あいやーすっげー更新空いてしまった。

2泊の遠征は充実しているとはいえ、なかなか体にこたえますな~。
そして溜まった執筆仕事をこなしておりましたとさ…。
疲れと外泊のせいで尻の切れ具合もなかなかでして…。



さて、世間話はさておきさっそくいってみましょう不滅の棘レポ。

もうね、このブログでも以前のコラムでもさんざん書いてましたけども不滅には尋常じゃない思い入れがあるセリ美。




オサアサ黄金期であるとともに、オサさんに「耽美派」「ナルシスト」という男役個性が芽生えた最初の作品であったと回顧します。

2番手時代までは割とおとなしい印象だったりとかお上品なイメージのみで、いいとこのお嬢さんという風情漂う男役さんでした。世田谷近辺のご出身ですしね。



ゆえに、かつてのオサさんは「キザる」とか「釣る」とかとは割と無縁のタイプ。

しかし、今も花組に継承されている「花組ポーズ」を生み出したのはオサさん時代の花組。



hanagumipose

※イラスト描き始めた頃はもっとヘタな感じが我ながら味わい深いなと思っていましたが、最近慣れてきて少しうまくなって味わいが薄れてきているという悩みアリ



不滅を皮切りにして、オサさんにこのような「キザる」という個性が備わったので、そういう意味でも不滅はセリ美にとって重要な作品なのでありました。

ただ、あまりオサアサの絡みがない作品だったのでそこは少し残念でした。




その代わりと言ってはなんですが、不滅の棘という作品は彩吹ゆみちゃんと遠野あすか嬢の見せ場がハンパなく、不滅の棘といえば「ハンスとクリスティーナ」という強い強い印象がありました。

ちょっと個人的なことを言えば、その兄妹の境遇に近しいものをセリ美が持っているので、共感性がとても強かったこともあると思います。



役者としては非常においしい役どころで、なんなら2番手だったあさちゃんよりもずっとずっと観客に強い印象が残ります。




なので、今回はラスプーチンというとんでもない役を経験した愛ちゃんがどのようにエロールというカリスマ性のある役を表現するかという楽しみと同じくらい、いやなんならそれ以上にルイマキセとまいあちゃんのハンスとクリスティーナに興味の目を向けていました。




さて、前回のブログで紹介したように、今回も名古屋からJRバスに乗って梅田へ。

名古屋から梅田は約3時間です。

セリ美が観劇した回は16時なのでバス乗車時間も遅めでかなり楽でした。


で、梅田界隈の宿泊施設編はまた改めて書きますが宿泊施設へ先にチェックインし、バスで座りっぱなしで血流が滞ってむくみまくっていた体を少し横にして英気を養ってから梅芸へ向かいました。



梅芸はメインホールにまぁ様コン「A-motion」にて数年ぶりに足を運んでいましたが、ドラマシティは実に…何年ぶりだろう。10年は経ってたんじゃないかな。「アレ?!地下だっけ?!」とか思いながら辿り着きました。

そして柄物の座席にも新鮮さを感じながら着席。



幕が開いて、真っ白なセットが見えた途端、もう琴線に触れてました。



15年前のACTが蘇るぅぅぅぅぅ!!!



そして、愛ちゃんの「父さん、ひどいよ!!」で更に泣く。

今回もその演出があるのか気になっていた口紅拭いもしっかりとあり、「おおおおコレコレ!!」とか思ったり、なんやかんやありまして。










1幕終了。

ツイッターをチェック。
セリ美と同じ回をご覧になるというフォロワーさんもいらっしゃるということだったので、皆さんのツイートをチェックしていたらリアルタイムでたくさん呟いてくれているフォロワーさんを発見し、幕間にツイッター上で会話をしてみたりして楽しみました。




りんきらさんのもみあげの素晴らしさに着目して2人して感心するとかいうマニアックな楽しみ方をしつつ、終演を迎えました。





では、セリ美的総評。


【愛ちゃん】

オサさん用に作られた楽曲で音域が違うなか相当苦労したと思いますが、よくがんばってました。

オサさんのようなカリスマ性や人間に対する強い怒りはそれほど感じられなかったものの、破滅させてゆく女たちによってそれぞれ態度や口調を変えている点が素晴らしかったです。

その中でも、カメリア(あおいちゃん)には冷酷な中にも背中に色気が宿っていて、これまでの愛ちゃんには見えなかった雰囲気でしたね。

ただ、不滅を愛ちゃんにやらせた理由はよく分かりませんでした。同じ再演モノならもっと愛ちゃん向きの作品たくさんあっただろうに。
挑戦って意味合いなんでしょうかね。




【ららちゃん】

子役専科みたいなところがあったららちゃんが、本役として現代的な大人の女性を演じるのをセリ美は初めて観ました。

まず、エリィの前で物乞いの真似をするときの低音に驚きました。あんな声が出るなんて!可愛い娘役さんの低音がセリ美は大好物なので、もっとららちゃんに低音を!!

そして、現代女性のフリーダを演じている時も大人の女性っぽさがよく出ていて、正直言って私はふづきさんよりも見やすかったです。でもららちゃんの底力を見るまでではなかったかな。

あとは噛み合わせの問題なのか、たまにちょっとなに言ってるかわかんないときがあったのが気になりました。




【ルイマキセ】

さて、問題のルイマキセですが、やっぱりもともとゆみちゃんの実力が異様に高いので、この役を与えられて相当なプレッシャーがあったことでしょう。お察しします。

しかもゆみちゃんとはキャラも違うし番手も違う。お察しします。

だからこそ、ルイマキセ的には今回のあまりに難しすぎるハンスという役、もうゆみちゃんの模倣をすることで精一杯だったんだろうなあーという風に感じました。

台詞の言い方も所作もゆみちゃんそっくりでした。

でも、ゆみちゃん独自の気品や儚さという個性を持つ男役さんではないので、模倣をするよりももっとルイマキセにしかできないような力強いハンスにしてしまったほうが良かったのではないかな、と思いました。


自分をきちんと見てくれない母への怒りや愛情の枯渇がセリ美にはイマイチ感じられませんでした。




【まいあちゃん】

こちらもセリ美大注目の役。
当時のあすか嬢とはやっぱり番手が違うので、こんなに大きな役は初めてだったでしょうに、お察しします。

歌声がとても綺麗で澄んでいて、落ち着いて聴けました。母さんにエロールを取られ、ヤケを起こして川に向かう際の豹変ぶりもなかなか良かったです。
でもやっぱり、儚さがもうちょっと欲しいところ、ですかね。

ハンスに「お前はいつかどうにかなってしまいそうで…」みたいなことを言われてしまうような脆さがもう少し見えると説得力が出て良かったんじゃないかなと思います。

あと、初演にあった「母さん、なぜなの?なぜその人も欲しいの?」という台詞が無かったように思うので、それが残念でした。キムシンめ!




【あっきー】

あっきーの良さには「神々の土地」にてようやく気付いたのですが、今回も白のスーツがまぁよくお似合いになること!「ロイヤル」と言われている所以がよく分かりました。
神々でも真摯に誠実にラッダを愛する様がとても巧かったですね。

この役はあまり美味しい役ではないので影は薄かったですが、弁護士に向いていそうなあのまっすぐな正義感は、あっきーにピッタリだったように思います。




【りんきらさん】

とりあえず、もみあげが見事です。男役の匠の技ここにありき、です。
お髭とのマッチングも絶妙でとてもいい男でした。

そしていつもながら舞台演技らしからぬナチュラルな演技なのに的確な台詞回し。
初演より良かったなーと思ったのは、りんきらあっきー親子でしたね。

神々ではあれほどの大きな役を見事に演じ切ったので、もっとりんきらさんには重要な役をたくさん演じてほしいです。

天河、期待していますよ小柳先生!!!





全体的な感想は、宙組はいま歌が弱いな~というところですかな。
もちろんあおいちゃんやせーこちゃんなど、女役陣はなかなかの精鋭が揃っているんですが、ちょっと男役さんで「この人に歌わせとけばもう間違いない!」くらいのレベルの人が少ないかな。

もんちとかずんちゃんとかソラカズキとかはみんなWSS組ですしね。不滅組に歌える男役さんがいなかったことが目立ちました。


あ、あと愛ちゃんの自然体な挨拶やトークがいつも好きです。



キャストごとに評価点も課題点もありますが、不滅の棘という作品自体が私は好きなので「やっぱり好きだなー」と思いながらドラマシティをあとにしてセリ美は徒歩30分のホテルへ向かいましたとさ。


そして家で握ってきた特大おにぎりとドラッグストアで80円で買ったじゃがりこをディナーとしてホテルの部屋で平らげ、湯船に浸かって疲れを取って明日のポーに向けて安眠しました。



jagariko