な、なんかBADDY軍団が大暴れしているかの如くとんでもない天気ですね…BADDYのA席チケットを1枚増やしたボン乃セリ美でございます。


okepi


…なんですかこの密室殺人事件が起きそうな天気は。

セリ美は3階建てのアパートなんですが建物が揺れてますよ。




さてようやくひとつのお仕事をお断りして3月からは少し時間ができるようになりますが、激安報酬の宝塚記事の執筆仕事をつい増やしてしまったので、貧乏暇なしという状況は変わらない予定です。

宝塚なんて、美容や健康とかのジャンルに比べたらそれほど需要ないですし、好きなこと書いて食っていけるほど人生甘くないですよねー。



特に、興味ない分野に関しては「もっとこう書いて」「こういう言い回しはしないで」とか注文つけられるのは「はいはい分かりましたよ~やればいいんでしょやれば~」というだけのことなんですが、やっぱり好きな分野だと主観が入ってきてしまうので、
指示を出されるたびにいちいち「それは違うと思う」「私はそうは思わない」とか思ってしまうのでやりづらいです。


なので、この「特急乗るなら~」が書けることが本当にストレス解消なのです!


好きなこと書けるってしあわせ~~~

BADDYに関しても好きなだけ書くよ~~~




ということで、とある会の会総見に参加して観てきました。


すみません、最初に謝っておきます。

セリ美は月組さん、ヅカ歴20年で数えるほどしか観たことないです。

もちろん避けてるわけもなく、なんでか知らんけどご縁がなくて、あさちゃん(瀬奈じゅんさま)(お子様のお迎えおめでとう~素敵な決断ね!)も大好きだったのに、ミズ様と時代がかぶってしまって月組にまでヅカ資金がまわりませんでした。


キリちゃん時代もまさお時代もなんでか知らんけど全然ご縁がなくて、たまきちにもそんなに思い入れがわかず。

鳳凰伝はセリ美がミズ様にイエスフォーリンラブした思い出の作品だったのでそこで初めてたまきちを観ました。



そのレポはこちらです↓
去年まで某ウェブサイトにて書いていたコラムです。

ほんとは転載ダメって言われたんですが…そのサイト閉鎖しちゃったので…自分の作品が消滅してしまって悲しくて…こ、これだけ載せさせて…
当時の担当者さんにもし見つかったら怒られるけど…

↓↓↓↓↓↓↓↓
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


13回 【緊急レポ】鳳凰伝/CRYSTAL TAKARAZUKA@まつもと市民芸術館

こんにちは。

今週のコラム、当初の予定では企画モノ(セリ美式キャスティングゲームのこと)を用意していたのですが、急きょ予定を変更しまして月組全ツ観劇レポをお送りしたいと思います。

企画モノは来週まで待ってね。

 

 

普段ほとんど音楽を聴かないので年末の音楽特番は特に観るものもないのですが、来週はテレビの前で乙女ポーズをして待たなければならない羽目になったセリ美です。


fns



ミッチーよりは当然ながら、どの歌手さんよりも男らしいであろう真風氏に期待大でありますね。アッコさんとは果たしてどちらが長身なのでしょうか。

そしてもちろんまかまどキキの並びや、93期生大集合にももう今からそわそわしています。

 

 

さて、全国ツアーで巡る地というのはその時々によって変わりますので、大劇場や東京が遠い地域に在住の方は「ああ!今回うちの県が入ってる!!」なんて喜びもあったりしますよね。

よりディープなファンになると組と一緒に各県を巡ったりもするので、セリ美のように費用を抑えるために新幹線より安い高速バスを選ぶこともあると思います。


 

今回の全ツでセリ美は長野県を選んだわけですが、日本アルプスを臨む長野県は駅前であってもきっと極寒であろうと思ったので、バスターミナルに着いてパッと劇場に向かって公演を3時間観てサッと帰りのバスにライドオンしようと思い、14時公演のチケットを握りしめて1337分松本駅着のバスを選ぶという無謀なことをしました。

 

だってだってその前のバスは12時半着だったんですもの!!

劇場は駅から徒歩10分!いける~!(北白川先生っぽく読んでください)と思ったアホなセリ美です。

車の運転もそうね。慣れた頃に事故る。

こちとらバス乗車歴19年だってんだ!てやんでい!と完全にナメてました。(セリ美は江戸っ子です)

 

電車と違ってバスには事故渋滞や工事渋滞もそりゃあるわな。

言わんこっちゃない、予定より10分遅れて松本駅に到着。開演まであと10分しかない。劇場までは徒歩10分。しかも初めて来る土地。

 

 

うん、焦りと不安と老化で足首グキってやったよね。松本駅前で。



nenza



名誉の負傷が今日も痛いぜ。

とか言ってないで、開演ギリギリは皆さんのご迷惑になるので、ほんとにやめようと心から反省しました。

バスの本数的に開演2時間前に着こうとも、30分前なんて無謀なことは2度としないとここに誓います。


たまきち率いる全ツ組は梅田を出発したあと一気に新潟に飛び、だんだん南下。

新潟、東京と来て長野、山梨で、いきなり九州に高跳びして中国地方を経て再び関東地方へ。不思議な進み方です。

 

 

全ツの東名阪はチケットがちょっと取りにくいので、だいたい私はマニアックな県に出向く方針です。そういうことで今回は長野県を選びました。

ホントは1階席で客席降りを楽しみたいけど、先日のまぁ様退団公演でだいぶ散財したので4階席で我慢。

それでも、私が水夏希さまに完全フォーリンラブした記念すべき公演、「鳳凰伝」が再び観られる有難さ。わがままは言いません。


 

ああ何度見ても素敵なバラク様。セリ美なけなしの全財産を奪われたいわ。

 

鳳凰伝。私が観るのは宝塚大劇場、東京宝塚劇場、博多座、そして長野で4度目です。うーん多分合計30回は観てますねーえへへへ。どうりで台詞の一言一句すべて覚えてるなーと思ったはずだわ。

「たまきちがインフルになったから明日はセリ美主演ね」って言われてもたぶん大丈夫です。

 

 

karahu



もうね、すべてが懐かしすぎて泣けて泣けて。

バラクの登場シーンが昔ながらの「ジャジャーン!」という音楽と共に出てくるんですが、もうその音が合図となり、ずっと目と鼻から液体が出てました。

バラクが死ぬシーンでは嗚咽してました。2002年も毎回嗚咽してました。15年ぶりの嗚咽です。

 

15年ぶりの嗚咽ならではの視点で各配役の総括いってみましょう。

 

 

たまきちカラフ

えーと、セリ美はたまきち初見でした。

真面目で誠実な人なんだろうなーというのが伝わるお芝居をする人ですね。

だからこそ、たまきちには難しかったのではないかなと思います。

初演は和央さんですが、和央さんはそもそもとても大芝居な演技をするスターさんです。良くも悪くも。

 

特にこの鳳凰伝ではその大芝居が顕著で、それに合わせなきゃならない組子さんたちは大変だなあと当時から思ってました。

しかし、そもそもキムシンの台詞回しには説得力や表現力が乏しく、劇的なストーリー展開や衣装・音楽などで魅せる手法を取ります。

つまり、鳳凰伝というのは演者的には力技で進めるお芝居なので、強引ではないたまきちの性格だとどうしても物足りない。

でも、やっぱりあの体格にコスチューム物は映えますなあ。どのお衣装もよく似合ってました。



ちゃぴトゥーランドット

ちゃぴも初見でした。すごいすごいとは聞いていたので、とても楽しみでした。

そして「なるほどこれはちゃぴあっての月組だわ」と納得。あの役は普通の娘役さんでは到底務まらない難役です。

しかも、トゥーランドット姫がなぜカラフに惹かれていくのか、その過程が全く描かれていないので本当に難しかったことと思います。

 

とにかく、初演が女帝おハナさまであったことが可哀想でした。

 

 

初演を知っている私からしたら、あまりにおハナさまの印象が強くて、どうやってもおハナさまの声や顔がチラついてしまいました。

おハナさまとはまったく別のアプローチで、元男役ならではの太さをもっと出しても良かったかもなーと思いました。

とはいえ、あの役ができるのはおハナさま以外にはちゃぴしかいないでありましょうから、難しかったでしょう本当にお疲れさまでしたという感想ですね。

 

れいこバラク

バラクに尋常ではない思い入れのある私がれいこバラクを語るのはもう欲目抜きに無理なので、簡潔に。

まず、れいこちゃんの声の低さにびっくりしました。星逢やるろ剣でもれいこちゃんは観ていたのですが、「バラクだああああああ!!!!」と琴線が反応した時に、あの美しいお顔からあの声が出てきた時に相当驚きました。

ナツメさんに似てますね。遠目と声が。かしちゃん(貴城けいさん)にも似てるかな。あんなにハスキーボイスだと思わなかった。

友のために死んでいく情深さは感じましたが、ロイヤルれいこだからなのか、野心家のギラついた感が少なかったかなーと感じました。

 

 

 

そして、私は北京の物語を観ているはずなのに、なぜか脳の片隅にファラオを感じました。




おかしいな。初演でファラオなんて出てきたっけな?


クリタカはいいショーだよ~とヅカ仲間から聞いていたので楽しみにしていました。

なのに。

 

マイクトラブル発生。

 

紫門ゆりやさんの登場&ソロ場面で、ゆりちゃんの声まったく聴こえず。

私はこの日、ゆりちゃんを重点的に観るつもりで臨んでいたのに、せっかくのソロ歌唱が何も聴こえなかった。

なんんという凡ミス!!!!

どこ所属のスタッフが音声やってたのか知りませんけど、こっちはその一瞬にチケット代の多くの割合を注ぎ込んでるんですよね。
19日のまぁ様ラストデーでもカメラミスが相次いで皆さんお怒りでしたけど、もうその瞬間は2度と来ないというのになんという愚かなことを。

プロならしっかりと仕事をしてください。ゆりちゃんのように。

そう。職人ゆりちゃんのように。


宝塚における職人。それは演出家から出されたお題に黙々と応える、組にとって本当に頼れる存在。

他を押しのけて目立とうともせず、ただ黙々と演出家の要求以上の演技で応えていくスターさんのことを言います。

多くの生徒が「できればトップになりたい」と静かに狙いを定める中、客を釣りに釣りまくって着実にファンを増やすという狡いこともせず、目立つ動きをして視線を集めるでもなく、その作品においての役割をしっかりとこなす有難い存在です。

月組における職人、それはゆりちゃんであると私は確信しました。それは特に黒燕尾の場面が顕著でしたね。



黒燕尾は、ダンスの上手い下手というのとはまた別のジャンルです。

黒燕尾のダンスというのは世界でも宝塚が唯一無二だと思いますが、シンクロ性を最も重要視するので、個性を出してはいけません。でもその中で個性を出さねばなりません。

大きく動けばいいというものでもなく、キレていればいいというわけでもありません。

黒燕尾独特の動き・美学があるのです。

それを極めるのは、10年やそこらの経験では不可能で、正直言ってたまきちはそこに到達していないと感じています。厳しいようですが、FNSの時もそう感じました。

しかし、セリ美はゆりちゃんには到達点を見ました。理想的な顔の向き、視線の落とし方、タイミング、手足の軌道。無駄がすべてそぎ落とされ、パーフェクトです。

黒燕尾の最高峰に到達している男役さんが、現役生で一体何人いるでしょうか。到達しないまま退団する生徒さんも多くいらっしゃいます。

もちろんセンターに立つトップさんも素敵ですが、103年も宝塚が栄えてきた理由は、ゆりちゃんのような素晴らしい技術を持った職人さん達がトップさんを引き立て、がっちり支え、下級生にしっかりとその匠の技を継承してくれているからなのです。


ゆりちゃん、ありがとう!これからも月組の下級生たちをよろしくね!


そんな月組OGのような気持ちを抱えて再び終演時間ギリに取ったバスに乗るためターミナルへ急いでいたら、長野在住でソワレをこれから観劇するというヅカ仲間に道中で遭遇でき、ミズさまもお気に入りだったという松本名物・マサムラのシュークリームを華麗に受け取り、車内でゆりちゃんに感謝しながらシュークリームを2個頬張った。


masamura


ヅカ仲間Nさんとゆりちゃん、長野で素敵な思い出をありがとう!!全国ツアー後半戦、更なる研鑽を目指して月組のみなさん頑張ってください!



↑↑↑↑↑↑
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑






ああ…懐かしいですね…たった3ヶ月前のことなのに。

毎週コラム書くの楽しかったな~。

あ、このシュークリームの女神は
納税ファン活動家Nさんです。





ちょっと前置きが長くなっておりますが、つまり近年のセリ美はこれしか月組観劇経験がないんですね。



なので、今回もなんだか慣れないなあと思いながらムラへ向かいましたが、とはいえみんな大好きウエクミ先生の初ショー作品ですから、確実に胸は躍っていました。

103年の歴史をウエクミ先生が蹴破っているという噂の「BADDY」なので、もちろん「え…ナニコレ…」という結末も覚悟していましたが、ウエクミ先生が天才であることを只々確信しただけでした。




お芝居の感想って書きやすいけどショーの感想ってなかなか表現するのは難しくって、「もうとにかく観て!!」としか言えないんですが、よくもまぁあんなものを作りましたな。

ストーリー仕立てになってるようだから、その中でどうやってロケットとかデュエダン入れるの~?と思っていたんですが、もう…見事。鮮やか。才女。天女。



確かにさ、男役さんがどんなお衣装着てどんなことすれば我々乙女がキュンキュン殉死するのか、演出家のおっさん連中よりも同じ女性のほうが「ホラ、これだろ?」「こんなん好きだろ?」って分かるよね。

我々ヅカファンの急所、みぞおちあたりをアッパーでどっすんどっすんボディーブロー入れてきますからね。


終演後の客席は死体の山でした。




あの好青年たまきちにあんなことやらせるなんて…




ウエクミ先生ったら悪いお方ッ!



世界中の女子が持つ「ちょっとワルイ男に振り回されてみたい…♡」ってな願望を見事にたまちゃぴで体現してくれてます。




そしてセリ美がいちばんシビレたのは、ウエクミ先生のこのお言葉。


「ネット上の口コミには絶大な力がある。批判を恐れ、サービスを提供する側は個性を出すことを控え、おもしろいものが生まれにくくなっていないか」という問題意識を挙げた。上田は、同じことが宝塚歌劇にもいえるとした上で「固定観念にとらわれては進歩できない。怖がらずに攻める部分と“これ以上はダメ”という部分の間で常にせめぎ合わなければ」と語った。
(出典:毎日新聞


タカラジェンヌみたいなあんなお綺麗なお顔して、こんなロックなことをお考えだなんて…!

「翼ある人びと」「神々の土地」という美しくて哀しくて壊れそうなほど繊細な世界観を表現するウエクミ先生がこんなロックンロールだったなんて…!!

おこがましいながらもセリ美も同じクリエイターとして、大変勇気とパッションをもらったお言葉でした。



BADDYの幕が降りてセリ美も宝塚大劇場の2階席で皆さんと一緒に死体と化してましたけど、それはウエクミ先生に殺されていたのでした。


どうしよう…ミズ様の次に心を奪われてしまったのが演出家の先生だなんて…

予想外すぎてこの想いをどうしたらいいのかまだ分からずにいます。


どなたかウエクミ先生にバレンタインチョコを渡した猛者がいらっしゃったようですが、セリ美もぜひお仲間に入れてほしかった…


どうしよう…ウエクミ会なんてないのにどうやってこの想いをご本人に届けたらいいのかしら…入り出待ちとかしたいんですけど…

せ、千秋楽なら劇場にいらっしゃるかしら…

で、でも恥ずかしくて声なんてかけられないし…


uekumilove


ご贔屓が演出家になってしまった場合、どうやってファン活動していったらいいのでしょうか…

皆さん…ウエクミ会の会立て、セリ美と一緒にしません?