去年の12月に念願のマイホームを手に入れ、古い田舎のマンションながら環境には最高に恵まれて天国のような生活を送っておるわけですが、せっかく忙しい引越し生活のおかげで夜型生活を改善できたのに、最近また寝るのが3時、起きるのが13時、みたいになってしまいましてね。


夜型生活をしばらく送ってたら自律神経が狂っていろいろと身体を壊したので、もう戻りたくはないんですが…

どうも仕事が忙しくなってくるとあかんようです。


朝早くに起きて煎餅かじりながら早く仕事をやっつけて夕方くらいにはご飯食べてウォーキングに出てお風呂入ってブルーレイ見て寝る、みたいなルーティンが理想なんですけどもね。


通勤する仕事だと強制的にルーティンを作らされるのでその点は羨ましいなあ、なんて思っとります。




とにかく執筆仕事ってのは集中力が命なわけです。

ほぼひらめきのみで書き進めるので、表現や構成がパッと瞬時にひらめかないと全く筆は進まず、試験前によくあるような急に掃除を初めてみたり爪を磨いてみたり猫動画を見始めちゃったりして3時間経っても「では、」の3文字しか書けてなかった、みたいなことがしょっちゅうです。


とにかくセリ美の最大の欠点は、その「エンジンがかからない」ってところでね、エンジンかかっちゃえばすごい速さで書き上げるので結果オーライでトントンになってしまうのがまたよろしくない。
「ウサギと亀」のウサギみたいなもんでね。そんな可愛い生き物じゃなくて肩幅広くて目が死んでるババアですけども。
どうせあとで一気に追い上げるからまだいいや~って怠けちゃう。


これをどうにかして改善できないものかと己と闘いつつ10年くらい試行錯誤してるわけですが、ゆうべも相変わらずパソコンに向かっても全く集中できず、もう深夜にヤケクソになってブログを更新するという狂行に走ったわけですが、意外にもその後、スイスイと仕事の筆が進みましてね。


あれ?これはブログで好きなこと書いて集中力を高めるっていう手法はどうだろう!と思いまして、ちょっと試験的にですが、短くてもいいから
仕事前にちょっとブログを書いてみるということを始めてみたいと思います。


ブログで集中力使い果たして結局仕事にならなかったらすぐにこの手法もやめるでしょうけども、とにかくちょっとやってみましょう。

「とりあえずやってみる」
これはセリ美のモットーでもありますからね。






さぁ、とはいえ何を書こうかねって話です。


で、以前からやってみたかったことを思い出しまして。



仕事でもよく「宝塚用語集を作ってほしい」と言われることがあります。

やっぱり宝塚初心者が「みんな言ってる『しんこう』ってなに?」とか思って検索するみたいでね、これまでにしょっちゅう解説してきました。


でも書くたびに「こんなつまんない解説しか書けないのやだな~」とか思うんですよね。


【新人公演・新公】(しんじんこうえん・しんこう)
本公演の期間中に一度だけ
入団7年目以下の生徒だけで公演する回のこと。
新人公演で主演やヒロインを経験すると「スター路線」に乗ったと認識される。


みたいなことばっか書くわけですよ。つまんないよねえ。

これをセリ美流に書いてみたいな~といつも思っていまして、アイドリング用にちょっとやってみようかなと思います。

セリ美がかき集めた特殊な情報などを織り交ぜて。

あくまで噂話の範囲を出ませんので、話半分ってところでお願いします。




参照にさせていただくのは、桜木星子さんが運営されている『All about 宝塚』にある「宝塚用語集」一覧から。

「あ」から順にやっていきたいと思います。





えーと、まずは【愛宝会】ですね。

いきなりディープですねえ。


セリ美もこんな秘密結社があるなんてヅカファンやってしばらく経っても知りませんでした。

いや別に地下の秘密結社でもないし闇の舞台写真を売り買いしてるとか劇団上層部にスパイを送り込んでるとか、そういう団体ではありません。たぶん。


愛宝会っていうのは、各地域にあるライオンズクラブみたいな感じでしょうかね。
金持ち爺さんの集まり、的な。

愛宝会に入ってるような上流階級がこんな貧乏ブログなんて読んでるはずもないので開き直って「爺さん」「ジジイ」とか書いちゃってますけどもね。失敬失敬。


金持った爺さんっていうのは、やたらと集いたくなる生き物ですから、「我ら貴重な男性ヅカファン!劇場では女性の中で縮こまってるけど、男同士で好きなジェンヌさんのことを堂々と語らって酒飲んでうまいもん食ってワイワイやりましょうや」みたいなノリで立ち上げたんですかねえ?


私設ファンクラブの男性限定バージョンみたいなものではありますが、これって会と同じように「私も入りたいでーす」って挙手して年会費納めれば誰でも入れるものなんでしょうかねえ?

ちょっとセリ美の周辺に愛宝会会員の爺さんが誰もいないのでその辺が分からなくて申し訳ないんですが。



昨日のブログでも書きましたけど、特に宝塚とか歌舞伎とか、日本の伝統芸能においては「芸術とカネ」ってのは切っても切れないものです。

例えばジャニーズ事務所に大金送って、「ちょっと今度のオフ会に亀梨くん来てもらえないですか?ギャラなら出すんで」って言ってもたぶん来てもらえません。

でも、そこが伝統芸能の特徴だなと思いますが(良くも悪くも)、「金でなんとかなる」面が割とあるんですね。


お茶会もそうですよね。

あくまで素人が企画運営してる私設ファンクラブの催しなのに、忙しい公演中になんとジェンヌさん本人が来ていろんなお話ししたりゲームしたり、握手までしてくれるイベントなわけです。

「こういうの、やりたいんですけど。公演中にジェンヌさん貸してくれません?損はさせませんから」って最初に劇団と話つけた人すごいですよね~。やり手~。



愛宝会もまぁそんなようなもんで、年に1回なのかなあ?大きいホテルの会場借りて盛大なパーティーみたいなのがあって、そこで生徒さんを勝手に表彰します。

勝手って言ったって、みうらじゅん氏が催してる『勝手に観光協会』みたいにほんとに好きでやってるから放っといて、みたいなスタンスではなく、今やそれなりに名誉ある賞になってるのがすごい。

どうやって表彰者を選出してるのか分かりませんけども。投票制??



桜木星子さんの解説によると、


すみれ賞(新進娘役賞)
野菊賞(助演賞)
さくら賞(舞踊賞)
鈴蘭賞(歌唱賞)


っていう4つの賞を表彰するそうでして、それに選ばれた生徒は現場まで駆けつけて授賞式を行います。

ジェンヌさんが実際来ちゃうわけですから、やっぱり劇団としてももう愛宝会を半公式だと認めているわけです。



でも新進男役賞ってのが無いあたり、爺さん組織らしさが出てますね。

男ってのはジジイになっても可憐で清らかな美少女が好きな生き物なんですねえ。いやセリ美も大好きですけども。

でも新進男役賞だって作ってくれたっていいじゃんかって話。



それで、直近の表彰でうちの息子がどれかの賞に選ばれたみたいですねえ。さくら賞だっけな?
いや別に野菊でも鈴蘭でもうちの子なら全部に可能性あるわけですけどもね。
なんなら新進娘役賞だってリリーでもらったっていいくらいです。新進なのかどうかは分からんですけども。



いま、元月組の組長だった越乃リュウさんについて仕事で書いてますけど、この愛宝会で自分が一生懸命演じた役が表彰されてすごく嬉しかった、と仰ってます。

それくらい、「愛宝会の皆さんに認められた!」ってのはもはや生徒さんにとって名誉なわけですね。


劇団公式でも「努力賞」とか「団体賞」みたいな年度賞、表彰されるじゃないですか。

もはやそれに並ぶくらいの名誉だと思うので、愛宝会ってのは単なる金持ちジジイの私的な集まりという価値を超えているわけです。

古代ローマで言う元老院みたいなものかしらねえ?歴史で例えたって分かりづらいですけども。花組のアウグストゥスでも元老院、あったじゃない?




で、その表彰式は立食パーティー的な感じで行われるそうで、各テーブルにジェンヌさんが挨拶に回るみたいなことをするそうです。
表彰されたジェンヌさん以外にも、組長・副組長含めて行かれる人は顔出すのかなあ?

そこで顔を売って愛宝会の重鎮たちの人気を集めておくのも立派な営業活動なんでしょうねえ。

きっと破格の貢献をしてるジジイもいるだろうから、そりゃ味方につけておくに越したことないもんね。

そのあたりがやっぱり「芸術とカネ」に繋がるわけですね。




あんまり広まってほしくないのでURLは貼りませんが、先日、ミズさんがいかにも愛宝会の重鎮にいそうなジジイからYouTube番組に呼ばれて対談をしていました。

芸能人相手に着物コンサルティングとか、いま流行りのガーシーみたいに高級ブランドのお偉いさんと芸能人を斡旋するとかいうなんとも言えん仕事をしてるそうで、そのジジイの出自の詳しいことは分かりませんが、正直言って下品でした。


もう金の話ばっかり!!!

「あなたに〇百万円も使ったよ~」とか、「〇〇さんは〇億円使ってたからねえ~」とか。

ミズさんももう笑って誤魔化すしかないですよね。



「やっぱり男役のミズさんが好きだったから、正直言って退団後はあなたから離れた時期もあった」

とかすごい失礼なことまで言い出して。
そんなのわざわざ言う必要もないし、その時期もミズさんが大好きでずっと応援してる人だってそのYouTube見てるのにさあ。失礼だよね。


ミズさんは大変聡明でお優しいお方なので、ちゃんと「そういう時期も温かく見守り続けてくださった方もたくさんいて、本当に有難いことです」とファンを守りつつやんわりジジイに反撃してて爽快でした。


「芸術とカネ」はどうしても切り離せないので、ミズさんもそのジジイに「僕のYouTubeにゲストで来てよ~」なんて呼ばれたら断れないですし、かといってあからさまに媚びるのも嫌だろうし、非常に適切な距離感と対応をされていて、お見事でした。






…って、結局ミズさま賞賛になるんですけどもね、いつものことながら。


そのジジイが実際に愛宝会に所属していたかどうかは分かりませんが、なんとな~く、愛宝会にいる重鎮ジジイってそういうイメージが強いです。

いやもっとちゃんと紳士的で失言なくきちんとした距離感を保てる人もいると思いますけどね。

なにせババアのセリ美はジジイ専門の愛宝会に潜入することができませんのでね、想像するしかないわけでね。



そのパーティーは選ばれし金持ちジジイたちが勢揃いしてるせいか、結構ジェンヌさんの本性が垣間見えるそうですよ。
大富豪の重鎮には営業スマイル振りまきまくるのに、そうでない人には「は?アナタ誰ですか?」みたいな使い分けをする生徒さんもいるとかなんとか。


ま、この辺も「芸術とカネ」ってやつを利用しまくりたいタイプの生徒さんと、そういうのはあんまり…なタイプの生徒さんに分かれるんでしょうね。

そういう営業センスも出世に影響しないわけじゃないですから、まぁ仕方のないことです。

なんとなく、うちの息子はそういうの苦手そうだなあ…なんて想像しますが。
顔引きつっちゃってそう。




愛宝会に限らず、実力派ではない娘役さんなんかは自分でガンガン営業かけないと自動的にファンが付くの待ってたらヒロインシーズン逃しちゃいますから、太い男性客探しに余念のない人とそうでない人に分かれるみたいですねえ。


「ご紹介でどなたかいい方いないかしら?」っていろいろと人脈を広げて、医者だとか弁護士だとか経営者だとかの金持ち男性ヅカファンを紹介してもらって、たまにお食事とかする代わりに自分を支援してもらえないかって直談判するとか聞いたことあります。

いま流行りのパパ活やん!って思いますけどね(笑)



でも、一般企業でもどこでも野心家と平和主義って分かれますもんね。

別に出世なんてしなくていいから、気の合う人と和気あいあい楽しく仕事できればいいって人と、絶対に偉くなってみせる!目指せ独立!目指せ社長夫人!って人と。


アナウンサーとかだってそうですよね。
ガンガン稼げるフリー目指してる人と、終身雇用が保障されたテレビ局でコツコツ働きたい人と。


タカラジェンヌも同じですよね。


野心も営業センスも才能だと思うし、それで見事のし上がればファンは「トップになった!!!」って喜んでくれるし、トップになれば退団後もある程度の仕事は保障されるわけで、それはまたファンにとって「ずっと舞台で観ていられる!」っていう喜びになるわけだし。



そういうことに愛宝会をうまく使うかどうか、ってことですね。

愛宝会もそうやってジェンヌさんと直接お話しできるというメリットがあり、ジェンヌさんも出世に使えるというウィンウィンな関係だから、私設でありながら劇団も存在を認めてるのでしょう。





いや~宝塚って沼が深いですね!!

愛宝会の実態だってもっともっと掘ればいろんな事実が出てくるでしょうねえ。

愛宝会の会員で退団後のジェンヌさんと結婚した人が何人いるか、とか。

それを知ったところで書けやしませんけどもね。

ライター魂としては気になるところです。


セリ美読者の男性のみなさん!
ぜひ愛宝会に入って内情をセリ美にささやいてくださいまし!
情報お待ちしておりまーす!!!




さぁ、仕事だ。









※記載内容はあくまでセリ美個人の憶測と想像であり、確固たるソースがあるわけではありませんのでご了承ください。