2022年の桜シーズンも一旦終わりを迎えようとしています。

でもセリ美はもこもこした八重桜のほうが可愛くて好きなので、まだ5月にも楽しみはあるんですけどね~。どこに見に行こうかな。





さて、先日書いたこちらのブログ。

http://bonseri.club/archives/30078033.html


四条畷神社に行ってきたレポを書きましたが、今年の4月は必ず吉野山の桜を見に行く!!と心に決めておりまして、有言実行が信念のセリ美ですので、しっかりと遂行してまいりました。


「いつか行こう」なんて思ってたっていつ何があるか分かんないんだから、明日大震災が来るかもしれないし癌とかが見つかっちゃうかもしれないし、謎の疫病が大流行しちゃうかもしれないし、「『いつかやろう』は馬鹿野郎」という言葉、セリ美は心から賛同しております。

多少の無理をしてでも有言実行してしまうので、今よりもっとパワーに溢れていた若い頃は本当に鉄砲玉のような生き方をしていました。


金曜日18時半終業→帰宅後即お風呂→東京駅発の夜行バス→土曜日早朝ムラ到着→マチソワ→宿泊→日曜マチソワ→大阪駅発の夜行バス→月曜早朝自宅到着→お風呂入る→出勤

なんてことしょっちゅうやってました。いや~若い!!


確か博多座もこの方法で遠征してたような気がします。
東京駅から博多までバス片道13時間だったなあ。
ま、今でも博多くらいならバスで行きますけどね。

深夜に渡る鳴門海峡、結構雰囲気あっていいんですよね~。
白波が立ってて鳴門の渦が見えたりします。



今でも破天荒の片鱗は残っていますが無理をすると確実に身体に出てしまうので、だいぶ落ち着きました。
若いってすごいねえ~~。
仕事も今や自宅でカタカタパソコン打つだけのお仕事ですけど、当時は営業だったので毎朝出勤して朝礼終わったらすぐに外出、会社に戻ってくるのは18時。
一日中外にいて商談してはすぐに電車移動してご飯も適当に公園とか駅のホームとかで食べて、っていう。

おかげさまで営業成績はダントツで、ボーナスなんて3ヶ月分を年2回もらってました。まだ入社1~2年だってのに。
それをまたミズさまにドーーーーーン!とつぎ込む!!!
若いなぁぁぁ~!!



でもあの頃に戻りたいとはまったく思っておらず、いつだって今がいちばん幸せ!

こうして桜嵐記なんていう名作を知った後に吉野山の桜を眺めることができる幸せ。

夢介で咲ちゃんも言ってますね。うんめえ~もん食ってきれ~いな景色見て、「幸せだ~」って思うべ?と。


しかも、奇しくもくーみん退団の報を受けての吉野山探訪となり、もういろんな意味で忘れられないお花見となりました。



宝塚において、演出家の退団は発表が無いので、退団されて数ヶ月ほど経ってから風の噂で「〇〇先生、辞めたんだって!」という話がまわってきて知る、みたいなのがスタンダードなんですが、今回は異例でしたね~。

産経新聞が独占というかたちでの発表。
想像するに、劇団に「くーみん辞めたってツイで噂になってるけどほんとなの?!」って問い合わせが殺到して、とはいえ公式に発表することができないから産経新聞さんにお願いした、というかたちになったのかな、なんて。


どちらにせよ、宝塚の演出家が退団してそれが新聞で報道されるなんてセリ美は初めての体験でした。

それだけくーみん旋風はものすごかったってことですよね。
既に伝説の偉人ですよ。まだ生きてるけど。



セリ美はくーみんの何が好きって、文学的な文章表現や繊細な日本語の扱い方なんです。
一応セリ美も文章を書く人間のはしくれなんですが、くーみんの文章は本当に魅力的で叙情的だと思っています。


よく、中国由来の難しいことわざとか読みにくい言葉や単語を駆使して「文才あるっしょ?」みたいな堅苦しい文章を自慢げに書く人がいますが、セリ美の持論として「一般的に市民権を得ていない言葉は使うべきではない」というものがあるので、そういう点でもくーみんの言葉のチョイスは本当に理想的です。

くーみんなんて京大卒の才女なわけですから、難しい言葉なんていくらでも知っているでしょうに、公演プログラムの挨拶文や、歌劇に寄せている退団生徒への贈る言葉など、どれもこれもスラスラ読めるのにしっかりと心に残る美しい文章なんですよね。
それはもちろん脚本での台詞も同じ。


桜嵐記でまゆぽんが幼い3兄弟に言う、「もろうた時と力をお前らは何に使う?」。

もうこれだけでもグッと胸に迫るものがあります。

セリ美が天から授かったこの数十年という時と、こうして気持ちを文章に託せるこの力を何に使うんだ?とくーみんに迫られているような気がして、「もっとやれることがある!!」といつも奮い立たせてくれます。


くーみんの言葉は魔法なんですね。


観客の心の動きを計算し尽くした緻密な演出と、日本人だからこそ感じられる題材、観た後に残る何とも言えない余韻。
そんな舞台が創れるだけでも天才なのに、魔法の言葉まで持っているなんて、そりゃあ産経新聞さんも動きますわな。


セリ美はミズさまも追いかけていますし、作品に興味を持てば外部の舞台も観に行きますが、これだけの作品が創れる演出家、見たことないです。

つまり、現在のミュージカル界、いや、演劇界でもはやくーみんは群を抜いていると言ってもいいような人であって、そりゃあ大谷翔平くんのように世界に羽ばたいてしまうわ!!「邪魔だ!どけ!誰も俺を止められない!」とタバコふかしてサングラスかけて欧州でもアフリカ大陸でも行ってまうわ!!!





……と、自分を一生懸命慰めておる今日この頃であります。


その慰めのダメ押しに、という意味もあってあんまり体調良くなかったんですが吉野山まで行ってまいりました。














くーみん見捨てないで






お花見ってセリ美はあんまり真剣にしたことがなくてですね、というのもたぶん浅草・上野が庭であるセリ美的には「花見なんて隅田川と上野公園が酒臭くなるだけのイベント」というイメージしかなかったせいだと思います。

いや、愛知県に来た今でも桜を見ながら大勢で集まって飲んだり食べたり…っていうのはしたことないんですけども(そもそも愛知に来てから友達ができてない)、吉野山の桜というのはそういう飲み食いするための、花より団子ではない人たちが集まるというのもすごくいいですよね。

おまけに、人工的に植えたものではなくて自生してるっていうのも、自然の有難み、美しさを感じられていいですね。

なんかそういう意味では人生で初めての「本格的なお花見」だったような気がします。




で、そういう自生している桜と街中に植えてある桜って開花時期は同じなのかな?というところからスタートしまして。

まずは吉野町の公式HPを見て探訪日を決めました。

すると、吉野山の中でも、桜が群生している場所は主に4箇所に分かれているらしくてですね、それぞれに満開日も違うんですね。
やっぱり山の上のほうは標高が高いからか、満開日が先なんです。


その4箇所のうち、全部見るべきなのか、いちばん多く自生している場所だけを見れば充分なのかもよく分からず、とりあえずネットで調べて「中千本(なかせんぼん)」という場所がいちばんいいということで、吉野町公式HPには中千本の満開日は4月9日とありました。



無題



じゃあ4月9日に行ってやろうじゃないの!ということで、車で向かいました。

噂ではとにかく周辺道路は大混雑、駐車場に停めるまでもひと苦労だとあったので、じゃあ朝の5時とか6時に着けばいいかなとなんとなく思って、夜中の3時に自宅を出発。
吉野町到着は6時半くらいでした。


もうね、吉野川の川沿いに着いたあたりで既に渋滞は始まっていました。まだ朝の6時半ですよ!いや~噂に聞きしこれが!とびっくりしましたね。

とにかく吉野山初心者なので、どこの駐車場に停めるのがいいとか全然分からず、わけもわからず渋滞の列にひたすら並んで警備のおじさんの指示に従うままに待ちました。


それでもさすがに6時半なので15分ほど待ったら駐車場に案内されました。


よくこういう観光地で駐車場の人が看板持って「おいでおいで~」って手招きしてますけど、吉野山はそういう個人経営の駐車場は認めてないのか、たぶん全部吉野町が運営してる駐車場で、駐車料金2000円も運営協力金という名目になってました。

この素晴らしい吉野の桜を維持するための2000円なら全然惜しくはない!!


首にタオル掛けて真っ黒に日焼けした変なジジイがおいでおいでしてて、まんまとそれに乗って車を入れたらなんかすげー感じ悪くて…みたいなことがないのはいいですね!




そんでとりあえず「ここに停めな」って言われた場所に停めたはいいものの、そこからどうすればいいのか分からない。
ちょっとネットで調べてみたら、桜まつりのシーズンは町が運行させている無料のシャトルバスがあって、それに乗ってお花見ポイントまで行けるとのことでしたが、シャトルバスの運行は8時から、とな。


あと1時間もあるな~どうしようかな~と思っていたら、何やら外から「中千本行きのシャトルバスにお乗りの方はこちらで~す!」という声が聞こえてきたので行ってみたら、予想以上に花見客が早く集まってきちゃったから1時間早くシャトルバスを動かすことにしたのかな?

そういう臨機応変な判断も素晴らしいですよね!!

おかげで、たぶん吉野山に来た人の中ではいちばん早く中千本に到着できました。


しかも、バスの運転手さんもすごく感じが良くて、車内アナウンスも丁寧だし、乗り降りの時にドアに立っていたスタッフさんも「は~い、いってらっしゃ~い!お気をつけて~!最終バスは17時ですのでね~お乗り遅れのないように~」とニコニコして案内してくれて、こういう観光地はだいたいスタッフが感じ悪いのに(特に京都)、吉野町は「みんなで観光盛り上げよう!」という感じが伝わってきてすごく印象が良かったです。



ちなみに、「マイカー持ってない人はどうすればいいの?!」という場合は、ちゃんと電車で行かれるので大丈夫!




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近鉄線・大阪阿部野橋から急行で
終点の吉野駅まで1時間半。990円。
吉野駅からはその無料シャトルバスが出ています。
しかもかなりコンスタントにバスが来るので、「1時間に1本…」みたいなことはないです。

ただ、やっぱり朝イチに来たほうが絶対いいです。
中千本から歩いて下山してきたときに吉野駅を通りましたが、バス待ちの列がとんでもない行列になっていました…
もちろん電車もぎゅうぎゅうだったと思いますしね。

少なくとも8時~9時には来たほうがいいかな。
桜以外にもいろいろ見る場所もあるし、むしろくーみんファンは桜よりも見るべきところがたくさんあるので、1日なんてあっという間です。ぜひ早起きして8時には吉野へ到着しましょう!



セリ美が停めた駐車場から中千本まで、うねうねした山道をバスで登っていくんですが、ああいう運転手さんってほんとにすごいよねえええ
満員でぎゅうぎゅうの重たいバスを、対向車が来たらすれ違えないような道幅でぐいぐい行く技術よ!


バスの一番後ろの5人掛けの席で両脇をカップルに挟まれながらバスに揺られること20分ほど。中千本停留所に着きました。

シャトルバス

バスに乗らず歩くことももちろんできますので、トレッキング装備の方もたくさん見かけましたよ!
山歩きがお好きな方は吉野駅から徒歩でも全然いいと思います!

お金に余裕がある方は吉野駅からロープウェイもありますので、絶景を楽しみながらス~~ッと行けますよ!



ちなみにこちらがMAP。
画像をタップすると明瞭になりますのでね。



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ね、こ~~んなに見どころがあるの!

セリ美は地図下のほうにある「第1郊外駐車場」というところに自然に流れつきましたが、山の中入っちゃってもまだまだたくさん駐車場はありました!
でも遅い時間に行っちゃうと山の中で大渋滞に巻き込まれて行くも戻るもできなくなっちゃうので、とにかく行動開始は早朝に!がゼッタイです。



で、中千本停留所に着きまして、まずはそこから徒歩10分ほどのところにある吉水神社(よしみずじんじゃ)というところに行きました。
そこから見える中千本が見事だということでしたが、くーみんシンパにとってみたら吉水神社はまさに後醍醐天皇が南朝の皇居とした場所なので、正直言って桜よりも本殿のほうに大興奮でした。



でも、吉水神社の開門は9時ということで、近くに結構お土産屋さんとかお食事処もあるので、そこで吉野葛うどんを朝ごはんとして頂きました。


ここに秋田犬っぽい看板犬がいたんですが、なぜだか女性が身に着けているバッグなどに次々に喰らいつく癖のある子で、セリ美もスニーカーの紐をがっつり咥えられて引きちぎられてしまうかと思いました…大型犬の力ってすごいんですねえ…

別に吠えもせずおとなしい子なんですけどね、なぜか引っぱり癖があるみたいで、お店の人に助けてもらいました。




看板犬




わんこから解放されてなんとか席に座ってうどんの到着を待っている間にもこのわんこは次々に女性の持ち物を引っ張っていて、「きゃあああ」という声が何度も聞こえてきたなァ…(笑)

また女性ってところが確信犯ですよねえ。

しまいにはお店の人に「もう中入ってなさい!」と家の中にしまわれておりました。


でもあそこでほんとにセリ美の靴紐がちぎれていたらこのあと歩けなくなっていましたからね、ちょっと笑い話では済まされないですよね。

朝イチでまだお客さんも少なかったから、あの時間帯だけいつもお外に出してもらってたのかもしれないですね。

セリ美はネコちゃんがいちばん好きですけど、次に好きなのは大型犬なので「しょうがない子だねぇ~」くらいの感じですけども、うちの息子みたいに大型犬が苦手な人はちょっと入りにくいお店ですね。




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鴨うどん定食




まぁそんな事件もありながら9時を待ち、ついに吉水神社へ。

まずは中千本の景色をどうぞ。










正直ね、満開日は過ぎてました(笑)
吉野町HPにはやっぱりこの日も満開日は4月9日だと載っていたんですが、ちょっとどう見ても葉桜でした。

たぶん本当の満開日にはもうちょっと壮観なのかなと思いますね。


それでも、はらはらと散ってゆく桜を眺めながら、楠木3兄弟へ想いを馳せたり、この桜を見てくーみんは桜嵐記の構想を固めて、そしてこの桜が咲きはじめた頃に去っていったんだなとかを思うと泣けてきましたねえ。。。







くーみんが南北朝時代の作品を作ろうと思った経緯が桜嵐記の公演プログラムに載っています。

南北朝時代の南朝なんて、花の都・京都に陣を構えている北朝に比べたら、こんなひっそりとした山奥でみんなさぞかし物寂しかったろうと思っていたけど、吉野の春を目の当りにしたらあまりの美しさに驚いて、「こんなに美しい春なら、吉野で暮らしていた日々もそう悪くないものだったのかもしれない」と感じた、とのこと。


まさに吉野山の春は色とりどりの花が咲き乱れて、陽射しは温かく、鶯が歌い、それはそれは美しいものでした。


この景色を後醍醐天皇も楠木親子もくーみんも見たのかと思うと、もう超ロマン。



さらにこの吉水神社が後醍醐天皇がおわせられた本陣でして、いまだに残っている貴重な建物や宝物にも感動の嵐でした。




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北闕ですよ、ほっけつ!!!一樹さんが亡霊で叫んでましたよね!

『玉骨はたとい南山の苔に埋もるとも、魂魄は常に北闕の天を望まんと思ふ!!!!うあーーーっはっはっはっは!!!!!』


北闕とは、京都のことです。
自分がたとえ死のうとも、京都を奪還することを諦めない!という意味ですね。
天皇の血筋なのにすごい野心・執念ですよねえ。


これ、桜嵐記で一樹さんがなんて叫んでいるのか全然わからなくて、こうして文字で見たってよく分からないのに、こういう台詞を遠慮なく入れてくるあたりもくーみんロックだな~と思いますよね。

他にも、「言問うても応えなく(こととうてもいらへなく)」とか、「肯いかねまする(うべないかねまする)」とか、こうして漢字で見ればなんとなくわかるものの、台詞で聞いたってどれだけの人が意味わかるんだろう?という古語みたいな単語も遠慮なく台詞に盛り込んできてますね。

ほんと、ロック。



北闕だって、一体どれだけの人が初見で「ああ、北闕ね。京都のことね」と理解できたのでしょうか。

でも、くーみんはリアリティーを大事にしたかったんでしょうね。

後醍醐天皇が遺したこの怨念のような言葉をそのまま使うことが重要だという判断だったのでしょう。



この門を見て、セリ美はつい「ほっけつ!!!!」と叫んでしまいました。近くにいた皆さん、驚かせてごめんなさいね。

この画像をヅカ友さんにLINEで送ったら全く同じように「ほっけつ!!!」と返ってきました(笑)





建物内には後醍醐天皇や楠木親子に関する遺品などがたくさん展示してあって、しかも撮影禁止でもない。

いや~出血大サービス。




その中でも、特にグッときてしまったのはこちら。楠木家の家系図。



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3兄弟のところを拡大してみましょう。



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「自害」の文字…。

知ってる。知ってはいるけど、改めて見るとグサッときますね…

ああああたまさあああああん!ちなつさああああああん!!!!
うわああああああああああああああん!!!!!


髪を振り乱して戦っていたたまさんや、愛する妻を離縁し義父を殺さねばならなかったちなつさんの葛藤が蘇ります…





そして、この建物の縁側に座って春の陽射しを浴びながら、くーみんの公演プログラムの挨拶文を読んでみました。

いやぁ~~泣ける泣ける。




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縁側から見たお庭。
右にあるのが北闕門です。
この景色を楠木親子も見ていたんだなぁ。。。




ここでひと泣きしたあと、じゃあ次の場所へ…と思ったらなんだか興味深いポスターが。


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間違いなく発行された貨幣なのに、1枚も見つかっていない、とな?!?!
面白い~~~!


「もし見つかっていたらこんな感じの貨幣かな」っていうお守りが売っていたので、ヅカ友さんへのお土産に買いました。


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さて、次は如意輪寺(にょいりんじ)へ!

ここは主に正行関連の大変興味深い遺品がたくさんあります!!!


でも吉水神社から如意輪寺まではすごいアップダウンが何度もあるので、相当しんどかった。。



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こんなアップダウンを後醍醐天皇も歩いたんか!!!一樹さんすげえ健脚!!と己の老体に鞭打ってがんばりました。。。





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この如意輪寺には、四条畷の戦いに赴く正行があの辞世の句を彫った実物の扉が展示してあります!!!

残念ながら展示室内は撮影禁止だったのですが、もうなんか、その扉をただ見つめて、気が付いたら数十分経ってました。


他にももうくーみんシンパならたまらない遺構ばかり!



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↑後醍醐天皇のお墓。後光が…!!!!
歓迎されてるのかしら…





この如意輪寺境内には、弁内侍に関する記述なんてあんまりないのに、よくもこんなちょっとしたところからあれだけのストーリーを紡ぎだせるなぁ…とことごとく感心してしまいました。





そしてここでもお土産を物色したら、とっても素敵な手ぬぐいを発見!!!


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正行が辞世の句を扉に彫っている姿です。切なくも素敵ですよねえ。

たまさんファンのヅカ友さんに差し上げたら喜んでいただけそう!と、お土産に買いました。セリ美が買ったやつで最後だったのですが、まだ在庫あるのかなあ…?





そして、ここから30分くらい歩いて下り、吉野駅を通って駐車場へ。

時間は14時くらいでしたので、吉水神社と如意輪寺しか行ってないのに6時間も経ってますね。やっぱり朝イチに行くのが絶対おすすめです。

「こんな時間から?」と思いましたが、駅には今から吉野山へ行く皆さんがぞろぞろいらっしゃって、シャトルバス待ちの行列は50メートルくらいになってました…
最終のシャトルバスは17時だっていうのに今から行列並んで上行って間に合うんでしょうかねえ…?




今回は体調が万全でなかったのと、吉野山初心者ということで中千本エリアのみ行ってきましたが、桜の時期ではない閑散期に改めて他の史跡も巡ってみたいですね!!




吉野山は、くーみん聖地である他にも、我々にとって他の聖地でもあるんですよ!!

そう!『あかねさす紫の花』の聖地であります!!!

あかねさすは中大兄皇子(天智天皇)と大海人皇子(天武天皇)が額田女王(ぬかたのおおきみ)を奪い合う切ない切ないお話。

吉野山に大海人皇子が住んでいたこともあったり、戦の際に身を隠した場所が残っていたりと、大海人皇子関連の史跡がたくさんあります。


しかも、壬申の乱の際の拠点となった吉野宮という場所もあるんですが、そのすぐ隣に「梅谷味噌醤油」という醬油蔵がありまして、そこのポン酢が美味しいんだ!!!!




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史跡巡りもできて美味しいお土産まで買えちゃうなんて!!



セリ美はこの醤油蔵には以前にも来たことがあって、今回もまたポン酢やめんつゆなどを買いつつ吉野宮跡を眺めて帰ったんですが、この吉野宮って普通の住宅街の中にあって、ウロウロしてたら住人のマダムが「パンフレット差し上げましょか?」とお声をかけてくださって。

そしたらそのマダムがオシャレなカフェをその吉野宮の横でやっていらっしゃって、ちょうど喉も乾いたし小腹も減ったしということで、ご親切のお返しという気持ちも含めて一服していくことに。


柚子のシフォンケーキとお紅茶をいただきつつ、正直言ってこんな桜の繁忙期でもこっちの吉野宮側にはほとんど観光客は来ないのになぜここでカフェを?と訊いてみたら、マダムはもともとボランティアガイドをされていて、再来年あたりにこの吉野宮が公園になって少し賑わうはずだから、ボランティアガイドでの知識が活かせると思って、情報収集できるカフェをやろうと一念発起したのだそうな。


ボランティアガイド!!!!

いまセリ美が目標に掲げているお手伝いじゃないですか!!!


ボランティアガイドってどうですか?というお話もじっくりしたかったけど、夕方になって渋滞に巻き込まれてもいけないので、「また来ます~」とカフェを出ました。



なんかもう、吉野山の駐車場スタッフさん、吉水神社の宮司さん、如意輪寺のお坊さんもカフェのマダムも、とにかく奈良はみんないい人。
運転マナーにしろお店の人にしろ、京都に行くと必ず「うわあ…」という事態があるんですけど(それでも魅力があるからやっぱり行くけどね)奈良ではそういうことが一切なかったです。

みんなが「いいところだから見てって~」というスタンスで、なんなら鹿も鹿せんべいの売店を襲ったりなんかしないし、鹿ふくめてみんな穏やかですごくいい県民性ですね。



桜関係なく、絶対にまた来よう!と思った桜嵐記聖地ツアーでした。







いまくーみんはどこにいるのかな。

こんなに日本を、宝塚を愛している人だから、絶対ゼッタイまたくーみん作品が日本で観られると信じています!

謝先生みたいに、外部やりつつまた宝塚にも力を貸してほしいと切に切に切に願います。
なんならミズさんと一緒に仕事してくれないかなぁ…そしたらもうセリ美は今生に思い残すことはござらんよ…


と同時に、セリ美がくーみんに感じている疑問もまだまだあるので、あの天才の脳内を少しでも解剖できるように、上田久美子研究をまだまだ続けていきたいと思っています。

天理市出身ということとか、ハイリゲンシュタットの遺書の解釈あたりにヒントがありそうなんだよな…





他にもまだまだくーみんが題材にした歴史上の人物や伝説ってたくさんあるので、くーみん聖地巡りも続けていきたいなと思います!



それでは今週も息子に会いに行ってきまーーす!!



あ、雪担の皆さん、セリ美を見かけたらどうぞよろしくね~~~










それでは~~~~~




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もはや奈良県民の皆さんは鹿のフンなんて踏んでもなんとも思わないんだろうなあ~セリ美もその域まで達したいわ!