なんかもう精魂尽き果ててまして……

心中したてホヤホヤなもんで…



でも明日はまだミズさまのスカステ収録もありますので、セリ美の夏遠征は終わりません。


心中チケット確保やノベルティグッズ制作などでこの1週間ほどはろくに仕事をしておらず、いま溜めに溜めまくった仕事をホテルでやっつけております。

缶詰ってやつ。




でもさ、セリ美がここで息子を絶賛しなくとも、もう世間様の評判で皆さんご存知でしょ?うちの息子がまた伝説作っちゃったこと、ご存知でしょ?




公演を1日延長なんて、母さん聞いたことないよ!

「世界観優先」な心中でカテコ挨拶があるなんて、母さん聞いたことないよ!!

別箱公演で鳴りやまない拍手に一人だけ緞帳前に出てきて挨拶した3番手なんて、母さん聞いたことないよ!!!

ディレイっていう単語の意味すらまだよく分かってないのに、ディレイを二度もやってるタカラジェンヌなんて、母さん聞いたことないよ!!!!



時代が時代ですから、いろんな異例がどんどん誕生していますが、これだけポジティブな異例を作り上げてるジェンヌさんってなかなかいないよね。

草ボーボーの荒れ地を裸足でのっしのっしと踏み込んで新たな道を黙々と開拓している逞しい息子です。


息子本人もさ、今回のこの悔しさをまた次のステップアップに繋げていい男役になって皆さんに還元したい、みたいな天才的な挨拶をしてましたけども、そういうポジティブシンキングが運を引き寄せるってこと、本当に母は息子から学びました。



なんか急に劇団から可愛がられちゃって、正直言って母さんは戸惑っています。
今まで塩対応だったのにさあ!!

ハッスル決まった時なんて「まさかバウで主演やらせてもらえるなんて思ってなかった」って本人も言ってたくらいですからね。

それくらい、劇団は息子に塩対応だったのに。
新公主演連発させる宙組で息子はたった1回だけだしね。



コロナでだいぶ劇団も損害くらってるでしょうから、予算のあまりかからないものを、とかいろんな事情もあったにせよ、「あの」名作心中を和希に、っていうことがまずすごいよね。得意のダンスを一切封印させてさ。


それで感染状況的に運悪いタイミングに公演が重なっちゃっても、なんとしてでも東京でやらせてやるからな!って追加公演までしちゃってさあ、そのためにめちゃくちゃ動いてくれたと思うんだよね。


たった3回のためにスタッフ大勢連れて大道具運搬してさあ、正直言って赤字かもしれないよね。

チケット代は本公演ほど高くないからさ。


利益的に考えたら、いっそのこと東京は全中止にしたほうが損害額が少なくて済んだんじゃないの?とすら思ってますよ。



それでも、「和希に東京で心中させたい」っていう想いのほうが強かったんだな、って感じたね。愛だね、愛。

愛の塊、谷先生だね。

まぁ、いつぞやのバウでみんな会話控えてるのに客席で谷先生が大声で談笑してた姿は忘れませんけどもね。それとこれとは別ですからね。ええ。ええ。



異例のカテコも、平日の昼間に無理に配信せずわざわざ週末のゴールデンタイムにディレイやってくれる計らいも、もう愛でしかないやん?


心中は愛が全てを動かしてる物語だからですかねえ?




あんなに塩対応だった劇団さんよ、一体どうしたんだい!!と母はまだ喜びよりも戸惑いのほうが大きいです。




ま、それもね、息子のあの天才的な仕上がりならそうなって当然よね!!!!って思えるほど、とんでもなく完成度の高い忠兵衛でした。


今日はひと仕事終えてレポ書けるほどの体力残ってないので詳しい感想はまた後日にしますが、とにかくあの子は天才ですわ。


名ダンサーであることはもうきっと実証済み。
名シンガーであることも皆さんきっと分かってる。
そして最後の演技力もこれでついにトップレベルに達しちゃって、もう無敵なのよ。
欠けてるものが何も無いのよ。


え?身長??
いやいやいやいや!!!!
あのミニマム感だからこその稀有な少年性なんじゃないの!!!!
17歳の三太が研13でできるんじゃないの!!!!!
170センチもある息子なんて息子じゃないよ!!!!


親バカの戯言に聞こえそうなのでこの辺にしときますけどもね。




別に今までも決して演技が苦手なことはなく、夢千鳥で充分に証明してましたよね。

でも、今回は谷先生も「忠兵衛は拷問のような役」と言ってるほど、本当に本当に難しいんですよね。

横領してまで遊女に課金しまくって、自分を守ろうとしてくれてるみんなに迷惑かけまくって勝手に死んじゃうっていう、「理想の男性像」を作り上げる宝塚においてはとんでもないクソ男なわけでね。

ちなみに300両っていくらぐらいなんでしょうね。
1両ってかなり幅があるらしいんですよねえ。

まぁ1両=10万円と考えても、300両は……3000万円。
でも1両=20万円とも言えるくらい幅があってねえ…そうなると6000万円。

ま、1億には届かないくらいの金額でしょうかね。
それでも相当な横領罪です。

先日のオンラインカジノに給付金全額ぶち込んだのは4600万円でしたから、まぁそれくらいの人の金を遊女に課金したアホな男ってわけです。




そんなアホ男にどう説得力を持たせるかって、もんんんんんんんんのすごい難易度高いと思うんですよね。



いやね、息子ほどの美声と芝居勘があればもちろんそれなりに仕上げることはできたはずです。
でも、あの子はそれ以上のものを作り上げようと、とんでもなく深い役作りをしてきたわけですよ。

母はもう開いた口が塞がらなかったわい。


人間の心情を深く追求して、どうすれば観客の共感を得られるか考え抜くって、それってもう頭が良くないとできないことです。

プーさんだかドンキーコングだか、一発ギャグやりまくってサルみたいにきゃっきゃしてたあの子ですけど、とんでもない二面性を持った子ですよねえ。



そのダメ押しがあの立派な立派なカテコ挨拶でした。

それなりに言うことは用意してあったんでしょうけど、でも千秋楽の緞帳前の挨拶はさすがにしっかり用意はしてなかったと思うんですよねえ。

それなのに、あんなに立派な挨拶ができたのはもう母は少し寂しささえ覚えるほどでしたわ。

只々泣きじゃくったって良かったのに、ひたすら感謝です感謝ですと連呼するだけでも良かったのに、「うわーーいいこと言うなーーー」って普通に感心するほど金言を言ってました。ライターとして嫉妬するくらいに。



舞台人としても、人としても、もう息子は完全に「スター様」です。

なんとなく本人の言動見てると、あまのじゃく感があったり、気難しさを感じる節が見えて、それが頑固さに繋がってしまって自己満足の舞台人になっちゃわないでくれえええという想いも母ながらにありながら見守ってきましたが、先生の指導は素直に謙虚にしっかり聞き入れて努力に努力を重ねてきたんだな、ということを確信いたしました。

舞台人の鑑ですね。




まずは、ここまでの困難に見舞われながらも絶対に心折れず、たった3回の東京公演に全身全霊をかけて役を生き抜き、カンパニーを引っ張ってきた息子に渾身の拍手を送りたいと思います!!!!!!
母さんは息子を誇りに思います!!!!




詳しいレポはもうちょっと待ってね!親子劇場もできたらいいな~


まずはミズさまのマシンガントークを浴びに行かねば…!!!!









KITTEって何時間前から待っていいのかなあ…