今日は珍しく仕事に追われていない日なので、宝塚ブロガーらしく、観劇レポを久々に書いてみようと思いまする。



ようーーーやくコロナの扱いがインフルエンザと同格になるみたいですね。
いやーーーー長かった。

日本人の国民性である「慎重」「右に倣え」という性格がコロナに関してはちょっと悪いほうに出た感じがしますね。

セリ美も慎重レベルはかなり高いほうなので「まぁ気持ちは解るけど」とは思っていましたが、やっぱり自分の趣味であるエンタメがここまで犠牲になってるのを見させられると毎度毎度つらかったです。


特に、公演期間の短い別箱とか新公とかはあまりに痛手でしたよね~。
それでも、息子の「つらかったけど、得たものも大きかった」という前向きな姿を見てずいぶんと救われました。

ミズさまもそのような考え方の人なので、セリ美はこのお2人の考え方を指標にしております。


とはいえ、ミズさまと息子は性格も芸風も似ている部分はほとんど無いですけどね。

「ストイック」「ポジティブシンキングにするように心がけている」ってところだけかな?似てる部分は。

ミズさまA型、息子B型ですしね。



あ。もしかして「血液型占いほどアテにならんものはない!」」とか思っちゃうタイプですか?
確かに全地球人の性格が4パターンに分けられるはずはないんですが、でもなんとなくありますよねえ?

「なんかこの人、合わないな~」「理解に苦しむことが多いな~」って感じる相手が、考えてみたらみんな同じ血液型だったとか、ありません?

世間的には、B型とAB型がそのやり玉にあげられることが多いようですが(笑)
セリ美はB型もAB型も合いますよ!セリ美自身はA型ですが。

「うっわ、B型らしい~ww」「わあ~超AB!」って思うことはあっても、「理解に苦しむ」みたいなことは少ないかなあ?


「理解に苦しむなぁ」と思うことが多い相手はO型かな~。
「あんまり人見知りしない」とか八方美人が多い気がします。
その一方で、すごい裏表を使い分けてる腹黒さを持ってる感じ。もちろんそうじゃないO型もたくさんいますけどね。統計学の話でね。


人見知りしない人、なぜか苦手なんですよねえ…「宇宙人」って感じです。
宇宙人と何を話したら盛り上がるのか、セリ美の知識を総動員しても話題が見つからないという場面が多いです。






なんで血液型の話をしてるんだ…?


あ、ミズさまと息子の血液型から脱線したのか。



ミズさまはしっかり者のところがA型らしくて、息子はマイワールドってところがB型っぽいなと感じますね。






まぁそんなことで、もうね、公演中止における遠征費の無駄払いも慣れましたよ…
まったくノーダメージで交通費も宿泊費もキャンセルできるわけじゃないし、無駄にキャンセル料払うくらいだったら観劇予定はもう無いけど楽しく観光して帰るわ!!!とヤケになって普通に観光したときもありました。

どれだけの遠征民が涙を呑んだのでしょうねえ…

ようやくそれが終わりになるのかと思うと、本当にひと安心でございます。


うたかた新公も有難いことにチケットが手に入っていたのに中止になってしまったので、東京ではなんとか新公できますように…!!





さて、そのうたかたでございます。

観劇したのが1月6日なのでもうあんまり記憶ないんですけどもね…忍騒動でぶっ飛んでしまった感もあり。

あ、忍は昨日朝からかなり具合を悪くして寝込んでいましたが夜中に急に元気爆発して、本当に人間を振り回す小悪魔ちゃんです。今は昏々と眠っています。
それでもまだあんまり食欲なくて心配しています。

かといってまた夜中に元気爆発されてもこれはそれで困るんですがね…中間がいいな……






さて、うたかた。
かろうじて感想メモをとっておいたので、それを頼りに書いてみたいと思います。



まず、うたかた、セリ美は大好きな作品です。

これまでにたくさんのコンビが演じてくれましたけど、初めて生で観たのが宙組のタカハナでした。


今となってはうたかたって歳の差カップルにあてられることの多い演目だっていうことが分かりますが、今思うとあの時期のおハナさまにマリーってすごいですよね。

トップ娘役に就任してもう6年も経ってるのに、あの無邪気なマリーができる娘役なんてもう出てこないんじゃないでしょうか。

「さすが」の一言です。





この「初めてのうたかた」で一気に作品を好きになりました。

先にエリザを観劇していたので、なんとなくうたかたがそのスピンオフ作品みたいなところも面白かったし(先に宝塚でやってるのはうたかたですけども)、「これぞタカラヅカ」みたいな世界観や悲劇性もたまらく好きですね。




https://zuka-note.com/archives/14554


↑ここでセリ美が書いたように、実際のルドルフとマリーはこんなにロマンチックな感じじゃなかったみたいですねえ。

それを柴田マジックでこんなに乙女チックに作ってくださってね。




宙組で初めてうたかたを観たあと、春野・桜乃、紅・綺咲、そして今回の柚香・星風と観てますが(凰稀・実咲はヅカ離れ期間中だった)、エリザベートと同じなのかなあ?「初めて観たエリザベートを親と思う」っていうあの刷り込み作用がうたかたにもあるような気がします。

結局、最初に観た「うわあああああ素敵ぃぃぃぃぃ」っていう衝撃を超えることはないのかな、と。



「エリザベート」のスピンオフ的、と言いましたが、これもエリザと同じように、ヒロイン次第という作品じゃないかな、と。

もちろん、ルドルフの貴公子感とかメンヘラ感を出すのは簡単ではないけど、やっぱりトップ娘役で17歳を演じ切るのはなかなかの難易度だと思うんですよね。

「若いから声も高い」というのはシンプルな役作りなわけなんですが、娘役さんというのはどうしても高い声を出すとキンキンしてしまってね。
高音域が出るから娘役として音楽学校に合格してるわけで、仕方のないことなんですけどもね。



つまり、これまでにセリ美が観たマリーで、キンキンしてなかったのはおハナさまだけなわけです。
いや、おハナさまがキンキンしてることなんてどの作品でもないんですけどね。
地声がもう神様からのギフトですよね。柔らかくて気高くて甘くて、本当に素晴らしい声だと思います。




えー、つまり、今回のまどかちゃんもキンキンしてた、というわけです。
最近は大人っぽい役が続いてましたけど、天河とかはだいぶキンキンしてました。
またそのキンキンが出てきちゃったかなーという感じ。

そしてセリ美の周囲でも結構声が上がっていた、「お化粧どうしちゃったの」ってのはセリ美も思いました。

お化粧もだし、カツラも珍しくあんまり色味が似合ってないなと思いました。

お芝居でもショーでも、まどかちゃんっていつも髪型可愛くてよく似合ってたのに、珍しいですねえ。


やっぱりマリーは「アイドルみたいに無垢で清純で可愛らしい」がコンセプトなので、ビジュアルはもうちょっと改善の余地ありですね。
それでも楽あたりにはだいぶ良くなってたみたいですけども。ポスタービジュアルはあんなに完璧だったのになあ。

強い舞台照明を浴びた状態を映像とかで客観的に見てみないと分からないから、初日開けてから試行錯誤して調整していったんでしょうけどね。




「マリーがうたかたを左右する」と思ってるセリ美的には、そこでちょっと「う~む」でした。
でもカレーさんのルドルフは病んでる感満載で、もちろんビジュアルは毎度毎度感心してしまうし、あの囁きボイスが甘くて17歳のお嬢さんを夢中にさせるにはピッタリだったと感じました。

カレーさんは「歌が」と言われること多いですけど、セリ美の耳の周波数にはそれほど大問題には聴こえなくて、それを凌駕するほどのビジュアルと存在感を持ってるのでオールオッケーでしょ、と毎回感じます。



とにかく今回のうたかたは、演者の皆さんがどうという前に、小柳先生に問題があったと思っています。

「また演出家批判かよ!」って言われちゃいそうですけど。

演出家にはとことん厳しいセリ美ですどうぞよろしく。




セリ美のスマホメモにあった感想箇条書をまず一挙に並べてみます。



・「私たちのあの日…(*ノωノ)」が無い
・ルドルフがマリーを撃つ時のためらいが無い
・「清らかなままでいさせようと思ったが…」が突然酒場で行われる違和感
・ブラッドフィッシュが上品すぎる
・ロシェックのキャラが立ってない
・フランツ役はびっくさんが良かった気がする(身長の問題?)
・エリザベート役の華雅りりかさん良き



こんな感じです。
無くした演出、増やした演出がどれも「センス無いな~」と思ってしまいました。


「私たちのあの日…(*ノωノ)」っていうのは、きっと男性と結ばれたことが初めてだったマリーの最上の幸福と恥ずかしさをあそこでしっかり表すから、「このお方が私の最初で最後のお方」と心に決めたわけであって、だからこそ「来週の月曜、マイヤーリンク!」を待ち望めたわけですよねえ。

だからとても大事な台詞だったのに、なぜなくしてしまったのか…



ルドルフがマリーを撃つ時のためらいだって、マリーがこれから女盛りを迎えて自分よりも精神的に安定した素敵な男性と出会って恋をして幸せになる権利を自分のせいで奪うわけですから、たった17年しか生きてないこんな可愛らしい娘さんを自分のせいで殺すわけですから、ためらって当然なんですよ。

それをなんで無くすかなあ…




結ばれようと決めた大切な決断も、あれがルドルフの意外に簡素な私室だったからこそなんだか妙にリアルで観てるこちらも「きゃーーーーー(*ノωノ)」ってなるのに、仲間と酒盛りした場所で、酒を飲んだ勢いって絶対違うと思うんですよ。




ブラッドフィッシュだって、宮廷内では死ぬほど窮屈で鬱屈した時間を過ごしているルドルフが、お忍びで通っていた決して品の良くない娼館とか居酒屋とかで調達した品の無い、でも使える子飼いの男・ブラッドフィッシュなわけですから、もっともっと下町感あるはずなのに、むしろそれが「皇太子殿下、プライベートではずいぶんお遊びになっていらっしゃるのね…ふふふ」っていう想像に繋がるわけですから、「ガッテンでい!!」ってノリでいいのに、当初のブラッドフィッシュはそうだったはずなのに、どうして変えてしまったのでしょうか。


そしてそんなブラッドフィッシュを軽蔑しているロシェックだから良かったのに、今回あんまり2人の関係がバチバチしていなくてつまらなかった。
老いぼれた爺さんだけど何十年もハプスブルク家に仕えてきたマスター執事だからこその妙な威厳と存在感があって、軽薄なブラッドフィッシュとの対比が面白いのにね。



峰果さん大好きですが、フランツはなんとなくびっくさんのほうがしっくり来たような気がするし。
マリーの運命をお決めになるわけですから、やっぱり絶対的な支配感とか頑固感が大切で、びっくさんが適任だったような気がするんですよね~。



シシィ役の華雅さんは良かったですね!
うたかたでは脇役とはいえ、やっぱりあのシシィですから威厳とか気難しさとかを表現しつつ、でも「ルドルフにだけは幸せになってほしい」という母性も出ていて、マリーが「ステキなお方…」って憧れるだけの説得力がありました。





ブラッドフィッシュにしろロシェックにしろ、たぶんどれも生徒さん自身の役作りではなく、小柳先生の指示だと思うんですよ。

無くした場面も新場面も含めて、「わーーーーセンス無いなーーーー」って思ってしまいました。

いいところばっかり削って、不必要な場面を作っただけのような気がします。




でもそれも「初めて観たうたかたを親と思い込む」刷り込みのせいかもしれませんけどもね。




あとは個人的には、応援している詩希すみれちゃんのソロ歌唱が長くあったことがとても嬉しかったです!!
「さよなら皆さま」を歌ってる5名の生徒さんのうち、すみれちゃんの活躍がずいぶん遅くて悶々してました。

「殉情」でもお蘭ちゃんで大活躍して、それで評価を得て今回ようやくのソロ歌唱。

花組はカレーさんになってから運悪くコロナの影響を受け続け、新公もずいぶん中止になって挑戦の場を奪われてしまったけど、すみれちゃんは決して心折れずに努力を続けていらっしゃるようなので、その健気さにババアはいつも元気をもらっています!


やっぱり大劇場のセンターであれだけ長々とソロを歌うということで、初日近くは少し緊張の色も見えましたが、楽付近はだいぶ余裕も見えてきていたそうで良かったです!

東京でうたかたをご覧になる方は、ぜひ注目してくださいねー!!!








そんな感じのうたかたレポでした。

それでもやっぱり大劇場でずいぶん立ち見が出ていたので、うたかた人気はすごいですね!
柴田作品、宝塚の財産ですよねえ。

ああいう宝塚らしい作品が作れる先生、もっとたくさん出てきてほしいです。





ここでついでにちょこっと最近のセリ美の心情について書いておこうかなと思います。


今年で研26を迎えるセリ美ですが、やっぱりその長い中でも熱量の上下ってあるじゃないですか。

長いヅカファンの皆さんはきっとみんな同じだと思いますが。


ミズさまで宝塚にドハマりして、ミズさまをお見送りして抜け殻になって、約10年経って息子を見つけて出戻ってきた、みたいな熱量の上下。



今のセリ美は、かなりギアが低くなっているのを感じています。

もちろん、息子のことは変わらず大好きですし、雪組に行ってからのスター感はもう眩しい限りですし、「こんなに立派になって……」





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という気持ちで眺めております。


その一方で、息子の人気や実力がグイグイ上昇していくのと反比例して、「母さんがいなくてももう大丈夫ね…」という気持ちが大きくなっていきます。いや最初から別にいなくても大丈夫なんですけども。妄想内の親子ですからね。ええ。

セリ美が応援しなくても、息子は自動的にどんどんファンが増えるだろうし、活躍の場も勝手に増えていくでしょう。


毎日タイムラインに流れてくる「ソラカズキ最高か」「そらぴの色気で死んだ」「和希そらに堕ちました」の嵐。
「でしょうね、でしょうね、そうでしょうね」と思いながら、「息子に幸あれ!」という気持ちも同時に湧いてくるこの気持ちをどう説明すればいいのか…



そんなこともあったり、まぁアレですよ、演出家のアノ事件もあったり、くーみんや柴田先生なきあと、夢中になって通いたいと思える先生が今いないということとか。
そもそもアノ先生は駄作ばかりだったので別に辞めていただいても全然支障はないんですけどね。ええ。ええ。


いや、栗田先生とかしゅこ先生とか、めっちゃ楽しみな先生はいますよ。でも言うてもまだ新人先生じゃないですか。発展途上じゃないですか。
くーみんや柴田先生のあの圧倒的な作品力のある先生がいま…見つけられなくて。

特にショー作家の先生の不足が大きいです。




ダイスケもネタ切れ感あるし、野口くんやサイトーくんにはアレルギー出ちゃうし、酒井先生や岡田先生などの重鎮ももうお歳なのか、トーンダウンを感じさせるし。

「次のショーはこの先生です」って言われて「ヤッターーーー!!!」って思える先生って、いま中村A先生くらいかなあ…(ファントムじゃないほう)



時代の流れも大いにあるでしょう。
「ザ!タカラヅカ!」って感じの濃くて暑苦しいショーよりも、野口くんが作るようなポップで分かりやすいショーが今は受けるのかなァ。
K-POPとかジャニーズみたいなやつは別に宝塚で観る必要ないんですよ。それならK-POPとかジャニーズ見るし。

この世で男役にしかできないような、あの袖口や襟元がビラビラしてるサテンの衣装着て「オウゥゥルァルァルァルァルァ!!!!」って言っててほしいんです。

名倉先生や羽山先生の独特の振付が最高に生きるようなショーが観たいんです。



でも、待てども待てどもそういうショーに出会えない。
そしてそれが期待できる先生がいない。



ようやく夢中で通いたい先生が現れた!と思ったらソッコー辞めちゃうし。

オギーも今回の騒動でちょこっと呟いてましたね。
「好きだから、離れた」って。
なんか悲恋の主人公の台詞みたいですけども。



セリ美が過去に夢中になった2大巨頭、オギーとくーみんどちらもが「宝塚を愛してるけど離れる選択をした」っていうのは、2人共に共通する何かしらの理由があったと思うんですよね。


そして、すっしーさんもるうさんもすーさんもだけど、まだまだ活躍できる若い組長さんがどんどん辞めてしまう。
昔の組長さんってもっともっと長い間やっててくれたじゃないですか。
ナガさんにしろ、タキさんにしろ。

管理職以外でも、組を支えていた基礎部分とか骨格部分みたいな超重要な生徒さんもどんどん辞めていく。



いくら「宝塚にも新陳代謝が必要」だと言っても、才能のある先生や生徒がこんなにどんどん辞めてっちゃうのはやっぱり異変と言えると思うんですよね。

でも、辞めてく人たちの気持ちもどこか理解できるような気がして。




そういう流れもあったり、あとはヅカファン同士もなかなか楽しいことばかりではないじゃないですか。

一匹狼でやってた頃とはまた全然違った楽しさがあるのも事実だけど、やっぱり付き合いが広がれば広がるほどお金はかかるし(今は忍にとにかくお金がかかる!)、「ちょっと理解できん」と思う場面にも遭遇しますし、まったく好みや価値観が違う人から「仲良くしようよ!」と言ってくださった場合の、相手を傷つけない対処の仕方とかにもとても頭を使いますし。

セリ美が考えすぎな部分も大いにありますが、気にしすぎちゃうのは性分なんでね。





まぁそんないろ~~んな理由が重なって、今はトーンダウン期に少し突入してる感じです。


とはいえ、仕事では宝塚のことを書かなきゃいけないので完全に離れる、というわけではないですけどもね。



過去の経験から「ブログを義務だと感じたらダメ」というのがあるので、そう思ってしまわない程度に力を抜いて更新して、それでも読みに来てくださる人がいれば嬉しいな、という感じです。









……つっても、もうすぐボニクラ行くけどね!!!!!!!!



フィナーレナンバーつきますように。
息子のダンス摂取があまりにできてなさすぎて禁断症状出ちゃってねえ。
手の震えが止まらねえんだよ……



もしレポする余裕があったらしますね。







それでは~~~









宙組の次期出ませんねえ……