毎日更新、なかなかハードルの高い目標であった。

土日は休もうかなーどうしようかなー



さて、「不滅の棘」初日が明けました。

私は14日に観劇予定となっておりますので観劇レポはその際に更新するとして、不滅の棘って言ったらあなた、セリ美の大好物じゃありませんか。

以前にコラムでも書いたことがありますが、セリ美は初演で観劇済みです。


エリザベートにて大劇場お披露目を終えたオサさんの次の別箱公演でしたが、閣下に引き続いて妖しく色気のあるエロールという人物を演じたこの作品は、オサさんの新境地を開拓した素晴らしい作品でした。


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キムシンと言えば非常に好き嫌いの分かれる先生ですが、私はなんだか相性がいいんですわ。
苦手派の皆さんの意見は非常によく分かるんですが、なんだかんだで私のご贔屓さん達がいつも輝いて見える演出になっていて

「なんかよくわかんないけどとにかくありがとうキムシン」

という気持ちで劇場をあとにすることが非常に多いです。


鳳凰伝、王家に捧ぐ歌、君を愛してる、FREEDOM、アーネストインラブ…


セリ美はどの作品も大好きです。なんだか知らんけど観ててときめくんだよねー




そしてこの不滅の棘もやはり賛否両論あるようで、初演当時はそれほど絶賛されていなかった印象です。

どちらかといえば、知る人ぞ知る的なマイナー作品だったのでまさか再演されるなんて思ってもおらず、しかも耽美派オサさんとは全然違う個性の愛ちゃんが主演と聞き、非常に驚きました。


物語の運びにいつも無理があるキムシンですが、観客を引き込む仕掛けのアイデアはいつもすごいなーと感心します。


この不滅の棘ではセットも衣装もすべて真っ白、赤い封筒や黄色い椅子などが差し色に使用されていて、今回はあるかどうか分かりませんがエロールが手の甲で自分の口紅をグイッと拭う振り付けもあって、それを知らなかった当時は「えっ?!オサさんお化粧が!!」とハプニングだと思ってセリ美はACTシアターの客席でパニックになりました。




そしてそして、不滅の棘でのセリ美的ベスト見どころは、留依蒔世氏演じるハンスと、その妹クリスティーナ(華妃まいあちゃん)のお2人。

母に愛されず、でも母からの愛を諦めきれずに絶望してしまう役どころですが、もう難しいのなんのって!!!初演はセリ美だいすき彩吹ゆみちゃんと遠野あすか嬢ですから!!

実力の塊であるこの2人が演じりゃ泣く子も黙ります。黙ってたセリ美は泣きます。


ゆみちゃんの繊細さが炸裂していて、当時の花組の番手的にも3番手だったゆみちゃんの役どころなので、正直言って今回のルイマキセちょっと下級生すぎて心配です。

あすか嬢も長らく宙組や花組の娘2で作品を支えまくっていたので、今回のまいあちゃんちょっと下級生すぎて心配です。


しかし、逆に言えばこれを見事に演じ切ればアタックチャーンス。
atuck


既にそれなりに注目されているお2人ではありますが、路線に乗ったかといえばそうではない。
花組でのゆみちゃんとあすか嬢のように、宙組を担う重要人物となるためにはこのアタックチャンスを逃してはならない。

セリ美はお2人の演技をまだしっかり見たことがないので、温かくも厳しい目でじっくりと拝見させていただこうと思う。



そして、変なデザイナーだとかヅラジジイだとか狂僧だとかスミレコード抵触してんじゃ…というほどとんでもない役ばかりこなしてきた愛ちゃんが、女の人生を次々に破滅させる色男、エロールをどう演じてくれるのか、非常に非常に楽しみです。




余談ですが、この不滅の棘・初演時の東京公演は赤坂ACTシアター。

当時花組には初姫さあやちゃんがいらっしゃいまして、セリ美が学生時代にアルバイトしていた塾の教え子がさあやちゃんの同級生でして、そのよしみで少し仲良くさせてもらっていました。




本公演では楽屋口で生徒さんに会うことはできませんが、当時は別箱公演なら楽屋口に自分の名前を告げれば、生徒さんが楽屋口まで出てきてくれました。

前もって「ボン乃セリ美という人が楽屋に来ます」とさあやちゃんに伝えてもらって、開演前にいざ楽屋口へ。

楽屋口の警備員さんにセリ美の名前を告げると、お化粧を終えて楽屋着を着たさあやちゃんが出てきてくれました。

なかなかこの状態の生徒さんに会えることはないですよね~
驚くほどドーランがピンクだったことを覚えています。

当時有名になりたてだったクラブハリエのバウムクーヘンを差し入れに渡しました。

出待ちももちろんさあやちゃんを待って、写真を撮ってもらいました。




今はもういろいろと厳しくなってこういうことができるのかどうか分かりませんが、不滅の棘と聞くとこんな素敵な想い出も蘇ってニヤニヤしてしまうセリ美でした。