息子のフォトブックも発売されまして、雪組になってから出世街道のばく進速度がすごくてなんだかまだ気持ちがついていけてないセリ美です、どうも。
セリ美は「贔屓」というものが初めてできた時にはもう既にミズさまは2番手でいらっしゃったので、若手の路線さんを応援するということが研24ながら初めてなものでしてねえ、こういう気持ちなんだ~と新鮮に思っております。
息子って注目され始めた当初はずんちゃんと一緒になってまぁ様のまわりを猿みたいにきゃっきゃきゃっきゃ言って転げまわってた元気オモシロキャラだったので、我々も「面白い子ねえ~」なんていう認識でしたが、いざお茶会とかに行ってみると割といつも落ち着いていて、「あれ?この子けっこう人見知りなのかな~」なんて思って見続けてきまして。
発言がどうにも面白いのでみんなから「なんか面白いこと言うぞ!」と期待されやすく、本人もきっとその期待に応えねばというプレッシャーも感じていたのでしょう。
でもたぶん素のテンションは割と低くて、よっぽど心許した相手じゃないと感情をあまり出さない人なのかな、と感じます(プライベートタイムはひたすら家にこもっているそうですし)。
そのテンション低めの感じが最近はなんだか憂いに繋がってきて、色気がすごいですよねえ……
フォトブの1ショット1ショットも「オイオイオイ…」でしたし、撮影風景も「オイオイオイオイオイオイ」でしたよねえ…
ひろこちゃんをそんな目で…!!!
セリ美の本職はミズさまの下僕ということで、「男役は色気あってナンボ」というタイプではありますが、息子はやっぱり息子なので、そういうものをそんなに求めていなかったんですけどねえ…
まさかあちらのほうからお色気系に向かってくるとは……
ハッスルが決まった時のお茶会で「まさかバウ主演をさせてもらえるとは…」という発言があったので、まぁ96期ということもあるし、新公主演3回4回当たり前、の宙組で息子は1回だけだったし、ご本人も路線に乗っているとはあまり思っていなかったのかもしれません。
確かにハッスル後も本公演で役付きが大きく変わった感じも無かったし、別箱2番手やお芝居バウ主演はもえこちゃんのほうが先だったし、もうほんとに1歩進んで0.9歩下がる、みたいな状況でした。
でも雪組に来てからはどうだろう!!!!
次々と公式グッズが発売になり、本公演でもトップさんと2人で踊らせていただくやらトップコンビと一緒に銀橋渡らせてもらえるやらで、なんだかもう急に3番手スターですよねえ。
長身の宙組の中ではコンパクトなサイズ感で、「タワーの中で頑張ってるなあ」なんて思ってたら雪組に組替えになって一気に駆け上がっていった…というのは過去に朝海ひかるさん、ちぎちゃんなどがいますね。
宙組の中で一生懸命大きく踊る息子を見ながら、きっと息子はコムちゃんちぎちゃん路線でいずれ雪組に行くんだろうな~とは思ってましたけどもね。ええ。ええ。
息子は誰がどう見てもあらゆる能力が高いし人気もあるのに、宙組でこんなに長いあいだ1歩進んで0.9歩下がるをさせていたのはきっと96期の呪いから息子を守るためなのだろうなあ、なんて勝手に思っております。
96期に関しては明らかに劇団のこれまでの措置がことごとく間違っていたので、今度こそ慎重に、和希の実力をしっかりと周知させてから上げていこう、という方針なのかな、と。
プラス、セリ美個人の見解として、「渋くて巧い生徒は長居させる理論」というものがありましてね、安蘭さんや祐飛さん、だいもんなど、アイドル系の魅力ではなく渋い系の魅力を持つ生徒さんでとにかくなんでも巧くやってくれて、居てくれると助かる生徒は早く辞められないようにわざと出世を遅くしてるだろ!と思っております。
琴ちゃんやカレーさんなど、可愛さや美貌を持ち味のひとつとしている生徒さんは逆に出世が早いですよね。
息子ももう研13ですから立派な上級生ですし、研13で3番手というのは決して早いほうではありませんからねえ。
これはどう考えても「敢えて遅くしている」と考えたほうが自然です。
96期の呪いから守るためと、巧い生徒は長居させる理論、そして中卒なので年齢的にまだ若いということで、ここまでものすごく熟成させて雪から一気にエンジンふかし始めた、という感じなのかな、と受け止めております。
あ!そうそう!急に全然関係ない話に飛びますが、去年の10月にセリ美は詐欺に引っかかったんですけどね、ブログに書いたかなあ?
廃番になってしまった塗り薬がどうしても欲しくて、でも熱帯雨林商店にも楽天にもどこにも無くて、ようやく発見した見るからに怪しいサイトに発注してみたんですが、まんまと商品は送られてこなかった、という詐欺に遭いましてね。
まぁでも金額は5千円だったし、「これゼッタイ詐欺だろ」と分かっていて振り込んだので「あ、やっぱり(笑)」くらいの感じでいたんですね。
そうしたら!昨日、埼玉りそな銀行から特定記録郵便が来ましてね。
埼玉りそな銀行なんてセリ美は口座作ったこともないし、埼玉にすら住んだことないし、なになになにコワイ!!と思って封を開けたら、なんとその詐欺業者が摘発されたみたいで、詐欺に使ってた口座が凍結されて、残っていた残高を詐欺被害者の皆さんに分配しますから申請書送ってください、という内容だったんです!
ああ!そういえば振り込んだ口座、りそな銀行だったわ!
と話が繋がったんですが、、でも、オカシイ。
詐欺に遭ったのは去年の10月で引っ越し前だったのに、この特定記録郵便は今の住所に来ている…
なんで口座も持っていないりそな銀行がセリ美の今の住所を知ってるんだ…?と不思議に思い、書類に書いてあった問い合わせセンターに電話してみたんです。
とりあえず、こちらからはあまり情報を与えずに「分配申請書なるものが来たんですが…これって何ですか?」と訊いてみたら、やっぱりあの詐欺業者のことで、「去年の10月以降に引越しをしたんですが、どうして新しい住所に郵便が来たんですか?」と訊いたら、住民票を調べさせてもらった、とのことでした。
銀行が勝手に一個人の住民票を調べてもいいの?(笑)と思ったんですが、とにかくこれは間違いなく埼玉りそな銀行のようなので、申請書を書いて送り返すことにしました。
本当にこれはりそな銀行なのかいろいろな方向から調べたんですが、大丈夫のようでした。このご時世いろんな詐欺がありますからねえ。
そのいろんな詐欺を救済すべく、このような返金システムがあるなんてね~。
セリ美なんて5千円程度のことですけど、もっと数万円、数十万円という金額を騙されちゃった人もいるでしょうからね。
でも、その凍結された口座の残高はたった2万円しか残っていなかったそうで、本当にセリ美の5千円は返ってくるのでしょうか!(笑)
犯人は今ごろ母国の中国に高飛びしてるんでしょうかね~。口座名が中国名だったのでね。
日本は外国ほどではないのかもしれないけど、日本の犯罪に中国人や韓国人が関わってることが本当に多いので、よく調査もせずにどんどん土地を売ったりテナントを貸したりしないでほしいなァ…
京都や銀座の一等地とかもいま中国人・韓国人がどんどん買い占めちゃってるんですってねえ…清水坂にある、セリ美行きつけの清水焼のオーナーさんが愚痴ってました。
日本の経済発展に貢献してくれるならいいけど、こうして詐欺とかやって日本人からお金集めるだけ集めてバレたら母国にドロンじゃたまんないですよねえ。
まんまと5千円むしり取られてるセリ美が言うなって話ですけどもね。
でも詐欺なのに、振込手数料を差し引いた金額をお振込みください、とかやけに親切だったし(笑)、文体も妙に丁寧だったし、なんだか不思議な詐欺被害体験でした。
でも一応アドレスとか住所とか個人情報を与えちゃってるので、良い子はマネしないでね!!!
さて、相変わらず長いアイドリングトークでしたが、本題に入りましょう。
月組別箱シリーズです。
意外に思われるかもしれませんが、セリ美の今のハコ推しって月組さんなんですよね。
ハコ推しってけっこう難易度高くて、
もう24年もヅカファンやってるのに月組さんってなぜか全然ご縁がなくて、桜嵐記でようやくご縁が巡ってきて「素晴らしい組じゃないか!」となりましてね。
月組ファンの皆さんからすると「おせーよ!!」ですよねえ。スミマセン…
まず、とにかくれーこちゃんのお芝居が好きです。
れーこちゃん、以前は声がセリ美の耳の周波数に合わなくて、鳳凰伝の時もやっぱりどうも合わなくて(そもそもミズさまの下僕であるセリ美は「バラク=ミズさま」という印象が強すぎた…)、うーーんと思っていたんですが、いつの頃かなあ?ピガールの頃かな?
「なんかものすごい貫禄出とる!!!!」
ってびっくりしたんですよね。
BADDY以来、なかなかご縁がなくて月組さんご無沙汰しちゃって、ピガール観た時にれーこちゃんの貫禄にびっくりしたんですよ~。
演目はお芝居も和モノショーも全然好きじゃなかったんですけどもね。
それで桜嵐記通いに通いまくって、れーこちゃんの河内弁に唸り、ちなつさんに鼻血を噴き、おだちんの実力に驚き、結愛かれんちゃんのダンサーぶりに釘付けになり…
で、今回はコンサートとブエノスだって言うもんだから鼻息荒くしてチケット確保に動きましたわ。
まずは、ネプチューンのほうから。
アンフィシアター、初めて行きました!!
何を隠そう、セリ美はディズニー大好きなので、東京に住んでた頃は会社帰りに行くのは日比谷か舞浜か、みたいな生活でした。
アフター6パスポートでしたっけ?夜の時間からのチケットがあの頃はまだすごく安くて、会社から40分ほどで舞浜に行けるのでほんとしょっちゅう行ってました。
ディズニー好きの友達とももちろん行ったし、一人でも行ってましたねえ。
なんなら会社には「今日は直帰です~」とかテキトーなこと言って勤務時間内だっていうのに平日昼間から行ってたこともあるくらい。
良い子はマネしないでね!
乗り物なんてほとんど乗らずに、とにかくパーク内のあの雰囲気が大好きで、ベンチに座ってボーっとしたりただ散歩するだけで大満足でしたねえ。
でも愛知に来てからディズニーに行こうものなら泊まらなきゃならないし、そもそもチケットがどんどん高騰していくし、この10年近く舞浜には全く行ってなくて。
久しぶりに降り立った舞浜駅、もうそれだけでテンション爆上がりでしたわ!
イクスピアリもよく行ったので、「うわああああなつかしいいいい」と大興奮でした。
だから、アンフィシアターまで結構歩くけど、もはやそれすらもアトラクションのひとつなんですよね~。
セリ美にお金があったならばイクスピアリのオサレなレストランで夕ご飯食べて帰ったのに…
貧乏人セリ美はSARAHのようにひたすら垂涎の眼差しを向けるしかできなかった…
いいんだ。別にいいんだ。家から持ってきたふりかけご飯の握り飯が3つあるから…
ホテルでそれ食べるからいいんだ……
五穀米だし………
そして到着したアンフィシアター。
初めて行く劇場ってなんであんなに興奮するんでしょうかねえ!!!
チケット出しの場所もよく分からずにちょっとウロウロしてしまう自分も楽しくて、チケットの席番見てもどの辺やら皆目見当もつかない自分も楽しくて、グッズ売り場もよく分からないしトイレの込み具合も分からないし、探検みたいでワクワクが煽られますね!
客席内に入ってみると、うわ~~なんかもうコンサート会場!って感じ!
円形劇場っていうのもいいし、照明設備やスピーカーとかもなんだか斬新!
やっぱりこうして新しい会場で公演するってとても大切なことだな、と思いましたねえ。
まぁ正直、内容は「うん、貴矢だね」という感じ。
【宝塚×サイエンス】はもう、わかった。わかったよ。
もうそろそろサイエンスから離れてみようか。
そんで、惑星からも一旦離れてみようか。
月組で惑星モノはちなつさんでやったばっかりですがな。
まぁね、舞浜ってことでファンタジー感を前面に出したかったのでしょうし、劇団側もファンタジーなら貴矢じゃないかねって会議で決めたんでしょうけども、さすがにもう飽きた。
サイエンスファンタジスタ貴矢は、もう飽きた。
それでも、れーこちゃんたちの実力をもってして力技でこのトンチキをやってみると「なんだかよく分かんないけどいい!いいよ!」って思っちゃうんだからすごいよねえええ~。
トントントリトン、とかいって出てくる変な人に「ステキぃぃぃぃぃ!!!!」って頬染めちゃうなんてちなつさん以外に誰ができんのや!!!
あんまりにれーこちゃんが巧いもんだから、「戦争や開発で地球を汚し、不幸な運命にあったとしても、それでもどうにか幸せになろうともがいてる姿こそ人間の美しさだ」みたいな台詞に泣きそうになっちゃいましたもん。
みちるちゃんのあまりの可愛さに悶えちゃいましたもん。
ショータイムのセットリストも古い曲ばっかりで正直言ってセンス無いな~と思ってましたし、割とポップソングをメインで歌うのにあの衣装もセンス無いなぁと思ったけど、四乃森蒼紫さまがセリ上がってきてもうオールオッケーだったし、ル・ポァゾンでうみちゃんと踊ってるちなつさん観れただけでもう土下座だったので、とにかく月組生の魅力・実力の力技でどうにかこうにかしてもらったな貴矢、というところですかね。
でも、さっきも書きましたが、新しい劇場で新しい照明、新しい装置を使って演出家の発想や技術を高めるのはすごく意義のあることだし、観てるこちらも大劇場では見たことない装置にいちいち「おおおー!」となるし、新しい劇場で公演すること自体に価値がありますよね。
今度まかぜがコンサートする東京ガーデンシアターも一体どんな会場なんでしょうかねえ。
予算の関係で行けませんが、いつか行ってみたいなぁ。
あ、あと英かおとくん、いいですね。
おだちんの下の学年がまだ突出した子が出てきてないようなので、グン!と伸びてくる子を待っています!
あ、でも今から書きますが、おだちんの次はあみちゃんになるのかなァ~。
やっぱり死ぬほど巧いですねえ。。。
ということで、ブエノスいきます!!!
ブエノス、初演がまず死ぬほど好きです。
今やセリ美は宝塚とは別件としてタンゴが大好きで、バンドネオン奏者のコンサートに行ったりアルバム買ったりするほどなんですが、そのきっかけとなったのがまさにブエノスアイレスの風でした。
スカステで見ただけなんですけど、それだけでもうタンゴの虜になってしまいました。
この熱くて切ない調べは何なんだ!!!!ってなってね。
それでまたリカさん(紫吹さん)の胸焼けするほどのクサさに全身がビリビリ痺れちゃいましてね。
劇中に、「そんな風に女を抱くの?(嘲笑)」というヒロインの台詞がありますが、それに挑発されたリカさんがムキになって踊る姿がもう鼻血無しには見られないほどだったり、「うん」「そう」「なによ」「なんだよ」「うるせえ!」とかばっかり言ってる正塚ワールドが全開で大好きです。
宝塚に華やかさを求めてる人には「暗い…」「退屈…」になっちゃうかもしれませんが、あれだけのタンゴを踊れるダンサーなんて宝塚にダンサー多しと言えどなかなかいませんし、その相手役となる娘役さんだってそうそういません。
不良やゴロつき、ジゴロ、アバズレなど、ろくでなしばっかり出てくるという時点で、清く正しく美しいジェンヌさんたちにとってはとても難しい挑戦だと思いますしね。
再演となったチエねねもスカステで見させていただきましたが、リカさんとはまた違って男臭くて骨太な感じのチエちゃんが素晴らしかったし、ねねちゃんは相変わらずもうあの10頭身を見てるだけで満足。
あ、ここで一応歴代のキャスト表を出しておきましょうかね。仕事で作ったんです。
カッコ内は当時の学年を書いてみました。
そりゃね、そもそもリカさん用に作った作品ですから、初演の各キャスティングはあて書きみたいなもので、初演があまりにピッタリなのはしょうがない。
特にフローラは矢代さんにしかできないような役になってますから、いくらシンガーとはいえ、宝塚の娘役には不可能な感じの役だからしょうがないです。
正塚先生は矢代さんとか未沙のえるさんとか、個性派の専科さん大好きですからねえ。
そういうのはまぁ抜きにして、今回「めっちゃええやん!!!」と思った生徒さんを挙げていきたいと思います。
もう、筆頭にあみちゃん(彩海せらくん)が挙がります!!!
開演してしばらく、この作品からあみちゃんが来てることをすっかり失念しておりましてね、「マルセーロが史上稀に見るほど巧いけど一体誰だ!!!!!誰なんだ!!」と仰天しながら観てましてね。
途中でしっかりお顔が見えた時に、
「あみちゃんんんんんんんんんんんんんんんn」
ってつい叫びそうになりましたわ。
マルセーロは稚拙なチンピラなので、多少演技に粗があっても成立するところがありまして、初演のタニさんも再演のまかぜも「若手~~~」という幼さがありましたが、それはそれで体当たりの演技が良かったんですね。
でも今回のマルセーロはもう完全に仕上がっとる!!!ベテランの域やん!!!何者!!!と思ったらあみちゃんですわ。
れーこちゃんを筆頭に、芝居の巧さが月組の売りでもあるので、「あ~みちゃんが欲っしい~」「あ~みちゃんはあ~げないっ」「相談しよう~」「そうしよう~」ってなっちゃったんでしょうねえ。
しかし雪組はあーさと息子をもらったものの、れーこひとこくらっちみちるあみって、まぁ~巧い子ばっかり輸出しちゃってねえ…雪担の皆さんはよくぞ耐えていらっしゃるわ…
うちの息子、めっちゃショーでも活躍するし作品の底上げもしますんでそれで勘弁してください…
でも、あの体当たり感とか不慣れ感がマルセーロの役柄にもしっかり反映されるような役どころなので、タニさんやまかぜのような発展途上の感じもすごくいいんですけどね。
フローラに悪態ついて「金出せやクソババア!」っていうバカ息子っぷりはまかぜが素晴らしかったですけどね。
ニコラスに虫けらのごとくしつこく蹴っ飛ばされるのも宝塚には珍しい演出なので好きな場面です。
蹴られてる演技もあみちゃん良かったな~~。「月に来たばかりのあみちゃんをそんなに蹴らないであげてありちゃん!!!」って思っちゃったもん。
グレート・ギャツビーではどんな存在感を放ってくれるのでしょうかねえ!
あとはやっぱり信頼と実績のおだちんですわなあ。
リカルドっちゅうのもなかなか難しい役柄だと思うんですよね。
目的を果たすためにエネルギーを爆発させていつも殺気立って、ゆっくり寝る間もなく常に緊張感をまとって、でも「今日もなんとか生き延びた」って恍惚感を得られる瞬間もあって。
そんな緊張と緩和って、つまりはアドレナリンと多幸感が得られるわけであって、一種のドラッグみたいな快楽もあるわけですよね。
その毎日が忘れられなくて、もう政権が変わって時代も変わったというのに、過去にしがみつかずには生きられない哀しい男なわけですよ、リカルド。
そんなドラッグ中毒みたいになっちゃってて、自分が何をしてるのかすらよく解ってないのに、あの快楽が忘れられなくて自分を止められない。
そのためには最愛の妹すら利用するという哀しさ。
でも、ニコラスはそんなリカルドの気持ちも理解できるから突き放せなくて、どうにかして助けようとするんですが、できなかった。
新しい時代では生きられなかったリカルドと、新しい時代でなんとか自分の生き方を探して前向きに生きるニコラスの対比がねえ…いいんですよねえ…
リカルドは2番手役とはいえ、もうこの作品ではほぼダブル主演くらいの重要な役ですから、リカルド次第で作品の良し悪しが決まると言ってもいいほどです。
なので、おだちんをキャスティングしたのは大正解だったと思いますね。
いや、おだちんならもうマルセーロだってできただろうし、なんならりんきらさんの役だって多分できるほどの実力者なんですけどもね。
ほんと、信頼と実績の風間って感じですね。
あと、武器商人を演じたれんこんもすごく良かったです!!!
武器商人って常に怒鳴ってて「ヤクザ!」って感じの役なので、清く正しく美しいタカラジェンヌさんには相当難しいと思います。
ドスの効いた声を出そうとしても、ジェンヌさんの美声ではどうしても無理があってうわずってしまったり、「おお…無理しとるなあ…」感が出ちゃうんですが、れんこんは桜嵐記での悪役も素晴らしかったので、無理してる感はまったく無かったですね。
実はれんこんも観てるときは「武器商人うまいなぁ…誰だろ」と分かってなかったんですが、途中で「あああああああれんこんんんんんんんn」ってまた気付きまして。
この「あああああああああああああああ」ってなるのが好きで、いつも敢えて配役を確認せずに観たりします。
月組もまた素晴らしい上級生陣の退団が発表されてしまったので、脇を安心して任せられるこういう生徒さんを大切にしてほしいですねえ。
あとリリアナの花妃舞音(はなひめまのん)ちゃんもあの学年でなかなか大健闘してましたね。
リカルドの死を知って慟哭するときにもうちょっと激しさが欲しかったかなと思いましたが、それでも充分に大健闘でした。
お顔も可愛らしくてねえ。脚も綺麗でねえ。
月の若手路線娘役さんとして活躍されてゆくのでしょうね。
正塚作品はどうしても本公演にすると地味感が出てしまって難しいんですが、やっぱり別箱の正塚はいいですね~~~。
貴矢と同じように、正塚作品のテーマもいつも同じでバラエティには欠けますけども、ああいうジャンルの演技も絶対に生徒さんの成長に繋がりますから、再演でいいので正塚作品は続けてほしいなと思います。
まだまだいい作品たくさんありますからね。
和央さんの『Crossroad』とかも良かったしなあ。
『BOXMAN』もちょっとトンチキだけど、いい台詞多いんだよなあ~。
ミズさま主演の『マリポーサの花』も死ぬほどいい…
ありちゃんも今回月組最後の別箱主演がブエノスに決まった理由として、敢えてありちゃんのキャラと反対の役をやってもらうというコンセプトがあったように思うので、得たものは大きかったんじゃないかなあ。
いつものキラキラオーラを抑えて、口数少なく背中で見せる芝居。
タンゴダンサーになるつもりなんて更々なかったのに、イサベラの夢が叶うなら自分にできることはしてあげたいという気持ちの変化もよく見えました。
多くは語らないけどやけに貫禄があって喧嘩が強くて信頼感のある男、かっこいいですよねえええええ
あの背中の演技ができるようになるまで、ありちゃんも相当苦労したんじゃないかなと思いますね。
千秋楽ではありちゃんが涙涙だったようですが、それを聞いて息子もほんとはプロミセスの時、寂しくて寂しくて仕方なかったんだろうなあと思ってねえ…
あの子は人前で泣くことを嫌うから「ゼッタイに泣かない!!」と決めてたんだろうけど、ありちゃんの様子を聞いて、「そりゃあ寂しくないわけないよねえ…(´・ω・`)」としみじみしてしまいました。
星組でガンガンに踊るありちゃん、必ず観に行きたいと思っています!!!
ということで月レポでしたが、ちょっとここで編集後記的にしれっと書いてみます。
多分セリ美は息子の退団と共にブロガーも引退するだろうなあ、といまなんとなく思っています。
やっぱりボン乃セリ美プロジェクトというのも、ジェンヌさんのように限りあってこそ輝くような気がしますし、肉体的・精神的なものを鑑みて満足なパフォーマンスができるのもあと数年かな、と感じています。
いやいや別になんか病気してるとかじゃないのでご安心くだされ。
いまあやなちゃんが東京で千秋楽に向かってどんどん輝きを増しておられますが、ジェンヌさんもそうしてそれぞれに自分のタカラジェンヌ期間を自分で決めます。
トップにならなくていいから、可能なら定年までずっと宝塚で舞台に立っていたいと思う人がいたり、あやなちゃんのように早い時期に「ここまで!」と決める人もいたり。
セリ美は一応物書きの端くれとして、自分の納得できるものが書けなくなったらすっぱり引退したいという考えなので、息子と共に緑の袴を穿くのがちょうどいいタイミングになるだろうな、と。
宝塚ってホントにあまりにも沼が深いので、知らなくていいこともたくさんあって、それを知っちゃうと書けなくなることもたくさんありましてね。
そしてあまりに生徒さんが多くて、その生徒さん全員にファンがいて、その全員の同意を得ようとすると書きたいことが書けなくなってしまう現象なんかもあったりして。
とかなんとかもっともらしいこと言ってますけど、理由のほとんどは「脳の衰え」ですけどもね。
老化現象が出るには早すぎるだろと自分でも思いますが、あんなしょーもない絵でもイラスト1枚描くのにすごく時間と労力がかかるのでとても疲れてしまうし、文章だって以前はスラスラ言葉が出てきたのに、今やもうウンウン唸っても全然言いたいことが表現できない。
今まで楽しく書いてた(描いてた)ことが苦しくなるくらいなら、それはもう意味がないわけでね。
性格的にたぶん長生きするタイプではないので、息子と一緒に緑の袴履いたらあとはもう余生としてのんびり愛知で生きていこうかな、とぼんやり考えています。
まぁ人生何があるか分からないので、そうも言ってられない事態が待ち受けてるかもわかりませんけどもね。
なんとなく、自分のブロガー人生の設計図みたいなものを描いてみると、あと数年かな、と思っとります。
で、フェアウェルパーティーとして最後にセリ美茶をもう一度実現できたらいいな~、なんて。
それにあたって、まだセリ美を知らない人にできるだけ知ってほしいという意味を込めて、今まで避けてきた「ブログ村」というやつにも期間限定で登録してみようかな、とも思っとります。
登録の仕方知らないんですけどね…
ということで、皆さんともあと数年のお付き合いになるので、あと数年、どうぞよろしくおねがいいたしますです。
とか言いつつ80歳になっても誰か贔屓を見つけて親子劇場描いてるかもしれないですけどね。
もうその頃は孫劇場か…
命短し恋せよ乙女。
推しは推せるときに推せ。
先人たちの名言ですね。
2番手3番手不明瞭の時代ですけど、コロナでの赤字決算のせいかやけに再演や和モノが多い時代ですけど、贔屓と共に今を生きましょうぞ!!!!
それでは~~。
スカステの公開収録にミズさまがいらっしゃいましたね…(本気モード発動)


セリ美は「贔屓」というものが初めてできた時にはもう既にミズさまは2番手でいらっしゃったので、若手の路線さんを応援するということが研24ながら初めてなものでしてねえ、こういう気持ちなんだ~と新鮮に思っております。
息子って注目され始めた当初はずんちゃんと一緒になってまぁ様のまわりを猿みたいにきゃっきゃきゃっきゃ言って転げまわってた元気オモシロキャラだったので、我々も「面白い子ねえ~」なんていう認識でしたが、いざお茶会とかに行ってみると割といつも落ち着いていて、「あれ?この子けっこう人見知りなのかな~」なんて思って見続けてきまして。
発言がどうにも面白いのでみんなから「なんか面白いこと言うぞ!」と期待されやすく、本人もきっとその期待に応えねばというプレッシャーも感じていたのでしょう。
でもたぶん素のテンションは割と低くて、よっぽど心許した相手じゃないと感情をあまり出さない人なのかな、と感じます(プライベートタイムはひたすら家にこもっているそうですし)。
そのテンション低めの感じが最近はなんだか憂いに繋がってきて、色気がすごいですよねえ……
ボン乃セリ美@bonnoserimi
なんか、人見知りの性格のせいか下級生時代は「やる気!元気!和希!」というキャラを強くして乗り切ってたところがあったように思うけど、だいぶ気持ちに余裕が出てきて元来の人見知り感とか落ち着いたところが垣間見えてきてそれが物憂げで気だるい色気に変わって結果オーライになってる息子、すごい
2022/05/25 21:10:00
フォトブの1ショット1ショットも「オイオイオイ…」でしたし、撮影風景も「オイオイオイオイオイオイ」でしたよねえ…
ひろこちゃんをそんな目で…!!!
セリ美の本職はミズさまの下僕ということで、「男役は色気あってナンボ」というタイプではありますが、息子はやっぱり息子なので、そういうものをそんなに求めていなかったんですけどねえ…
まさかあちらのほうからお色気系に向かってくるとは……
ハッスルが決まった時のお茶会で「まさかバウ主演をさせてもらえるとは…」という発言があったので、まぁ96期ということもあるし、新公主演3回4回当たり前、の宙組で息子は1回だけだったし、ご本人も路線に乗っているとはあまり思っていなかったのかもしれません。
確かにハッスル後も本公演で役付きが大きく変わった感じも無かったし、別箱2番手やお芝居バウ主演はもえこちゃんのほうが先だったし、もうほんとに1歩進んで0.9歩下がる、みたいな状況でした。
でも雪組に来てからはどうだろう!!!!
次々と公式グッズが発売になり、本公演でもトップさんと2人で踊らせていただくやらトップコンビと一緒に銀橋渡らせてもらえるやらで、なんだかもう急に3番手スターですよねえ。
長身の宙組の中ではコンパクトなサイズ感で、「タワーの中で頑張ってるなあ」なんて思ってたら雪組に組替えになって一気に駆け上がっていった…というのは過去に朝海ひかるさん、ちぎちゃんなどがいますね。
宙組の中で一生懸命大きく踊る息子を見ながら、きっと息子はコムちゃんちぎちゃん路線でいずれ雪組に行くんだろうな~とは思ってましたけどもね。ええ。ええ。
息子は誰がどう見てもあらゆる能力が高いし人気もあるのに、宙組でこんなに長いあいだ1歩進んで0.9歩下がるをさせていたのはきっと96期の呪いから息子を守るためなのだろうなあ、なんて勝手に思っております。
96期に関しては明らかに劇団のこれまでの措置がことごとく間違っていたので、今度こそ慎重に、和希の実力をしっかりと周知させてから上げていこう、という方針なのかな、と。
プラス、セリ美個人の見解として、「渋くて巧い生徒は長居させる理論」というものがありましてね、安蘭さんや祐飛さん、だいもんなど、アイドル系の魅力ではなく渋い系の魅力を持つ生徒さんでとにかくなんでも巧くやってくれて、居てくれると助かる生徒は早く辞められないようにわざと出世を遅くしてるだろ!と思っております。
琴ちゃんやカレーさんなど、可愛さや美貌を持ち味のひとつとしている生徒さんは逆に出世が早いですよね。
息子ももう研13ですから立派な上級生ですし、研13で3番手というのは決して早いほうではありませんからねえ。
これはどう考えても「敢えて遅くしている」と考えたほうが自然です。
96期の呪いから守るためと、巧い生徒は長居させる理論、そして中卒なので年齢的にまだ若いということで、ここまでものすごく熟成させて雪から一気にエンジンふかし始めた、という感じなのかな、と受け止めております。
あ!そうそう!急に全然関係ない話に飛びますが、去年の10月にセリ美は詐欺に引っかかったんですけどね、ブログに書いたかなあ?
廃番になってしまった塗り薬がどうしても欲しくて、でも熱帯雨林商店にも楽天にもどこにも無くて、ようやく発見した見るからに怪しいサイトに発注してみたんですが、まんまと商品は送られてこなかった、という詐欺に遭いましてね。
まぁでも金額は5千円だったし、「これゼッタイ詐欺だろ」と分かっていて振り込んだので「あ、やっぱり(笑)」くらいの感じでいたんですね。
そうしたら!昨日、埼玉りそな銀行から特定記録郵便が来ましてね。
埼玉りそな銀行なんてセリ美は口座作ったこともないし、埼玉にすら住んだことないし、なになになにコワイ!!と思って封を開けたら、なんとその詐欺業者が摘発されたみたいで、詐欺に使ってた口座が凍結されて、残っていた残高を詐欺被害者の皆さんに分配しますから申請書送ってください、という内容だったんです!
ああ!そういえば振り込んだ口座、りそな銀行だったわ!
と話が繋がったんですが、、でも、オカシイ。
詐欺に遭ったのは去年の10月で引っ越し前だったのに、この特定記録郵便は今の住所に来ている…
なんで口座も持っていないりそな銀行がセリ美の今の住所を知ってるんだ…?と不思議に思い、書類に書いてあった問い合わせセンターに電話してみたんです。
とりあえず、こちらからはあまり情報を与えずに「分配申請書なるものが来たんですが…これって何ですか?」と訊いてみたら、やっぱりあの詐欺業者のことで、「去年の10月以降に引越しをしたんですが、どうして新しい住所に郵便が来たんですか?」と訊いたら、住民票を調べさせてもらった、とのことでした。
銀行が勝手に一個人の住民票を調べてもいいの?(笑)と思ったんですが、とにかくこれは間違いなく埼玉りそな銀行のようなので、申請書を書いて送り返すことにしました。
本当にこれはりそな銀行なのかいろいろな方向から調べたんですが、大丈夫のようでした。このご時世いろんな詐欺がありますからねえ。
そのいろんな詐欺を救済すべく、このような返金システムがあるなんてね~。
セリ美なんて5千円程度のことですけど、もっと数万円、数十万円という金額を騙されちゃった人もいるでしょうからね。
でも、その凍結された口座の残高はたった2万円しか残っていなかったそうで、本当にセリ美の5千円は返ってくるのでしょうか!(笑)
犯人は今ごろ母国の中国に高飛びしてるんでしょうかね~。口座名が中国名だったのでね。
日本は外国ほどではないのかもしれないけど、日本の犯罪に中国人や韓国人が関わってることが本当に多いので、よく調査もせずにどんどん土地を売ったりテナントを貸したりしないでほしいなァ…
京都や銀座の一等地とかもいま中国人・韓国人がどんどん買い占めちゃってるんですってねえ…清水坂にある、セリ美行きつけの清水焼のオーナーさんが愚痴ってました。
日本の経済発展に貢献してくれるならいいけど、こうして詐欺とかやって日本人からお金集めるだけ集めてバレたら母国にドロンじゃたまんないですよねえ。
まんまと5千円むしり取られてるセリ美が言うなって話ですけどもね。
でも詐欺なのに、振込手数料を差し引いた金額をお振込みください、とかやけに親切だったし(笑)、文体も妙に丁寧だったし、なんだか不思議な詐欺被害体験でした。
でも一応アドレスとか住所とか個人情報を与えちゃってるので、良い子はマネしないでね!!!
さて、相変わらず長いアイドリングトークでしたが、本題に入りましょう。
月組別箱シリーズです。
意外に思われるかもしれませんが、セリ美の今のハコ推しって月組さんなんですよね。
ハコ推しってけっこう難易度高くて、
- トップコンビが巧い
- 2番手が魅力的
- 若手にも巧い子が多くいる
- 「おっとっと…」な歌の人がいない
- スーパーダンサーがいる
もう24年もヅカファンやってるのに月組さんってなぜか全然ご縁がなくて、桜嵐記でようやくご縁が巡ってきて「素晴らしい組じゃないか!」となりましてね。
月組ファンの皆さんからすると「おせーよ!!」ですよねえ。スミマセン…
まず、とにかくれーこちゃんのお芝居が好きです。
れーこちゃん、以前は声がセリ美の耳の周波数に合わなくて、鳳凰伝の時もやっぱりどうも合わなくて(そもそもミズさまの下僕であるセリ美は「バラク=ミズさま」という印象が強すぎた…)、うーーんと思っていたんですが、いつの頃かなあ?ピガールの頃かな?
「なんかものすごい貫禄出とる!!!!」
ってびっくりしたんですよね。
BADDY以来、なかなかご縁がなくて月組さんご無沙汰しちゃって、ピガール観た時にれーこちゃんの貫禄にびっくりしたんですよ~。
演目はお芝居も和モノショーも全然好きじゃなかったんですけどもね。
それで桜嵐記通いに通いまくって、れーこちゃんの河内弁に唸り、ちなつさんに鼻血を噴き、おだちんの実力に驚き、結愛かれんちゃんのダンサーぶりに釘付けになり…
で、今回はコンサートとブエノスだって言うもんだから鼻息荒くしてチケット確保に動きましたわ。
まずは、ネプチューンのほうから。
アンフィシアター、初めて行きました!!
何を隠そう、セリ美はディズニー大好きなので、東京に住んでた頃は会社帰りに行くのは日比谷か舞浜か、みたいな生活でした。
アフター6パスポートでしたっけ?夜の時間からのチケットがあの頃はまだすごく安くて、会社から40分ほどで舞浜に行けるのでほんとしょっちゅう行ってました。
ディズニー好きの友達とももちろん行ったし、一人でも行ってましたねえ。
なんなら会社には「今日は直帰です~」とかテキトーなこと言って勤務時間内だっていうのに平日昼間から行ってたこともあるくらい。
良い子はマネしないでね!
乗り物なんてほとんど乗らずに、とにかくパーク内のあの雰囲気が大好きで、ベンチに座ってボーっとしたりただ散歩するだけで大満足でしたねえ。
でも愛知に来てからディズニーに行こうものなら泊まらなきゃならないし、そもそもチケットがどんどん高騰していくし、この10年近く舞浜には全く行ってなくて。
久しぶりに降り立った舞浜駅、もうそれだけでテンション爆上がりでしたわ!
イクスピアリもよく行ったので、「うわああああなつかしいいいい」と大興奮でした。
だから、アンフィシアターまで結構歩くけど、もはやそれすらもアトラクションのひとつなんですよね~。
セリ美にお金があったならばイクスピアリのオサレなレストランで夕ご飯食べて帰ったのに…
貧乏人セリ美はSARAHのようにひたすら垂涎の眼差しを向けるしかできなかった…
いいんだ。別にいいんだ。家から持ってきたふりかけご飯の握り飯が3つあるから…
ホテルでそれ食べるからいいんだ……
五穀米だし………
そして到着したアンフィシアター。
初めて行く劇場ってなんであんなに興奮するんでしょうかねえ!!!
チケット出しの場所もよく分からずにちょっとウロウロしてしまう自分も楽しくて、チケットの席番見てもどの辺やら皆目見当もつかない自分も楽しくて、グッズ売り場もよく分からないしトイレの込み具合も分からないし、探検みたいでワクワクが煽られますね!
客席内に入ってみると、うわ~~なんかもうコンサート会場!って感じ!
円形劇場っていうのもいいし、照明設備やスピーカーとかもなんだか斬新!
やっぱりこうして新しい会場で公演するってとても大切なことだな、と思いましたねえ。
まぁ正直、内容は「うん、貴矢だね」という感じ。
ボン乃セリ美@bonnoserimi
ヤング谷はマッドサイエンティストを出さないと具合が悪くなってしまう体質なのだろうか…
2022/05/18 18:31:28
【宝塚×サイエンス】はもう、わかった。わかったよ。
もうそろそろサイエンスから離れてみようか。
そんで、惑星からも一旦離れてみようか。
月組で惑星モノはちなつさんでやったばっかりですがな。
まぁね、舞浜ってことでファンタジー感を前面に出したかったのでしょうし、劇団側もファンタジーなら貴矢じゃないかねって会議で決めたんでしょうけども、さすがにもう飽きた。
サイエンスファンタジスタ貴矢は、もう飽きた。
それでも、れーこちゃんたちの実力をもってして力技でこのトンチキをやってみると「なんだかよく分かんないけどいい!いいよ!」って思っちゃうんだからすごいよねえええ~。
トントントリトン、とかいって出てくる変な人に「ステキぃぃぃぃぃ!!!!」って頬染めちゃうなんてちなつさん以外に誰ができんのや!!!
あんまりにれーこちゃんが巧いもんだから、「戦争や開発で地球を汚し、不幸な運命にあったとしても、それでもどうにか幸せになろうともがいてる姿こそ人間の美しさだ」みたいな台詞に泣きそうになっちゃいましたもん。
みちるちゃんのあまりの可愛さに悶えちゃいましたもん。
ショータイムのセットリストも古い曲ばっかりで正直言ってセンス無いな~と思ってましたし、割とポップソングをメインで歌うのにあの衣装もセンス無いなぁと思ったけど、四乃森蒼紫さまがセリ上がってきてもうオールオッケーだったし、ル・ポァゾンでうみちゃんと踊ってるちなつさん観れただけでもう土下座だったので、とにかく月組生の魅力・実力の力技でどうにかこうにかしてもらったな貴矢、というところですかね。
でも、さっきも書きましたが、新しい劇場で新しい照明、新しい装置を使って演出家の発想や技術を高めるのはすごく意義のあることだし、観てるこちらも大劇場では見たことない装置にいちいち「おおおー!」となるし、新しい劇場で公演すること自体に価値がありますよね。
今度まかぜがコンサートする東京ガーデンシアターも一体どんな会場なんでしょうかねえ。
予算の関係で行けませんが、いつか行ってみたいなぁ。
あ、あと英かおとくん、いいですね。
ボン乃セリ美@bonnoserimi
ロマ劇の時も「あのええ声の虎は誰なん?!」ってなって、舞浜ネプチューンも「あのええ声のハッカーは誰なん?!」ってなって、いつだって英かおとくん
2022/05/19 21:33:33
おだちんの下の学年がまだ突出した子が出てきてないようなので、グン!と伸びてくる子を待っています!
あ、でも今から書きますが、おだちんの次はあみちゃんになるのかなァ~。
やっぱり死ぬほど巧いですねえ。。。
ということで、ブエノスいきます!!!
ブエノス、初演がまず死ぬほど好きです。
今やセリ美は宝塚とは別件としてタンゴが大好きで、バンドネオン奏者のコンサートに行ったりアルバム買ったりするほどなんですが、そのきっかけとなったのがまさにブエノスアイレスの風でした。
スカステで見ただけなんですけど、それだけでもうタンゴの虜になってしまいました。
この熱くて切ない調べは何なんだ!!!!ってなってね。
それでまたリカさん(紫吹さん)の胸焼けするほどのクサさに全身がビリビリ痺れちゃいましてね。
劇中に、「そんな風に女を抱くの?(嘲笑)」というヒロインの台詞がありますが、それに挑発されたリカさんがムキになって踊る姿がもう鼻血無しには見られないほどだったり、「うん」「そう」「なによ」「なんだよ」「うるせえ!」とかばっかり言ってる正塚ワールドが全開で大好きです。
宝塚に華やかさを求めてる人には「暗い…」「退屈…」になっちゃうかもしれませんが、あれだけのタンゴを踊れるダンサーなんて宝塚にダンサー多しと言えどなかなかいませんし、その相手役となる娘役さんだってそうそういません。
不良やゴロつき、ジゴロ、アバズレなど、ろくでなしばっかり出てくるという時点で、清く正しく美しいジェンヌさんたちにとってはとても難しい挑戦だと思いますしね。
再演となったチエねねもスカステで見させていただきましたが、リカさんとはまた違って男臭くて骨太な感じのチエちゃんが素晴らしかったし、ねねちゃんは相変わらずもうあの10頭身を見てるだけで満足。
あ、ここで一応歴代のキャスト表を出しておきましょうかね。仕事で作ったんです。
カッコ内は当時の学年を書いてみました。
そりゃね、そもそもリカさん用に作った作品ですから、初演の各キャスティングはあて書きみたいなもので、初演があまりにピッタリなのはしょうがない。
特にフローラは矢代さんにしかできないような役になってますから、いくらシンガーとはいえ、宝塚の娘役には不可能な感じの役だからしょうがないです。
正塚先生は矢代さんとか未沙のえるさんとか、個性派の専科さん大好きですからねえ。
そういうのはまぁ抜きにして、今回「めっちゃええやん!!!」と思った生徒さんを挙げていきたいと思います。
もう、筆頭にあみちゃん(彩海せらくん)が挙がります!!!
開演してしばらく、この作品からあみちゃんが来てることをすっかり失念しておりましてね、「マルセーロが史上稀に見るほど巧いけど一体誰だ!!!!!誰なんだ!!」と仰天しながら観てましてね。
途中でしっかりお顔が見えた時に、
「あみちゃんんんんんんんんんんんんんんんn」
ってつい叫びそうになりましたわ。
マルセーロは稚拙なチンピラなので、多少演技に粗があっても成立するところがありまして、初演のタニさんも再演のまかぜも「若手~~~」という幼さがありましたが、それはそれで体当たりの演技が良かったんですね。
でも今回のマルセーロはもう完全に仕上がっとる!!!ベテランの域やん!!!何者!!!と思ったらあみちゃんですわ。
れーこちゃんを筆頭に、芝居の巧さが月組の売りでもあるので、「あ~みちゃんが欲っしい~」「あ~みちゃんはあ~げないっ」「相談しよう~」「そうしよう~」ってなっちゃったんでしょうねえ。
しかし雪組はあーさと息子をもらったものの、れーこひとこくらっちみちるあみって、まぁ~巧い子ばっかり輸出しちゃってねえ…雪担の皆さんはよくぞ耐えていらっしゃるわ…
うちの息子、めっちゃショーでも活躍するし作品の底上げもしますんでそれで勘弁してください…
でも、あの体当たり感とか不慣れ感がマルセーロの役柄にもしっかり反映されるような役どころなので、タニさんやまかぜのような発展途上の感じもすごくいいんですけどね。
フローラに悪態ついて「金出せやクソババア!」っていうバカ息子っぷりはまかぜが素晴らしかったですけどね。
ニコラスに虫けらのごとくしつこく蹴っ飛ばされるのも宝塚には珍しい演出なので好きな場面です。
蹴られてる演技もあみちゃん良かったな~~。「月に来たばかりのあみちゃんをそんなに蹴らないであげてありちゃん!!!」って思っちゃったもん。
グレート・ギャツビーではどんな存在感を放ってくれるのでしょうかねえ!
あとはやっぱり信頼と実績のおだちんですわなあ。
リカルドっちゅうのもなかなか難しい役柄だと思うんですよね。
目的を果たすためにエネルギーを爆発させていつも殺気立って、ゆっくり寝る間もなく常に緊張感をまとって、でも「今日もなんとか生き延びた」って恍惚感を得られる瞬間もあって。
そんな緊張と緩和って、つまりはアドレナリンと多幸感が得られるわけであって、一種のドラッグみたいな快楽もあるわけですよね。
その毎日が忘れられなくて、もう政権が変わって時代も変わったというのに、過去にしがみつかずには生きられない哀しい男なわけですよ、リカルド。
そんなドラッグ中毒みたいになっちゃってて、自分が何をしてるのかすらよく解ってないのに、あの快楽が忘れられなくて自分を止められない。
そのためには最愛の妹すら利用するという哀しさ。
でも、ニコラスはそんなリカルドの気持ちも理解できるから突き放せなくて、どうにかして助けようとするんですが、できなかった。
新しい時代では生きられなかったリカルドと、新しい時代でなんとか自分の生き方を探して前向きに生きるニコラスの対比がねえ…いいんですよねえ…
リカルドは2番手役とはいえ、もうこの作品ではほぼダブル主演くらいの重要な役ですから、リカルド次第で作品の良し悪しが決まると言ってもいいほどです。
なので、おだちんをキャスティングしたのは大正解だったと思いますね。
いや、おだちんならもうマルセーロだってできただろうし、なんならりんきらさんの役だって多分できるほどの実力者なんですけどもね。
ほんと、信頼と実績の風間って感じですね。
あと、武器商人を演じたれんこんもすごく良かったです!!!
武器商人って常に怒鳴ってて「ヤクザ!」って感じの役なので、清く正しく美しいタカラジェンヌさんには相当難しいと思います。
ドスの効いた声を出そうとしても、ジェンヌさんの美声ではどうしても無理があってうわずってしまったり、「おお…無理しとるなあ…」感が出ちゃうんですが、れんこんは桜嵐記での悪役も素晴らしかったので、無理してる感はまったく無かったですね。
実はれんこんも観てるときは「武器商人うまいなぁ…誰だろ」と分かってなかったんですが、途中で「あああああああれんこんんんんんんんn」ってまた気付きまして。
この「あああああああああああああああ」ってなるのが好きで、いつも敢えて配役を確認せずに観たりします。
月組もまた素晴らしい上級生陣の退団が発表されてしまったので、脇を安心して任せられるこういう生徒さんを大切にしてほしいですねえ。
あとリリアナの花妃舞音(はなひめまのん)ちゃんもあの学年でなかなか大健闘してましたね。
リカルドの死を知って慟哭するときにもうちょっと激しさが欲しかったかなと思いましたが、それでも充分に大健闘でした。
お顔も可愛らしくてねえ。脚も綺麗でねえ。
月の若手路線娘役さんとして活躍されてゆくのでしょうね。
正塚作品はどうしても本公演にすると地味感が出てしまって難しいんですが、やっぱり別箱の正塚はいいですね~~~。
貴矢と同じように、正塚作品のテーマもいつも同じでバラエティには欠けますけども、ああいうジャンルの演技も絶対に生徒さんの成長に繋がりますから、再演でいいので正塚作品は続けてほしいなと思います。
まだまだいい作品たくさんありますからね。
和央さんの『Crossroad』とかも良かったしなあ。
『BOXMAN』もちょっとトンチキだけど、いい台詞多いんだよなあ~。
ミズさま主演の『マリポーサの花』も死ぬほどいい…
ありちゃんも今回月組最後の別箱主演がブエノスに決まった理由として、敢えてありちゃんのキャラと反対の役をやってもらうというコンセプトがあったように思うので、得たものは大きかったんじゃないかなあ。
いつものキラキラオーラを抑えて、口数少なく背中で見せる芝居。
タンゴダンサーになるつもりなんて更々なかったのに、イサベラの夢が叶うなら自分にできることはしてあげたいという気持ちの変化もよく見えました。
多くは語らないけどやけに貫禄があって喧嘩が強くて信頼感のある男、かっこいいですよねえええええ
あの背中の演技ができるようになるまで、ありちゃんも相当苦労したんじゃないかなと思いますね。
千秋楽ではありちゃんが涙涙だったようですが、それを聞いて息子もほんとはプロミセスの時、寂しくて寂しくて仕方なかったんだろうなあと思ってねえ…
あの子は人前で泣くことを嫌うから「ゼッタイに泣かない!!」と決めてたんだろうけど、ありちゃんの様子を聞いて、「そりゃあ寂しくないわけないよねえ…(´・ω・`)」としみじみしてしまいました。
星組でガンガンに踊るありちゃん、必ず観に行きたいと思っています!!!
ということで月レポでしたが、ちょっとここで編集後記的にしれっと書いてみます。
多分セリ美は息子の退団と共にブロガーも引退するだろうなあ、といまなんとなく思っています。
やっぱりボン乃セリ美プロジェクトというのも、ジェンヌさんのように限りあってこそ輝くような気がしますし、肉体的・精神的なものを鑑みて満足なパフォーマンスができるのもあと数年かな、と感じています。
いやいや別になんか病気してるとかじゃないのでご安心くだされ。
いまあやなちゃんが東京で千秋楽に向かってどんどん輝きを増しておられますが、ジェンヌさんもそうしてそれぞれに自分のタカラジェンヌ期間を自分で決めます。
トップにならなくていいから、可能なら定年までずっと宝塚で舞台に立っていたいと思う人がいたり、あやなちゃんのように早い時期に「ここまで!」と決める人もいたり。
セリ美は一応物書きの端くれとして、自分の納得できるものが書けなくなったらすっぱり引退したいという考えなので、息子と共に緑の袴を穿くのがちょうどいいタイミングになるだろうな、と。
宝塚ってホントにあまりにも沼が深いので、知らなくていいこともたくさんあって、それを知っちゃうと書けなくなることもたくさんありましてね。
そしてあまりに生徒さんが多くて、その生徒さん全員にファンがいて、その全員の同意を得ようとすると書きたいことが書けなくなってしまう現象なんかもあったりして。
とかなんとかもっともらしいこと言ってますけど、理由のほとんどは「脳の衰え」ですけどもね。
老化現象が出るには早すぎるだろと自分でも思いますが、あんなしょーもない絵でもイラスト1枚描くのにすごく時間と労力がかかるのでとても疲れてしまうし、文章だって以前はスラスラ言葉が出てきたのに、今やもうウンウン唸っても全然言いたいことが表現できない。
今まで楽しく書いてた(描いてた)ことが苦しくなるくらいなら、それはもう意味がないわけでね。
性格的にたぶん長生きするタイプではないので、息子と一緒に緑の袴履いたらあとはもう余生としてのんびり愛知で生きていこうかな、とぼんやり考えています。
まぁ人生何があるか分からないので、そうも言ってられない事態が待ち受けてるかもわかりませんけどもね。
なんとなく、自分のブロガー人生の設計図みたいなものを描いてみると、あと数年かな、と思っとります。
で、フェアウェルパーティーとして最後にセリ美茶をもう一度実現できたらいいな~、なんて。
それにあたって、まだセリ美を知らない人にできるだけ知ってほしいという意味を込めて、今まで避けてきた「ブログ村」というやつにも期間限定で登録してみようかな、とも思っとります。
登録の仕方知らないんですけどね…
ということで、皆さんともあと数年のお付き合いになるので、あと数年、どうぞよろしくおねがいいたしますです。
とか言いつつ80歳になっても誰か贔屓を見つけて親子劇場描いてるかもしれないですけどね。
もうその頃は孫劇場か…
命短し恋せよ乙女。
推しは推せるときに推せ。
先人たちの名言ですね。
2番手3番手不明瞭の時代ですけど、コロナでの赤字決算のせいかやけに再演や和モノが多い時代ですけど、贔屓と共に今を生きましょうぞ!!!!
それでは~~。
スカステの公開収録にミズさまがいらっしゃいましたね…(本気モード発動)


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