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セリ美のクローゼットはこちらです、どうも。


以前は赤パーカーを見つけてくださってお声がけいただくこともたま~にあったんですが、最近はめっきりなくなってきましたねえ…

だから別に赤パーカーじゃなくてもいいんですが、この歳になるとコーディネートを考えることすら億劫なので、「観劇上のユニフォーム」ということで赤パーカー生活はまだまだ続きます。


むしろ赤パーカー以外でヅカ友さんと待ち合わせすると「全然見つけられない!」と言われるので、ドラえもんが青いように、プーさんが黄色いように、セリ美は正義の赤レンジャーとして生きていきたいと思います。



さて今日も仕事へのアイドリングとして何か書きましょうかね。




ああそうだ、星組のディミトリに先がけた予習記事を書きましたので、よろしければ。


https://zuka-note.com/archives/14272



ネタバレを避けつつ予習記事って結構難しいんですよね~。

どの切り口から攻めればネタバレにもならず、予備知識として役立つのだろう…といつも数時間かけて悩みます。
そんなに何時間もかけて推敲すると時給100円とかになっちゃうので原稿料に見合ってないんですけどね、完璧主義なところがあるのでね。



ディミトリは、ひっとん演じるルスダンが実在の人物でそこそこ治世も明らかになっているので、「ルスダンってこういう人生を送りましたよ」って書いちゃうとネタバレになっちゃうんですよ。

ちなみに、ディミトリももちろん実在の人物ではありますがあんまり詳細は分からないみたいです。

あくまでルスダンがジョージアの女王で、ディミトリは補佐なのでね。



ちなみに、この宝塚の書き仕事では「何を書いてもオッケー」なんですが、なぜかセリ美は予習担当になっておりまして、初日前に予備知識をまとめることがほとんどです。

他のライターさんが書いてる記事を見るとなかなか面白い視点で自由に書いているようですが、セリ美はたまたま歴史が好きなので、作品の舞台となっている国やその国の歴史などの基礎知識がそれなりにあるせいか、管理人さんから「予習記事をお願いします」と言われています。


今回も、もともとアナトリア史(天は赤い河のほとりのエリア)が専門だったのでジョージア付近に関しても宗教や戦争の知識が少しあったので助かりました。





ありちゃんが加わって初めて全員集合となりますねえ。

マイティー・ひとこみたいな感じのバランスでせお・ありで行くんですかね。


「たとえ2番手であろうとも、次期内定が出るまではトップは保証されない」っていうやり方に完全シフトしていくんだろうなと感じますが、なんかちょっと見当違いのような気がしますね。

時代に合わせてマイナーチェンジを続けてきたからこそ100年以上も存続した、ってのは事実だと思うけど、
「たとえ2番手であろうとも、次期内定が出るまではトップは保証されない」ってのは宝塚の良さを潰しちゃう悪法になる気がして。


宝塚ってとにかく「様式美」がモットーな劇団ですから、「2番手=トップへの研修期間」という様式美があると思うんです。

100年経ってもカップルが恋をするお話ばっかりやってるし、黒燕尾を着てボレロ調の曲に合わせて男役さんが踊ってばっかりいるし、数十人がダルマ着て脚上げてばっかいるし。

でもその様式美が「これこれ!これが見たかったの!!」ってなるわけじゃないですか。
やってることは100年そんなに変わってないのに、でもやっぱり同じものが見たい。


トップへのピラミッド構造も同じ「様式美」だと思うんですよね。
トップさんの背中を見て、「組を引っ張り、まとめて、客入りの重責を担う孤独」を2番手時代に学んでいくわけですし、その姿がまたファンにとって美しくて尊いわけで。



「実力だけで見たら課題はたくさん」でも、目が離せないような魅力があればトップになれる可能性はゼロじゃない!ってところがまた夢があるし、トップへの階段を1段ずつ昇っていくところが「トップになるまで見届けなきゃファン辞められない!」っていう「担降り防止策」になってると思うんです。



生徒さんからしても、1段ずつ昇っていってだんだん頂上が見えてくるからこそ「まだまだ心折れてる場合じゃねえ!あと少しだもん!」ってモチベーションに繋がるわけであって、「頂上まであと1段になっても、そこから転落もあるからね~」なんて言われちゃうと、心折れちゃう人も絶対いると思うんですよね。

「なれるかなれないか分からないんだったら、1歳でも若いうちに辞めてセカンドキャリアに進みたい」って思っちゃいますよねえ。



今や雪組でスターさんになれた息子ですけど、正直宙組時代はあまりに活躍が遅すぎて、母としては「辞められちゃうんじゃ…」ってヒヤヒヤしたこともありました。

息子はダンスも歌も芝居もトップレベルですし、女役やっても全然無理がない。

それならすぐにでも外部で女優としての活躍の場は保証されているわけで、「こんなに出世が見えないなら若いうちに辞めて外部でやりたいな」って思われちゃってもしょうがないもんねえ。


あんなに実力の高い生徒に辞められたら劇団だって損失だろうし、やっぱりある程度はニンジンを目の前にぶら下げてあげないと生徒さんだってエンジンふかしつづけられないんじゃないかな、って。

ただでさえ「ブラック企業ですよね?」っていうほど、生徒のやる気に依存してる方針なんですから。


そのニンジンを取り上げちゃって、「トップになれるかなれないか最後までわかんないけどまぁ頑張ってよ」なんてことが通じるのでしょうかね。




だから、ファンとしても「2番手=トップへの研修期間」という様式美を取り上げられちゃって、生徒さんとしてもニンジンを取り上げられちゃって、一体何のメリットがあるの??って思ってます。


徳川綱吉の「生類憐みの令」は「天下の悪法」なんて言われてますけど、このピラミッド構造改革がそうならないことを祈りたいですね。



綱吉さんのために一応フォローしておくと、ただ単に「犬が人間より偉いんじゃ!」っていうことだけが言いたかったわけではなく、捨て子や高齢者や動物など、弱い立場のものを大切にしようよ、っていう目的があったそうですけどね。

男尊女卑、階級制度が当たり前だった江戸時代に「弱い立場のものをみんなで守ろうよ」ってのはすごく現代的な発想ですよね。

三太だって捨て子ですから!







さて、本日の用語解説は「板付き」だそうです。


幕が開いてから、または舞台に照明がついてから舞台袖やセリとかから出てきてスタンバイするのではなく、幕が開いた時や照明がついたときに既に生徒さんが指定位置にスタンバイしてること、でしょうか。


サッカー日本代表の試合とかを見てる時によく「セットプレー」という言葉を実況で聞きますが、「セットプレーって何?」をヅカファンに説明するときに「板付きってことよ」って言うとすぐに理解してもらえるでしょう。



目くらましかのような明るい照明が一斉にパッとついた時に、いつの間にかスターさんたちが舞台に現れてるって、いいですよね。

それを銀橋でやられちゃうともう死んじゃいますよね。


特にSSとかで観てる時に、暗転中に生徒さんたちが舞台袖からできるだけ靴音を消してタタタターって出てきてスッと立ち位置で止まってスタンバイしてるあの静寂が大好きです。
SSなんてもう10年以上行けてませんけどもね。ええ。ええ。


あんな真っ暗な中で狭い銀橋から落ちずに歩けることもすごいし、位置調整なんてせずに自分の立ち位置ピッタリで止まれることももう忍者のようです。

楽近くでそれならまだしも、初日からそれをやるんだからやっぱりタカラジェンヌは忍者です。
舞台稽古でもそんなに何十回もやらせてもらえるわけでもないだろうに。




関係ないけど、忍者と言えばこのツイートがとても好きです。



日本人であることを誇りに思わせてくれるアルトゥルさん、いいですよね。
いろんな「推し活」があるけど、「日本推し」っていいですね。
日本は路線落ちとか退団とか無いしね。
安心して推せますよね。




蒼穹での板付きといえば大階段での男役群舞ですね。

あれは男役さんが全員後ろ向きでの板付きなんですが(たぶん)、ここでもまた息子があの丸くて可愛い後頭部を見せつけてくれるので大好きです。

和希ファンの皆さんはきっと全員「利き後頭部」できると思います。息子の後頭部に限りますけども。

後ろ向きでも「贔屓、いた!」ってすぐに見つけてもらえることすらももはや才能ですよね。



歌唱指導のセリ上がりも後頭部見せつけですし、こりゃー原田くん、分かってるな?
「和希は後頭部の天才」って、分かってるな?

原田くん以外の演出家でもぜひその重要事項は共有してほしいですね。
演出家グループLINEでノートに共有しといてほしいですね。
そんなグループLINEあるとは到底思えませんが。




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さて、今日はこんなところでしょうか。

セリ美は12月のエルピディオ?エルピィディイオ?まで観劇無しです…



え?蒼穹の東京は?って?

うーーん、ここで少し貯金しておかないと次の雪ダイスケショーでまた資金難になりそうなので、後頭部はもう見納めました。



え?きわちゃんのミュサロは?って?

そんな大金、セリ美の財布に入ってるわけがないですし…
チケットなんて入手できるはずもないですし……






金欠





配信を静かに見守るだけでございまする…



でも配信ができて本当に良かったよねえ。

昔は行きたくても「ああ…今ごろ…」とお空を見上げることしかできなかったですもんね。

この点に関してはほんとにコロナに感謝です。



あ、あときわちゃんのサヨナラショーで息子がどのように活躍するのかも楽しみですよねえ!

歌ったこともない、踊ったこともないナンバーを「え?出てたよね?」ってみんな思い込むくらいハイレベルな仕上がりで披露するのでしょうか!

ファイヤーフィーバーでフィーバーしちゃうのでしょうか!






それでは仕事しま~~す。









この前、ミズさんのファンイベントでなぜか最前ドセンをあてがわれた挙句、プレゼント抽選会で「ボン乃セリ美さん!」とミズさまに呼ばれてしまうという致死案件がありました…
胆石我慢したご褒美かな…