宙組次期、出ましたね。
セリ美はどこかで「春乃さくらちゃんじゃない?」と公言していたような気がしますが、ソースが探し出せず…
でもほんとにそう予想してたんです!信じてください!!ほんとなんです!!!
キキじゅりにまつわるアレコレは各方面から聞いていたし、キキちゃんの性格からして組んだことのないお嫁さんを他組から、ということも考えづらい。
また、キキちゃんはもはや「プロ2番手」と呼ばれていたほど2番手として10年間もトップさんを支えてきてたし、なにせトラピックスさんがついていらっしゃる。
それなりに相手指名権はあるはず、と思っていました。
・宙組内で
・ヒロイン経験もあって
・キキちゃんとしっかり組んだこともあって
・キキちゃんがやりやすそうな子
…と考えると、巴里祭でもDSでもきっとキキちゃんからご指名を受けていた春乃さくらちゃんしかいないやん~、と。
カルトワインでヒロインした子よね?
カルトワイン、有難いことに観させていただけたんですが、春乃さくらちゃんの印象がほとんどなく…スミマセン……
たぶん、ビジュアル的にも個性的にも、じゅっちゃんやひばりちゃんほどのインパクトに欠けることが「あと一歩」だったのだと思います。
でも、その「あと一歩」が、「キキちゃんから信頼を寄せられる人間性」だったのかな、と思います。
男役社会の宝塚では、やっぱり男役さんに「この子とやりたい」と思ってもらうことも大切な才能ですもんね。
いやむしろ男役さんに媚びずに、「言いたいことは言わせてもらいます!」っていう娘役さんも現代的で嫌いじゃないですけどね。
でもやっぱり、いち社会人として、組織の中で我を通さず、近くで仕事をする仲間とうまくやれるという協調性もすごく大切ですもんね。
春乃さくらちゃんのそういうところをキキちゃんは買ったのかな、と思います。
個人的に好きになれない、リスペクトできない人と役柄上愛し合えと言われてもなかなか難しいですから、やっぱりせっかくトップになったからには、「この子となら頑張れる」って思えることもとても大切ですよね。
「あ、この2人絶対仲良くないな」って、不思議なことに舞台に出ちゃいますからねえ…
セリ美はよく「デュエダンの時にハートが飛ぶ」という言い方をしますけども、ダンスの実力は横に置いておいて、やっぱり「2人の世界を楽しんでいます!」っていうコンビはハートが出るんですよね。
逆に、どんなにダンサーコンビでも、ハートが出ないもんは出ないんですよね。
皆さんそれぞれに推しカップルがいると思うので生徒名は控えますが、2人の関係性を全く知らずに、なんの知識もなく、とある組をセリ美が初めて観た時に「このトップコンビ、絶対仲悪いやん」と感じて、終演後、詳しい人に「……仲、良くないね?」と訊いたら、「……バレちゃった?てへぺろ!」と言われたこともありました。
そのときはパレードでトップコンビがお互いにお辞儀し合うところで違和感を覚えたんですが、目も合わせてるし満面の笑顔なのに、目が全然笑ってないし、なんなら目も合ってないように見えましてねえ。
そういうふとしたところに出ちゃうもんなんですよねえ。
コンビの仲だけでなく、その人の性格も舞台では浮き彫りになっちゃうから舞台ってほんと怖いですねえ。
「こりゃー気難しいぞ!」とか。
だから、見てるほうがそうやって「この2人、あんまり…」ってヒヤヒヤしながら見るよりも、2人楽しく信頼し合ってやってくれるのがいちばんだと思いますね。
だからこそタカハナはあれほど信者がいたんだと思いますしね。
「とはいえ2人の世界入りすぎだろ」とか、「今の2人の関係…」はさておき、ね。
「仕事なんだから私情なんて割り切ってやれ」という考えもあるとは思いますけどもね。
でも我々一般社会でもいるじゃないですか、そういう人。
「仕事ができることは認めざるを得ないけど、私には理解しがたい人」みたいな。
そういう人と嫌々タッグ組むよりも、素直に助言を受け入れてくれて自分を信じて背中を支えてくれる人と仕事したいと思うのはみんな同じだと思うし、なによりこの時代、精神病んじゃうことのほうが良くないし、とにかくキキちゃんの任期はたぶん3年以上無いと思うので、楽しく仕事をしてほしいと思います、ほんと。
いい作品に恵まれるといいですねえ。
エクスカリバー、宙組立ち上げのやつ再演でも全然良かったんですけどね。
おおぞら~~のぉぉ~~はるかぁ~~かなたぁぁ~~~
ゴールデンディア、今ならキヨくんかなぁ!(分かる人だけ分かってくれ)
さて、ボニクラです。
えーーーと、先に認めてしまいます。
まっっっったく期待していませんでした。
せっかく遠征せずに行かれる唯一の劇場だってのに、ボニクラって……と。
しかも、凍てついた明日ならまだしも、ブルースレクイエムの無いボニクラ…??
しかもしかも、ロシアンブルーとハポンと白鷺でトラウマになってる大野先生だって…??と。
咲ちゃんが強盗犯ってのもピンと来ないし、そもそも盛り上がる場面のない暗い逃亡劇だし、大野先生なんて洋モノのフィナーレナンバー作れるの…?
と、もう超ネガティブスタートでした。
そのハードルの低さが功を奏したのか、まず割と面白かったです(笑)
なにせ、直近が蒼穹ですからね。
息子の東京公演観に行かなかったのって、初めてじゃないかなあ?
ムラで3回観ただけで「もう無理…」というほど退屈でした。
おまけに担当演出家が犯罪まがいのことしてたなんて後味の悪さまでついちゃってねえ。
そんな中だったからか、結構あっという間に1幕が終わってしまい、「あれ?面白い…?」ってなりました。
まずは、ボニクラでMVPだなと思ったこの人から感想を述べてみましょう。
夢白ちゃんです。
勘の鋭い方は「セリ美、夢白ちゃんのことあんまり評価してないな…?」とお気づきだったかと思います。
なにせ夢介でも心中でもほとんど触れませんでしたからねえ。
なぜなら、彼女からは「宝塚へのリスペクト」「娘役へのリスペクト」をあまり感じないからです。
「舞台の上で歌ったり踊ったりするのが好き!」というのはとても感じます。
でも、「宝塚が持つ独自の気品を自分も守りたい」とか、「娘役とはこういうもの」という信念を感じることができないので、セリ美好みではありません。
あ、もちろんこんなのはセリ美個人の感想ですよ?!?!
彼女なりに宝塚も娘役も愛しているのかもしれません!
いや、「娘役だって自立して舞台で輝きたい!」というのは全然OKで、むしろそういう娘役さん大好きです。まりもちゃんとか、まあやとか。どんどんやれー!!と眺めてました。
でも、彼女たちと夢白ちゃんとは決定的に何かが違っていて、それが「私はタカラジェンヌである」「私は宝塚の娘役である」という意識のような気がしていて……
よく夢白ちゃんは「白羽さんに似てる」と言われますが、セリ美的にはむしろ対極というか、正反対では…?と思っています。
確かに顔も声もよく似ていますが、白羽さんは「生まれ変わっても絶対に娘役になる」と言っているくらい、娘役であったことに誇りを持っていらっしゃいます。
夢白ちゃんにはそういうものを感じないというか…(笑)
むしろ、男役社会である宝塚に不満すら抱いていそうな印象があります。自分だって主演でできるほどのものは持ってるし努力もしてるのに、どうしていつも男役さん中心ですべてが決まっていくの?!と。
いや、何度も言いますが全部セリ美の想像ですよ?架空の話ですよ?
逆に言えば、夢白ちゃんは明日にでも外部の舞台に立てると思います。
本場ブロードウェイにぶち込まれても大丈夫だと思います。
よく娘役のOGは退団してから外部の舞台に立つと「娘役芸は捨ててくれ」と言われる、と聞きます。品がありすぎる、と。
でも、夢白ちゃんは「シカゴのロキシーの代役やってくれ」と明日言われても絶対できます(笑)
日本人にそうそういない、あの堂々たる、自信に満ち溢れた佇まいはなかなかのものでした。
あそこまで堂々と「この私よ?!私を見てよ!!」とアピールできる日本人、そうそういないのではないでしょうか。
もうね、「参りました~~~!!!降参です!!!」と土下座せざるを得ない、有無を言わせぬ迫力がありました。
またボニーという役柄が、娘役という枠にとらわれていない自由な夢白ちゃんにめちゃくちゃピッッッッッタリでした。
なぜだかキャミソール下着姿でウロウロする場面がすごい多いし、ボニーのほうからキスする場面も多いし、世紀の悪党クライドの横に立てる女として完璧でした。
「私は今はしがないウェイトレスだけど、絶対に大女優になって雑誌の表紙を飾るの!」っていう、アメリカ娘にありがちな野心も、夢白ちゃんにしかできないわんぱくさがありましてね~あれは普通の娘役には絶対できないわ~。
「どうせ私とクライドの行きつく先なんて地獄に決まってる、それなら生きてる間は好きにやらせてもらうわ!あ~っはっはっはっは!!!」みたいな肝の据わりようね。
まどかちゃんも宙組時代はずいぶんとまどかちゃんに寄せた作品をあててもらっていた印象ですが、夢白ちゃんもお披露目に相応しい、彼女にしかできないピッタリの役でした。
本お披露目となる次回作品がどうなるかは分かりませんが、「わたし、自信しかありません」っていうあの堂々たる佇まいや、「これが私の人生よ!!」っていう逞しさのあるボニーを見て、ああこれはもうこの子がMVPだわ降参ですわ、という気持ちになりました。
髪型も衣装もよく似合っていて可愛かったですしね。
発声や歌や芝居の技術をひとつひとつしっかり見ていけばきっといろいろと自己流な部分はあると思いますが、有無を言わせないあの見栄の切り方、あれも舞台人としてとても大切なスキルだと思いますね。
咲ちゃんとの並びも大人っぽくて悪くないと思いますし、あとはご本人同士の性格の相性次第じゃないでしょうか。
さて、あとは息子ですが……
いやもうね、言うことはもはや無いです。
かつての彩吹さんを見るような、スーパー助っ人感はもう絶対的ですしね。
咲ちゃんのお兄さんという役どころですが、兄のほうが小さいってのもなんか結構納得できるものがあってね。中川家みたいな。
「クライド、走り抜け!!」って弟を自由な世界に羽ばたかせようと後押しする余裕とか包容力とか、完璧でした。
妙にひまりちゃんとのラブシーン多いな…とは思いましたがブロードウェイだからまぁしょうがないか。
ミズさまのラブシーンは「うひょひょひょ!」と思いながら見るセリ美ですが、息子はやっぱり息子のラブシーンを覗き見てるような感覚なので「あらぁ…あの子も大人になったわねえ…」みたいな変な感覚です。
結構ストレートなお色気表現の台詞も多いしね。
ひとつ文句を言わせてもらうならば、ソロナンバーが無かったんですよね。
ブロードウェイ版がそうだからしょうがないんでしょうけど、あれだけ歌える息子にソロ歌わせないなんて勿体ないねえ~というのは思いました。
蒼穹はすぐ死んじゃったし、今回はソロないし、強欲な母はまだまだ物足りないです、はい。
あとはやっぱりフィナーレナンバーですよねえ……素晴らしかった。
もうどれだけ息子の本格的なダンス見てないんだろうか………(遠い目)
センセーショナルからだから…もう8か月、か………
8か月も息子のダンスを摂取してないともう禁断症状がひどくてねえ……
ようやく手の震えが止まって幻覚や幻聴も少なくなり、安定した精神で生活することができています。
わざわざオギーに連絡してまで「ブルースレクイエム、やっていいですか」と聞いてくれた大野先生、本当にこの御恩は一生忘れないよ…
とうこさんから直々にご指導いただいたあの名曲、まさかこんなに早い段階でお披露目が叶うなんて……
ストイックな息子のことですから、「とうこさんの域に達するには、まだまだ」と思っていることでしょうが、「語るように歌う」、できていたと思います。
他のダンスナンバーもなかなか素晴らしくて、大野先生、和モノショーはあんまり向いてないと思うから普通のショー作ってくんないかなァ…なんて思いました。
いいショー作れる先生、ほんと少なくなっちゃって…
まぁそんな感じで、思ってた以上に作品も良かったしフィナーレナンバーも良かったし、なにより「夢白ちゃん、今回は降参です」と思えたし、ボニクラとても楽しめました!
せっかく観劇後に5時間かけて帰宅しなくてもいい劇場なのでまたあともう1回行ってきます!
あ、そういえば久しぶりに読者の方にお声がけいただきましてね、とっても嬉しかったです!
「親子劇場やらないのでしょうか…」というリクエストを頂いたので、次の本公演のときはちょっと頑張ってみたいと思います(笑)
ボニクラも「ここは親子劇場で使えるなあ」とか思いながら観てるんですけどね。別箱は公演期間短いからなかなかタイミングが難しくて…
親子強盗やってるイラストでも1枚くらい描く時間があるといいのですが。
それでは御園座行かれる皆さん、夢白ちゃんの堂々たる佇まいに降参してきてくださいね~~
御園座の1階席は観にくいです……


セリ美はどこかで「春乃さくらちゃんじゃない?」と公言していたような気がしますが、ソースが探し出せず…
でもほんとにそう予想してたんです!信じてください!!ほんとなんです!!!
キキじゅりにまつわるアレコレは各方面から聞いていたし、キキちゃんの性格からして組んだことのないお嫁さんを他組から、ということも考えづらい。
また、キキちゃんはもはや「プロ2番手」と呼ばれていたほど2番手として10年間もトップさんを支えてきてたし、なにせトラピックスさんがついていらっしゃる。
それなりに相手指名権はあるはず、と思っていました。
・宙組内で
・ヒロイン経験もあって
・キキちゃんとしっかり組んだこともあって
・キキちゃんがやりやすそうな子
…と考えると、巴里祭でもDSでもきっとキキちゃんからご指名を受けていた春乃さくらちゃんしかいないやん~、と。
カルトワインでヒロインした子よね?
カルトワイン、有難いことに観させていただけたんですが、春乃さくらちゃんの印象がほとんどなく…スミマセン……
たぶん、ビジュアル的にも個性的にも、じゅっちゃんやひばりちゃんほどのインパクトに欠けることが「あと一歩」だったのだと思います。
でも、その「あと一歩」が、「キキちゃんから信頼を寄せられる人間性」だったのかな、と思います。
男役社会の宝塚では、やっぱり男役さんに「この子とやりたい」と思ってもらうことも大切な才能ですもんね。
いやむしろ男役さんに媚びずに、「言いたいことは言わせてもらいます!」っていう娘役さんも現代的で嫌いじゃないですけどね。
でもやっぱり、いち社会人として、組織の中で我を通さず、近くで仕事をする仲間とうまくやれるという協調性もすごく大切ですもんね。
春乃さくらちゃんのそういうところをキキちゃんは買ったのかな、と思います。
個人的に好きになれない、リスペクトできない人と役柄上愛し合えと言われてもなかなか難しいですから、やっぱりせっかくトップになったからには、「この子となら頑張れる」って思えることもとても大切ですよね。
「あ、この2人絶対仲良くないな」って、不思議なことに舞台に出ちゃいますからねえ…
セリ美はよく「デュエダンの時にハートが飛ぶ」という言い方をしますけども、ダンスの実力は横に置いておいて、やっぱり「2人の世界を楽しんでいます!」っていうコンビはハートが出るんですよね。
逆に、どんなにダンサーコンビでも、ハートが出ないもんは出ないんですよね。
皆さんそれぞれに推しカップルがいると思うので生徒名は控えますが、2人の関係性を全く知らずに、なんの知識もなく、とある組をセリ美が初めて観た時に「このトップコンビ、絶対仲悪いやん」と感じて、終演後、詳しい人に「……仲、良くないね?」と訊いたら、「……バレちゃった?てへぺろ!」と言われたこともありました。
そのときはパレードでトップコンビがお互いにお辞儀し合うところで違和感を覚えたんですが、目も合わせてるし満面の笑顔なのに、目が全然笑ってないし、なんなら目も合ってないように見えましてねえ。
そういうふとしたところに出ちゃうもんなんですよねえ。
コンビの仲だけでなく、その人の性格も舞台では浮き彫りになっちゃうから舞台ってほんと怖いですねえ。
「こりゃー気難しいぞ!」とか。
だから、見てるほうがそうやって「この2人、あんまり…」ってヒヤヒヤしながら見るよりも、2人楽しく信頼し合ってやってくれるのがいちばんだと思いますね。
だからこそタカハナはあれほど信者がいたんだと思いますしね。
「とはいえ2人の世界入りすぎだろ」とか、「今の2人の関係…」はさておき、ね。
「仕事なんだから私情なんて割り切ってやれ」という考えもあるとは思いますけどもね。
でも我々一般社会でもいるじゃないですか、そういう人。
「仕事ができることは認めざるを得ないけど、私には理解しがたい人」みたいな。
そういう人と嫌々タッグ組むよりも、素直に助言を受け入れてくれて自分を信じて背中を支えてくれる人と仕事したいと思うのはみんな同じだと思うし、なによりこの時代、精神病んじゃうことのほうが良くないし、とにかくキキちゃんの任期はたぶん3年以上無いと思うので、楽しく仕事をしてほしいと思います、ほんと。
いい作品に恵まれるといいですねえ。
エクスカリバー、宙組立ち上げのやつ再演でも全然良かったんですけどね。
おおぞら~~のぉぉ~~はるかぁ~~かなたぁぁ~~~
ゴールデンディア、今ならキヨくんかなぁ!(分かる人だけ分かってくれ)
さて、ボニクラです。
えーーーと、先に認めてしまいます。
まっっっったく期待していませんでした。
せっかく遠征せずに行かれる唯一の劇場だってのに、ボニクラって……と。
しかも、凍てついた明日ならまだしも、ブルースレクイエムの無いボニクラ…??
しかもしかも、ロシアンブルーとハポンと白鷺でトラウマになってる大野先生だって…??と。
咲ちゃんが強盗犯ってのもピンと来ないし、そもそも盛り上がる場面のない暗い逃亡劇だし、大野先生なんて洋モノのフィナーレナンバー作れるの…?
と、もう超ネガティブスタートでした。
そのハードルの低さが功を奏したのか、まず割と面白かったです(笑)
なにせ、直近が蒼穹ですからね。
息子の東京公演観に行かなかったのって、初めてじゃないかなあ?
ムラで3回観ただけで「もう無理…」というほど退屈でした。
おまけに担当演出家が犯罪まがいのことしてたなんて後味の悪さまでついちゃってねえ。
そんな中だったからか、結構あっという間に1幕が終わってしまい、「あれ?面白い…?」ってなりました。
まずは、ボニクラでMVPだなと思ったこの人から感想を述べてみましょう。
夢白ちゃんです。
勘の鋭い方は「セリ美、夢白ちゃんのことあんまり評価してないな…?」とお気づきだったかと思います。
なにせ夢介でも心中でもほとんど触れませんでしたからねえ。
なぜなら、彼女からは「宝塚へのリスペクト」「娘役へのリスペクト」をあまり感じないからです。
「舞台の上で歌ったり踊ったりするのが好き!」というのはとても感じます。
でも、「宝塚が持つ独自の気品を自分も守りたい」とか、「娘役とはこういうもの」という信念を感じることができないので、セリ美好みではありません。
あ、もちろんこんなのはセリ美個人の感想ですよ?!?!
彼女なりに宝塚も娘役も愛しているのかもしれません!
いや、「娘役だって自立して舞台で輝きたい!」というのは全然OKで、むしろそういう娘役さん大好きです。まりもちゃんとか、まあやとか。どんどんやれー!!と眺めてました。
でも、彼女たちと夢白ちゃんとは決定的に何かが違っていて、それが「私はタカラジェンヌである」「私は宝塚の娘役である」という意識のような気がしていて……
よく夢白ちゃんは「白羽さんに似てる」と言われますが、セリ美的にはむしろ対極というか、正反対では…?と思っています。
確かに顔も声もよく似ていますが、白羽さんは「生まれ変わっても絶対に娘役になる」と言っているくらい、娘役であったことに誇りを持っていらっしゃいます。
夢白ちゃんにはそういうものを感じないというか…(笑)
むしろ、男役社会である宝塚に不満すら抱いていそうな印象があります。自分だって主演でできるほどのものは持ってるし努力もしてるのに、どうしていつも男役さん中心ですべてが決まっていくの?!と。
いや、何度も言いますが全部セリ美の想像ですよ?架空の話ですよ?
逆に言えば、夢白ちゃんは明日にでも外部の舞台に立てると思います。
本場ブロードウェイにぶち込まれても大丈夫だと思います。
よく娘役のOGは退団してから外部の舞台に立つと「娘役芸は捨ててくれ」と言われる、と聞きます。品がありすぎる、と。
でも、夢白ちゃんは「シカゴのロキシーの代役やってくれ」と明日言われても絶対できます(笑)
日本人にそうそういない、あの堂々たる、自信に満ち溢れた佇まいはなかなかのものでした。
あそこまで堂々と「この私よ?!私を見てよ!!」とアピールできる日本人、そうそういないのではないでしょうか。
もうね、「参りました~~~!!!降参です!!!」と土下座せざるを得ない、有無を言わせぬ迫力がありました。
またボニーという役柄が、娘役という枠にとらわれていない自由な夢白ちゃんにめちゃくちゃピッッッッッタリでした。
なぜだかキャミソール下着姿でウロウロする場面がすごい多いし、ボニーのほうからキスする場面も多いし、世紀の悪党クライドの横に立てる女として完璧でした。
「私は今はしがないウェイトレスだけど、絶対に大女優になって雑誌の表紙を飾るの!」っていう、アメリカ娘にありがちな野心も、夢白ちゃんにしかできないわんぱくさがありましてね~あれは普通の娘役には絶対できないわ~。
「どうせ私とクライドの行きつく先なんて地獄に決まってる、それなら生きてる間は好きにやらせてもらうわ!あ~っはっはっはっは!!!」みたいな肝の据わりようね。
まどかちゃんも宙組時代はずいぶんとまどかちゃんに寄せた作品をあててもらっていた印象ですが、夢白ちゃんもお披露目に相応しい、彼女にしかできないピッタリの役でした。
本お披露目となる次回作品がどうなるかは分かりませんが、「わたし、自信しかありません」っていうあの堂々たる佇まいや、「これが私の人生よ!!」っていう逞しさのあるボニーを見て、ああこれはもうこの子がMVPだわ降参ですわ、という気持ちになりました。
髪型も衣装もよく似合っていて可愛かったですしね。
発声や歌や芝居の技術をひとつひとつしっかり見ていけばきっといろいろと自己流な部分はあると思いますが、有無を言わせないあの見栄の切り方、あれも舞台人としてとても大切なスキルだと思いますね。
咲ちゃんとの並びも大人っぽくて悪くないと思いますし、あとはご本人同士の性格の相性次第じゃないでしょうか。
さて、あとは息子ですが……
いやもうね、言うことはもはや無いです。
かつての彩吹さんを見るような、スーパー助っ人感はもう絶対的ですしね。
咲ちゃんのお兄さんという役どころですが、兄のほうが小さいってのもなんか結構納得できるものがあってね。中川家みたいな。
「クライド、走り抜け!!」って弟を自由な世界に羽ばたかせようと後押しする余裕とか包容力とか、完璧でした。
妙にひまりちゃんとのラブシーン多いな…とは思いましたがブロードウェイだからまぁしょうがないか。
ミズさまのラブシーンは「うひょひょひょ!」と思いながら見るセリ美ですが、息子はやっぱり息子のラブシーンを覗き見てるような感覚なので「あらぁ…あの子も大人になったわねえ…」みたいな変な感覚です。
結構ストレートなお色気表現の台詞も多いしね。
ひとつ文句を言わせてもらうならば、ソロナンバーが無かったんですよね。
ブロードウェイ版がそうだからしょうがないんでしょうけど、あれだけ歌える息子にソロ歌わせないなんて勿体ないねえ~というのは思いました。
蒼穹はすぐ死んじゃったし、今回はソロないし、強欲な母はまだまだ物足りないです、はい。
あとはやっぱりフィナーレナンバーですよねえ……素晴らしかった。
もうどれだけ息子の本格的なダンス見てないんだろうか………(遠い目)
センセーショナルからだから…もう8か月、か………
8か月も息子のダンスを摂取してないともう禁断症状がひどくてねえ……
ボン乃セリ美@bonnoserimi
息子のダンスをあまりに長いこと摂取できてなかったもんで最近は手が震えたり幻覚が見えてたり妙に喉が渇くのに汗が止まらなかったり体調に異変が起きてたんですが、とりあえずボニクラフィナーレで一旦手の震えは止まりました
2023/02/08 14:54:58
ようやく手の震えが止まって幻覚や幻聴も少なくなり、安定した精神で生活することができています。
わざわざオギーに連絡してまで「ブルースレクイエム、やっていいですか」と聞いてくれた大野先生、本当にこの御恩は一生忘れないよ…
おぎた@onighillie
名古屋に行けないものかと思いつつも……。
2023/02/06 20:18:38
大阪とかに行く用事はあるんですけどね。
前に大野くん(就学年は一緒だけど、劇団的には後輩☆)から、わざわざ御相談を頂きました。公演として大丈夫なら有り難い限りです、と御返事。
なんの話だか、ですね。
未だに微かな御縁のある事への感謝です。
とうこさんから直々にご指導いただいたあの名曲、まさかこんなに早い段階でお披露目が叶うなんて……
ストイックな息子のことですから、「とうこさんの域に達するには、まだまだ」と思っていることでしょうが、「語るように歌う」、できていたと思います。
他のダンスナンバーもなかなか素晴らしくて、大野先生、和モノショーはあんまり向いてないと思うから普通のショー作ってくんないかなァ…なんて思いました。
いいショー作れる先生、ほんと少なくなっちゃって…
まぁそんな感じで、思ってた以上に作品も良かったしフィナーレナンバーも良かったし、なにより「夢白ちゃん、今回は降参です」と思えたし、ボニクラとても楽しめました!
せっかく観劇後に5時間かけて帰宅しなくてもいい劇場なのでまたあともう1回行ってきます!
あ、そういえば久しぶりに読者の方にお声がけいただきましてね、とっても嬉しかったです!
「親子劇場やらないのでしょうか…」というリクエストを頂いたので、次の本公演のときはちょっと頑張ってみたいと思います(笑)
ボニクラも「ここは親子劇場で使えるなあ」とか思いながら観てるんですけどね。別箱は公演期間短いからなかなかタイミングが難しくて…
親子強盗やってるイラストでも1枚くらい描く時間があるといいのですが。
それでは御園座行かれる皆さん、夢白ちゃんの堂々たる佇まいに降参してきてくださいね~~
御園座の1階席は観にくいです……


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