍者の衣装はAmazonで買ったそうです)
(コロナ前のお写真)
(忍者の衣装はAmazonで買ったそうです)
↑ 梁に縄をくくりつけて逆さ吊りにして拷問をしたであろう跡…
↑ 敵が侵入してきたときに親方様が逃げ込む隠し部屋
(ちょうど座布団1枚が収まるサイズにしてある)
↑ タンスの中に貼られていた謎の紙…
自治体が保存に入るとこういうリアルなところは綺麗に修復されたり、破損の危険があるから非公開になったりしがちですけど、ここは佐藤さん個人の持ち物なので、もうほんとに好き勝手に見させてもらえてとても面白かったです。
なんなら佐藤さん自身もまだ調べてない「開かずの戸」みたいなのもあって、明らかに戸なんですけど釘で打ち付けてあって、なぜ打ち付けてあるのか分からないみたいな箇所もあったりしてミステリアスでほんとに面白かった。
画像ではちょっと説明できないような「開けるのに難しい戸」とか、当時のまま荒れ放題の屋根裏部屋とか、外の様子を偵察できる隠し部屋とか、もう興奮が止まらない感じ!
佐藤さんも学者さんとかじゃなくて普通の歴史好きのおじさんなので、2人で懐中電灯持って「ホラ、あそこに外の光が見えるでしょ?」「わっ!ほんとだ!!」とか、「佐藤さん、ここに傷がありますけど、これってなんでしょうねえ?」「あっ!それは私も気付かなかった!何だろう!」とか探検してる感じですごくすごく楽しかった!!
忍者ってなんとなく伝説の存在みたいな雰囲気ありますけど、やっぱり本当にいたんだ!そしてここで暮らしていたんだ!と肌で感じることができました。
忍者に失礼が無いように、ちゃんと自分的にドレスコードを意識して、甲賀で買った忍者Tシャツに、忍者っぽい黒のサルエルパンツを穿いて、両腕に黒のリストバンドをつけて、黒の足袋ソックスを履いて行きました!!
この忍者屋敷見学は基本的に無料なんですが、ここを佐藤さんが一般公開してくれてる目的は維持・修復費用を集めるためなので、カンパという形でお金を集めていらっしゃいます。
セリ美はこういうお方がいらっしゃるから貴重な日本の歴史遺産が守られていると深く感謝しておりまして、貧乏ながら5千円をカンパしてまいりました。
佐藤さんは「ええっ!そんなに大金を!いいんですか?!」とそれはそれは驚いて何度もお礼を仰ってくださって。まぁきっと5千円も出した人はこれまでにいなかったんでしょうね。
でもセリ美にできるのはこれくらいしかないので、A席1枚分くらい全く惜しくはないですよ!という気持ちでお渡ししてきました。
お近くの方いらっしゃいましたら、数百円のカンパで充分喜んでいただけると思いますので、ぜひ行ってみてほしいです。
取り壊しになっちゃったら本当にもったいない。
そして弾丸忍者ツアーの最後は、青森名物、味噌カレー牛乳ラーメンを。
超うまかった~~~!!
とにかく忍者屋敷行ってラーメン食べるだけで精いっぱいで全然時間が無かったので、また今度ゆっくり時間を取って青森旅行に行きたいな!!
柳生忍法帖、引っ越しと重なってしまって観られなかったけど、こうして2021年まで忍者の存在が舞台芸術や作品の源になっていることがとても素敵ですよねえ。
大野先生、いつも題材は悪くないけどもうちょっとがんばってね!!!!!
それではまた断捨離に戻りま~す。
引っ越しの見積りってどうしてあんなに営業さんと駆け引きしなきゃいけないのかしらね…
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